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純「さあさあ詳しく聞かせなさい!」

梓「う、うん…」

私達は周りを気にしなくていいカラオケボックスに来ています

梓「なんか…部活終わったあと…話があるからって二人で残って…」

純「うんうんうん」

そういえばお姉ちゃん昨日帰りが15分くらい遅かったな

梓「好きだから…付き合ってって…」

純「ズコー!あっさりー!!」

梓「い、いいでしょ別に!」

純「だってレ…女同士なんだしもっとなんやかんやあるのかと…」

梓「んん…」

純「で?で?梓はなんて?」

梓「いいですよって…」

純「ズコー!ズッコー!!!ロマンのカケラもない!」

梓「唯先輩のあんなに真剣な顔初めて見たなぁ…」

どうして

純「で?唯先輩今日どんなだった?」

梓「別に…普通だったよ」

どうして

純「え~つまんなーい」

どうしてどうして

梓「やっぱりおもしろがってんじゃん…」

憂「どうして!!??」

梓純「!」ビクッ

憂「どうして私じゃなくて梓ちゃんなの!?」

純「う、うい…?」

憂「私はずっとお姉ちゃんが好きだった!!でも!!」ガシャン!

あ、コップ割れちゃった

憂「叶わないことが分かってたから!姉妹だから!!」

梓「憂…?」

憂「だから私はお姉ちゃんに彼氏ができたらおめでとうって諦めるつもりだった!なのに!」

憂「なんで梓ちゃんはいいの!?女の子同士でしょ!?何でそんなアッサリ付き合えちゃうの!?女の子同士がいいなら姉妹…私でもいいでしょ!?」

憂「ねえ梓ちゃん」

梓「な、何?」ビクッ

憂「梓ちゃんはほんとにお姉ちゃんが好きなの?」

梓「え…」

憂「優しくて自分のことを好きって言ってくれたから付き合っただけじゃないの?女子校で男の人との出会いがないからって血迷っちゃっただけじゃないの?」

梓「ちが…」

憂「でも私は違う!!お姉ちゃんが好き!お姉ちゃんじゃなきゃ駄目なの!!」

ダンッ!

憂「どうしてぇ…ぐすっ…うぅ…」

純「憂…」

梓「…」



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それから私達は何も話すことなく別れました
私は家に帰って、お姉ちゃんと顔を合わす前にお風呂に入りました
お姉ちゃんに心配をかけたくありません

唯「あっ憂~帰ってすぐお風呂なんてどうしたの?」

憂「梓ちゃん達とバッティングセンターに行って汗かいちゃったんだー」

唯「そうなんだ~」

唯「早くご飯食べよ!待ってたんだよ~」ぐぅ

憂「ごめんね、早く食べよう」

唯「今日は~カレー♪」

お鍋からカレーが三口分減っていました
きっとお姉ちゃんがつまみ食いしたのでしょう
お腹ペコペコだったんでしょう
それなのに私の帰りを待っていてくれたのです

憂「お姉ちゃんおまたせー」

唯「わ~い!」



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唯「おいし~♪」

お姉ちゃんは本当に美味しそうに私の作ったご飯を食べてくれます
私はこの笑顔を見るためにお料理をしていると言っても過言ではありません

唯「ねぇ憂」

憂「なあにお姉ちゃん」

唯「憂はさー…女の子同士が付き合うってどう思う?」

これを聞かれたのが昨日だったら、私は私がお姉ちゃんに告白されるのではないかと思っていたところです

なんて答えようかな「女の子同士なんておかしいよ」って言えばお姉ちゃんは梓ちゃんと別れるのでしょうか

憂「うーん…本人達がよければいいんじゃないかな?」

やっぱり言えません
そんなことを言うとお姉ちゃんが悲しむからです

唯「そっか!」パァ

次にお姉ちゃんが何を言うのかもう分かってます

唯「憂…実はね」

やめて、言わないで
全身の毛穴が広がってる気がします
心臓が痛いです

憂「あ、今日アイス買ってるよお姉ちゃん!」

唯「あ…そ、そうなんだ!わ~い!」

駄目です
お姉ちゃんの口から聞いたら泣いてしまいます
泣いたらお姉ちゃんに心配をかけてしまいます

憂「お姉ちゃんお風呂入ってきなよ」

唯「う、うん、ごちそうさま!」カチャ

憂「ふぅ…」



ちゃらら~♪

憂「…梓ちゃんからだ」

『今から○○公園に来れる?』

憂「…」

お姉ちゃんは今お風呂に入ったばかりだ
あと30分は出てこない
○○公園までは自転車で三分

憂『15分くらいなら大丈夫。今から行くね』

音を立てないように玄関まで行き、急いで公園へ向かう

憂「梓ちゃん」

梓「憂…急にごめんね」

憂「ううん…」

梓「唯先輩、私のこと言ってた?」

憂「ううん、まだ」

梓「そっか」

憂「うん」

梓「憂は言ったよね『私が本当に唯先輩を好きなのかって』」

憂「…」

梓「大好きだよ」

梓「唯先輩の垂れた目も茶色くてふわふわした髪も声も笑顔も大好き」

梓「私、唯先輩じゃなきゃ駄目だよ」

憂「そっか…」

良かった
梓ちゃんが本当にお姉ちゃんのことを好きでいてくれて
お姉ちゃんが傷つかないで良かった

憂「梓ちゃん…」

梓ちゃんになら、お姉ちゃ

梓「ごめんね、憂」ドスッ

憂「え…?」

梓「ごめんね、こうするしかないの、ごめんね…」ぐりっぐりっ

え?え?

憂「あ…ずさちゃ…?」ドサッ

梓「私…唯先輩じゃなきゃ駄目なの」ポロポロ

ごめんねお姉ちゃん
髪の毛乾かしてあげられないみたい




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梓「話ってなんですか?」

唯「あ…あのね…」

唯「あずにゃんは女の子同士が付き合うのってどう思う?」

梓「え…っ」ドキッ

唯「…」

梓「…」ドキドキ

梓「な、何で私にそんなこと聞くんですか?」

唯「え、えっと…」カアァ

梓「わ、私は…いいと思います、本人達がよければ」

唯「ほ、ほんと?」パァ

梓「はい…」ドキドキ

唯「じゃあ…家族同士が付き合うのはどうかな?」

梓「え…?」

唯「女の子同士で…その子が家族っていうのは…」

梓「…」

唯「あずにゃん…?」

梓「…い、いいんじゃないでしょうか」

唯「そ、そっか!」パァ

梓「…」

唯「あずにゃんありがと~!じゃ、帰ろ!」

梓「はい…」



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ガチャ

唯「ふ~あったまった~」

唯「アイス~♪アイス~♪」

唯「あれ?憂?トイレかな?」

唯「憂?うーいー?」



おわり



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唯「うっ…うぁっ、うい、ういぃ…なんでぇ…うい…うっ、うぇ…」

紬「唯ちゃん…」

純「うわああああんっ!憂!憂のばかああぁぁ…っ」

澪「…っふ、ぐ…」ボロボロ

律「憂ちゃん…」

唯「憂…憂…嫌だよぉ…まだ何も言えてない…っうぁ…」

梓「唯先輩…」ギュッ

唯「あずにゃん…」

梓「私がいますから…」ナデナデ

唯「…っ、う、うあ゙っあ゙ずにゃああああん…っ!」ズビッ




梓「憂…ばいばい、唯先輩のことは任せてね」