――

――――

ミレイナ「セラヴィー用GNドラムのメンテナンス完了ですぅー!」

ティエリア「ありがとう。ご褒美にクッキーを買ってきた。マドレーヌもあるぞ」

ミレイナ「わーい! アーデさん、気がきくですぅー!」ムシャモグ



ライル「…………………………………………」

刹那「どうした?」

ライル「……なんでもねえよ」

刹那「そうか。続きを話す」




――またまたまた5年前!!


刹那「ロックオン、GNベースが直ったのか」

ロックオン「ああ、これからよろしく頼むぜ! ハロ3号!」

アレルヤ「……直らなかったんだね」

ロックオン「せっかくだから、この機会にまたライブやろうぜ!」

刹那「だが、また曽我部先輩に乱入されては……」

スメラギ「なら、路上ライブをしてみるというのはどう?」

刹那「ガンダムがライブをできるような広い道路なんてあるのか?」

スメラギ「そうじゃなくて、あなたたち自身がライブをするの。敵のフラッグもガンダムが目当てみたいだし、生身の人間相手なら追ってこないわよ」

ティエリア「最高レベルの秘匿義務を持つガンダムマイスターに、一般人の前で顔を晒せと言うのですか? 危険すぎる!」

スメラギ「大丈夫、ガンダムを降りてしまえば、あなたたちも普通の若者とかわりないわ」

スメラギ「たとえ、コードネームで呼び合ったとしても、若さゆえの痛いHNだと思われるだけでしょうしね」

ティエリア・アーデ「」

アレルヤ・ハプティズム「」

ロックオン・ストラトス「」

刹那・From・聖永「」




――アイルランドの広場!!


ティエリア「ヴェーダに判断を仰ぎ、念のため、ユニオン以外の地域でライブを行なうことになった」

アレルヤ「僕たちがHTTだってばれないよう、いつもとは違う曲にした方がいいってスメラギさんが言っていたけど、なにを歌おうか?」

ロックオン「実は、俺が書いてきた曲があるんだけど……」

アレルヤ「いいんじゃないかな。今日はちょうどロックオンの復活ライブだし」

ハレルヤ(ベースの方はご愁傷様だったけどなあ!)

刹那「なんという曲だ?」

ロックオン「『L&A』。いなくなってみてはじめて大切なもののありがたさがわかるって気持ちを込めてみたぜ!」フンス

ティエリア「あなたにこのような才能があったとは……」

刹那「この曲でミッションを開始する」


~♪


アレルヤ「すごいや! 大好評だったね!」

ロックオン「お前らのコンビネーションのお陰だぜ! ありがとな!」

ティエリア「我々の正体もばれなかったようだ」

刹那「曽我部先輩も来なかった」

ロックオン「これからパーっと、打ち上げでも……」


「キャーーーーー!!!」


アレルヤ「今、悲鳴が!」

刹那「あっちの方からだ」トタタタ

ロックオン「あっ! おい待て刹那!!!」


絹江「やめてください!! 離して!!」

サーシェス「げへへ、ちょっとぐらいいいじゃねえかよ!!」


アレルヤ「酔っぱらいが女の人に絡んでるよ……」

ティエリア「愚かなことを……万死に値する!!」

刹那「そこの酔っぱらい。その女は嫌がっている。離してやれ」

サーシェス「あ゙ああっ!? ガキがしゃしゃり出てくんじゃねーよ!!」ガッシボッカ

刹那「……クッ!」

ロックオン「刹那!!」

ロックオン「おいあんたやめろよ! みんなの迷惑だろ!」

サーシェス「はんっ、誰かと思えば、広場でバンドしてた兄ちゃんたちじゃねーか!」

サーシェス「迷惑ぅ!? てめえだって同類じゃねえか! 騒音をまき散らすバンドマンさんがよ!!」

ロックオン「てめえと一緒にすんじゃねえ!!」

サーシェス「喚いてろ!!! 同じ穴のムジ……」

サーシェス「……うっ。急に叫んだら酔いが回ってきた……」ゲロゲロビチャビチャ

アレルヤ「ぱああああああああああああ!!!!」

ティエリア「うわあああああああああああ!!!!」

ロックオン「アレルヤ! ティエリア!!」

サーシェス「おな……、同じ穴のムジナ……が……」ゲロビチャ

ロックオン「ぎゃあああああああああああ!!!!」




――

――――

ロックオン「……こうして、俺を庇ったハロ3号は死んでしまった」

ライル「兄さん!? 生きてたのか!!」

ロックオン「当たり前だろ。ゲロかけられただけだし」

ライル「じゃあ、なんで俺がここに呼ばれたんだよ? 俺はてっきり、死んだ兄さんの意志を継いでCBに入れって話かと……」

ティエリア「勧誘というのは正しいが」

ライル「だが、兄さんは……」

刹那「それに、欠員はロックオンではなく、アレルヤの方だ」

ライル「そういえばひとり足りないな」

刹那「アレルヤは田井中律の影響を受け、ヘルメットをつけずにパイナップル頭で出撃し、頭部を負傷。そのまま行方不明になっている」

ライル「話がさっぱり見えねえ……」


刹那「路上ライブの後、兄妹系バンドのトリニティとのオリコン売り上げ競争があり、」

刹那「『お前を無性に狙い撃ちたい』『ありがとう。最高の褒め言葉だ』『これが人間か』などのやり取りがあったが、そこは割愛する」

ライル「なんか今、すげえ大事なとこを端折っただろ」

刹那「『宇宙に戻るまで暇だな』『俺は帰還命令が出るまで、けいおん!のBDを観ている』『これがけいおん!か』」

ライル「そこはいらねえ」

刹那「とにかく、俺はロックオンとティエリアへのけいおん!布教ミッションを完遂させた」

ライル「布教とか言うな。この世界に神はいなんじゃなかったのかよ」




――またまたまたまた5年前!! ブリーフィングルーム!


刹那「平沢唯はいつ見てもガンダムだ!」

ロックオン「妹のウイもいいよな」

刹那「ロックオンは平沢憂派か」

ティエリア「しっかりものの妹タイプだな」

ロックオン「ユイもウイもお互いを大事にしてるよな」

ロックオン「俺の妹も生きてたらこんな感じだったんだろうな。エイミーのあったかあったかな未来を奪ったテロが憎いぜ……」


ロックオン「なんてこと、ひとっつも思ってないから気にすんな!」



  しーーーーーーーーーーん…… 



刹那「すまない。ロックオン……」

ロックオン「いいって、気にすんなよ……。俺も気にしてねえしさ……少なくとも、けいおんを観ている間は」

刹那「そうか……」

ロックオン「……」

刹那「……」

ロックオン「……」

ティエリア「…………ぼ、僕は、ミオ・アキヤマに興味を持ったぞ!」

刹那「ティエリアは秋山澪派か」

ロックオン「真面目なやつは好きになるキャラも真面目だねえ」

ティエリア「ああ、彼女の真面目に音楽に取り組む姿勢もだが、幼なじみであるリツ・タイナカとの関係性も興味深い」

ティエリア「ミオとリツの絆はEカーボンよりも強固だというのに、」

ティエリア「同じように、僕と物心ついたときから共にあったはずのヴェーダとのリンクはあっさり途切れてしまった……」


ティエリア「なんてことをこの僕が思うなど絶対にありえないからな! 気にしないでくれ!!」



  しーーーーーーーーーーん…… 



ロックオン「と、ところでさー、ウイってなんで憂なんだろうなー? あまり良い意味を持つ文字じゃないみたいだぜ」

刹那「隣に人がいれば優しくなれるという解釈がある」

ティエリア「なるほど……。僕もヒトと共にあれば変わっていけるのだろうか……」

刹那「マイスター内で最も調理能力の低いお前では平沢憂にはなれない」

ティエリア「」

ロックオン「こら刹那、せっかくのいい話っぽい雰囲気をぶち壊すな」





――廊下!

ハハハハハ ウンタンウンタン♪

アレルヤ「トリニティ戦から帰ってきて以来、みんなちょっと変わったなって思ってたけど……」

アレルヤ「ロックオンとティエリアまでアニメオタクになってるなんて……」

スメラギ「あら、どうしたのアレルヤ? もうすぐブリーフィングよ。そろそろ入室してちょうだい」

アレルヤ「それが……、刹那達が、ブリーフィングルームでアニメ鑑賞をしてて……」


刹那「萌え萌えキュン……」

ティエリア「萌え萌えキュン……」

ロックオン「お前ら、無表情でそれすんのやめろよ! どれ、俺が手本を見せてやるかんな!」

ロックオン「萌え萌えキュン☆」


スメラギ「」

アレルヤ「スメラギさん、どうにかしてください!!」

スメラギ「……そうなんだ。わたし、営倉に行くわね……」

アレルヤ「スメラギさん!!」

クリス「フェルトは見ちゃダメ」

フェルト「……」

アレルヤ「クリス! フェルト!」

ラッセ「女ばっかのアニメにゃ興味ないぜ」ウホ!!

アレルヤ「ラッセ!」

リヒティ(ここは、クリスの手前、けいおんに興味がないフリをしておこう……)

アレルヤ「リヒティまで!」


アレルヤ「みんな行っちゃったよハレルヤ……」

ハレルヤ(しかたねえな!! ここは俺に任せな!!)


刹那・ロックオン・ティエリア「「「あったかあったか」」」

ハレルヤ「けっ! なにがあったかあったかだ!! 現実を見ろテメーら!!」

ロックオン「お前は……ハレルヤか?」

ハレルヤ「まずテメー! ウイは将来DVにあう!!!!」

ロックオン「なっ! ウイが!?」

ハレルヤ「次はおセンチ眼鏡! ミオは上司と不倫! ニートだ!!」

ティエリア「そんなっ……ヴェーダ……」

ハレルヤ「んでもって!! ユイは薬中!!! 不審死!!」

刹那「……」



ロックオン「ウイが……!! 絶対に許せねえ……!!」

ティエリア「……ヴェーダ……」

ハレルヤ「はん!! 思い知ったか!!」

刹那「……それがどうした?」

ハレルヤ「なに!!?」

ロックオン「刹那?」

ハレルヤ「テメーの大好きなユイちゃんが死ぬんだぞ!! いいのかよ!!!」

刹那「それはファンアートの一種だ。なんの問題がある?」

ティエリア「ファンアート?」

刹那「その本は俺も持っている」スッ

ロックオン「……エロ本?」

ティエリア「なんなんだこれは?」

刹那「平沢唯はガンダムだ!」

ハレルヤ「なんだ……?」

刹那「だが、田井中律もガンダムだ!」

刹那「秋山澪も、琴吹紬も、中野梓もガンダムだ!」

ロックオン「ナカノって誰だよ?」

刹那「まだ登場していない。そのうち出てくる」

ティエリア「早く見せてくれ!」

刹那「憂も、和も、さわ子も、純もガンダムだ!」

ハレルヤ「結局テメーはなにがいいてえんだよ!!!!!!!!!」

ロックオン「ジュンって誰だよ?」

ティエリア「彼女もまだ登場していないのではないか?」

ロックオン「早く続きを見せろよ!!!」

ハレルヤ「話がすすまねえ黙ってろ!!!!!!!!!」

刹那「けいおんの世界ではみんながガンダムだ!」

刹那「まだ先の話だが、澪と律がケンカをする話がある」

ロックオン「ネタバレすんな!」

ティエリア「僕は何も聞いてない。何も見えない聞こえない……」

刹那「だが、澪と律は対話によりわかり合うことができた」

ロックオン・ティエリア「何も見えない聞こえない見えない聞こえない……」


刹那「けいおん!の世界には争いがない」

刹那「みんながわかり合えている」

刹那「俺たちが目指す世界だ」

ロックオン「紛争根絶……」

ティエリア「対話……」

アレルヤ(刹那……)


アレルヤ「ごめんね刹那」

アレルヤ「君がけいおん!が好きなのにも理由があったんだね」

刹那「俺はガンダムでけいおん!のような世界を作る」

刹那「このがんだむったんと共に……」

ロックオン「全くお前は、とんでもないけいおん!ばかだよ」

刹那「ありがとう。最高の褒め言葉だ」

ティエリア「これが人間か……」

アレルヤ「僕も、けいおん!を観ていいかな?」

刹那「ああ」

ロックオン「その前に、このエロ本は没収な」

ティエリア「18歳未満なのに18禁本を買うとは……万死に値するぞ!」

刹那「」




――

――――


ライル「……で? あんたらは結局、俺になんの用なんだよ!!! わざわざ呼び出して何がしたいんだ!!」

ティエリア「言っただろう? 勧誘だと」

ライル「けいおん!オタへのかい?」

刹那「違う。CB軽音部の方だ」

ロックオン「オタ勧誘もなにも、お前、元からけいおん!オタだろ」

ライル「」



刹那「ライル・ディランディ。反政府系バンドであるカタロンの構成員」

ライル「なっ!?」

刹那「パートはリズムギター」

刹那「ギターはフェンダー・ジャパン・ムスタングを愛用」

ティエリア「アズサ・ナカノと同じ……」

ロックオン「わざわざ取り寄せたんだよな?」

ロックオン「俺の車を売った金でさ……」

ライル「………………」

刹那「あんたがけいおん!の影響でバンドを始めたことは調査済みだ」

刹那「俺たちの意志は同じ」

ティエリア「けいおん!による人類意志の統一……」

ロックオン「俺に車を返す。それができなきゃ、入部届にサインしろ」

ライル「……わかったよ」

刹那「歓迎する。新入部員」

ライル「……くっ」



ロックオン「さーて、歓迎会だ!」

ティエリア「一曲いってみよう」

ロックオン「そんじゃ、行くぜ!!」

刹那「HTTの新曲『クオリア』!」







                         劇場版につづく




――

――――アロウズ犯罪者収容施設!!




ソーマ「起きろ。被検体E-57!」

アレルヤ「……マリー!」

ソーマ「私はマリーではない!!!」

ソーマ「今日は2312年9月18日……」

アレルヤ「9月18日!!!!」

ソーマ「そうだ……今日は劇場版機動戦士ガンダm」

アレルヤ「9月18日って、けいおん!!がもう終わってるじゃないか!!!」

アレルヤ「そんな……!! 僕が牢屋に入ってる間に終わっちゃうなんて……!!!」

アレルヤ「リツは合格したのかい!?」

アレルヤ「アズサ・ナカノは?!! あずにゃんはひとりになっちゃったの!!?」

ソーマ「」



ソーマ「……げ、劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-は本日公開だ」

ソーマ「軽音部とジャズ研の戦いに乞うご期待」





                刹那「俺の! 俺たちのけいおん!だ!」 Mission complete!!