劇場版公開前日ということで、ネタを投下します。

一応>>63の続きっぽくしてありますが、
「俺の! 俺たちのけいおんだ!」という別な話で、回想形式の小ネタ集です。








刹那「俺が! 俺たちが軽音部だ!」 Second Season







――西暦2312年 アイルランド


ライル(街から音楽が消えてもう4年か……)




『Cagayake! GUNDAM!』のHTTの活動によって、地球連邦が創設され、
冷戦状態だった世界はひとつにまとまったかのように見えた。

だが、連邦政府は統一を急ぐあまり、独立治安維持部隊アロウズを創設、
反政府系バンドや連邦非参加バンドへの弾圧を強化していった。

フラッグファイターズ――リーダーであるグラハム・エーカーのアロウズへの引き抜きにより、事実上の解散状態。
グラハム・エーカーは改名してソロ活動を行なうも、仮面を被るなど迷走中。
引き抜き騒動には彼の男色家疑惑スキャンダルに関する裏取引があったとも噂される。

マリー工房――マネージャーであるセルゲイ・スミルノフの家庭問題のスキャンダルにより人気低迷。
ソーマ・ピーリスら一部メンバーはアロウズへ移籍。
スキャンダルは、アロウズに所属するスミルノフ氏の息子の策略とも噂される。

TWO-MIX――暴力的で、青少年の教育上良くないとのアロウズからの指導を受け、売りであった夫婦漫才を封印。
カティ・マネキンのみがアロウズに引き抜かれ、別居状態が続く一方で、結婚秒読みとの噂も。

マリナ・イスマイール――小国出身の彼女は、アロウズの圧力に屈することなく音楽活動を行なっていた。
しかし、敏腕マネージャー シーリン・バフティヤールの謎の失踪と共に失速、ごはんもおかずもない状態に追い込まれる。

HTT――2307年に彗星のごとく現れた謎のバンド。2312年現在、消息不明。



(反政府系バンド カタロン ジーン1のレポートより)



今や世界の音楽市場は、アロウズに支配されていた。
アロウズに著作権料を払わなければ音楽は使用できない。
アロウズ傘下に入らないバンドは、"卒業"させられ消滅していった。

そして、楽器搭載型MSで脚光を浴びたHTTも姿を消した……


ライル(まさか、俺があのHTTに呼び出されるなんてな……)

ライル(4年前に卒業させられたって噂のバンドがなんで今頃になって……)


???「ライル・ディランディだな」

ライル「そうだけど……俺を呼び出したのはあんたか?」

???「ああ、俺の名は平沢唯……またの名を刹那・F・セイエイ。軽音部員だ」




――

――――


ライル「に、兄さんがHTTのメンバーだったって!!?」

刹那「ああ」

ライル「マジかよ……そんなことが……。通りでさっきからあの子から親の敵を見るような視線を感じると思ったぜ……」

フェルト「……………」ギロッ

刹那「お前の兄の失言のせいだ」

ライル「もう4年も前の話だろ。しかも、俺は兄さんじゃないっての」


ティエリア「驚くのも無理はない。紅茶でも飲んで落ち着くといい」

ライル「おっ、サンキュー。わざわざ親切にどうも……」


ライル「って、おい……なんかこの人、話に聞いてたのとキャラが違うんだけど……」ヒソヒソ

刹那「問題ない。2期仕様だ。秋山澪のヘアスタイルのようなものだと思えばいい。そのうち慣れる」ヒソヒソ

ライル「2期? 慣れる気がしねえな……」ヒソヒソ

刹那「あいつにも、色々なことがあったからな……。あれは5年前のとあるライブの時だった……」

ライル(聞いてもねえのに、しゃべり出した……)



――5年前!


ロックオン「エクシアのスピーカーが敵にやられただと!?」

アレルヤ「このままじゃ、ライブができないよ!」

ロックオン「……クソッ! ここはデュナメスがキャラソンで援護するz……」

ティエリア「まずい刹那! フォーメーションM10『Don't say "innovator"』だ!」

刹那「了解」

ロックオン「ちょっ」

ティエリア「フッ……まさか、君と共にフォーメーションを使う日が来ようとは思ってもみなかったよ」

刹那「俺もだ」

ロックオン「ええっ、なんだよー。仲良くなるのは大歓迎だが、俺にも歌わせろよー」

アレルヤ(僕も歌いたかったのに……)

ハレルヤ(残念だったなあwwwwwwwwwwwwwwwwww)


ティエリア「Please don't say "You are innovator"♪ だって本当は innovoid♪ ピザガンダムはそう♪ 見えないとこに機体隠すんです♪」




――


フェルト「敵がアンコールしています」!

クリス「今日のライブも大成功ですねスメラギさ……?」


バキッ!!! バラバラ……

ティエリア『うわああああああああああ!!!!』


スメラギ「ティエリア!!!?」

スメラギ「ちょっとあの子! なんでパージしてるのよ!!!!!」


グラハム『ライブで柔肌を曝すなど! 破廉恥だぞガンダムウウウウウウ!!!!!』

ティエリア『そ、そんな……、ライブを歪めてしまった……。俺は、僕は……私は……!!』


フェルト「これがガンダムナドレ……」




――

ティエリア「今回の件は、顧問でありメカニックでもあるあなたの責任だ。イアン・ヴァスティ!」

イアン「ワ、ワシ!?」

スメラギ(よかったわ……ティエリアに八つ当たりされなくて……)

イアン「だが、機体にはなんの問題もなかったぞ」

ティエリア「言い訳は無用だ」

ロックオン「ナドレを敵に曝したのはお前の責任だ、ティエリア」

ティエリア「なに?」

ロックオン「毎晩毎晩あんな力任せにドラムをぶったたいてたら、流石のガンダムだって壊れるに決まってんだろ!」

ロックオン「せっかく名前までつけてやったんだから、自分の楽器はかわいがってやれ」

ティエリア「そうだな。すまなかったヴェー太……」

スメラギ「それもそうだけど、単なる選曲ミスじゃないかしら。ひどいネタバレ歌詞だったもの……」




――

――――


刹那「ということがあり、楽器を大切にする心を学んだティエリアは次第に性格が丸くなっていった」

刹那「もっとも、愛機ははじめから丸かったが……」フッ

ライル「ガンダム・ジョークってやつかい……」


ライル「それよりもだな……」

刹那「すまない。あんたの兄の話だったな」


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