一週間後


律「ゆーいー!!いい加減にしろーー!!」

唯「ふ、ふぇ?」

律「ここんところ毎日のように寝てばっかりじゃないか!練習だってぼーっとしてるし!」

唯「ご、ごめん・・・」

澪「一体毎晩何してるんだ?」

唯「そ、それは・・・その・・・」

紬「唯ちゃん、私たちは唯ちゃんを心配してるのよ?」

梓「そうです!唯先輩にもしものことがあったら・・・私・・・」

唯「だ、大丈夫だよ・・・ちょっと・・・その・・・ゲームを・・・」

律「まぁ・・・そんなことだろうとは思ったけどさ」

律「とにかく、今日は帰ったら寝ること!じゃないと体壊すぞ!」

唯「わ、わかったよぉ・・・」



  平沢家


唯「さすがに今日は寝ようかな・・・」

唯「りっちゃんにも怒られちゃったし」

唯「一週間以上、まともに寝てないしね・・・」

唯「それに、なんだか体中から鈍い痛みがするし・・・」

唯「今日はちゃんと寝て、明日からまたおばあちゃんに会いに行こう」

唯「元気な姿を見るのが嬉しいって言ってくれたんだしね」

唯「じゃ、おやすみなさ~い・・・」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・


  翌日


コンコン

憂「お姉ちゃん、おはよう」

唯「ふあ・・・」

憂「・・・疲れてるみたいだけど、昨日はずっと寝てたんだよね?」

唯「うん・・・帰ってすぐ寝て・・・そのまま・・・・・・」

憂「本当?」

唯「ほんとだよ・・・」

憂「そう・・・じゃあ、ごはんできてるから、降りてきてね」

唯「うん・・・」

唯(12時間以上ぐっすり寝たのに・・・・・・なんでこんなに疲れてるんだろ・・・)

唯(それに・・・体の痛みも取れてない・・・)


――――

律「・・・唯?」

唯「・・・何?りっちゃん」

律「昨日、ほんとにちゃんと寝たのか?」

唯「寝たよ・・・」

律「にしては、疲れてるというか、生気が無いというか・・・」

唯「そっかなぁ・・・」

梓「憂も昨日は、唯先輩ちゃんと寝たみたいだって言ってましたよ」

律「うーん、そっか」

唯「・・・」



  平沢家


唯「ただいまー・・・」

唯「何でこんなに疲れてるんだろ・・・」

唯「でも、今日は夜はなんとしても起きなきゃ・・・」

唯「昨日会ってないしね・・・」

唯「夜まで寝てよう・・・」

唯「おやすみー・・・」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・

唯「・・・うーん」

唯「はっ!今何時!?」

唯「・・・夜の2時、ちょうどいい時間・・・」

唯「行かなきゃ・・・」

唯「いてて、やっぱり体中が痛む・・・」


ガタッ

憂「お姉・・・ちゃん・・・?」

唯「う、憂!?」


憂「ふわぁ・・・お姉ちゃん・・・どこ行くの・・・?」

唯「え、えと、ちょっとコンビニまで!」

憂「夜遅いし・・・危ないよ・・・」

唯「だ、大丈夫!憂は寝てていいよぉ」

憂「そう・・・気をつけてね・・・ふわぁ・・・」

唯「うんうん、じゃ、おやすみ~」

パタン

唯「・・・危なかったぁ」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・

唯「おばあちゃん・・・?」

「唯ちゃん・・・?」

唯「おばあちゃん、こんばんわ」

「こんばんわ、唯ちゃん。昨日は来なかったねぇ」

唯「ちょっと疲れちゃってて、ごめんね」

「あらあら、お大事にね」

唯「うん、ありがとう」

「天国に行ってもすることないしねぇ」

「こうして唯ちゃんとお話しするのが、楽しみでしょうがないんだよ」

唯「私も、おばあちゃんと話すこと、すっごく楽しみにしてるんだ」

唯「だから少しくらい無理してでも、おばあちゃんに会いたいよ」

「そうかい、それは嬉しいねぇ・・・」

唯「今日はもう寝てきたから、大丈夫だよ」

「それなら今日もたくさん、色んな話をしようねぇ・・・」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・


  翌日


コンコン

憂「お姉ちゃん、おはよう」

唯「・・・おはよ・・・・・・」

憂「・・・大丈夫?お姉ちゃん」

唯「うん・・・大丈・・・うわっ」フラッ

憂「わわっ、お姉ちゃん!?」

唯「えへへ、ちょっと立ちくらみしただけ・・・ごめんね」

憂「お姉ちゃん・・・」

――――

澪「ゆ、唯、大丈夫か?」

律「唯、見るからに体調悪いぞ?一時間目体育だけど・・・」

唯「うん・・・大丈夫だよ・・・」

紬「唯ちゃん、無理しなくていいわよ。見学にしたら?」

唯「ううん、昨日だってちゃんと寝たから・・・」

唯「だから・・・大丈夫・・・ありがとね、みんな・・・」

澪「唯・・・」


――――

先生「今日はサッカーです。ペアを組んで、パスの練習からしましょう」

律「唯、やろうぜ」

唯「うん・・・」

律「・・・大丈夫か?ほんとに」

唯「うん・・・大丈・・・夫・・・・・・」フラッ


ドサッ


律「!? 唯!?大丈夫か!しっかりしろ!!」

澪「唯!?」

紬「唯ちゃん!?」

先生「平沢さん!?・・・すぐに保健室へ!!」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・


先生「恐らく、貧血でしょう。安静にしておけば大丈夫です」

律「・・・良かったぁ」

先生「少なくとも今日は早退させましょう。朝から調子が優れなかったみたいだし」

澪「ここんとこ、ずっと調子が悪そうだったんで、風邪かなんかかもしれないです」

先生「そうかもしれないわね・・・。とにかく、家で寝ることが第一ね」

紬「唯ちゃん、ここのところ色々あって、疲れが溜まってたのね・・・」

先生「山中先生に頼んで、家まで送ってもらいましょう」

澪「さわ子先生呼んできますね」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・


さわ子「はい、唯ちゃん。きっちり家まで送り届けたからね」

唯「さわちゃん・・・ありがとー・・・・・・」

さわ子「・・・どうしても苦しくなったら、救急車でも何でも呼びなさいね」

唯「うん・・・」

さわ子「じゃ、ちゃんと治してから学校に来てね」

唯「はーい・・・・・・」


ブロロロ.....


唯「・・・・・・夜まで、寝よう・・・」

唯「おばあちゃんに・・・会わなきゃ・・・・・・」



  オカルト研究会部室


オカ研1「あれ・・・・・・・・・ない・・・・・・」

オカ研2「何が・・・?」

オカ研1「・・・反魂の法のノート・・・」

オカ研2「・・・・・・・・・鍵は・・・?」

オカ研1「ちゃんとかけてあった・・・でも中身がない」

オカ研2「あ・・・」

オカ研1「何・・・?」

オカ研2「反魂樹もない・・・」

オカ研1「えっ・・・」

オカ研2「これは一大事・・・」

オカ研1「心当たりは・・・?」

オカ研2「特になし・・・平沢さんが来た日から・・・触ってない・・・」

オカ研1「・・・平沢さんが持ち出した?」

オカ研2「・・・他に心当たりがない」

オカ研1「あの儀式は、呪いの儀式・・・」

オカ研2「決して・・・行ってはいけない・・・」

オカ研1「平沢さんに・・・聞きに行こう・・・」

オカ研2「うん・・・」

――――

律「よーし、今日の授業は終了!唯の見舞いにでも行くかー?」

澪「そうだな・・・」

オカ研1「あの・・・」

律「ん?おぉ、オカ研の二人じゃん、久しぶりー」

オカ研2「久しぶり・・・」

澪「久しぶり、二人とも」

紬「久しぶりね~、今日はどうしたの?」

オカ研1「平沢さんに・・・用事があって」

オカ研2「平沢さんはどこ・・・?」

律「あー、唯なら・・・今日は早退したよ」

オカ研1「えっ」

澪「体育の時間に倒れたんだ。最近調子も悪かったみたいなんだ」

オカ研2「調子が悪い・・・」

オカ研1「・・・平沢さんが、調子が悪かったのは・・・いつごろから?」

澪「えっ?・・・うーん、大体・・・一週間くらい前かなぁ?」

紬「そうね。寝不足っぽくて、ボーっとしてる感じで・・・」

オカ研1「・・・時間が・・・無いかも・・・」

律「時間?」

オカ研2「平沢さんは・・・恐らく・・・禁断の秘術に手を染めた・・・」

澪「禁断の・・・秘術・・・?唯の調子と、関係あるのか・・・?」

オカ研1「話すと・・・少しだけ長くなる・・・」


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「・・・・・・・・・・・・い・・・ちゃん・・・」

「・・・・・・・・・ゆい・・・ちゃん・・・」



・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・

唯「・・・うーん・・・おばあ・・・ちゃん・・・?」

唯「・・・・・・はっ」

唯「・・・夢?」

唯「おばあちゃんが・・・呼んでた・・・・・・」

唯「行かなきゃ・・・おばあちゃんの・・・とこへ・・・行かなきゃ・・・」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・

パチ・・・パチ・・・

唯「おばあちゃん・・・出てきて・・・」


「ゆいちゃん・・・・・・?」

唯「おばあちゃん!」

「唯ちゃん・・・こんにちわ」

唯「こんにちわ、おばあちゃん・・・はぁ・・・はぁ・・・」

「どうしたの、そんなフラフラで」

唯「えへへ、実はちょっと風邪引いててね、体も痛いんだけど・・・おばあちゃんに会いたくてお昼なのに呼んじゃった」

「そう・・・それは嬉しいねぇ」


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