キィーン、キィーン
唯「むむむ、出たなミラーモンスター」
唯「今日もささっとやっつけちゃうよー…」
シュ…バッ!
唯「へんしん!」
龍騎(唯)「よし! ギュイ~ン!」スゥ…
私、平沢唯はある日からみらーわーるどって鏡の中にあるもう一つの世界で戦う仮面ライダーになっちゃいました!
今日も無力な一般人たちを襲って食べちゃうミラーモンスターを倒すために奮闘しちゃってまーす!
龍騎(唯)「とどめ! いくよっ、ドラ太!」
ファイナルベント
龍騎「ふんすっ……」ス
ドラグレッター(ドラ太)「ぎゃおおおす!!」ゴォォ!
ミラーモンスター「!?」
龍騎「てえええ~~いぃっ!!」ガガガッ
ミラモン「ぐげぇえっ」ドカーン
ドラ太「がぶっ…むしゃむしゃ」
龍騎「ふぅ…なんとか倒せたよぉ」
?「…お前がドラグレッターを従えたライダー」
龍騎「へ?」
龍騎「どちらさま? あ、もしかしてあなたもライダー!?」
?(この声…まさか…いや、でも…)
龍騎「そうだったら感激だよ~話には聞いていたけどホントにライダーって何人もいるんだね!」
龍騎「これでミラモン退治も楽になるよー…よかった、よかった」
?「…何を言っているんだ?(き、気のせいだ! 気のせい…)」
?「ライダーはライダー同士潰しあう…最後の一人になるまで、な!」ス
ザンッ
龍騎「あいたっ!? ななな、いきなり何するの!?」
?「ふざけてるのか!? それなら黙って倒させろ!」アドベント
ダークウイング「きいいぃぃぃ」
龍騎「え~!? でっかいコウモリ!?」
龍騎「こ、ここは一先ず逃げなきゃ…や、やられちゃうっ」タタタ…スゥ
?「ま、待てっ…くそ、ミラーワールドの外に逃げられたか!」
ナイト(?)「はやく…ライダーを一人でも多く倒さなきゃ…」スタスタ…
・・・
和「唯、唯、唯ってば」
唯「…ん、ん~…? なーに…?」
和「問題、あてられてるわよ」
唯「え、あ、はいっ! え、えっと…」
和「もう…唯ったら…」
律(唯のやつ、ここ最近ずっと居眠りばっかだな…まぁ、最近というか前からそうだったけど)
澪(また居眠りか…夜更かしでもしてたのかな? それとも…)
紬「……」カキカキ
律「んで、唯ってば全授業ほぼ連続で居眠り三昧!」
梓「もー、ちゃんとしましょうよ。唯先輩」
唯「うぇっへっへ…すいやせーん」
律「寝飽きないのかよ?」
唯「ううん、疲れてるからいつもぐっすりで」
澪「疲れてるって…何を疲れることしてるんだよ?」
唯「ぎ、ギターの練習かなっ」
梓「本当ですかー…?」
唯「あ、あはははは…」
紬「はい、唯ちゃん。紅茶とケーキよ」ス
唯「おぉ~! ありがとムギちゃ…」キィーン、キィーン
唯「ご、ごめんっ! ちょっとトイレ!」
梓「あ、唯先輩! 行っちゃった…すごい唐突ですね」
澪「…ああ」
律「さきにお茶始めてるか」
紬「唯ちゃんには悪いけど、そうね」
澪「……」
梓「それじゃあ、いただき…」
律「…あーっと! 私も突然便意が!」
澪「ケーキ食べる寸前にそういうこと言うなっ! さっさとトイレ行ってこいよ」
律「そうする。んじゃ、さきしててな~」
紬・梓「はーい」
梓「唯先輩も律先輩も…忙しいですね」
紬「ふふ、いろんな意味ではそうね」
・・・
龍騎「あわわ…!?」スッ
ミラモン「ぐごおおおぉぉおおぉおお」ブンブン
龍騎「今日のは随分と乱暴なやつだねっ、うわわっと!」
スウィングベント
?「よいしぉっと!」パァァン
ミラモン「うぐぅっ…」
龍騎「! だ、誰っ」
?「話は後! さっさとこいつをぶちのめしちまおう!」シュッ
龍騎「え、あ…う、うん!」サッ
ミラモン「ぐええぇええああ」ドカーン
?「やったな!」
龍騎「うん! …で、あなただれ? あ、あなたも私を倒しに来たの…?」
?「安心しなってそのつもりだったらとっくの間に襲ってるから」
?「私はライダーを倒すとか、願いを叶えるとかそんなことに興味ないんだ」
龍騎「願いを叶える? 何それ」
?「お、お前…まさか知らないでライダーになったのか…?」
龍騎「ほえ?」
?「―――というわけ」
龍騎「そ、そんな…知らなかったよ」
?「デッキを渡されたとき教えられなかったのかよ?」
龍騎「え、榊原さんに渡されたときそんなこと聞かなかったよ?」
?「さかきばら…?」
龍騎「うん、私をミラモンから助けてくれたの。でもそのせいで…」
?「…んで、お前がその人の後を継いで戦ってたのか…変な奴」
龍騎「だ、だっていきなり頼まれちゃったんだもん…ていうか変身しなきゃ死んじゃうって言われて…」
?「あー、なるほどね…そういうことなら、あんたは自分の欲望の為に戦ってるわけじゃないんだな。それなら…」
龍騎「んー?」
?「いきなりで悪いけど、頼みがある!」
龍騎「た、頼み…? こ、これ以上怖いことは私…」
?「私の弟を救うのを手伝ってほしい!」
龍騎「お、弟! どうしたの? まさかミラモンに捕まって…」
?「ううん、違うんだ! 弟は…ライダーなんだよ」
龍騎「ら、ライダー!? ってことは…」
?「ああ、あいつは他のライダーを潰しにかかってる! 自分の願いを叶えるために…」
?「弟に…こんな危険なことをしてほしくないっ、頼むよ! お願いだ! 弟を私と一緒にとめてくれ!」
龍騎「え、えっと…」
?「私は仮面ライダーライア! …た、田井中律っていうんだ」
龍騎「……え」
龍騎「り、り、り…りっちゃんっ!?」
ライア(律)「え?」
・・・
律「にしても驚いた」
唯「私の方が驚いちゃったよぉ」
唯「まさかりっちゃんもライダーだったなんて…」
律「そっちこそ…ま、何はともあれだ。唯が味方になってくれたんだから心強…いかな?」
唯「ひ、ひどいっ」
律「あはは、冗談だって。いやー、ホントのところほっとしてるんだよ。もし頼みが通らなくて逆に私が襲われていたらって」
唯「そうだね…。それにしてもライダーって怖いもんだったんだね」
律「唯はライダーバトルのこと知らなかったもんなぁ……とにかく弟…聡を…」
唯「うん! 大丈夫だよ! 聡くんは私たちできっと止められる! それに聡くんも分かってくれるはず!」
律「ああ…ああ! そうだな! そうだよな! 唯、頑張ろうぜ!」
唯「うんっ」
唯・律「ただいま~」
紬「あら、二人一緒?」
梓「遅かったですね」
律「ん、ちょっとねー」
澪「…ほら、ケーキ食べたら練習だぞ」
唯「私、疲れちゃった…」
律「私も~」
梓「だから何で疲れてるんですか!」
澪「……」
紬「ふふ」
平沢家
律『―――…というわけだ、作戦は明日実行で』
唯「うん、わかった!」
唯「頑張ろうね! りっちゃん!」
律『ああ…! かならずあいつを連れ戻してきてやる…! それじゃあな、唯!』ガチャ…ツーツー
唯「よし、頑張るぞー」
憂「何を頑張るの?」
唯「戦いだよ、戦い! 人を助けるための!」
憂「戦い? だ、だめだよ…危ないことに手ぇだしちゃ!」
唯「だ、大丈夫だよ! それに…私にしかできないことだから!」
憂「…お姉ちゃん?」
唯「それじゃあ、お休み! 憂!」
・・・
ライア「……」
?「よぉ、ライダー」
?「何ボサっと突っ立ってんだよ。モンスターもいないのに」
ライア「聡、あんたさ…こんな馬鹿なことやめなよ」
?「!」
ガイ(聡)「なんだ。姉ちゃんかよ」
ライア「聡…」
ガイ「よかったぁ…俺、姉ちゃんをぶっ倒せるのかよぉ…ふひひ」
ガイ「ひひひっ! 俺の為にくたばってくれよ! 姉ちゃん! 俺だけの為にぃ!」バッ
ライア(話合いじゃ…やっぱ解決しないのかよっ!)
ガードベント
ガンッ
ガイ「…ああん?」
龍騎「聡くん! だ、だめだよっ…りっちゃんは聡くんのお姉ちゃんなんだよ!? それなのに…」
ガイ「なんだお前、邪魔すんのかよ」ストライクベント
ガイ「ふんっ」ズンッ
龍騎「っ」
ライア「聡…こうなったら力づくでも言い聞かせるしかないみたいだなっ」スウィングベント
ガイ「やる気になったのか!? ふひひひひっ」
ライア「聡ぃっ!」
ガンッ、ギィッン、バチッ…
龍騎(ら、ライダー同士が…戦ってる…)
ガイ「こい!」アドベント
メタルゲラスたん「ふんもっふ!」ズンズン…
ライア「っ!」アドベント
エビルダイバー「すぃー」シュー…
ガイ・ライア「いけー!!」
ガイ「っと、その前に」コンファインベント
エビル「す……」パッ
ライア(私のエビルダイバーが消えた!?)
ゲラスたん「ふんも!」ドカンッ
ライア「あうっ」
龍騎「りっちゃん!! ど、どうしよ…」
ライア「うぐっ…く…」フラフラ…
ガイ「ま、こんなもんかな」
龍騎「自分の願いを叶えるためだけにお姉ちゃんにまで手をかけるの!? そんなのおかしいよっ!!」
ガイ「願い? 別にそんなのないよ」
龍騎「え」
ガイ「いい? これはゲームなの。つまり楽しみ方は自由ってわけ」
ライア「ようはゲーム感覚の戦いってか…馬鹿野郎…」
ガイ「吠えてなよ。敗者」ス
龍騎「り、りっちゃ――」
ガイ「死んじゃえ!!」ズッ
アドベント
ダークウイング「きいいぃい」バッサバサ
ガイ「な、なんだこいつぅっ」
龍騎「あ、あのコウモリ…まさか!」
ナイト「きて!」ファイナルベント
ダークウイング「きいいぃ…」ス
グルン、グルン、グルン…シュッ!
ナイト「やあああぁああああ!!」ズンッ
ガイ「げ、ゲラスたん!」
ゲラスたん「ふんもっふ!」ガシッ
ナイト「! っく」バッ
ライア「…あ、あたらしい…ライダー?」
龍騎(あの時の…)
最終更新:2011年05月05日 20:06