唯「ふぃー」カチッ

唯「わっか、わっか」スパー

唯「お、風が出てきたね」

唯「あー……ギー太弾きたい」スパー

唯「今度の連休に皆を誘ってみよ」

唯「どうでもいいけど、メンソール吸う人凄いね」

唯「あんな不味いのに」スパー



ガラリ

憂「……」

唯「おー、可愛い妹よ、夜風にでも当たりに来た?」

憂「隣良い?」

唯「いいよー」

憂「……」ストン

唯「……」スパー

憂「一本ちょうだい」

唯「ほい」

憂「……」カチッ、スパー

唯「不良だねぇ」

憂「やっぱり、美味しくない」

唯「味そのものに用がある人はいないよ」

憂「でも」

憂「少し、解るかな」

唯「ん?」

憂「美味しくないけど、求める気持ちは解る」

唯「ほほう」

憂「暴力とかで発散するよりは、よっぽど良いかな」

唯「マナーさえ守ればねー」

憂「あはは」

唯「酷い人もいるからねぇ」

憂「……」スパー

唯「……」スパー



憂「そう言えば、ずっと言ってなかったね」

唯「何を?」

憂「成人、おめでとう」

唯「ありがと……で、良いのかな」

憂「多分」

唯「何で今更?」

憂「うーん……酔った勢いで気持ち悪い事言っていい?」

唯「いいよ」

憂「多分ね……お姉ちゃんが大人になるのが嫌だったんだと思う」

憂「大人と子供の明確な境を越えられたのが嫌だった」

憂「自分だけ置いていかれた気がしたの」

憂「タバコとかお酒がその象徴に見えて、止めてほしかった」

憂「だから……」

唯「……」

憂「あー……何言ってんだろ私」

憂「かっこわる……」

唯「……よしよし」ナデナデ

唯「大して変わらないよタバコやお酒なんかで」

唯「こんなので大人になれるなら誰も苦労しないよ」

唯「慣れない人には物珍しく興味深い、それだけだよ」

憂「……」

唯「そんなに変わってないよ、私」

憂「うん……」

唯「一つだけ言うなら……そのうち、憂も美味しいと思えるよ」

憂「そうなのかなぁ」

唯「違ったとしても、だから子どもってわけでもない」

憂「うー……やっぱりお姉ちゃん大人になった……」

唯「どうだろうね、ただ……時間は有限と気付いたくらいだよ」

憂「……」

唯「まぁそもそも、大人だ子どもだなんて話をしてる時点で子どもな気もするけど」

唯「それに答えを出せるほど、私は偉くない」

唯「それだけかな」スパー

唯「あとは友達がいて毎日楽しければ良いやー」

憂「結局、それが一番なのかもね」スパー

唯「ありがとね、憂」

憂「ん?」

唯「お姉ちゃんも愚痴的なものをこぼしたい日があるのさー」

憂「……彼氏に言いなよ」

唯「いないの知ってるくせに」

憂「振られたもんね…………痛い痛い!」

唯「生意気言うのはこの口か!」ギュー



憂「唇つねられた……」

唯「人の傷口をえぐるからだよ!憂だってバイト先の人にさ」

憂「わー!わー!」ビシビシ

唯「いたた!」

憂「……」

唯「……」

憂「はぁ……」

唯「ふぅ……」

憂「良いことあるといいね」

唯「だねー」



唯「さてと、戻ろうか」

憂「うん」

唯「……」

憂「……」

唯「綺麗な月だね」

憂「そうだね」

唯「タバコ、好きになれそう?」

憂「あんまり……」

憂「でも、吸ってる人を無条件で嫌いになったりもしないかな」

唯「それは何より」

憂「お姉ちゃん」

唯「んー」

憂「また、一緒にお酒飲もうね」

唯「……」

唯「そうだね……考えとくよ」



唯「よーいしょっと」ドサ

憂「寝るならベッドでね」

唯「お姉ちゃんに対して生意気だー」

憂「もー、都合の良い時だけそんな事言って」

唯「眠い……」ウトウト

憂「夏だからってお腹出してたら風邪ひくよ」

唯「ギブミー布団」

憂「はいはい」



唯「……zzz」

憂「あーあ」

憂「無防備な寝顔……」

憂「ほっぺた引っ張っちゃえ」グニー

唯「んー……」

憂「そんなんじゃ襲われちゃうよー」

憂「まったく……」

憂「ふあぁ……私も眠いや」

憂「もういいや、ここで寝ちゃお」

憂「おやすみ……」



チュンチュン

唯「スピー……」

憂「……ん、朝だ」

唯「グー……」

憂「あらー……タモリがテレビに映ってるって事はもうお昼?」

唯「んん……憂ぃ……今何時……?」

憂「……」

唯「うーい?」

憂「しーらない、私二度寝するもん、今決めた」

唯「えー……」

憂「授業なんか知らないぜー」

唯「妹が不良に……」

唯「私もふて寝しーよう」

唯「……」

憂「……」

唯「……」

憂「……」

唯「……憂」

憂「なにー?」

唯「よくわかんないけど……楽しく生きてれば良い事あるよ」

憂「……うん」

唯「ていうか、楽しく生きてる時点で良い事だよね」

憂「うん」

唯「ま、とりあえずは……寝ようか」

憂「だね」

唯憂「おやすみ」



おしまい



唯は二期エンディングのあの姿で

大学生の頃って無駄に壮大な話をしたがるよね……何もわかってないくせにさ
戻りてー

おやすみ