次の日

律「おーっす!」

紬「あら、おはよう。りっちゃん」

澪「お前は朝から元気だな」

律「まあ、それが私でございますかねー! おほほほ」

澪「なんだそれっ」

唯「りっちゃん!」バッ

律「おおぅ!? い、いきなりなんだよ!?」

唯「もう怪我は大丈夫!? 頭!」

律「だ、大丈夫だって…心配すんな!」

澪「……」



「で、あるからしてこの解答はyの…」

澪(唯…ほんとにあのライダーだったりするのかな)

澪(直接聞いてみようか…いやいや、聞いたところでどうするつもりなんだ? 私…)

澪(でも、確証はないけど…あのライダーは…)

律「……」

律(やっぱ、昨日の傷…後引いてるなぁ)

律(この調子で戦ってたら私……いやいや、大丈夫だ! 大丈夫!)

律(唯もせっかく戦いを止めるって意気込んでんだ! ここで私が諦めてどうするのさ)

律(いざとなったら…昨日もらったサバイブのカードがある…なんとかなるって…きっと)



唯「あれ? あずにゃんまだ来てないんだ?」

律「私らが一番乗りだったっぽいなー、待ってればそのうち来るだろ」

紬「すぐにお茶の用意をするわ。座って待ってて」

澪(…よし!)

澪(決めた! 唯に訊く!)

澪(こっちの事情を話せば、きっと協力してくれるはずだ…きっと!)

澪「唯」

唯「ん、どうかした? 澪ちゃん」

澪「ちょっと、話がある…ついてきてくれ」スタスタ

唯「? うん…」トコトコ

律「なんだよー? 内緒話ー?」

澪「ああ、ちょっと…」

律「…?」



澪(ここら辺でいいかな)スタ

唯「澪ちゃん。話って?」

澪「…単刀直入に訊くよ」

澪「唯、お前…」

?「ライダーでしょ?」

唯・澪「!」

和「…どうなのかしら?」

唯「の、和ちゃん」

澪「…なんで、和が」

和「どうなの? 唯。隠したところで何もないわよ」

唯「…えっと、あの…その…」

澪「の、和…そんなに強引に訊かなくても…」


キィーン、キィーン


和「…ちょうどいいところにミラーモンスターね。鏡もここにあるし」ス…バッ

唯「え!?」

澪「和!? お前、唯の目の前で!」

和「へんしん!」

ゾルダ「…一足先に行ってるわ」スゥゥ…

唯「うそ…和ちゃんが…ライダー…?」

澪「ゆ、唯」

唯「澪ちゃんも…なの?」

澪「…ああ」ス

澪「…へんしん」

ナイト「……」

唯「! あ、あのときのライダー!」

ナイト「…事情は後で説明する」スゥゥ…

唯「ま、まって! へ、へんしん!」

龍騎(いったいどうなっちゃってるの!?)

スゥゥ…



・・・

ミラモン「うぎゃぁあぁう!!」

ゾルダ「ふんっ」ドカンッ

ナイト「ごめん和! 遅れた!」

ゾルダ「気にしてないわ。それより…」チラ

龍騎「……」

ゾルダ「突っ立ってないで手伝ってくれると嬉しいわね? 唯」

龍騎「え!? あ、うんっ!!」ストライクベント…ドォン

ミラモン「うげぇえう!?」

ナイト(やっぱり…そうだったんだ…唯)



ライア「唯! 大丈夫か!?」

龍騎「りっちゃん! うん、なんとか」

ナイト(そしていつも唯と一緒に行動しているライダー…こいつは)

ナイト「…ていうか、りっちゃん……? …えぇえ!?」

ゾルダ「ライダーになった時ぐらい、お互いの呼び方に気をつけたらどうかしら? あなたたち」

ライア「あ! し、しまった…」

ナイト「お前…律なのか!?」ガシッ

ゾルダ「そういうことはこいつを倒してからにしなさい!」

龍騎「ふんすっ」ファイナルベント

ドラ太「ぎゃあおおおおおす!!」ボウッ

龍騎「やああああっっーーーーー!!!」ガガガガァァッ

ミラモン「いええぇあああああ!?」ドカーン

ドラ太「ぎゃおお~す」バクッ

龍騎「…ふぅ」

ナイト「…で、お前ら…唯と律なんだな」

ライア「…じゃ、じゃあお前ら誰だよ! そっちばっか知ってるなんてフェアじゃないだろ!」

ゾルダ「あんたたちがよし知ってる人よ。ね、唯?」

龍騎「…和ちゃんと澪ちゃん」

ライア「ま、まじか…?」

ナイト「……」

ゾルダ「さて、訊かせて。あなた達がライダーになった理由を」

ライア「…ここまできたら仕方がないか。実は―――」



ナイト「そんな…あのライダーは聡だったのか…」

ライア「もう、救いようがないけどな」

ゾルダ「…ライダーバトルに勝って蘇らせてもらえばいいんじゃない?」

ライア「嫌だ。それに本当にそんなことがあるのか信憑性がないしな」

ゾルダ「…そうね」

ナイト「和…」

ゾルダ「で、唯が成り行き上と」

龍騎「信じてくれる?」

ゾルダ「私はこれでも長い間唯の幼馴染やってたのよ? あんたが嘘をついたならすぐに分かる自信はあるわね」

龍騎「う、うへー…」

ナイト「…ふふ」クス

ライア「あはははは」



ゾルダ「さて、そっちのことばかり訊いておいてこっちが話さないというのはないわよね…話すわ」

ナイト「の、和…」

ゾルダ「私たち…というよりも私かしら? 私がライダーバトルに参加している理由は一つ…私の望みを叶えるためよ」

龍騎「和ちゃん…」

ゾルダ「……実は」

ナイト「和、私が話す。…和は今、心臓の病気にかかってるんだよ…」

龍騎・ライア「え!?」

龍騎「ほ、ほんとなの!? 和ちゃんっ」

ゾルダ「……」

ナイト「もってあと半年…今さら治しようもない」

ゾルダ「だからこの忌々しい病をどうにかするために藁にも縋る思いでこのライダーバトルに参加してる、ってところよ」

ライア「そんな…」

龍騎「み、澪ちゃんは!? 澪ちゃんは何で」

ナイト「私に望みはないよ。私は和を勝たせるために戦ってる」

ライア「な、なんだよそれ…勝たせるためって…つまりは澪! お前、最後に残ったライダーが和とお前だけになったらどうするつもりなんだよ…?」

ナイト「イチかバチか…私のダークウイングを和に倒してもらって、未契約状態になる…そしてそのまま私がこの戦いをリタイアする」

ライア「リタイアって…ほんとにそんな都合よく終われると思ってんのか!?」

ナイト「そんなの…やってみなきゃ分からないよ」

ライア「できねぇよ! そんなの!! 馬鹿かっ!?」

ナイト「だからやってみなきゃ分からないって!」

龍騎「み、澪ちゃん…」

ライア「和も和だ!! お前、なんで澪をこんなことに巻き込んだ!? なんで止めない!?」

ゾルダ「……」

ナイト「違う! 頼まれてやったんじゃない! 私の意志だ!」

ナイト「和には生きていて欲しいんだ…ずっと」

ナイト「そのためなら私はどうなったっていいっ」

ゾルダ「澪…」

ライア「お前…本当にただの馬鹿になっちゃったのかよ…?」

龍騎「和ちゃん…どうして」

ゾルダ「私だって、私だって何度も澪を止めたわ。でも…」

ナイト「私が和を助けるんだ。私が…」

龍騎「澪ちゃん…」

ライア「…唯、どうするんだ?」

龍騎「どうするって…」

ライア「こんなことを聞いておいて…まだ戦いを止めることを続けるか?」

ナイト「唯…」

龍騎「…え、えっと…その…でも……」

龍騎(和ちゃんが死んじゃうのは嫌だよ…でも、助けるためには他の人たちが犠牲にならなきゃいけないんだよね…? わたし…わたし…どうすれば…)

龍騎「う…」

ゾルダ「……」

ゾルダ「唯」

龍騎「…?」

ゾルダ「私は…これからも戦いをやめるつもりはないわ。ここでやめてしまったら今まで散っていったライダーに示しが着かない。それに」

ゾルダ「私はまだ生きたい! 死にたくない!」

龍騎「あ…あ……」

ナイト「私もやめない。唯、律…お前たちが考えを変えるつもりがないっていうのなら…」カチャ

ライア「澪…」



?「あーらぁ~? 皆さんこんなところにお揃いで…祭りの会場はここかしらぁ?」

アドベント

ベノスネーカー「きしゃああおおおおお」ズルズルズル

「!!」

シュートベント

ゾルダ「く…!」ドカンッ

王蛇「あっはははは!!」ソードベント

ブンッ

ゾルダ「っ」

ナイト「和! この!」シュッ

ベノスネーカー「きしゃあぁああ!!」プシュゥゥッ

ライア「危ねぇ! その液体にかかるなよ!! 溶けるぞっ」

龍騎「えいっ」ブンッ

王蛇「なーに?! それでやる気あんの?! それで私を倒せると思ってるわけ?! 甘っちょろいわぁあぁ!!」ザンッ

龍騎「あうぅっ!?」



ゾルダ(今なら四対一…あいつに勝てる!)


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