【1日目】

紬「唯ちゃんはチャーハンで いいわよね」コト

唯「えっ」

澪「私達はケーキなのになぜ唯だけチャーハンなんだ?」

紬「いけない?」

律「いけなくはないけど気にはなるな」

紬「お前のようなバカに説明して私になんの得があるの?」

律「うっ…」グスッ

澪「泣くな律」

唯「あ、このチャーハンおいしい!!」モグモグ


【2日目】

紬「りっちゃんはステーキで いいわよね」コト

律「えっ」

澪「私達はピーナッツなのに なぜ律だけステーキなんだ?」

紬「いけない?」

梓「いけなくはないけど気にはなりますね」

紬「貴様のようなクズに説明して私になんの得があるの?」

梓「うっ、蔑んだ目…感じる!!」ビクッビクッ

澪「イクな梓」

律「ステーキうまいなぁ」モグモグ


【3日目】

紬「澪ちゃんはドングリで いいわよね」コト

澪「えっ」

唯「私達はシュークリームなのに なぜ澪ちゃんだけドングリなの?」

紬「いけない?」

唯「一向に構わないよ」ムシャムシャ

律「シュークリームおいしいなぁ」ムシャムシャ

澪「梓、私のドングリとシュークリームを半分こ しないか?」

梓「ムシャムシャムシャ」

澪「ムギ!!なんでこんなことを……」

紬「なんとなくよ」


【4日目】

紬「梓ちゃんはケーキでいいわよね」コト

梓「えっ」

律「アタシたちはクラッカーなのに なぜ梓だけケーキなんだ?」

紬「今日は梓ちゃんのお誕生日だから」

梓「いや、全然 違いますけどね」

律「まぁいいか。たまにはあっさりクラッカーも悪くない」サクサク

澪「最近、甘いものばかりで体重が気になってたところだし」サクサク

唯「あずにゃん、私達に構わずケーキを食べてね」サクサク

梓「なんか食べづらいなぁ」ムッシャムシャモッグモグ

唯「めっちゃ食べてるじゃん」

澪「ブタになればいいのにな」


【5日目】

唯「ムギちゃんは私の手作りケーキでいいよね」コト

紬「えっ」

澪「どうしたんだよ唯」

唯「いつもゴチソウになってばかりじゃ悪いから」

 「精魂こめて作りました!!」

紬「あ、ありがとう唯ちゃん…」

律「でもソレって…」

澪「手作りケーキっていうか…」

梓「どうみてもオニギリですよね」


唯「でも塩の代わりに砂糖がまぶしてあるし

  梅干しの代わりにイチゴが入ってるよ」

紬「私、スイーツ風おにぎりを食べるのが夢だったの~」

唯「わぁ、よかった~!!」

紬「ウソよ」

唯「ぅあ?」

紬「なんでも夢だったの~とか言うと思ったら大間違いよ」

唯「そんなこともあるんだね」


澪「唯、味見はしたのか?」

唯「絶対にするもんか」

律「なんでだよ」

梓「でもまぁイチゴ大福を思えば

  そこまでムチャな組み合わせではないかも…」

紬「どんとこいです!!」ガツガツ

梓「一気にいったぁああああ!!」

紬「ブフオオオォォオオォォッ」ブシャァアアアッ

梓「そして吐いたあああああああ!!」

律「うわっ、なんだコレ!?虫の脚!?」

唯「あっ、イチゴのかわりにイナゴを入れてしまったよ」

澪「オエエェオアゲロオオオオロロオロr

紬「でも慣れたらイケるわね」バクバク


第7話 「イナゴショートケーキ」 完



梓「昨日、お風呂に入ったとき

  私の背中にシールが貼ってあるのを発見しました」

紬「中古品?」

澪「大安売り?」

梓「中古でもなければ安売りもしません」

 「ただ『あずにゃん』とだけ書いてありましたよ」

唯「なんだかカワイイね~」

梓「唯センパイの仕業ですね?」

唯「えっ、違うよ?」

梓「あやしいなぁ」

 「いつだったかシャブ中みたいにシール貼りまくってたし」

唯「シャブ中みたいには貼ってないよ!!」

梓「あぁ……いい意味でのシャブ中ですからね?」

唯「だまされるもんか!!」


唯「とにかく絶対に私じゃないもん」

梓「本当かなぁ」

紬「これはひょっとして唯ちゃんに見せかけた

  誰かの仕業かも知れないわ」

律「ほぅ」

澪「なるほど。確かに『あずにゃん』と書いておけば

  いかにも唯がやったように見える」

梓「じゃあ犯人は律センパイですね」

律「えっ、なんでだよ」

梓「だってアンタは人間のクズじゃないですか」

 「おっと話が飛躍しすぎた」

律「お前、私が犯人じゃなかったら

  どうなるか分かってるだろうな」


澪「でも仮に律が犯人だとしても証明しようがない」

紬「シールから指紋が検出されないかしら」

 「頼めば調べてもらうこともできるけど」

澪「そこまでしなくてもいいんじゃないか?」

律「いや、この際だ。ハッキリさせようぜ」

 「真犯人が誰なのかをさ!!」

唯「そーだ、そーだー!」


梓「あぁ、でもアレ 唯センパイが貼ったんだと思って

  食べちゃいましたよ」

唯「ん?」

澪「えっ?」

律「なんで喰うの?シールだよ?」

梓「だって好きな人が自分のために料理を作ってくれたら

  嬉しいじゃないですか」

澪「確かにそれは嬉しいだろうけど今の話とは関係ないよね?」


紬「結局、犯人は誰なのかしら」

澪「もういいじゃないか、その話は」

律「……澪、さっきから犯人捜しに消極的だな」

 「ひょっとしてお前が犯人なんじゃないのか?」

澪「ん?そんなワケないだろ」

 「サイフがなくなったとかなら ともかく

  梓の背中にシールが貼られてたくらい どうでもいいと思ってさ」

梓「この人、結構ドライですね」

唯「ある意味、シールを貼った犯人よりも

  澪ちゃんの冷めた心の方が問題だよ」

律「この間なんて

 『トンちゃんVSザリガニ5匹のデスマッチが見たい』とか

  目をらんらんとさせながら言ってたもんな」

澪「そんな怖いこと言うワケないだろ!!」


唯「案外、ムギちゃんが犯人だったりして」

紬「あらあら とんだ迷探偵がいたものね」

澪「ムギはないだろ」

 「指紋を検出するとまで言い出したんだぞ」

唯「でもムギちゃんが『指紋は出なかった』って言えば

  私達はそれを信じるしかないし

  誰かに罪をなすりつける事すら可能な立場だったんだよ」

梓「確かに」

律「一理あるな」

梓「やっぱりお前が犯人だったのか!!」

 「この沢庵眉毛!!大根足!!弱虫ラディッツ!!」

紬「仮に私が犯人だったとしても

  梓ちゃんとライオンとのデスマッチを実現させる考えが今、生まれたわ」

澪「すげぇ!!」ランラン


律「結局、誰が犯人なんだよ」

澪「犯人捜しなんかどうでもいいから

  梓とライオンを早く戦わせようよ!!」

紬「澪ちゃん、言っておくけど さすがに冗談だからね?」

澪「えっ」

 「……くそっ!!」ガンッ

律「ゴミ箱蹴っ飛ばすくらい悔しがらんでも」


梓「もうよく分からないけど澪センパイが犯人ってことにしましょうよ」

澪「えっ」

唯「そうだね。なんか怖いし」

澪「わ、私が何をしたっていうんだよ!!」

紬「まだしてないだけで これから何かするんでしょう?」

律「まったく恐ろしいヤツだぜ」

澪「しないよ!!私は何もしないよ!!」

 「いや、そりゃ何かはするけど悪い事はしないよ!!本当だよ!?」

唯「本当の犯人は私なんだけど それを上回る恐ろしさだよ」

律「結局 おまえだったのかよ」


唯「あっ、しまったよ」

紬「どうして最初、ウソをついたの?」

唯「ごめんね……怒られると思って……」

梓「まぁいいですけど」

 「別に怒ってたワケじゃないし」

唯「ホント?」

澪「じゃあ私もいいよな」

律「お前はダメだろ」

澪「私が何をしたっていうんだよ!?」


第8話 「かわいそうな澪ちゃん」 完



梓「食欲の秋、アレの秋、秋山澪センパイの秋」

 「さて、みなさんは秋と言えば

  どんな愚かなことを思いつきますか?」

澪「おい待て」

律「思いつくことは愚かなこと限定なのかよ」

梓「まあ秋ですから」

紬「梓ちゃんは秋に対して何か偏見を抱いているのかしら」

澪「『秋山澪の秋』とか言ってたあたり

  そこら辺はちょっと気になるな」

梓「細かい事を気にしすぎですよ」

 「そんなことだから……おっと澪センパイに失礼なことを言うところだった」

澪「何を言う気だったんだよ……」


梓「秋がどうとか言うより 私は春が好きですね

律「じゃあ なんで秋の話題なんか振ったんだ?」

梓「ムチャ振りってヤツですよ」

澪「秋の話題がムチャ振りになるの!?」

紬「落ち着いて澪ちゃん。梓ちゃんは澪ちゃんのことを

  悪く言ってるワケじゃないんだから」

梓「そうですよバーカ」

 「秋ときたら せつなくて友達いなさそうでアンニュイで

  変なポエム思い浮かびそうで…」

 「おっと澪センパイに失礼なことを言うところだった」

澪「もうかなり私のハートは傷ついてるからな?」


梓「ところで唯センパイって春のような人ですよね」

紬「そうね~。ぽかぽかして あったかくて」

唯「えへへ、そうかなぁ」ポワ~

梓「頭の中も 春が来た…って感じで」

唯「えへへ、そうかなぁ」ポワ~

律「おい、遠まわしに唯のことバカにしてるんだぞ」

唯「いいよ~。頭カラッポの方が夢つめこめるんだよ~」

梓「さすが唯センパイ、器が大きい」

 「そんな風だから私もつい

  唯センパイのストッキングを盗みたくなってしまう……」

澪「なに言ってんだコイツ」


梓「一方、律センパイはバカみたいにクソ暑いクソ夏のようですよねクソがあああっ!!」

律「お前は夏がキライなの?」

 「それともアタシがキライなの?」

梓「そこなんですよ」

律「どこなんだよ」

梓「唯センパイはあずにゃんあずにゃんと

  私をかわいがってくれるので悪い気はしません」

律「ん?」

梓「澪センパイはしっかりしていて基本的にはリスペクトしていますよ」

律「あぁ、うん」

梓「ムギセンパイは 優しいしお茶やお菓子を提供してくれて感謝しています」

律「そうだな」

梓「一方、アンタは何様なんだ?」

律「お前が何様だよ!?」


紬「ちょっと待って」

 「唯ちゃんは春、りっちゃんは夏、秋山は秋よね」

律「そうだな」

澪「あれ? 今、私だけ

紬「じゃあ私は冬をつかさどる冬将軍なの?」

澪「冬は寒くて みんな大嫌い!!」

紬「くすん…」シュン

唯「ムギちゃんのお肌って白くてふわふわして

  雪みたいでキレイ!!私、大好きだよ~」

紬「うおおおおおお唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃあああんイグッ!!!」ビクッビクンピクピクン

梓「春をつかさどる唯センパイに私の心まで癒されました」

律「アタシも」

澪「私も」

律「お前はダメだ」

澪「え~」


唯「じゃあ あずにゃんは春夏秋冬の何をつかさどるの?」

梓「なんでしょうねぇ」

律「男なら暑い夏のスピリッツだよな!!」

梓「私は律センパイと違ってアレは生えていないので……」

紬「梓ちゃん、手が冷たい人は心が暖かいのよ」

梓「寒いのキライなので……」

澪「梓、秋を愛する人は心深き人だよ~」

梓「スリザリンはイヤだスリザリンはイヤだスリザリンはイヤだ」

唯「グリフィンドオオオオオオッルッ!!」

梓「やったああああああ!!」

律「で、結局 梓はなんの季節だよ」

唯「梅雨で いいんじゃない?」

澪「じめじめw」

梓「今、私の心には雨が降っていますよ」


第9話 「アーメン」 完



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