「あずにゃん、あずにゃん♪」

息も真っ白になるくらい、寒い寒い冬の日。

「もーくっつかないでくださいよー」

「寒いからいいじゃん!」

理由ができてよかった。
理由なんて無くても抱きつくのだけれども。

平沢唯は可愛い恋人を抱きしめる。
その小さな体は寒さで震えている。
だから暖かくしてあげたい。

その思いは唯の力を自然と強めた。
「唯先輩痛いです……」
「あ、ごめん!」

慌てて腕を離す。


そう、この、小さな恋人は凄く脆い。
大切に、大切に扱わないと。
唯は梓を本当に大切にしていた。


唯が梓に告白したのは、三年生になる少し前。
ホワイトデーのお返しをしっかり準備し、勢いに任せたら返事はイエス。


そして、夏を経て、秋を超え、また冬がやってきた。
でも、ハグ以上の、たとえばキスすらまだ進んでいない。


唯はそれだけ、梓を大切にしていた。


しかし、梓は、唯がまったく自分のことを求めてこないことに対し強い不安を感じていた。


(私に魅力がないんじゃないかな)


梓はそう感じていた。
ちろん大切にしてくれているのは、わかる。
でも、もう半年以上もキスもないなんて……


そんな風に親友の憂に相談したのが、いま思えば不味かった。
いまでも梓はあの日を思い出す。


「じゃあ、私がお姉ちゃんに変装するから私でキスの練習しよう」
憂は手際よく髪形を整える。
確かに平沢姉妹は似ている。


でも、これは裏切りではないのか。
そんな風に一瞬まごついたのをしっかり覚えている。
だけど

「あずにゃん」


ああ、その顔でそんな声をカケラレタラ
(唯先輩が私を求めてくれている)


気がついたら梓は憂の唇を奪っていた。

何秒唇をあわせたのだろう。
唇だけを合わせた時間は短かった。
それより多かったのは舌と舌を絡める時間。


どちらとなく舌を相手の口内に侵入させる。
室内では2人の荒い息遣いが聞こえる。


憂はまっすぐ梓を見つめていた。
しかし、梓は強く目を閉じる。
(唯先輩、ごめんなさい。)


一通り舐めまわしたあと、憂は体を離す。
「……ねえ、あずにゃん」
「なぁに?」


「もっと練習しない?」
「うん……」


またキスをするのかな、なんて甘いことを考えていた。
むりもない。
梓にとって憂とのキスは刺激がつよすぎた。


梓の思考は、キスによって、ドロドロにとかされていた。
でも、唯への気持ちはこの時には、「まだ」蝕まれていなかった。


「ちょ、憂!どこを触って……」
憂はおもむろに梓の薄い胸を弄り出す。
質問には答えない。


「これはまずいって!んぐっ」
また唇でふさがれる。
今度は憂からの熱いキス。


「あずにゃん静かにして」
唯そのものだった。
胸に刺激を感じる。


ひゃん、っと声が漏れる。
梓の乳首が弄られる。
憂の指が動くたび、梓の声が漏れる。


梓は声を出さないよう自分の手で口を防ぐ。
だけれども、我慢できずに、漏れ出す。


「脱ぎ脱ぎしようね」
手際よく梓の上半身を裸にする。
可愛いピンクの乳首がぷくりと硬く勃起していた。


「おいしそう」
「あ……」
さっきの指とは違う。

暖かい。
憂のヨダレが梓の体に塗りこまれていく。


梓の気持ちを少しずつ……
少しずつ唯から憂へと上書きするように。


(こんな可愛い梓ちゃんを放っておくお姉ちゃんが悪いんだよ)


そして結局最後まで「練習」してしまった。
初日梓は後悔でいっぱいだった。


次肌を重ねたとき、その気持ちは少し薄まった。
憂との秘密の交尾に慣れてきたとき、そんな気持ち後悔はまったくなくなっていた。


(私をほっておく唯先輩が悪いんだよ)


笑顔で手を握ってる先輩を見つめる。


唯がくるっとこっちを向く。
ふうっと息を吸い、一気に言う。


「ねえ、あずにゃん!……今夜ウチに来ない?」
唯は今夜一緒に寝て、キスに進もうと考えていた。


「もちろん、いいですよ」
梓に笑顔が浮かぶ。
(だって憂に会えるものね)


梓の笑顔を完全に読み違えていた。


「ただいま」
いつも以上に元気になる唯。
それもそのはず今日は梓と段階を進むのだ。


興奮しないはずがない。
でも、唯にとっては、はじめてのその、段階は、梓にとっては踏み慣れて退屈なゾーンなのだけれども。


おかえりなさい
憂の声が響く。
梓はその声確認し、顔を上げる。


2人の目線があう。
憂の表情も、梓の表情も、唯が見たことも、そしてこれからも見ることのない淫靡な笑顔だった。


「お姉ちゃん荷物置いて着替えてきなよ」
「うんっ」

ドンドンと階段を駆け登る。
バタンと乱暴にドアが閉まる。
「お姉ちゃんったら……むっ」


ドアが閉まるやいなや梓は憂の唇を屠る。
「もう梓ちゃんったら……」
「だって我慢できなかったもん」


梓がおねだりする。
「お姉ちゃんにばれちゃうよ。だめ」
「あ、うん。そうだね……」

本当のところ、梓から唯への、気持ちは冷めきっていた。
大切にしてくれるのは、わかるけれども、それだけなら、友達で充分。


いつからか梓は、そんな風に考えていた。
だけれども、大切にしてくれるのは凄く伝わってくる。
だからこそ「唯先輩わかれましょう」
そう切り出すことができなかった。


一方憂は唯に申し訳ないと思っていた。
確かに憂は梓のことが好きだ。
はじめて教室で出会ったときからずっと心引かれていた。


だけれども、こんな姉を裏切るようなやり方はよくない。
その気持ちがふたりの関係を秘密に保っていた。


唯「いただきます!」

憂「うん、たんと食べてね」

梓「あ、これ美味しい」

唯「だよね!憂料理うまいよぉー」

憂「お姉ちゃんに喜んでもらって嬉しいよぉ」

梓(ういったら唯先輩のほうばかりみて……)

唯「あずにゃん!おいしいよねぇ!」

梓「はい、そうですね」

憂「梓ちゃんも喜んでくれた?」

梓「うん」

憂(うれしい)

唯「ご飯後はお風呂だよー」

憂「そうだね!」

唯(本当はあずにゃんと一緒に入りたいな)

唯(でも、嫌われちゃうかも)

唯「じゃ、私から入るね」

憂「うん、ごゆっくり」

唯「うん!」

梓「ねえ、憂……」

憂「いつもみたいに大きな声出しちゃダメだよ」

梓「わかってる」

憂「あ、でも、食器洗わないと」

梓「手伝うよ」

憂「ほんと!ありがとう」

梓「うん、キッチンにいこ」

憂「うん」

梓(エプロン姿の憂もいいなぁ)

憂「あ、ごめん。これ拭いてくれる?」

梓「うん」

憂「え?しゃがんでどうしたの?」

梓「ごめん、ごめん、憂のパンツが見たくなって」

憂「もー!」

梓「あれ?もしかして濡れてる?」

憂「え、だから、拭いてって……」

梓「うんうん、わかった」

憂「ひゃん……」

梓「パンツの上からでも気持ちいいのかな?」

憂「梓ちゃんに舐められたらなんでも気持ちいいよ」

梓「ほんと?うれしい。もっと気持ちよくしてあげる」

憂「やっ、舌でつつかないで」

梓「憂のお汁おいしいよ」

梓「拭いても拭いても乾かない」

憂「あっ……」

梓「ほらほら、お皿洗わないと」

憂「んっ、うんっ……」

唯「お風呂あがったー!」

梓(唯先輩!大丈夫、ここは死角!)


憂梓
シンク



唯「ういー?あずにゃんは?」

憂「あ、あっ、と、トイレにいくって」

梓(憂可愛いなぁ、指いれちゃお)

唯「そっか!んー?憂顔赤くない?」

憂「ひゃあ!大丈夫!大丈夫!」

憂(梓ちゃん!ひどいよぉー)

憂(ばれちゃうよぉ、水もっといっばまい流して音を隠さないと)

梓(水が流れたらもっと激しくしても平気だよね)

梓(舌いれちゃお)

憂「ひゃあ……」

唯「ういー?大丈夫?」

唯「熱あるのかな」

おでこぴた

憂(やばいよぉ、お姉ちゃんにばれちゃう)

唯「んー大丈夫みたいだね」

唯「そだ、ちょっと部屋に戻るよ」

唯「憂もそれ片付いたらあずにゃんと一緒においで!」

憂「う、うん……」

梓「いったね」

憂「もう、梓ちゃん……ばれそうだったよ」

梓「ばれたらよかったのに」

憂「だめ、だめだよ」

梓「憂がそう言うなら仕方ないけど……」

憂「ね、お姉ちゃんの部屋に行こう」

梓「だねぇ」

憂「ね、だから、ひゃん!」

梓「まだ憂いってないでしょ」

憂「うん、でも、大丈夫だから」

梓「だーめ、ほら、舐めるよ」

憂「あっ、あん……」

憂「梓ちゃん上手……」

梓「憂がどこ弱いかなんて知ってるもん」

憂「あっ、あんっ……」

梓「ね、憂はここが好きなんだよね」

憂「うんっ、好き、好きなの」

梓「ね、ほら、気持ちよくなって」

憂「いっちゃうよ、いくいく」

憂「あー……」

梓「ふふっ、憂かわいい」

憂「うんっ、梓ちゃんありがとう」

梓「ねえ、憂いつもの頂戴?」

憂「いつものって……おしっこ?」

梓「うん、ほら、コップに出して」

憂「うん……」

ジョー

梓「いっぱい出たね」

梓「私も……」

ジョー

憂「……ねえ、飲んでもいい?」

梓「ここじゃだめだよ」

憂「え……」

梓「唯先輩の前で飲もうよ、ね」

憂「あ、そんなのって……」

梓「ね」

憂「……うん」


2