唯「さ~て今日も部活頑張るぞっ」フンスッ!

ガチャリ

律「お~唯、遅かったな」

唯「掃除当番だったの知ってるくせにぃ」

律「そうだったっけ? まあいいや、早く座れよ」

唯「うん。今日のお菓子は何かな~?」

紬「今日は唯ちゃんの好きなモンブランよ」

唯「さすがムギちゃん! わかってる~」

紬「うふふ。今お茶入れるわね」

澪「終わったらちゃんと練習するからな」

律「わかってるわかってる」

ガチャリ

梓「すみません遅くなりました!」

唯「あずにゃんレーダーに反応あり!」

唯「あずにゃ~ん」ダ(ry

梓「ぶっぶー。著しく社会規範に反している行為は表現出来ません。この場合、『女の子同士が抱きつく』という行為が読者に同性愛的イメージを植え付けてしまいます。同性愛は日本では認められていませんので社会規範に反していると言えます。よって表現出来ません」

────

唯「あずにゃんもお座り~」

梓「はい」

律「さ~て今日もモンブランの栗争奪戦と行きますか!」

唯「負けないぞ~」

澪「ちょ、ちょっと」

律「隙ありぃ!」

澪「あっ! 私の栗!」

律「へっへ~ん油断してるから(r」

澪「ぶっぶー。刑罰法規に触れている為表現出来ません。人の物を無理矢理取る行為は窃盗、行き過ぎれば強盗に当たります。犯行の再現は表記出来ません。よって、表現出来ません」

───

律「さてみんな食べるか」

唯「いただきまーす」モグモグ

唯「美味しいね~。さすがムギちゃんの持って来てくれたお菓子!」

紬「ふふ、いっぱい食べてね唯ちゃん」

律「唯~ほっぺたにクリームついてんぞ~」

唯「えっ? どこどこ~?」

律「取ってやるから動くなよ」

唯「ん~……」

紬「はあっ…はあ…女の子同士って良い(ry」

梓「ぶっぶー。良くありません。先程と同じ理由で表現出来ません。また、法律の知識がないPTAや、都議などがダメと言う表現は出来ません。石原都知事は同性愛が大の嫌いそうなのでこのような表現のアニメ、漫画等は販売出来ません。よって、表現出来ません」

───

紬「仲良くていいわね~」

律「みんな仲良くが一番だよな!」

唯「そうそう」

梓「ですね」

律「さて、残りをいただき(ry」

ガチャーン!

和「ちょっと律! また申請用紙出してなかったわよ!! これで何回目よ!」

律「の、和! あの、その……ごめんなさい!!!」

澪「り~つぅ~? 昨日出しとくって言ってたよなぁ?」

律「あ、あのあの、その……。……出すの忘れちゃった☆」

澪「」ゴンッ(ry

律「ぶっぶー。刑罰法規に触れた為、表現出来ません。暴力的な表現は一切禁止されています。バトルであろうと喧嘩であろうと【絶対に】表現出来ません。よって、表現出来ません」

───

澪「次は出そうな」

律「う、うん。ごめんな和、澪、みんな」

和「いいわよ。次はちゃんと出してね」

唯「気にしないで部長!」

律「みんなありがとう!」

澪「出す出さないと言えば二人とも進路希望調査の紙出したのか?」

律「ぴゅーぴゅー♪」

唯「ぴゅー♪」

澪「お前らは……。このままじゃ留年だぞ!? それでもいいのか!?」

律「でも~今は就職難だしぃ」

唯「かと言って行きたい大学も学力もないしぃ」

律「ってことで~!」

唯「うんっ!」

律「我々はー!」

唯「ニートでいいやー!」

和「ぶっぶー。よくありません。読むことによって、読者の労働意欲を削ぐような表現は不適切と判断されます。よって、表現出来ません」

───

律「第一志望はやっぱりみんなと同じ大学にしようかなって思ってる。私の学力じゃ行けるかわからないけど…さ。今日さわちゃんに提出するよ」

唯「私も同じ考えだよ、りっちゃん」

澪「二人とも……。一緒に勉強しような」

唯「うんっ! 澪ちゃんとムギちゃんがいればどんな試験も楽勝だよ!」

律「だな!」

梓「ほんとに大丈夫なんですかね……」

和「さあ、どうかしらね」

律「それよりまずは練習だーッ!」

唯「おーっ!」

梓「珍しくやる気ですね」

律「遠くの進路より目の前の学園祭だ!」

律「よっこらせ」ドスン

澪「り、律!」

律「んぁ? なんだよ」

澪「そんな勢い良く座ったら……その……」

律「んー?」

梓「白い布が……」

澪「うん…///」

律「ぶっぶー。青少年に悪影響を及ぼすものは規制対象です。よって表現出来ません」

───

律「よ~しやるか!」ドスン(体操ズボン装着済み)

澪「そうだな。アンプに挿し……うわっ」コケ

紬「///」

梓「ぶっぶー。上と同条件理由で表現出来ません」

───

澪「じゃあ始めようか」ズボン装着

ガチャリ、

憂「お姉ちゃ~ん、これ忘れ物」

唯「あっ! 憂! わざわざありがとうぉ」ぎゅ~(ry

憂「ぶっぶー。近親での過度な接触は社会規範に反する場合がある為表現出来ない場合があります。ご注意ください」

───

唯「あ、憂。ありがと、そこ置いといて」

憂「うん、じゃあがんばってねお姉ちゃん」






唯「どうだったかな? 勿論これが全てとは言わないよ。これは内規に記されているもので最悪なパターンを書いただけだからね。ただ、間違いなく表現出来ないものがあるんだ、それは……」

梓「暴力表現です。戦う、争う、感情の縺れすらないただ平面な関係しか描けなくなります。描いたものは18禁コーナーへ……果たしてそれは本当に正しいことなのでしょうか?」

律「わたしは澪に殴られても嫌な気はしない。コミュニティの一種と受け取ってる。勿論全てがこれに当てはまるわけじゃないと思う。でも……」

澪「暴力表現を消したからと言ってこの先産まれて来る子達は暴力を全くしないなんてことがあるのかな? 私は絶対にそんなことあり得ないと思う。
寧ろ逆に危険なんじゃないのかな? どれぐらいの強さで人はどうなるのか、それが全くわからない世の中で憤怒した時、青少年達にその加減がわかるだろうか?
でももし、漫画などを読んでいて、喧嘩などの描写を見たとしよう。片方が棒で少し殴ったぐらいで簡単に人が死んでしまった……。そういう話を見ていた後で、彼は同じことをするだろうか? だからと言って喧嘩の漫画が素晴らしいとは言わないけど……」

紬「元々はなかったものがこうして生まれたのは表現の自由、民主主義と言うものがあったからじゃない? 人は生きているだけで色々なことを考えるわ。同性愛のこともそう。でもそれを存在しないことにしたところでその考えはもう起こらないって言える?
漫画やアニメはそんな人達の最後の枷だと私は思うわ。その表現されているものを見てどう考えるかは結局見ても見てなくても本人次第だもの」

和「勿論中にはただ悪影響を与えるだけの物もあるわ。でもこの改正法案は学ぶこともある漫画やアニメですら殺してしまう」

唯「なによりこの民主主義の国で表現の自由まで奪っていいのかな? 半年前にもこの法案は通ろうとしたけど反対派が多くて否決されました。それから販売者側も自粛や誤って青少年が買わないようにシールをぺたぺたしたりしました。
けれどその努力は何も受け入れられず一方的にこの法案を通しました。反対の方が多いにも関わらず強制的に法律を通す……。これって本当に民主主義って言えるのかな?」

唯「漫画やアニメはもう日本の文化だと思う。それをこんな形で消し去ってしまっていいのかな?」

唯「わたしは……納得いかない」

澪「私達はその想像から創造されたんだ。これから先それがなくなって行くと思うと……寂しいし、恐い」

律「愛されているキャラクターはいっぱいいる。それは全て表現の自由から生まれたのは紛れもない事実だ」

梓「それの悪い面だけ見て全て規制なんて、おかしいです。悪影響になりそうなものは全部見せなければいいなんて…」

紬「人間も悪い人もいればいい人もいるわ。それは漫画やアニメにも言えると思うの」

和「表現の自由、そして……」

唯「私達の未来を、奪わないでください」


終わり