さわ子「んっ・・・きのこぉ・・・・きのっこ・・・・Ohhhh!!!きのこ・・・・」
梓「やっぱりどう見てもきのこになりたいんですよ先生は」
澪「いや・・・やっぱりきのこが食べたいんじゃないか?」
さわ子「KI・NO・KO・・・・・・ああああぁあぁぁああああッ!!!!・・・・きのこ。」
律「うるさいなぁーさわちゃん」
唯「なんだか私もきのこが食べたくなってきたなぁ~」
紬「きのこよりたくあんが美味しいわよ」
さわ子「きのっ!きののののののっ!くぃのぉっ!!おおおおぉぉぉ。こ。」
梓「腕をきのこの傘のようにして手を頭の上で重ねながら、脚をそろえてクネクネしてるんですよ?」
梓「もう一時間もです。これはきのこになりたいとしか思えません」
澪「きのこになるって言っても・・・」
律「マッシュルームカットにでもするか?」
梓「もう!皆さん真面目に考えてくださいよ!」
梓「軽音部がこの先生きのこるにはどうすればよいのかを!!」
唯・律・澪(きのこるってなんだろう・・・)
さわ子「んごごおぉぉぉぉおおおおお!!ぎのごおおぉぉお!!オオオォォオオッ!!」
梓「ホラ!先生がきのこりたくて苦しんでいます!!はやくなんとかしてあげましょう!!」
澪「ぐ、具体的には何をすればいいんだ?」
唯「きのこの着ぐるみでも着せてあげたらいいんじゃないかなぁ~」
律「あははは!そりゃいいや!!」
梓「あまい!あまいです!!先生がなりたいのは真実のきのこ!!そんなパチモンじゃありません!」
律「じゃ、どうするんだぁ?」
梓「きのこの胞子を振りまいてみましょう」
澪「ほ・・・胞子?」
梓「そしたら真実のきのこになれるかもしれません」
唯「すごい!!それはすごいよあずにゃん!!」
律「あぁ・・・・たしかにすげぇ・・・・これはきのこ革命(レボリューション)だな・・・」
梓「さぁ、きのこを用意しましょう!!」
澪「ま、待ってくれ!!」
梓「なんですか澪先輩!時は一刻を争います!!」
澪「その・・・きのこの種類は何にするんだ・・・?」
唯・律・梓「!!」
梓「さすがは先輩・・・盲点でした・・・。それは重要なポイントです」
律「たしかにな・・・・。本人がなりたいきのこじゃなかったら死活問題だぜ・・・」
梓「えぇ、性同一性障害のようになるでしょうね」
唯「なんだかよくわからないけどかわいそうだね」
澪「じゃあ考えよう・・・・。みんなはどのきのこがいい?私はまつたけかな・・・」
梓「しいたけ」
律「えのき」
唯「えりんぎ!」
紬「たくあん」
澪「見事に分かれてしまったな・・・どうしようか・・・」
梓「しいたけですよ!!きのこといえばしいたけです!!!」
律「なんだよその理屈は!!えのき最高だろ!?バター醤油でこう・・・・、っかぁ~!!って!!」
澪「なんでビール飲んでるんだお前は」
梓「バター醤油が合うのはしいたけだって一緒です!!きのこと言えばしいたけでしょう!!」
梓「鍋に入っていなくてがっかりするのはしいたけです!!えのきなんて無くても気づきません!!」
律「あぁっ!?えのきがねぇ鍋なんてチーズのねぇチーズフォンデュだろうが!!」
梓「しいたけには十字の切れ込みで料理を彩るという崇高な役割があります!!」
梓「えのきなんてひょろひょろしてて麺みたいです!ならマロニーで十分ですよ!!」
律「十字の入ったしいたけぇ?なんだ梓お前痴漢かよ!!マジかよ糞箱売ってくる!!」
梓「はぁ!はぁ!?論点がズレてますよ!!逃げですか!!逃げるんですか!えのきの負けを認めるんですね!!」
律「うるせええぇぇ!!えのきは麺じゃねえよ!!歯ごたえがいいんだろ!!あのコリコリって!!」
澪「お前等けんかするな!!まつたけの香りも忘れるんじゃない!!」
律「はい出た。出~た~。まつたけ厨きましたよ。香りなんてろくすっぽわからんくせに」
澪「なんだと!?網焼きしたときのあの香りがたまらないだろうが!!」
唯「あの・・・えりんぎも・・・・」
紬「たくあん」
梓「わかった。わかりましたよ。百歩譲ってえのきにしたとしましょう」
梓「そしたら先生が色白のひょろっひょろのガリッガリになっちゃいますよ!!それでもいいんですか!」
律「んなこと言ったらしいたけなんて頭でっかちのガングロじゃねえか!!しかも十字の切れ込みって傷の男(スカー)かよ!!」
澪「ならまつたけにすればいつでもいい香りが・・・」
梓「常にまつたけ臭い女なんて嫌ですよ!!これ以上先生を独り身にさせないであげてください!!」
澪「うぅっ・・・・」
唯「あ、あのー・・・」
律・梓「あぁん!?」
唯「ひっ!!・・・あ、あのね!えりんぎ・・・どうかなって・・・」
律「・・・・・」
梓「・・・・・ふむ」
律「まぁ、悪くはないな・・・。歯ごたえもいい」
梓「えぇ、それにまつたけとかいう今の季節に手に入らない上、値段的にキツイものよりよっぽど現実的です」
澪「うぅぅっ・・・・」
紬「たくあん」
唯「じゃ、じゃあ・・・!!」
梓「いえ、ここはなめこで行きましょう」
唯「えっ!!」
律「・・・・・理由を聞こうか」
梓「本来の目的を思い出してください。私たちの勝利条件はそこで悶えてる先生をきのこる事です」
さわ子「んんんんんぎのごぉぉおおぁぁあ゛ぁあぁ゛ぉぉ゛ぁおぉががあぁああぁぁぁぎのおおおぉ」クネクネ
梓「そして先生をきのこる方法は、胞子を振りかけること。つまり胞子が手に入らないといけない・・・」
梓「私の経験上、なめこは最も胞子の存在を感じさせます。なめこ汁を思い出してください」
律「あぁ・・・・」
澪「確かに・・・・表面のヌルヌルが・・・・」
唯「おいしいよねぇー。憂のつくるなめこ汁はおかあさんのより好きなんだ~。えへへ」
梓「聞いてねぇよ黙れ。よって、なめこにしました。何か意見は?」
澪「まぁ・・・いいんじゃないかな・・・」
律「ちっ・・・しゃーねーな。今回はそれで我慢するよ」
澪(次回があるんだろうか・・・)
梓「じゃあスーパー買いに行きましょう!なるべく沢山集めるために皆でバラけていろんな店へ!」
律「あぁ、じゃあ30分後にまた部室に集合な」
澪「さわ子先生を放っておいて大丈夫なのか?」
唯「今は落ち着いてるみたいだよー!急ごっ!」
さわ子「きのこ・・・・・きの・・・・きのこぉおおぉ・・キノッ・・・・キノキノッ・・・・」
梓「じゃ、行きましょう!!」
バタン
さわ子「きのっ・・・・きの・・・・」
さわ子「・・・・・・・」
さわ子「さて・・・・」
ピッポッパッポ
トゥルルルルル トゥルルルルル
憂「はい」
さわ子「皆はきのこを買いに出かけたわ。次はどうすればいいの?」
憂「皆が戻ってきたらまた基地外みたいに腰を振ってて下さい」
さわ子「・・・本当にそれで計画は成功するのね?」
憂「私を信じてください。先生はたった一人の仲間なんです。裏切ったりしませんよ」
さわ子「・・・わかったわ」
憂「何があっても続けてくださいね。それが成功の鍵です」
さわ子「・・・えぇ」
ピッ
さわ子「・・・・・」
さわ子「・・・仕方ないわね・・・・私は必要な犠牲なのよ・・・」
さわ子「・・・さて・・・・」
ゴロン
さわ子「・・・・」
さわ子「・・・・」
ドタドタドタ・・・・ 唯「待ってよみんな速いよ~!」
さわ子「!!」
さわ子「ぎのごおぉぉおぁぁぁ!!!!ごばぁぁああっ!!!!ぎのおおぉぉぉおごぁぁああああァァアァッ!!!!!」クネクネクネ!!!
バタン!
梓「あぁっ!!先生が!!また悪化してます!!」
澪「は、はやく胞子を振りかけよう!!」
律「そ、そうだな!!」
唯「じゃぁみんな、買ってきたの出そー!!」
梓「はいっ!!」ドサー
律「おっ!なかなかの量だが・・・まだまだだな!!」ドザザー
唯「私はこれ!!」
コトッ
梓「・・・・・は?」
律「何これ?」
唯「何って・・・なめこだよ~」
梓「じゃなくて、なんでビン詰めなんですか?」
唯「えぇっ・・・駄目だったの・・・!?」
律「はぁ・・・・唯、お前キノコリスト失格だわ」
梓「唯先輩・・・あのですねぇ、胞子を振りかけるって言ったじゃないですか・・・?」
梓「ビン詰めなんてベトベトのドロドロじゃないですか!!振り掛けるっていうか塗りたくるになるでしょう!」
梓「しかもこれは加工品です!!味付けがされて保存料も使用されています!!」
梓「素材そのものが持つ風味や鮮度が感じられません!!こんなヤリチンなめこの精子でさわ子先生が受精するわけねぇだらぁぁああ!!クソがぁぁああああぁっ!!」
律「唯・・・温厚な私も今回ばかりはキレそうだわ・・・」
唯「ご・・・・ごめんね・・・・」
梓「ふぅ・・・私もアツくなり過ぎました。すみません」
律「まぁ、そこは唯だしな。しゃーねーか」
梓「そうですね。唯先輩だから許されると思います」
唯「うん・・・ごめんね、ありがとう・・・」
澪(ヤバい・・・・!ヤバい・・・・!私もビン詰めだなんて言えない・・・・!!)
澪(どうする・・・・考えろ、思考を回転させろ秋山澪・・・・!)
澪(買えなかったことにするか・・・!?いや、もう私が袋を持っているところを見られている!)
澪(こうなったら・・・、しかし・・・・いや、もうこれしか手はない・・・)
律「で、澪は?早く出せよ」
澪「じ・・・・・・・、実は、私はどうしてもまつたけが諦め切れなくて・・・・」
澪「必死で探し回って、有り金はたいて季節はずれのまつたけを買ってしまったんだ・・・・」
澪「だ、だから・・・・なめこは買えなかった・・・・・・・ごめん」
律「・・・・・」
梓「・・・・・」
律「まぁ、そこまで自分のきのこ精神(マッシュマインド)を貫こうとする姿勢は立派だよ」
梓「そうですね。チームとしては失格ですけどキノコリストとしては尊敬できます」
澪(や、やった・・・・!)
律「まぁ、この際仕方ない。まつたけの胞子も振りかけようぜ」
梓「そうですね。折角のまつたけです。香りも少しなら気にならないでしょう」
澪(なっ・・・・んだと・・・・!!)
梓「さぁ、先輩。まつたけを出してください」
律「あぁ、先生を高級感あふれる女にしてやろうぜ」
澪(ぐ・・・ぐぅうぅ・・・・どうする・・・・!!!どうすればいい・・・・!!!)
紬「たくあんうめー!!」ポリポリ
澪(くっ・・・・うぅぅうう・・・・駄目だ・・・・諦めるな・・・・・・!!)
澪(キノコリスト失格だけは免れないと駄目だ・・・・!!!)
梓「澪先輩・・・・?」
律「どうした澪?顔が真っ青だぞ」
澪「た・・・・・・・、べた・・・・・・」
梓・律「??」
澪「食べたんだ・・・・・・・・、は・・・・・あははははは!!そう!!!食べちゃったんだよ!!!」
澪「私はまつたけが大好きなんだァ!!まつたけを使って毎日自慰をするくらいになあぁあぁ!!」
澪「そんな私がまつたけを持って食べずにいれるか??否!!至極当然不可能也!!!!!」
澪「我慢はしたさ!!あぁ!!でも無理だった!!!ここまで走ってくる間に全部食っちまった!!!生でな!!」
澪「みっともなく口から男根の様な物体をぶら下げながらハフハフ悶えて走った私を笑うかい!?笑えよ!!笑うがいいさ!!」
澪「そぉれはぁーーーーーっはっはっはっはっはっはっはぁああぁぁあああ!!!!!!」
梓「・・・・・」
律「・・・・・」
唯「・・・・・」
最終更新:2011年05月06日 16:21