律「そうか」

唯「バイバイ、元気でね」

紬「残念ね」

梓「ふぅ…お茶ごちそうさまです」

澪「…」

澪「もう一回言った方がいいかな…パパが仕事の都合で海外赴任することになって…」

律「親父さんも大変だな」

紬「ウチは転勤なんてありえないけどね」ドヤッ

唯「海外は楽しいって、お父さんとお母さん言ってたな~」

梓「そんなことより練習始めましょう! お茶の時間は終わりです!」ガタッ

澪「…」

澪「だから…私も一緒にイルクーツクに移住することに……」

律「じゃあロシア語か? がんばれよ」

紬「澪ちゃんは頭いいから平気よ」

唯「韓国語なら既にペラペラなのにね!」

梓「もう!いい加減くだらないお喋りはやめましょうよ!ほら、始めますよ!!」

澪「…」

澪「う、うわぁぁぁん」ダッ

ドア「ガチャリ バタン」

唯「な、泣いて出てっちゃったね…」

紬「ちょっと冷たすぎたかな…」

律「…いーんだよ。アイツ、劇の主役やることになってから、あんな現実逃避してばっかりだし」

梓「まったく…!澪先輩が、あそこまでチキンでビビリで前髪後退してるとは思いませんでしたよ!」

紬「でも…どうしよう…」

唯「このままじゃ、劇もライブも成功しないよ~…」

律「確かに…澪があんな調子じゃあな…」

梓「(劇はどうでもいいけど)もしライブがめちゃくちゃになったら、今度はノーパンで転ばせてやるです!!」プンプン

律「どうしたものか…なんか年々めんどくさいやつに育っていくな」

紬「やっぱりカタチだけでも親身になって話合わせるべきかしら」

律「澪が調子こくだけだよ。根本的な解決にはならないな」

唯「ベースが目立たないように全曲アレンジしとこうよ~」

律「今更それも難しいだろ…」

梓「もう、あんな縞パン先輩なんて見捨てましょう!」

紬「!」

紬「梓ちゃん…そ、それはちょっとさすがに……」

唯「そうだよ~。代わりはどうするの?」

紬「そうじゃなくて…み、澪ちゃんの代わりなんていm」
律「唯の言った通りアレンジでごまかす気か?」

紬「名言最後まで言わせて」

梓「代用員に心当たりがあります」

唯「あ~、もしかして!」

梓「そうです。ジャズ研の純を助っ人で連れてきます」

唯「純ちゃんもベースだったね~」

律「そっか、その手があったか」

紬「え、ちょ」

梓「純の腕はそこそこですが、増えないワカメ頭先輩よりは根性ありますし。本番に強いかと」

律「悪いな…じゃあ、早速交渉してきてくれるか?」

梓「はい!善は急げですね」

紬「えぇ~と…みんな考え直さない…?」

唯「えー。なんかもうめんどくさいよ」

紬「きっと澪ちゃんだって辛いのよ…もう一度なんとかみんなで諭して…」

律「無理無理。ムギはあーなったときの澪のめんどくささを知らないからなあ」

梓「そうです!あんなツリ目キムチ臭先輩なんて、さっさとインチョンでもピョンヤンでも行っちゃえばいいんですよ!」

唯「澪ちゃんの設定ではロシアだよ、あずにゃん」

紬「それでもお願い!私のわがままだけど…やっぱり最後の学園祭はHTT5人そろって終わりたいの…」

唯「ムギちゃん…」

律「ムギ…おまえってやつは…」

梓「…」

紬「ね…梓ちゃん……めんどくさい気持ちは重々わかるけど、お願い」

梓「…わかりました。あんな情緒不安定万年メンス先輩のためにそこまで…ムギ先輩は本当に優しい人です…」ホロリ

律「さて、それじゃあどうしたものか」

唯「澪ちゃんをやる気にさせるには…やっぱり機嫌取りかなぁ?」

梓「うげ…あんなコミュ障ニート予備軍先輩に媚びたくないです…」

紬「梓ちゃん!」

梓「うう…や、やりますよぉ…」


ドア「ガチャリ」

澪「…」

律「!!」

紬「あ…澪ちゃん!待ってたのよ!」

律「澪…あのさー」

澪「……もう今日は帰るから、荷物取りにきただけだから…」

紬「澪ちゃんさっきはごめんね…」

唯「澪ちゃん!一緒に練習しよ!」

梓「ヤッパリ ミオセンパイ ノ ベース ガ ナイト ダメダナー ハハッ」

澪「!! …みんなありがとう……でももう私と練習しても意味ないから…」

律「(う~ん、やっぱりスネてんなー)」 

律「い、意味無いとか言うなよ~。ほら、澪~」

澪「だって…どうせ私は本番に出られないし…」

梓「…あぁん!?(まだそのネタ引っ張るのかよ、この豊胸黒チクビッチ先輩が)」イラッ

澪「そうだ…本当に謝るべきは私の方だよな…みんなごめん……」ウルッ

紬「べ、別に澪ちゃんが悪いわけじゃないわよ…(話を合わせないと…)」アセアセ

律「そ、そーだよ。寂しいこと言うなよ!」

澪「みんな…。けど、もうお別れだから…」

梓「」ブチ

律「(ヤバイ、梓の血管が)」

唯「も~、澪ちゃん! もうそのネタいいから練習しようよ~」

澪「!!」

律「あ、バカ…」

紬「(唯ちゃんが先に……!)」

梓「(唯先輩! バカだけど、グッジョブ!)」

澪「ゆ…い……?」

唯「も~いい加減しつこいとみんな怒るよ!」

澪「なんだよそれ…ネタじゃないし…転校は本当だから!!」

律「あ~あ、またふり出しに…」

紬「澪ちゃん、お、落ち着いて。落ち着いて話そう…?」

唯「澪ちゃん、あんまりつまんない冗談を引っ張ると嫌われるよ!」

澪「なんだよ!みんなわかってくれてたんじゃあないのかよ!」

紬「ふ、ふたりとも落ち着い…」

梓「あ~もうやっぱり我慢できません!!」

律「梓おまえもか」

梓「ほら、ムギ先輩!甘やかしても調子に乗るだけじゃないですか!!」

澪「あ、梓…!?」

梓「澪先輩は何か勘違いしてるようですけどね。そんなに学園祭に出たくないんだったら、こっちは構わないんですよ!」

澪「別に出たくないわけじゃ…!」

唯「そうだよ!澪ちゃんの代わりはいるんだからね!」フンス

澪「」

紬「あ…あ……」オロオロ

律「あちゃー。めんどくさ」

澪「…」

澪「…」グスン

澪「…そうか、代わりはいるのか…じゃあもう心配ないな……」ポロポロ

唯「またそうやってスネるー」ブー

梓「ああもうイライラする! ほら、そういうことなんで! 荷物持ったならさよならです!!」グイッ ドン

澪「あっ…ううう……」

ガチャリ バタン!

梓「ふぅ」スッキリ


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