忌々しいとか汚らわしいとかそんな言葉じゃ全然足りない表しきれない癖に

他の1ナノグラムでもポジティブさが混じる表現じゃ途端に10万天文単位くらいの隔絶が生じる実体すなわち腐れ焼き海苔

眼鏡と下品な鉄面皮の裏ではシュブ=ニグラースみたいな触手が渦巻いていて

今にもお姉ちゃんを冒涜的に孕ませようとしてるに違いなかった

上半分のフレームはどうしたの? 

ザリガニにでも切られたの? 

ついでに脊椎もHB鉛筆よろしく寸断されればよかったのにね



和ちゃん

今日も今日とて私が露払う姫姉さまならぬ神姉さまの御幸に現れた腐海育ちの不届き眼鏡にも

「和ちゃんおはよー」なんて泣く子も働き盛りまで育ちそうな楽園の鐘の音を届けてあげるお姉ちゃんかわいいかわいいなのは当然として

私も続けておはようございます和さんなんて1ピコお姉ちゃんくらいのかわいさで挨拶すると

「ああ2人ともおはよう。今日は早いのね」なんて小便みたいな返礼頂きました

ああ早かったよわかってるよわざとだよもちろんそれは



お前に会わないためだろうが



風の噂じゃ私が沢庵をぶち廻したり 

律澪だかレズ巫女だかの生爪剥いだり 

梓ちゃんをごきにゃんから五臓六腑綺麗に撒いたにゃんに進化させてあげたりする世界もあるそうだけど

それはそれそしてこれはこれ

ここの私は畏れ多くもお姉ちゃんの御足下這いずる眼鏡ワームの凸レンズを凹レンズに変えるほど殴りつけた後 

本体を粉々のさざれ石に変えるためにのみ存在するんだ

でもお姉ちゃんの前ではニコニコいい子

お前みたいなサナダムシ野郎が細切れ肉になるところなんて自分だって見たくない

略してオサナナジミが灰燼に帰すところをお姉ちゃんに見せるだなんて0.1秒でコキュートス逝きものの大罪だった

汚物の中身はもちろん汚物の二乗

お姉ちゃん以外の者は総じてミカヅキモ並に下らないけどこいつは別格っていうかカナダ産大脳分裂の千兆倍はグロテスクで

そんな有害物質なんか穢れを見ると失明しちゃうキレイキレイな天使のお姉ちゃんアイの前でブチ撒くわけにはいかないから

狙うは放課後 

震えて眠れ生徒会長



今日も授業はあくびに蝿が止まるほど退屈で退屈で 

退屈すぎてお姉ちゃんを讃える詩が第2391章第9節までできちゃったけどやっと放課後

掃除当番っていうか掃除されるべきはお前らって感じのドロイド共がクワイ=ガンとダース・モールみたいに箒で遊んでたから

こっちは抵抗無意味の一人ボーグの大兵力でドローンにしてやろうかと思っていると

ごきなんとかにゃんが聞いてもないのに「急がないと部活遅れちゃう」とかほざいてきたから

後ろから触角掴んで階段上まで鉄人室伏(父)

泡吹いてないで急げよ昆虫

お姉ちゃんを待たせるな



でも今日の相手は節足動物じゃなくむしろ天日干しの海藻だった

節操も温暖化への懸念もなくお姉ちゃんの苦手なクーラーガンガンの生徒会室へナムコスターズ1番ピノ級の猛ダッシュ

途中で純チャン崩れのメンピンイーペーツモドラドラちゃんを跳ね飛ばしたけど崩れても跳ね満だからガン無視

コンコンノックしてもしもし憂です和さんいますか?

ノック2回は便所の在室確認

「いるわよ? 入って」

怪奇

排泄物が返事をした



小さな頃からいつも姉が泣いていりゃ私はすぐに飛んでって家まで連れてって麗しのyeah yeah yeah姉妹愛だけどオマエはその時何してた

カカシかカオナシみたく突っ立って「あーういちゃーん ゆいちゃん泣いちゃったー」とかのたまう眼鏡無しロリ眼鏡

オマエのその小汚い袖掴んで泣いてるお姉ちゃんかわいいのこと少しくらいは慰めろよ

転んだのかなんなのか知らないけど傷の消毒とかしろよ

ああ? 舐めた? ああああああああ?????

――――あの時は小さかったから腹パン顔パンでこっちの拳が砕けて見逃してやったけど今日は違う

人生は上々どころかお姉ちゃんさえいれば天元突破で補完されてアイキャンフライ

だが眼鏡

貴様に今日を生きる資格は無い



伯爵令嬢もびっくりの優雅な仕草でドアと鍵を閉めて目をやれば

眼鏡をかけたカーノファージみたいな顔がこちらを向いた

長机に積まれているのはお姉ちゃんを想って溢れた私の何かを拭き取ったチリ紙レベルの価値も無い紙束

忙しいとこすみませんけど今すぐ多元宇宙の塵になれ

縮地よろしく間合いを詰めたら眼鏡ごと頭蓋潰す勢いの右ストレートでもんどりうって部屋の片隅に吹っ飛ぶ

ゴシャッとゴミが潰れる音

決まった

妹の怒り

全ての眼鏡を破壊する それらは再生できない

シンプルこそが美しい



だというのにヨタヨタフラフラ立ち上がってくるその生き汚さはまるでゴキブリだけどそのあだ名には先約があるから却下

まあ勉強ゾンビでいいや

せっかくゴミ箱にブチ込んだんだからおとなしく火曜の朝にでも収集されればいいのに

つかつか歩み寄って短い髪引っ掴んで仰向けに転がして馬乗りなって

膝で両腕殺せば身動き一つできない雁字搦めのトータリィワイヤード

トトットータリィワイヤードキャンチュシーってザ・フォール口ずさみながら私の左拳も鼻頭目がけてフリーフォール

本気の下段突き入れる奴なんて空手家は見たこと無いかもしれないけど私は見た

ていうか私だ

才なく心なくお姉ちゃんを弄んだ愚物

ふさわしい惨めさで鼻血散らせ



一撃で3度は死ねる左の後も王大人死亡確認する前に追撃追撃右左右左右右左

殺すんじゃなくて粉々にするのが夢だったの~って気持ち悪い漬物の口調を真似ながらまた右左

とどめに全体重を掛けた右ヒザをブリッジが鼻柱叩き折って後頭部どころか床まで貫けってくらいに叩き込む

決まり手は馬乗りタイガーキックこれにて王大人ようやく死亡確認

勝者ジョー東及びサガット

否、正義と書いてお姉ちゃんが勝った



両の拳にこびりつきまとう見た目だけ赤いけど本質において緑か青色の血を軽く振り払ってドアへ向かってスキップ

亜光速で家に帰ってバベルより高くて神にも崩せないお姉ちゃんかわいいタワーディナーコースを作らなきゃぞぞぞ

何?

後ろにネフェルピトーばりの禍々しいオーラを感じて振り返れば立ち上がった死に損ないが泣く子もドン引きするおぞましき高笑い

さすがはゾンビ

どこから見たって生きている

やはり王大人か

いいよ今度はフレーム一つ残らず灰にしてやんよって飛び掛ったのはいいけどやっぱり感情が先行したテレフォンパンチは着信拒否で

代わりに屈辱的なまでに冷静なボディーブローが一発とさっきのお礼とばかりに鼻っ柱に黄金の左も頂いてピヨピヨ

やばいこれ以上貰ったらあの世逝きだけどあの世は神の国で要するにそれはお姉ちゃんの国だからなんだ天国ってこの世のことだったんだ

なんて当たり前の真理に気付いた自分におめでとうおめっとさんめでたいなぁクエックエッ!してる間に意識が戻る

何故攻撃してこない眼鏡野郎貴様私に情けをかけやがったのかと思ったら違った

眼鏡は眼鏡でなくなっていた

破損パーツをパージしました



上等だよ和ちゃん面白いよ和ちゃんエイリアンの出産風景より穢らわしいよ和ちゃん和ちゃん

ひしゃげたペルソナ(眼鏡)放っぽり出してようやくやる気になったって

さっきの馬乗りバルカンパンチが効いていないはずはなくて隠していても膝が笑ってる

悔しいけど私だってさっきから頭の中はお姉ちゃん似の天使がくるくる回っていてそれはいつものことだけどまあ朦朧としている

次がお互い最後の一発

可愛い姉のため異物に慈悲のジェノサイドハート

可姉異慈(カーネイジ)

貴様に送るノーフューチャー

具体的には死ね



真剣勝負は技量に関わらず互いの童貞が散るからいいものらしいけど

私は女でオマエはたぶんかろうじてメスだから今回散るのはオマエの脳味噌だけで十分だ

根本的な勘違いの予感を無視してカウンター狙い眼鏡(眼鏡無し)の先の先の千乗くらい先を行く熱血くにおくん顔負け火の玉スパイク

能面花火打ち上げまで0.1秒

光になれえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!

ガシィィィッ!!!



あれれ?



おおきな半円がついたり消えたりしている……

あははおおきい……沢庵かな

ちがう ちがうなあ 沢庵はもっとバーッて動くもんな……



いや動かねえよ



案の定それは私たちの死線に割って入った紬さんで

私の右拳と発動していたカウンターの左拳を掴んで空中に釘付けた

いつも通り気持ち悪くウフフフフフフ

邪魔すんなとばかりにおたふく仮面に叩き込んだ左フックがメガヒットしてもまたアラアラウフフ

沢庵がその手を離すと螺子の切れた薔薇乙女みたいに私たちはその場で崩れた

本日のまとめ 沢庵はすごく堅い



百合の匂いを嗅ぎ付けて来てみれば殺し愛とは流石と言うより他無いわね

とかなんとか小学生が読むドグラ・マグラより意味不明なことを言って部屋を去る

鍵はいつ開けたんだ貴様

密室ブチ壊した人類最強の糠漬けに茫然とする私の後ろですっかりもとの形に戻った形状記憶T-1000眼鏡をかけて

和ちゃんがすっと立ち上がっていた

「……帰りましょうか」

沢庵の塩気に毒気を吸われた私は黙って頷いた



二人ぼっちの帰り道

和ちゃんが気まずそうに口を開いた

「それで、今日はどうして怒ってたの?」

……

「黙ってたってわからないでしょう……」

……だって

だってだって!

だってだってだってだってだって!!!

「だって和ちゃんがお姉ちゃんのイチゴ食べちゃったんだもん!」

「……え?」

え?

「いつの話よ!?」

は?

「もうとっくに反省して唯には謝ったわ。
 はあ……そんなことで命がけのクロスカウンターさせられただなんて……」

ああ?

そんな、こと、だあ……?



だけど私の小宇宙はもう燃え上がらなくて

「でもまあ……そうね」

目の前にいるのはただの優しくて綺麗でちょっぴりお茶目な幼馴染みの和ちゃんであって

「悪かったわ、イチゴ食べちゃってごめんなさい」

それは最初からわかっていたけれどちょっとだけ悪口言ったり小突いてみたくなったりしただけで

「唯と憂は何でも半分こで二倍だもの、憂にも謝らなきゃいけなかったわね」

「和ちゃ~ん!!」

一も無く二も無く抱きついた

「ちょっと! 唯みたいなことしないの!」

「えへへ~半分こだもーん」



ほんとは大好き和ちゃん

とっても大好き和ちゃん

たまにちょっとだけケンカもするけど

素敵なもう一人のお姉ちゃん

今日はまだまだプロローグ

明日もずーっとよろしくね


おしまい