スネア内

律ベース「が…はっ…」

ドラム「ほう…まだ生きているとはな…さすがだ」

律ベース「こりゃまずいぜ…本当に想像を絶してたな…」

律ベース「もう…だめかもな…」

ドラム「ついに諦めたか」

エリザベス「(律よ…)」

律ベース「(え、エリザベスか!?)」

エリザベス「(そうだ…)」

律ベース「(お前は…澪の…!?)」

エリザベス「(そうだ…)」

律ベース「(そうだったのか…)」

エリザベス「(私にはもう一つの力がある)」

律ベース「(もう…1つの…?)」

エリザベス「(そうだ…ヘッドの部分に全神経を集中させるんだ…)」

律ベース「(私のヘッドか…?)」

エリザベス「(私のヘッドだ…)」

律ベース「(そうか)」

エリザベス「(お前なら勝てると…信じているぞ)」

律ベース「(…まあできるだけ頑張ってみるよ)」

律ベース「ヘッドに神経を集中…」

ビッ…ビビビッ…

律ベース「なるほど…これがエリザベスの力…」

ドラム「ほう…その技で私と張り合おうというのか」

律ベース「いくぜ…!!」

ドラム「面白い…」

ビッ ――――――



廊下

紬「んっ……」

梓「……ここ…は」

唯「ムギちゃん!!あずにゃん!!よかった…」ポロポロ

紬「唯…ちゃん?」

唯「ごめんね…ごめんねえ…私のせいで…!」

梓「唯先輩…のせいじゃ…ないですよ」

唯「私がギー太を甘やかしたから…みんなにまで手を出して…」ポロポロ

梓「…」ギュッ

唯「あず…にゃん…」

紬「私ね…夢を見ていたの…」

唯「夢…?」

紬「りっちゃんとドラムが戦っている夢…りっちゃんがやられそうになっていたの…」

梓「あ…それ…私も見ました」

唯「…どこ…で?」

紬「わからないわ…ただ…広い所に不思議な力が…そしてりっちゃん達が戦っていたのは…」

梓「見たこともない空間…」

唯「…もしかして…講堂で何かが?」

紬「…行きましょう」



スネア内

ドラム「フフフ…なかなか強力な技らしいが…体力を消耗しているようだな。そろそろ限界か?」

律ベース「うぐぐ…(駄目だ…押される…!)」

ドラム「終わりだな…」

律ベース「ここで死ぬわけにはいかないんだよ…!!」

律ベース「まだだ…まだいける…!!巻くぜ…ペグを!!」

グググッ

ドンッ!!

律ベース「っ!!ううううおおおおおおおおおおお!!」

ドラム「何!?また急激に力が…ぐああああああ!!」




講堂

唯「はぁ…はぁ…」

梓「なに…これ…!」

紬「これは…結界よ。ほら、四隅にコップが置いてあるでしょう」

梓「あれは…?」

紬「あれは…唯ちゃんの愛液と憂ちゃんの唾液…そしてギー太の弦のサビを混ぜた液体よ」

唯「そんな…いつの間に…」

紬「わからないわ…憂ちゃんの唾液は比較的入手は簡単だけど…」

梓「唯先輩とギー太が同時に失神してる事なんて…」

紬「ええ、滅多にないわ」

唯「また私のせいだ…っ!!」

紬「唯ちゃん、自分を責めちゃだめ!今はりっちゃんを助けることが最優先よ!!」

唯「っ…うん…!」

梓「でもこの講堂には…結界の真ん中にドラムが置いてあるだけ…」

紬「…おそらく…ドラム内…」

唯「そ…そんな!!」

紬「そして結界の効果はそれを破壊した後でもしばらく続く…あのドラムの強度はとてつもないものになっているわ…」

梓「いったいどうすれば…」

唯「むったんと合体して…!」

紬「ここは私に任せて…パワーだけなら誰にも負けない自信があるの」

梓「ムギ先輩…」

紬「私にも…軽音部らしいことさせて?」

唯「ムギちゃん…わかった」



紬「これが…私の最大出力…っ!!」

パチッ―――――



スネア内

ドラム「が…がは…なぜ…だ」

律ベース「はぁ…はぁ…ちくしょ…しぶといな…お前も…」

ドラム「ぐっ…く…フフフ…フフハハハハハ!」

律ベース「…なにがおかしい」

ドラム「ま…まさか私の体内でここまでやるとはな…本当に素晴らしいぞ、律」

律ベース「…そりゃどうも」

ドラム「だが…まだ終わらんぞ…」

律ベース「…」

ヌッ×99

ドラム「私1人であの威力だ…100人いれば…わかるな?」

律ベース「…!」

ドラム「さらに…後ろを見るがいい」

ヌッ

ヌッ

ヌッ

律ベース「くそっ…」

ドラム「私もここまで分身を作るのには相当な体力を使うのでな…早く終わらせてもらう」

ビビッ…バチバチッ

律ベース「はは…死ぬかな…私」



ドガシャーン!!

律ベース「な…なんだ!?」

ドラム「結界で強化した私のスネアが傷ついただと!?」

唯紬「りっちゃん!!」

梓「律先輩!!」

律ベース「お…お前ら…!!」

ドラム「くそ…外気で分身が消える…!!」

ドラム「だが…残りの100人ですぐに片付けてやる!!」

バチバチバチッ

唯「りっちゃん!負けないで!!」

紬「そいつを倒して…またみんなでお茶しましょう…!!」

梓「律先輩…信じてますから!!」

律ベース「あんなにボロボロになりやがって…ありがとな…みんな」

律ベース「絶対…生きて帰る…!」

ビビビッ…ビビビビビ

ドラム「死ね!!律!!」

律ベース「おおおおおおおおおお!!」

ドンッ!!!

律ベース「くっ…!!」

ドラム「フフフハハハハハハッ!!私達100人の前ではお前など無力に等しいのだ!!」

律ベース「…エリザベス…まだ…いけるよな?」

エリザベス「(お前が仲間を信じたように、私を信じろ)」

律ベース「…ああ…!!」

ググググッ

ミチッミチミチッ

律ベース「があああああああああああああああああああああ!!!」



ドウッ!!!

ドラム「何故だ…何故お前に勝てない…」

律ベース「悪かったな…構って欲しかったんだよな…」

ドラム「今さら…何を…!!」

律ベース「これが終わったらさ…また一緒に練習しよう…な?」

ドラム「…!!」

律ベース「私…もっともっと上手く叩けるようになるからさ!もうお前が走り出さないように…!!」

ドラム「…いつになることやら」

ドラム「…だが……その日を待つことにしよう」

律ベース「ああ…」


ゴオオオオオオオ


――――――

――――

――





一週間後

律「なおったー!!」

紬「さすがりっちゃんね!もう体が再生してるわ!」

梓「じゃあ律先輩も治ったことだし、お茶に…」

唯「おや?あずにゃんの口からお茶なんて言葉が~?」

梓「きょ、今日は特別です!!」

紬「梓ちゃんはなんだかんだで優しいもんね」

梓「うっ…ううう」

律「はは、ありがとな、梓」

律「でも、私…今日は練習したい気分なんだ」

梓「り、律先輩が練習したいだなんて…!!澪先輩でも降りそうですよ…」

律「中野~!!」

梓「す、すみません!」

紬「じゃあ、やろっか」

唯「準備オッケー!」

律「ああ」

律「(見ててくれよ…)」

律「ワン、ツー!」


おわり