山岡「それでは、憂さんから、今回の料理の解説をお聞きください。」

憂「今回は…山岡さん…た…ちと…」

陶人(緊張してる顔もかわいいのぉ…!!!!)

唯「憂ぃいい!!がんばれぇぇぇ!!!」

紬(sis魂ktkr!!)

憂(おねぃちゃん…!)

憂「ご飯も味噌自体も特別なものは使ってません!」

紬(…その割には、お米もお味噌もうちで使うものに近い気が…)

憂「具材の野菜…、山岡さん、これって、野菜って呼んでいいんでしょうか?」

山岡「これにつかったモノも野菜も、食べられる植物って点では同じだが…」

山岡「かといって、山林で取ったわけでもないから、
   もったいぶって山菜っていうのもねえ…」

陶人「士郎!おまえの解説はいいんだってぇ!もっと憂ちゃんを…」

山岡「では、憂ちゃん、続きを」

憂「青菜に見えるのはいわゆる"野草"です。」

谷村「野草というと七草のような…」

憂「はい。でも、七草はご存知ぞのとおり由来は古くて、香りはよいですけど…」

憂「皆、儚いんです。味噌なんかとまぜたら
  一瞬で味が死んじゃう…から…」

山陶人「いいのぉ…いいのぉ…」

秀沢局長(いいですなぁ…このはかなげな表情…)

さわ子(危険な…買春を助長する雰囲気だわ…)

山岡「しかし、まあ、それなりに、山菜といううか、
   身近に生えているから『里菜』とでもよべばいいのか…
   憂ちゃん、これに使われている『里菜』を説明してくれるかい?」

憂「はい!モミジガサ、ユキノシタ、セイヨウカラシ、ヨモギです。」

憂「肉厚なモミジガサとユキノシタを主菜に、
  セイヨウカラシとヨモギを香味付けに使いました。」

山岡「酸味がリあり少々味が粗野になりますが、セイヨウカラシのかわりに
   ヤナギタデを用いてのいいかもしれません。」

憂「よく洗ったあと、えっと、里菜を沸騰した湯に潜らせます。
  長時間、湯にさらすと風味が無くなるので注意します。」

山岡「分量は、おおよそ、主菜が7 セイヨウカラシが2、
   ヨモギを0.5以下です。ヨモギの分量を少しでも誤ると調和が崩されて
   大変なことになるので注意が必要です。」

山岡「味噌は赤味噌ではなく、白味噌、
   それも塩味の少ないものを使いました。」

憂「主菜は歯ざわりが残るぐらいに細かく、
  香味野菜はみじん切りにして加えます。」

京極「確かに、歯ざわりがなんともいえんなぁ~」

山岡「豆腐はその辺の豆腐屋のものです。」

大原「は、山岡?おまえ、今なんと…?」

山岡「そのへんの豆腐屋、といいました。」

大原「ぐぬぬぬ…究極のメニューにその辺の豆腐屋だと…
   山菜は許せるとして…その辺の豆腐屋だとぉぉぉぉ!?」

小泉「社主…周囲の目がありますからここは…」

大原「ハッ…く…くそ…」

山岡「もちろん木綿豆腐を使用しますが、小さめの角切りにして
   形は崩れるに任せます。」

澪「おいしくて安い豆腐屋と、お味噌売ってる店探すために
  毎日味噌汁はお豆腐だったからな。嫌ではなかったけど…」

谷村(都内いや日本全国の良質な食料品店を
   多く知りつくしているはずの山岡がなぜ…)

山岡「ユキノシタとヨモギは新宿の繁華街の周辺で、
   セイヨウカラシは荒川の土手、モミジガサは八王子の方まで
   足を伸ばして手に入れました。」

山岡「さすがにユキノシタは新宿にはないと思いましたが、意外と見つかるものです。」

嶺山「ん?新宿の繁華街だと!?」

陶人「そんな空気が悪くて…車の排気ガスなどが…」

山岡「ニヤッ…」

陶人「とおもったが、き、気のせいじゃあ~。
   う、憂ちゃんもあずにゃんもかわいいのぉ!!」

梓「!!////」

唯「えへへ…さっき唐山のおじいちゃんに
  憂とあずにゃんのことを色々教えてあげたんだよぉ~」

さわ子(人間国宝があずにゃん呼ばわり…シュールね。)

嶺山「そんな酔っ払いが粗相をするような場所で…」

山岡「むしろ、酔っ払いに小便を引っ掛けられたほうがおいしくなるのでは?
   とくに中高年の尿は高栄養でしょう。」

ゆう子「山岡さん!!」

大原「や、やまおか…ぐぬぬぬ…」

小泉「社主、ここは…」

秀沢「それは衛生的にどうなのかね!?」

山岡「秀沢局長、美食対決を行うこの場でそれを口にするのは…」

秀沢局長「なんだと!?」

山岡「ますます有機栽培が盛んになっている昨今、どのようなものが肥料として使われているかご存知でしょう?」

秀沢局長「ハッ…」

山岡「人糞蓄糞…根菜にいたってはどうですかね。
   古来より、まあ、肥料というものは…、おっとこれ以上の説明は必要ありませんでした。」

山岡「洗浄し湯さらしをして、
   しかも味噌汁の具材料となっているので、まったく衛生的に問題ありません。」

山岡「というか、これを問題にしましたら、この対決の存在そのものが成立しません。」

秀沢局長「////」

小泉局長「ニヤッ…ヤマオカイイゾモットヤレ…ニヒヒ」



京極「それで、山岡はん、このねこまんまを出したのは…」

山岡「了解しました。まず…」

山岡「ご飯物を液体に浸して食べるというやり方は…」

山岡「粥、茶漬け、湯漬け、雑炊…」

山岡「などがありますが、これらの味付けを考えてみますと…」

山岡「粥、湯漬けは薄味、茶漬けは具材次第、雑炊は濃い目まです。」

山岡「ねこまんまは、味付けの濃さにおきましては。茶漬けと雑炊の間ぐらいです。」

山岡「なので、粥に使うような繊細な具材は使いづらい。」

京極「たしかにな…七草をねこまんまなんかにいれたら…」

山岡「わたしは少し前に、この憂さんが、
   卵かけごはんにネギと山椒をかけたものを作るところを目撃しました。」

板橋「まだこんな若いのにねぇ…」

憂「///」

陶人「嫁にほしぃのぉぉぉ!!」

ゆい子(孫ぐらい年の離れたヨメがいんだろが…)

山岡「『里菜』を使うことはすでに決定していたので…」

山岡「今回、ごはんものをお出ししようと思いついた次第です。」

山岡「そこで、ねこまんまです。」

山岡「愛好する人も多いですが、表だって食するのは憚られる。」

山岡「憂さんはその日とれたての山椒を、卵かけご飯にかけました。」

山岡「そのため、辛味を加えてみては、と思いついたのです。」

山岡「次に、食感です。」

山岡「前にもいったとおり、そのために主菜の二つ、
   木綿どうふを使うことにしました。」

板橋「ほぅ…」

京極「ギョウジャニンニクを加えてもええかもな。ついでにミョウガもや。」

山岡「そして肝心の、なぜ『里菜』を使うかです。」

山岡「音楽で身を立てることを志す若者も
   おいしいものを食べたいと考えることにかわりありません。」

唯「ざっつらい!」

律「うんうん!」

紬「おいしいもの大好き♪」

澪(ムギは毎日いいものたべてるんだろな…)



山岡「たしかにそれは拭えませんけれども、偏見という面があるのも確かです。」

山岡「お金をかければ、確かにおいしいものを食べられるでしょう。」

山岡「今回あるライブハウスを取材しましたが、
   音楽を志す若者たちは、その敏感な感性ゆえか…」

山岡「やはり人一倍、うまいもの、ウマいではなく旨いです、を求めるのです。しかし…」

山岡「一品豪華主義をつきつめたようなもので、
   食事のバランスに関しても人一倍、壊滅的ですけれども。」

山岡「バランスの欠如、これはおおいに懸念され続けており、またされ続けるべきです。」


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