梓「えっ?」

唯「ほらっ、私ってギターやってるじゃん?」

梓「あ、はい」

唯「実際、私ってほら、ギターとか音楽関係、成長した方だよ。結構弾ける感じのギタリストだと思うんだよね」

梓「はい、確かにすごく上達してます」

唯「そしてほら、私って絶対音感でふつうの人より能力は長けてると思うんだ」

梓「はい、それは私も驚きました」

唯「うん、でもさあ……」

梓「……」

唯「……ねぇ、ほら」

梓「は、はい」

唯「もったいないよね、ほら、さ、宝の持ち捨てっていうのかな」

梓「持ち腐れですね」

唯「そうそう、持ち腐れになっちゃってるんだよね」

唯「実際、私相当ギタリストとして信念あって、私それだけは曲げれなくて」

梓「そうなんですか、それはどんなs」

唯「後輩の方がうまいとか悔しいじゃん?いや、別にあずにゃんにいってないよ?後輩すべてに対してなんだけどさ」

梓「は、はい」

唯「やっぱりプライドが許せない的な感じでさぁ、今の私の立場的に言うとね」

梓「えっ?」

唯「ほら、私サイドギターじゃん?あずにゃんは結構テクニカルなリードギターって役割って感じでしょ?」

梓「あ、そうですね。でもそれは唯先輩がボーカルもやるからリードギターは難しいとおm」

唯「私、実際さ……相当、ね、ほら、うまくなった感じじゃん?たぶん私、いけると思うんだよね、実際」

梓「あ、えっと……は、はい」

唯「リードギターってギタリストの才能を活かすポジションだと思うんだよね、あずにゃんそうでしょ?」

梓「え、ええ、まあ……でもサイドギターもグルーヴ感を出すの相当難しくてプロでも苦戦するんです」

唯「リードギターってギターソロとか目立っちゃうしさ、ほら、ギタリストが一番輝く瞬間をだよね」

唯「私、最近気づいてさ」

唯「私……輝いてないんだ、って」

梓「……」

唯「ね、ほら、あれだよ」

梓「……」 

唯「悔しいよね、うん」

梓「え……っと」

唯「それにプライドがほら、私信念曲げたくないからさぁ」

梓「か、輝いてますよっ!私、すごくかっこいいと思います」

唯「それってあずにゃん一個人の意見でしょ?」

梓「いやでも、っ、か、かっこいいと思ってますよみんな!」

唯「それだけじゃ私のわがままになっちゃうんだけどもう一つ、考え直さないといけない事があるとおもう」

梓「な、なんですか?」

唯「ほら、あずにゃんギターめちゃめちゃうまいよね、それは認めてるんだけど」

梓「は、はい」

唯「私と比べたらさ……ね、ほら」

梓「あっ、え?」

唯「ほら……あれだよ……私には追い付いていないっていうか……うまいんだけどね」

梓「……」

唯「私と比べたらリードギターにふさわしいかというと……そうじゃない気がするよね」

梓「……」

唯「うまいよ、そりゃ相当……でも私にはおよばないっていうか、いや違うの、私よりも、ほら、下手……じゃないけど」

梓「はい、下手って言いたいんですね?」

唯「ち、違うってばあずにゃん!ただ私に向いてるって言ってるだけだよっ!」

梓「だったら唯先輩は弾けるっていうんですかっ?」

唯「うん、まあなんていうのかな、弾ける、って、うん、思うって思う」

梓「だt」

唯「あずにゃんはうまい、うまいけど私ほどうまいってわけじゃないよね」

梓「……」

唯「うん、あずにゃん下手くそだよ」

梓「……」

唯「聞いてて思うもん、ズレてるって」

梓「……」

梓「唯先輩も相当ズレてますけどね……」

唯「えっ?そr」

梓「唯先輩はがんばったと思います、けどうまくはないですよね」

唯「……」

梓「……」

唯「……」

梓「……」

唯「あ……そう」

梓「……ええ」

唯「……」

梓「……」

唯「でも、ま、この前の練習で思ったんだけど」

梓「はい、なんですか?」

唯「絶対、ソロは下手だよね?これは認めようよ」

梓「だってあの日はじめて楽譜渡されて練習してたんですからあt」

唯「え、できないの?」

梓「あっ、え?」

唯「楽譜渡されて出来なかったの?」

梓「いやっ、あんな難しいソロ一日練習しただけで出来るわけないじゃないですか!」

唯「えっ……出来ないの?」

梓「えっ……」

唯「……」

梓「……」

唯「できないの?」

梓「……」

梓「じゃあ、唯先輩できるんですか?」

唯「えっ、ふつうだよ、当たり前じゃない?」

梓「ああ……そう」

唯「うん……まあ、ね、ほら……練習頑張って」

梓「……」

梓「じゃあ……」

唯「ん?」

梓「その楽譜、今あるんで教えてください」

唯「えっ……」

梓「私、下手くそなんですよね?教えてください」

唯「えっ……」

梓「どうしたんですか?」

唯「あ……うん、いいよ別に……弾けるから」

唯「うん、いいよ?弾けるから、実際」 

梓「これです、はい、お願いします」

唯「うん……」

梓「……」

唯「……」

梓「……」

唯「……」

唯「でもさ……普通じゃないよね、うん、普通じゃない」

梓「なにがですか?」

唯「いやほら、私受験控えててさぁ、高3ってほら、人生の分岐点じゃん?」

梓「えっ……まあ、はいそうですね。それとこれとなn」

唯「なのにこんな課題をかせる後輩って普通じゃないよね……うん、勉強で毎日くたくたなのにさ」

梓「は?」

唯「え?なに?なんか言いたい事あるならいっていいけど」

梓「いや……いえ、なんでも……」

唯「これは拷問に匹敵するよね、軽く」

梓「拷問って……」

唯「しかも私、ほら、ぎー太がね、絶対調子悪いから」

梓「は、はい?」

唯「なんかぎー太とのコンビネーションがいまいちで、ね、ほら、握った感じとか」

梓「唯先輩?」

唯「私の実力もぎー太がいてこそで、私と一緒に頑張ってきてさ、ほらわかるでしょ?」

梓「わ、わからないです」

唯「あっ、あずにゃんって楽器と会話……できないとか……?」

梓「え……で、できませんけど?……できる方が頭おかしいと思います」

唯「あっ、もうだめ、話にならないよ、ホントに、音楽やる資格ないよ」

梓「……」

唯「音楽は魂なんだよ?あずにゃんのそれは絶対魂じゃない」

梓「あ、そうですか。じゃあそれでいいです、でも私は頭がおかしいと思います」

唯「え?それって先輩にいt」

梓「先輩は頭がおかしいと思います」

唯「……」

唯「……ぇ」

唯「ぃ……ぃゃぃゃs」

梓「だから私の音楽はその程度でいいです。でも先輩は頭がおかしいと思います」

唯「……」

唯「……」

梓「先輩はちょっと病気だと思います」

唯「……」

梓「楽器と会話できるんですか?すごいですね、でもそれは頭がおかしいからできるだと思います」

唯「……」

梓「自覚したほうがいいですよ、唯先輩が可愛そうだから言ってるんです」

唯「……」

梓「でも私は障害者と話せるほど器用じゃないので、帰りますね、それじゃ」

唯「……」

梓「あ、ぎー太でしたっけ?このイスに座らせておきます、よいしょっ」

唯「……」

梓「おしゃべり楽しんでください、じゃさよなら」

唯「……」

唯「……」

唯「……」



――――――――

澪「唯っ、おくれてごめんな」

律「ちょっと進路の事でさっ」

紬「あら?梓ちゃんは?」

唯「……」

澪「ん?唯?」

唯「……」

律「え……泣いてんのか?」

紬「どうしたの……?唯ちゃん……」

唯「……っ」

唯「……」

唯「悔しいよね……う゛ぅっ……」



終わり