テレビの電源が切れてからどれくらい時間が経過しただろうか。

扉の軋む音とともに入ってきたのは斎藤とかいう執事だった。

斎藤「秋山澪さん。私について来てください」

執事が引き連れてきた男たちは澪の鎖をほどくと、今度は彼女の手に手錠をかける。

澪「ど、どこへ連れてく気……?」

斎藤「……」

執事は答えない。

唯「澪ちゃんをどこへ連れていくつもりなの!?」

唯の質問にももちろん返答はない。

澪は結局抵抗することもできず男たちに連れていかれた。



澪が連れていかれた部屋は明かりがまるでついていなかった。

澪「っ……!」

澪は咄嗟に鼻を塞ぐ。
手錠のせいで手を動かすのはいささか不便だったがこれくらいなら簡単にできた。

澪が鼻を覆ったのはう○この匂いがしたからだ。それも極めて強いゲリう○この匂いだ。

 「ようこそ、澪ちゃん」

いきなり明かりがついて澪は目を細める。

目の前には笑顔の紬がいた。

そしてその紬の隣で横たわっているのは、律。

澪「律っ……!」

反射的に律に駆け寄ろうとした澪を両隣にいた男たちが押さえ付ける。

澪「……っ」

紬「澪ちゃんもなかなか威勢がいいわね」

澪「律を……律をはなせ……ムギ!」

紬「……澪ちゃん。自分の立場わかってる?」

紬がことさら靴音を立てて澪に歩みよる。
紬は澪を冷たい瞳で見下ろした。

紬「少し静かにしてね」

青い光を見たと思ったときには澪は声をあげて背中をしならせていた。

澪「っ…………!」

紬の手中に収まっていたバイブが澪に牙をむいたのだ。
太ももの内側、そう、秘部をバイブに押し付けられた澪は、快感のあまり床に倒れふして、身体をよじらせる。

紬「澪ちゃんにはこれから働いてもらわなきゃならないから……これぐらいでやめておくわ」

紬はそれだけ言うと、再び律のもとへと戻る。



紬「さて、りっちゃんにはこれからフィラチオの雄牛の中に入ってもらうんだけど……」

紬はアナルプレイによって気を失った律を見下ろした。

紬「りっちゃん、お尻の穴痛いでしょ?」

律の尻には未だにバイブが突き刺さっていた。
あと数分もすれば再び快楽から律は目を覚ますだろう。

が、わざわざ待つ必要もない。紬は律の肛門にささったバイブを強引に引き抜く。

紬「今抜いてあげるね」

律「んっ……あ゛あああああああ゛」

律が絶叫とともに覚醒する。

澪「律ううっ!」

すでに開発された穴の内側をまたもや、バイブが通過していく。

その感覚は実際に体感していない澪にも、律の嬌声から想像はできた。


――んち、んち

――くち、くち


気味の悪い音を鳴らして肛門がゲリう○ことバイブ本体を吐き出していく。
茶色液体が床を濡らして、律の身体を飲み込んでいく。

紬「りっちゃんは強い娘だからこれくらい我慢できるでしょ?」

律「んゃ――  うが ああ゛ああ゛  」

律は目を見開いて、必死に虚空に片手を伸ばす。なにかを掴もうと手を開いては閉じてを繰り返す。

澪「やめてえええぇ! やめてよおおおおおおお!!」

澪の泣き叫ぶ声と律の絶叫が不協和音を奏でる。
もっとも紬はまるで気にせずに律のバイブを引き抜いていく。

紬「――やった!」

律のバイブがすべて抜けた。

詮がなくなった律の肛門からいっきにう○こが溢れ出す。

紬「わああ。りっちゃんのお尻から汚物が出てるー」

茶色い固まりが律の肛門からこぼれ落ちる。
括約筋をアナルプレイによって緩められたせいで、お尻に力が入らないため排泄物を垂れ流すのはしかたがなかった。

律「  かはっ  」

律の指がぴくぴくと震えている。
あまりに悍ましい光景に澪は声すら出せなかった。

紬「りっちゃん、正直今イキたいと思ってるでしょ?」

律は目を見開いているだけで返事ひとつ返さない。

紬「安心してね。これからようやくりっちゃんはイケるんだよ」



紬「――澪ちゃんの口によって」



汚物を纏ったバイブを紬は澪に向けた。

異臭を放つそれは、澪に十二分の不快感を与える。

澪「…………私が、律を……?」

紬「そうよ。澪ちゃんがりっちゃんをイかすのよ」

紬は澪に向けたバイブを今度は違う方向に向ける。
今まで律にばかり目を取られて気づけなかったが、そこには雄牛を象った物体があった。

澪「あれは?」

紬「あれが今回りっちゃんに引導を渡すプレイ器具よ。
  あなたたち、りっちゃんを雄牛の中に入れて」

男たちはテキパキと律を運び、フェラチオの雄牛の背中にこしらえられた蓋を開ける。

律は抵抗どころか身動きひとつとろうとしない。

そして、律をその中へ突っ込むと蓋を閉めカギをかける。

澪「なにをする気だ……!?」

紬「私はなにもしないわ。するのは澪ちゃんだもの」



フェラチオの雄牛。

極めて高価なプレイのひとつとして知られている。
もっともこれ事態では人間を閉じ込める程度のことしかできない。

しかし狭い空間に閉じ込めるられるというのはそれだけでも感覚を倍増させる。

紬「さて、澪ちゃん。このフェラチオの雄牛はね、これだけじゃ意味を成さないの」

紬は言って澪に近寄る。その手にはスイッチのようなものが握られていた。

紬「澪ちゃん、あれを見て」

紬が指差したフェラチオの雄牛の下腹部に当たる部分には男性性器に似たものがくっついていた。

紬「今からこのスイッチを押す。だから、それで澪ちゃんはあそこを舐めて」

澪「っ……!」

紬「私にイかされるよりもりっちゃんは澪ちゃんにイかされたいと思っているはずよ」

澪「い、いやだ…………そんなの、いやっ……」

紬「そう……」

紬は持っているスイッチを澪の眼前に突き付ける。

紬「澪ちゃんがフェラチオの中に入ってイク?」

澪「…………」

澪は「少しやってみたいかも」と心が揺らめく。ゆらり、ゆらりと。

紬「どうする? 澪ちゃんと違ってりっちゃんはどの道イクけど」

澪「ぁああ……」

自分と律両方がイクのか、もしくは律だけがイクのか。

紬「どっちを選ぶの?」


澪「わ、私は……」

プレイなんてもちろん受けたくないし、ましてアナルプレイなんて絶対いやだ。
律とはそのうち出来るだろうし。だったら……。

紬が徐々に近づいてくる。


紬「長い……。あと10秒で決めて」


聞いたこともないような紬の低い声に澪は、肩をビクッとさせる。

紬「どっちかを選ばなかったら二人ともにプレイしてもらうから。残り5秒……4、……」

3、

2、

1、


澪はスイッチを握っていた。



紬「そう。澪ちゃん自身の手でりっちゃんをプレイするのね」

紬の瞳に憐憫にも似た感情が灯ったが、それはすぐに消えた。

一方の澪はまだ自分がなにをしたのか気づいていない。
自分がスイッチを握っているのを理解するのには数秒かかった。

澪「ぁ……」

紬「さあ、澪ちゃん。あの雄牛のあそこに口をつけてスイッチを押して」

紬が澪の耳許で優しく囁く。
澪は暗示にでもかかったかのように、フェラチオの雄牛に近づいていく。

澪はフェラチオの雄牛の下腹部に付いているソレを、口に含んみ、手のスイッチを押した。

まだこの時点では澪は自分がなにをしているのか自覚していない。

紬「ふふ、澪ちゃん。澪ちゃんはこれで晴れてプレイヤーよ」

紬の言葉でようやく澪は自分がなにをしたのかに気づいた。


澪「んっ!?っんん!…………」

 ウィーン と音を出しソレが動きだした。

紬「りっちゃんもあと10分か……」

澪「ん、ん、っぅん……」

動く雄牛のソレを前に澪はどうすることもできなかった。
いや、強引に口を離すぐらいならできたのかもしれない。
だが、仮に口を離したところでどうなるというのだ。

もし口を離したら今度は自分がアナルプレイをされるかもしれない。

それに、もしかしたら律はとっくにイッているのではないだろうか。


澪は律のことよりも、すでに自分のアナルの安全しか考えていなかった。
澪はまだそのことに気づいていない。

フェラチオの雄牛の中からの反応はまだない。

紬「もしかして、りっちゃんったらもう気絶してるのかしら……?」



紬が退屈そうに溜息を漏らす。
その顔は玩具を取り上げられた少女のようなあどけなさを持っていた。

紬「つまらないわね。ねえ、澪ちゃん?」

澪は内心安堵していた。

澪が胸を撫で下ろしかけた瞬間だった。


――モオオオオオオォォォォォ


低い呻き声、まるで牛が咆哮するかのような音が雄牛からして部屋全体を震わせる。

澪は胸の悪くなるような唸りに耳を塞ぐ。

紬「ふふ、ふふふ、ふふふふふふ、ふふふふふふふふ……」

紬の気味の悪い押し殺した笑い声は、フェラチオの雄牛の呻き声が響き渡る中でもはっきりと聞こえた。

澪「な、な、なにがおかしいんだよ!?」

紬は腹を抱えて、顔面を引き攣らせている澪を見た。



紬「ねえ澪ちゃん。どうしてフェラチオの雄牛からあんな音が出てくるかわかる?」

紬は口の端が裂けるのではないかというほどの笑みを浮かべて言った。

無論、フェラチオの雄牛についてなんの知識もなかった澪にはわかるわけがなかった。

澪はソレを咥えながら首を振る。

紬「あのプレイ器具の中に絶頂度を測定する機械が入っているのよ」

紬が嬉々として語りを続ける。

紬「その機械が絶頂度を感じ取り、あの牛の鳴き声みたいな音を出すのよ」

澪「ん、ぁんんん…………」

澪の喉から掠れた呻き声が漏れる。

紬「でもそれだけじゃないのよ。澪ちゃんが今咥えてるソレ」



紬「ソレは中に固定されているバイブと連動してるの。
  ソレを激しく舐め咥えることで、中のバイブは更に激しく動くのよ」



紬「ほら、聞こえてこない? りっちゃんのイキ声」


――モオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


低い唸りが再び室内をビリビリと震わす。

澪は今さらになってようやく自分が律を犯してしまったことを自覚した。

紬「澪ちゃんって実はとても酷い人なのね。自分を庇ってくれた友達をその手にかけるなんて」

違う、という澪の否定の言葉は嬌声の叫びに掻き消される。

紬「にしてもこれってすごいわよね。私が考えたとは思えないわ。」

澪はなにも言えない。目の前のソレを必死で舐める咥える。

紬「ちなみにフェラチオの中では3回ぐらいなら平気でイけるそうよ」

紬は伸びをすると澪に尋ねた。

紬「ところで澪ちゃんはそんなにおいしそうに舐めてフェラチオが好きなの?」



紬の質問にもやはり澪は答えなかった。

澪はただとフェラチオの雄牛のソレを舐めていた。

自分が律を犯したのだという事実に頭の芯が、雷に打たれたかのように痺れていた。

再びフェラチオの雄牛が吠える。


――モオオオォォォ……


不意に慟哭が止んだ。



紬「澪ちゃん。どうやらりっちゃん、イキ過ぎて気絶しちゃったみたいだね」




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