唯「澪ちゃんはツンデレです」

唯「何故なら澪ちゃんはツンデレだからです」

唯「澪ちゃんはツンデレであり、ツンデレは澪ちゃんです」

唯「誰が何を言おうとも、それは変わりません」

唯「もしツンデレでないとしたらそれは澪ちゃんではありません」

唯「そしてツンデレでもないでしょう」

唯「つまりそれはツンデレでも澪ちゃんでもないのです」

唯「その証明のため、まずは澪ちゃんの外見について調べてみましょう」

唯「まずは目です」

唯「目は口ほどに物を言う、といいます」

唯「言わずもがな、あの目の釣りぐあいはツンデレであることを示しています」



 参考・他のツンデレにおける目の特徴の図

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唯「次に髪です」

唯「一般に黒く長い髪は外界との拒絶を表す、いわば内向的性格の特徴だと言われています」

唯「同性からは『重い』『暗い』と言われることが多いように感じます」

唯「澪ちゃんも、その独特の詩的感覚や外見から、メンヘラなどと呼ばれることがあります」

唯「ですが、部活動に積極的に参加する彼女は、決して外界を拒絶してはいません」

唯「つまり、あの髪は外界から身を守るための物ではないということです」

唯「では一体あの髪にはどんな意味があるのでしょう?」

唯「私は、あの髪は外から内を守るものではなく、むしろその逆ではないかと考えます」

唯「つまり、内側の何かが外に出ることを防いでいるのではないでしょうか?」

唯「それもむやみやたらと外に放出してはいけない何か」

唯「何かとは?」

唯「それは本心です」

唯「そしてあの真っ直ぐな髪は、心、想いの真っ直ぐさを表しています」

唯「真っ直ぐな気持ちを外に出せないジレンマ」

唯「つまりツンデレです」

唯「余談ですが」

唯「最近の異常気象をどうお考えでしょう?」

唯「地球温暖化などと叫ばれていますが、実際には寒冷化ではないかとの意見も聞きます」

唯「我々人間が自然界に及ぼした物なのでしょうか?」

唯「それとも、これが地球自身の意思によるものなのでしょうか?」

唯「澪ちゃんの髪にも、その影響が如実に現れているのが確認されています」

唯「たった数ヶ月の間に、ふさふさだった体毛が薄くなっているのです」

唯「私はあの哀れな姿に、人間のエゴを感じずに入られませんでした」

唯「話を戻しましょう」

唯「ではあの胸部はどうでしょう?」

唯「あのふくらみにつまっているのは何でしょうか?」

唯「駱駝のこぶには水分が溜められています」

唯「りすの頬袋には食料が詰められています」

唯「生物の体に存在する膨らみには、何かを蓄えるという役割があります」

唯「澪ちゃんの場合も同じです」

唯「発散できなかった想いが詰められているのです」

唯「もしくはストレスです」

唯「つまりツンデレです。もしくはそのうち病みます」

唯「それでも澪ちゃんはツンデレではないという人がいます」

唯「目撃証言も多数寄せられています」

唯「そのため、長く学会でも議論が行われてきました」

唯「そしてついに、その答えがついに判明しました」

唯「あなたがツンデレ否定派であるならば、それはおそらくこういうわけです」

唯「澪ちゃんには、非常に近しい亜種が存在したのです」

唯「例えば『チュ・サンジュ』がそれにあたります」

唯「チュ・サンジュ(※以下サンジュと呼ぶ)は、澪ちゃん目に属する生物です」

唯「日本産の澪ちゃんと違い、サンジュの発祥はユーラシア大陸と言われています」

唯「約千四百年前に、遣唐使の船に乗って日本にやって来たとされています」

唯「魏志倭人伝にも、サンジュの存在を示す記述があります」

唯「澪ちゃんとサンジュは、外見上は違いが分かりづらく、そのため同一視されてきました」

唯「そのため、以前は澪ちゃんによるものと思われていた災害や被害、
  その多くが実はサンジュによるものだったのではないかという説が浮上しました」

唯「多くの学者がそれに対し、根拠の無い言いがかりであると反論しました」

唯「その結論は未だ出ていません」

唯「資料が古かったり、信用に足らないことが多いからです」

唯「今後の研究解明が望まれます」

唯「とはいえ、近年では研究が進み、二つの種の差も明確になってきました」

唯「例えば、その性質が大きく違うことが分かりました」

唯「澪ちゃんがツンデレであるのに対し、サンジュはツンニダ※1です」

 ※1……ツムニダという発音もあり、以前は間違いとされていたが、
     近年ではこちらが使われることも多く、正式な読み方とされている。

唯「なので澪ちゃんとサンジュを見分けることは、素人でも時間さえあれば容易でしょう」

唯「しかし、急遽澪ちゃんが必要になった場合は、そういうわけにはいきません」

唯「そういう場合は、りっちゃんの習性を利用しましょう」

唯「皆さんご存知の通り、りっちゃんは澪ちゃんの幼馴染です」

唯「そのため、澪ちゃんの生息する地域には必ずりっちゃんも生息しています」

唯「りっちゃんは頭部が発光しているので、捜索は容易です」

唯「また、澪ちゃんへのいたずらによって、澪ちゃんの悲鳴を聞こうとする習性があります」

唯「ですから、その悲鳴を手がかりにするのも良いでしょう」

唯「しかし、サンジュの傍には、必ずりっちゃんが居るわけではないのです」

唯「主に、フェロモンのせいだと言われています」

唯「さて、りっちゃんは何故澪ちゃんの傍にいるのでしょう?」

唯「一見完璧に見える澪ちゃんですが、実は欠点が山ほどあります」

唯「数多く存在する天敵※2の存在などがそうです」

 ※2……怪談、痛い話など、主に恐怖を感じる存在。
     または衆目に晒されるなどの心理的抑圧を感じる状態を苦手とする。

唯「また、澪ちゃんは慎重で用心深く、なかなか行動を起こせない場合があります」

唯「そういうときに、澪ちゃんの代わりに行動を促すのがりっちゃんの主な役割です」

唯「またストレスや不満などをぶつける相手としても機能します」

唯「澪ちゃんにとってなくてはならない存在といえるでしょう」

唯「もちろん、自然界は持ちつ持たれつが基本です」

唯「りっちゃんは澪ちゃんをサポートする代わりに、ある重要なものをもらいます」

唯「それは出番と人気です」

唯「りっちゃんは澪ちゃんの行動を促しはしますが、実は単体で行動することが苦手です」

唯「澪ちゃんの隣にいることで、初めてりっちゃんはりっちゃんとしての活動が出来るのです」

唯「こうして、二つの種は共依存の関係でなりたっています」

唯「話が反れました」

唯「では、澪ちゃんとサンジュが同じ場所に居た場合はどうでしょう?」

唯「これも、りっちゃんの性質を利用すれば簡単です」

唯「澪ちゃんとサンジュを並べ、りっちゃんを放します」

唯「りっちゃんは、すぐさまフェロモンを感じ取り、澪ちゃんに近寄っていくでしょう」

唯「この際サンジュが暴れ出すことがありますので、護身用のスプレーなどで身を守りましょう」

唯「謝罪と賠償を要求されても無視すれば大丈夫です」


唯「さて、これで澪ちゃんと亜種の見分け方は分かりました」

唯「では、次は実際に澪ちゃんを捕獲してみましょう」

唯「捕獲用の檻と、餌の甘いものを用意します」

唯「澪ちゃんは檻に入れても混乱するだけで暴れることは無いので安心です」

唯「今回は、サンジュが生息していない地域で捕獲を行います」

唯「服装は出来るだけ動きやすいものがいいでしょう」

唯「蛇や蜂が居る地帯には、澪ちゃんは怖がって近づかないので、その対策は必要ありません」

唯「まず、目印となるりっちゃんを探します」

唯「りっちゃんの発光は、自然界では主に太陽光を利用します」

唯「ですが、人里で暮らすようになった固体は電灯なども利用するようです」

唯「そのため、捜索は暗くなってからが無難でしょう」

唯「日本時間の17~19時が、もっとも捕獲に良いとされています」

唯「現在は17時ちょうどです」

唯「腕のいい猟師は、この作業を数分で済ませてしまいます」

唯「わずかな発光も見逃さないのです」

唯「私もこの度初めての捕獲作戦ということで緊張しています」

唯「流石にプロのようにいかない事は承知の上ですが」

唯「しかし、澪ちゃん狩りはとても安全で、国によってはスポーツとして嗜まれる事もあります」

唯「皆さんも、このレポートを参考に試してみてください」

唯「ただし、市街地で行うため、周囲への配慮は忘れてはいけません」

唯「ゴミ類はきちんと持ち帰るのがマナーです」

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