山岡「さて、本題です。ロック音楽家の詩やメッセージには、
雑草、野生といったものが比喩的に多々用いられます。」
山岡「自分たちを、野生や雑草に、重ね合わせてです。」
山岡「一方、『里菜』にしろ、山菜にしろ、一般的には雑草、というイメージがつよい。」
山岡「考え方を変えてみますと、野菜は人間が農耕文化を生み出して以降、
改良を加えられ、栽培されている草です。」
山岡「しかし、野に生えているため、
山菜や里菜に対しては偏見を持っている…」
山岡「そして事実、我々は、そのような多くの偏見や矛盾の中に生きています。」
山岡「しかし…それを音楽で打破、昇華しようとしているのが、
ロッカーという人たちなのです。」
山岡「そのようなロッカーたちに捧げるために、
『里菜』を使ったねこまんまを出した次第です。」
京極「野草か…」
板橋「雑草根性は忘れちゃいかんよ!」
紬「その通りね…雑草根性は忘れちゃダメだわ!」
澪「ムギ…お前に言う資格はない…」
山岡「前半はここまで、以降は後半に…」
至高側のターン
U斬「さて、至高の…」
CHIYO「leader!!」
U斬「ん?なんだ、CHIYO?」
CHIYO「performanceサセテクレヨ!!」
U斬「対決(バトル)まで待て、もう少しだ。」
CHIYO「SHIT!!!」
CHIYO「Dicks!!Chow down!hurryyy!!!」
(ちんぽ野郎ども!さっさと食っちまえよ!!)
澪「ひぃっ!!…こ…こわ…怖いぃぃ!!」
唯「ガクガク…」
\
律(これじゃ板尾のヨメだって…)
ゆう子「ああ…おチヨさんが…」
山岡「おチヨは、親父に命ぜられたことに…トコトン忠実なんだ、良くも悪くも…」
N.riv.「フッ…」
U斬「さて、では、さっそく運ばせましょう。」
京極「なんや洗い…か?」
大原「鯉と…もう一つは、フグ刺しを薄い桃色で染めたような…」
U斬「二種類の魚を洗いにしました。酢味噌と山葵醤油を用意しています。
とりあえず賞味下さい。」
もぐ…もぐ…
京極「!!!」
京極「鯉の洗いかと思ったが、こりゃ鯉でない、鯉よりも歯切れも淡泊味も格段に上や!!」
唯「おっおおおぃすぃぃ!!」
谷村「フグ刺しに似たほうも、あっさりしていて、歯応えも心地良い。しかし…」
谷村「鯉でないとすると…」
山岡「これは…」
ゆう子「山岡さん…?」
律「フグみてぇだぁ!」
紬「うふふ、フグはこんな味しないわよりっちゃん♪」
陶人(この味は…ひょっとすると…)
雄山「今度は同じ魚を、洗いでなく、刺身にしたものを運ばせます。」
京極「さ、さしみぃ?これ淡水の魚やろ?大丈夫かいな…」
U斬「安心して召し上がって下さい。」
唯「どーゆーこと?」
澪「湖や川の魚には寄生虫がいるから、ナマで食べないんだよ。」
唯「へぇー」
大原「よ、養殖ならある程度寄生虫の数も少なくなるそうですし、
綺麗な水のなかで数日間泥を吐かせれば…」
陶人「ゆ、ゆうざん、まさか…」
山岡「親父…」
U斬「安心して御召し上り下さい。」
陶人「…」
山岡「親父!」
U斬「士郎、食べてみろ。」
山岡「…」
京極「ほぅ…洗いにせず刺身で食うても、うまいな!ほどよい脂や。」
板橋「フグみたいな奴も洗いのときはあっさりしてたけど、これはちょうど良い!
でも心配だぁ、小さいころ寄生虫で酷い目にあってねぇ…」
律「うめぇー!こんなおいしいもの食べたのはずめてだぁー!」
梓「ポワワーン☆」
澪「まるで雪国のなかを舞う妖精(ry」
さわ子「これは精がつくわねぇ~夜が淋しくなるわぁ」
雄山「さて、皆さんに食べて頂いた魚は…」
雄山「マブナとライギョです。」
京極「は…そ、そんな阿呆な…わしはアタルのが怖くて淡水漁はナマでくわん…
鯉ももちろん洗いで食う…」
板橋社長「フナはまだしも…ら…ライギョ…」
大原「よ、養殖の…」
U斬「天然物です。泥抜きもしていません。」
嶺山社長「か、海原先生!!」
京極「な、なんてもん食わせてくれんのやぁぁ!!医者よべぇぇ!!」
陶人「雄山、お前…」
律「そんなに大変なことなの?」
澪「うっ…」
梓「澪先輩!?」
紬「澪ちゃん!今ビニール袋を持ってくるから…!」
大原「海原さん!魯三人を敬愛するあなたなら
寄生虫で苦しむのも厭わないでしょうけれど…我々は命を張ってまで…」
板橋「うっ…は、はらがいたくなってきた…」
山岡「親父…アニサキスの件、忘れたわけじゃ…」
U斬「まあ待て、士郎。」
U斬「ふむ。やはりあなたたちは、食を愛好するといっても…上辺だけだったようだ」
団社長「か、海原先生…」
U斬「真に食を愛するのなら…食のために死ね!!」
「「「「な、なんたる美食ビースト!!!」」」」
U斬「まあいい。」
U斬「皆さんにお出しした品に寄生虫は存在しません。」
京極「ほ、ほんまでっか…」
澪「うぅ…」
唯「落ち着いてぇ~澪ちゃん!」
梓(あの似非メタルちょい白髪オヤジ…澪先輩を怖がらせやがって…)
U斬「寄生虫については以前、鮭の問題がありましたが、
臨席されていた方は、それを思い浮かべながら聞いていただきたい。」
U斬「なぜ、寄生虫が魚の体内に存在するのか…」
U斬「それは、魚の生態に因があります。」
U斬「これは生活環と呼ばれるものです。」
U斬「簡潔に言えば、寄生虫は、魚が体外から取り入れる。」
嶺山社長「ごく…当たり前の話ですな…」
U斬「生物学的に言えば、重層的に寄生虫の宿主が構成されているということです。」
山岡「最初の宿主から二番目の宿主、二番目の宿主から…以下同と、最終的な寄生虫へと…」
唯「じゅ、じゅーそー?」
律「いかん!唯の脳みそがっ!」
U斬「そこでです。つまり、魚が取り入れる以前の宿主から、
寄生虫を取り去ってやればいいのです。」
大原「ふむ、確かに…」
陶人「筋は通っとるな。」
団社長「海原先生!」
団社長「それは、果たして可能性でしょうか?」
U斬「といいますと?」
団社長「仮に、寄生虫のいない湖沼を作るとしましても、それならば、その湖沼に手を加えることになるのではないでしょうか?」
団社長「明確に言えば、その湖沼で養殖の状態作り出すことになるのでは?」
団社長「そしてそれを仮に維持できましても、莫大な費用がかかるのでは?」
雄山「ふむ、そうですな…」
雄山「団社長」
団社長「はい…」
雄山「団社長は、漁礁も養殖と考えられますか?」
団社長「それは養殖などではないでしょう?」
雄山「では団社長、あなたの先ほどの質問は矛盾を生ずることになる。」
団社長「…」
雄山「まあいい、あとは、私の話をお聞きください。」
最終更新:2011年05月05日 19:53