唯『私がパンツを盗んだの…』

澪「な…」

紬「なん…」

律「なんだってー!?」

小五郎「ど、どういう事だぁ一体…」

唯『私が…パンツが欲しくて…盗んじゃったんだ…』

律「しょ、証拠は…証拠はあるのかよ!?」

コナン(あれ、なんで犯人じゃないやつがそのセリフ言うわけ?)

唯『順を追って話すよ…』

唯『パンツはみんながライブをしている間になくなったんだよね』

澪「そうだ」

唯『よく考えてみて。音楽室にパンツが置きっぱなしである事を知っているのは、私達軽音部だけ…。外部の人が物盗り目的でわざわざ音楽室に入ってくるなんてまずないよね?』

紬「言われてみれば…」

澪「でもそれなら、唯じゃなくて私達全員に犯人である可能性があるんじゃないか?」

唯『ううん。だってみんなはライブをしてたんだもん。あずにゃんのおパンツを盗む時間なんてないでしょ?』

紬「あっ!わかったわ!さわ子先生が犯人なのね?」

コナン(誰だよそれ)

唯『…いや、違うよ。だって先生は登場してないもん』

紬「あ、そっか…」シュン

毛利「困りますなぁ。素人が推理なんてしちゃぁ」

紬「ごめんなさい…」

コナン(あーもーこの眉毛ちょっと黙っててくれ)

唯『でも、私はライブに遅れて行った…。講堂に入る前に音楽室に行き、おパンツを盗んでから、ライブに向かったんだよ』

澪「…なるほど」

律「ギター取りに戻ってただけじゃなかったんだな…」

紬「でも…あくまでも推測に過ぎないわ!証拠は?証拠はあるの!?」

コナン(なんでこいつさっきからこんなグイグイくるんだよ)

唯『証拠ならあるよ…』

紬「じゃあ見せてもらいましょうか!その証拠とやらを!」

唯『証拠は…』

唯「うう~ん、アイス~」

コナン(!?)

律「え?アイス?」

唯「アイス食べたい…」ムニャムニャ

澪「アイス?アイスが証拠なのか?」

唯「んん~…うい~…」ムニャムニャ

澪「まさか憂ちゃんも共犯!?」

律「マジかよ…。まさか姉妹揃って…。悲劇だぜこれは…」

コナン(え、ちょ…ちが……っていうか誰だよ憂って)

唯「うぅ…ん…」ムニャムニャ

唯「…」スゥスゥ

紬「唯ちゃんどういう事!?アイスの何が証拠なの!?憂ちゃんも共犯なの!?」

唯『あ、あ~…ごめん、今のなし!今の忘れて!』

律「くっ…!なんて難解な事件なんだ…」

唯『証拠は…あずにゃん…。あずにゃんだよ』

澪「え?梓が?」

唯『あずにゃん、みんなに隠してる事があるよね?』

梓「…」

律「あ、梓…?何だよ隠し事って…」

梓「うぅ…」

唯『あずにゃんはおパンツを盗まれたから、今はノーパンだよね?』

梓「…はい」

唯『ちょっとスカートを捲くってくれる?』

梓「そ、それは…!」

小五郎「ほうほう」

目暮「ほうほう」

蘭「ちょ…ちょっと二人とも…」

澪「…梓。唯の言うとおりにしてくれないか?」

梓「……」

梓「……はい」

ペロン

一同「!!」

律「こっ…これは…」

澪「そんな…」

紬「なんて事…」

小五郎目暮「ほほ~ぅ」

蘭「いい加減にして」ボカッ

梓「うぅ……」ツー

唯『あずにゃん…今日は生理だったんだよね?』

澪「なんで…」

律「なんで隠してたんだよっ!?同じ女だろ!?」

梓「ごめんなさい…。今日は大事なライブだったから…みなさんに心配かけたくなくて…」ポロポロ

唯『これはさっきゴミ箱で拾ったナプキンだよ』スッ

唯『あずにゃんは生理だったから、さっきも具合が悪くて音楽室に残ってたんだよ。ちなみにあそこの窓の近くに経血の滴り落ちた痕跡もあります』

紬「…梓ちゃんが生理だったのはわかったわ。でもそれが唯ちゃんの犯行の証拠になるの?」

律「そ、そーだそーだ!梓の生理と唯の犯行は何の関係もないじゃないか!デタラメ言うな!」

唯『最後まで聞いて。実はその証拠…みんなもずっと見てきたんだよ?』

澪「どういう事だ?」

律「ずっと見てきた?」

唯『そうよーく思い出して。いや、よーく見て』

小五郎目暮「ふむふむ」ジー

梓「え、あ、あの…///」サッ

唯『あ、いや、あずにゃんじゃなくて』

律「??」

唯「私達の行動をよーく思い返してみて」

紬「うーん、パンツを探して…」

目暮「毛利くんが捕まって…」

小五郎「ライブを見て…」

蘭「私がライブにお父さんとコナンくんを誘って……あっ!」

唯『そう…。私は一番最初に、「あずにゃんの経血つきおパンツ」と言っている!パンツに経血がついている事を知っているのはあずにゃん本人と、おパンツを盗んだ犯人だけなんだよ!!』

チャラチャーチャー チャラチャーチャーチャチャー♪

紬「そんな…スレタイが証拠だったなんて!」

澪「す、すれたい…?」

律「何を言ってるんだこいつは…」

唯『これが私が犯人だと言う証拠!!』

唯『フフ…まだ言い逃れしますか?』

律「いや、言い逃れも何もお前が犯人なんだろ?」

コナン(あ、そーだった)

澪「そうか、なんかよくわからないけど唯が犯人だったのか…」

唯『うん。そうなんだ…』

目暮「ふぅむ。稀に見る難事件だ」

小五郎「さすがの私も犯人の自供なしでは解決できませんでしたな」

紬「さすがです毛利さん!」キラキラ

律「まぁこれで一件落着かな?」

唯『そうだね~』

蘭「待って」

コナン(ん?)

蘭「動機は?」

コナン(え…)

蘭「どうして唯さんはあずにゃんさんのパンツが欲しかったんですか?」

コナン(…)

コナン(やべ、犯人眠らせちゃったから動機までわかんねー!)

蘭「教えてください!どうして同じ女の子なのにパンツを盗まなくちゃいけなかったんですか!?」

律「いや、なんでってそりゃあ…」

律「……」

律「あれ?なんでだ?」

澪「なぜか今まで疑問に思わなかったな」

律「なんか色々感覚マヒしてるな私達」

蘭「教えてください…唯さん」

唯『そ、それは…え、え~っと…』

コナン(うわやべえマジでわかんねえどうするよ。いや落ち着け。俺の推理力ならなんとかなるはず。えーとパンツパンツパンツを盗む動機…)グルグル

梓「私が説明します」

コナン(はい?)

梓「ていうかその前に一つ。唯先輩は犯人じゃありません」

コナン(なにィ!?)


ルールルールー…ルルルールールルー…♪

梓「私が唯先輩の制服のポケットに自分でパンツを入れたんです」

コナン(は!?)

梓「私と唯先輩は愛し合っていました。いえ、ていうかけっこう前から付き合ってました。
  交際が始まったのは夏合宿の夜の事…。私と唯先輩はスタジオでギターの練習をしていました。練習が終わると、唯先輩は私に抱きついてきました。
  その時、まぁ今にして思えばものの弾みでしたね。私と先輩はあっさり一線を越えました。愛が先か肉体関係が先かと言われれば、まぁ肉体関係です。
  でもすぐに私達の間には愛が芽生えました。それから今日まで私達はみなさんに関係を隠しながら交際を続けてきました。
  ほら、NANAってマンガあるじゃないですか、ギターとボーカルが付き合っちゃうやつ。あれみたいに痴情のもつれがバンド崩壊に繋がりかねないので隠す事にしたんです。
  でまぁそんな感じで今日に至るわけなんですけど、正直言って私は関係を隠し続けることに疲れきっていました。
  おりもの…じゃなくて折りしも、今日は生理でしたし、もうほんと私は不機嫌でした。だから唯先輩のポケットにパンツを突っ込んだんです。
  唯先輩のことだからすぐにそれがバレて、「なんでそんなの持ってるんだお前!」ってなるのを見越して。
  そうなれば私達の関係は明るみになり、もう隠す必要もなくなる…私はそう考えたんです。
  だから言ってしまえば私の自作自演ですね。おまけに探偵さんまで現れて、うん、ほんとラッキーでした。勝った!と思いました。
  でも予想外だったのは唯先輩がそれに気づいて今みたいに私を庇ってくれた事です。自分が犯人だと唯先輩が言い出すなんて…。
  すいませんでした。唯先輩のその愛が、私は嬉しいです。唯先輩、一緒に暮らしましょう。愛しています。
  あ、余談ですけど、私ボンジョヴィみたいな商業ロックはあんまり好きじゃないんですよね。ほんと全然この場に関係ないですけど」

律澪紬蘭小五郎目暮「…あ、う、うん…」

唯『…あ、あ……』


唯『ラーーーーーーーーーーーン!!!!』