律「やっちまった…」

紬「澪ちゃん…」

律「待てムギ。今は無駄だ…ほとぼりが冷めるまで放っておこう」ガシッ

紬「…う、うん」

梓「さて…純に連絡でもしますか」

紬「あ、梓ちゃん!!」

梓「ひっ…む、ムギ先輩の想いを踏みにじったことは謝りますけど…間違ったことしたとは思いません!」

紬「…」ジトー

梓「うう……」

……………………………

……………

……


ドア「ガチャリ」

さわ子「あら…?この妙な空気は…」

紬「あ、先生…さっき澪ちゃんが……」

さわ子「! その話ね…大変なことになっちゃったわね…」

律「さわちゃん…既に事情は知っているのか……」

さわ子「…」コクリ

唯「さわちゃん、情報通だね~」

さわ子「…で、どうするのあなたたち?」

梓「まだ終わったわけじゃありません!絶対にライブは成功させてやるです!」

さわ子「そうね……そうすればきっと澪ちゃんも喜ぶわね…」

梓「別にライブやりたがらない人に喜んでもらおうとは思いません!」

さわ子「え?」

梓「え?」

さわ子「それ、澪ちゃんの話?」

律「そうだよ。何噛み合わないような反応してるんだよー」

さわ子「?? やりたがらない…?」

さわ子「そう…澪ちゃんきっと、みんなの前では強がっちゃったのね…」

梓「え?」

さわ子「え?」

律「本当に噛み合ってないな…」

さわ子「な、何なのよ? 澪ちゃん、みんなに『ライブやりたくない』って言ったんじゃないの?」

律「まあ、それっぽいことを」

梓「ふん、やっぱりライブやりたいって泣きつくまで絶対に許しませんよ」フスー

さわ子「澪ちゃん私の前では泣いてたわよ…『最後に学園祭ライブをみんなとやりたかった』って」

梓「え?」

さわ子「え?」

梓「あ、あり得ないですよ!だったらなんでライブに出られないなんてこと、私たちに言うんですか!!」

さわ子「何言ってるの? だって学園祭前に転校するんだから…実際ムリじゃない…」

梓「え?」

さわ子「え?」

梓「え?」

唯「ててててて転校…?」

律「さ、さわちゃん何を言ってるんだ…」

さわ子「何よ~噛み合わないのはあなたたちじゃない。澪ちゃんの事情って転校の話じゃないの?」

梓「転校!??」

紬「テンコー」

律「じょ、冗談キツイぞ!さわちゃん!澪に頼まれて肩持ってんのかよ!」

さわ子「こんなこと冗談で言うわけないでしょ!?」

紬「じゃあ…転校の話は本当なんですか…?」

さわ子「もう…しつこいわね。あなたたちも澪ちゃんから聞いてたんじゃないの?」

紬「」

律「」

唯「あわわわわわわ…」ガクガクブルブル

梓「」クラッ バターン

紬「あ、梓ちゃん!しっかり!!」

律「澪が転校だってーっ!? あ、あいつ水臭いぞ! そんな重要な事なんで私たちに言わないんだよ!!」

紬「…思いっきり言ってたわね。確か2回くらい」

唯「どどどどどうしよ…わたわたわたし……」オロオロ

梓「」ムクリ

紬「梓ちゃん!」

梓「み」

梓「みおせんぱぃぃいいい!!!うぁあああ!!ごぉめんなさぁあいいいい」ダッ

ガチャリ バタン
ダッダッダッダッ

梓「どこですかぁぁああ!澪先輩いいい!!」

梓「お靴でもお尻でも舐めますからぁぁあああ!!!許してkださぃぃいいい!!!」

梓「なんなら私の髪でカツラ作ってあげますからぁぁあああ!! 出てきてぇぇえええ!!」ウワーン

さわ子「どーいうことなのよ…」

唯「」ブクブクブクブク…ガクリ

紬「こ、今度は唯ちゃんがー!?」

律「む、ムギ…今はとにかく澪を探すことが先決だ…私たちも行くぞ……」

紬「そ、そうね。行きましょう!先生、唯ちゃんをお願いします…」

さわ子「…どーいうことなのよ」

律「澪ー!!澪ーーー!?」タッタッ

紬「ダメ…やっぱり電話には出ないわ…」

律「澪……どこ行ったんだよ…」

紬「下駄箱に靴はまだあったから、校内なはずよね」

律「校内といっても広いからなぁ…」

紬「何か目撃情報でもないかしら…」タッタッタッ

律「……ん? 都合よく向こうにいるのはいちご…!」

紬「はぁはぁ…いちごちゃん!!」

いちご「……何?」

紬「澪ちゃん見なかった!?」

いちご「……見た」

紬「ど、どこで、…はぁはぁ」

いちご「……廊下」

律「テンポ悪…。つーか、ここも廊下だっつーの…」

紬「どこの廊下!?」

いちご「……3階の……屋上に向かってるみたいだった……」

律「屋上…だと…?」

紬「あ、ありがとういちごちゃん!」

いちご「……どういたしまして」

紬「りっちゃん…! これってもしかして…」

律「あ、ああ!とにかく急ごう」ダッ

紬「澪ちゃん…屋上って、変な事考えてないよね?平気だよね!?…はぁはぁ」

律「まさか…澪に限ってそんなことは…」

律「……あるかもなぁ」

ダッダッダッ

律「よし3階だっ!」

?「……んぱぁぁあああい!!」

律「ん?この声……」

梓「みおせんぱぁあああああああい!!!」ダダダッ

紬「あの今にも羽根出して飛びそうな後姿は梓ちゃん!」

律「もしかして見つけたのか!!」

紬「やっぱり屋上の方へ走ってる!急ぎましょう!!」

ダッダッダッ

屋上の扉「ガラッ」

梓「澪先輩っ!!!」

タタタッ

律「澪っ!!」

紬「澪ちゃん!!」

律「ん?あれれ?いないぞ」キョロキョロ

紬「確かに見渡す限りは…」

梓「!! 律先輩! 澪先輩いたんですかっ!!どこですか!!」

律「ええ!?おいおい…」

梓「だって今、名前呼びながら屋上に入ってきたじゃないですか!?」

律「こっちの台詞だ………てかおまえ、ただ叫んでただけかよ……」


紬「梓ちゃんはどうして一直線で屋上に向かってたの?」

梓「他は全部探しましたので」

律「早っ!さすがg…」

紬「となると一体どこに…」

律「単純に私らと入れ違いでどっか行っちまったのかな」

紬「そうね…もう一度靴を確認してみましょうか」


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