若頭「姐さん…こういうものが…」
紬母「…へぇ…カチコミの予告かい。随分となめられたもんだね。」
紬「お母さん…」
紬母「紬、心配させちまったね。お前は何にも気に病むことはないんだから…」
カチコミの予定日まで三日
紬「お父さん、お帰り…」
組員「「「お帰りなさいやし!!」」」
紬父「すまねえ…心配かけたな…」
カチコミの予定日まで二日
唯「」
カチコミの予定日まで二日
斎藤「平沢のお嬢さん、いったい…?」
唯「ズバリ、明後日に山中組のカチコミがありますよね~?」
斎藤「え…なぜに…」
唯「実はね…」
カチコミの予定日まで一日
さわ子「準備はどうだい?」
若頭「兵隊の訓練もモノの整備も万全です。」
さわ子「そうかい…」
さわ子「ムギちゃん、ごめんね。これが終わったらわたしも…」
~そしてカチコミの日~
律「今日はムギ学校にこなかったな…」
澪「お父さんの怪我が予断許さないんだろう。」
唯「ならさ、これからさ、ムギちゃんち遊びに行かない?」
梓「え?いきなりで大丈夫ですかね?」
唯「大丈夫大丈夫!あ、和ちゃんも誘っていーよねー?」
さわ子「ただいま。」
若い衆「「「お帰りなさいやし!!」」」
若頭「お嬢さん…いえ、姐さんお帰りなさい!」
さわ子「用意は?」
若頭「もう万端でさあ…」
さわ子(お父ちゃん…)
さわ子の父『…』スーハー
さわ子『…』
医師『モルヒネの投与ももうあまり意味がありません…』
さわ子『そう…ですか…』
さわ子「お父ちゃん…」
ピンポーン
唯「こんにちは~!」
律(まだ慣れないな…)
澪「 」
梓「澪先輩しっかり!」
若い衆「へーい…これは紬お嬢さんの…」
唯「遊びに来ました~。」
若い衆「あ、いや、今日日は誰も通すなとカシラから…」
斎藤「お嬢さん方、ようこそ。」
若い衆「カシラ!」
斎藤「お通ししろ。」
若い衆「へ、へぇ…」
唯「失礼しまーす。」
紬母「!?」
紬「み…んな…」
紬母「斎藤!?カタギのお嬢さん方をこんな日に!」
紬父「母さん、オレも了解済みだ。」
紬「あんた…」
紬父「お嬢さん、本当にいいんですかい?」
唯「いいんです!だって大好きなムギちゃんのタメなんだもん!」
唯「とりあえず…」
和「私を監視カメラを統制してる部屋に連れていって下さいますか?」
斎藤「へぇ…お連れしろ!」
若い衆「はいっ!」
唯「後は…」
律「後は?」
唯「ムギちゃんち借りて練習でもしようか!?」
澪『君を見てると~♪いつもハートdokidoki~♪』
唯「♪~」
律(何かおかしいな…)♪♪♪~
梓「…」♪~
紬「…」♪~
紬(久しぶりにみんなと合わせて…)♪~
紬(やっぱりみんなと音楽するのが…一番楽しい!)♪~
澪(なんかいやに調和(あっ)てるな…)♪~
梓「♪~♪~」
ジャーン♪
律「いえーい!」
紬「楽しかった…」
澪「やはりこうで無くちゃな!」
唯「ここで重大発表があります!」
律「んー?」
唯「ここ琴吹組本部事務所は、今から一時間後きっかりに襲撃されます~」
律「は?」
澪「へ?」
梓「え?」
紬「本当ですか!?」
斎藤「はい、事実です。」
律「はぁ!?」
澪「え、せんそう……バタ…」
梓「澪先輩!!しっかりして下さい!」
唯「あれ~こんなはずじゃ~」
『お姉ちゃん!お姉ちゃん!』
唯「あ、うぃ~!」
律「この声は…憂ちゃん!?」
憂『皆さんすいません!手短に話しますと、私達のお父さんの権限を勝手に使ってまして…』
律「権限!?」
唯「さいぼうにしにっぽり…」
憂『お姉ちゃん!?違うでしょ!?警視庁西部方面統括管理官、それがうちのお父さんの職名です!』
斎藤「鬼の平沢警視監、略して、鬼監といえば、あっしら極道も泣いて黙りやす…」
律「なんか色々えらそうだな…」
唯「ということでムギちゃんを守るため、一緒に頑張ってみない?」
律「もちろん!」
澪「の、の、望む所!」
梓「ウッ…」ビクン!ビクン…!
梓「は、はい(唯先輩…2度もイッちゃった…)」
紬「唯ちゃん…」
唯「おーっと、もう後戻りはできませんよ~!」
最終更新:2011年05月05日 20:49