―5/3 11:25 旭川市東旭川・旭山動物園 

唯「ペンギンはかわいいねー」

律「いやー、テレビでは観た事あったけどすげーなー」

澪「…うぅ…人が多過ぎる」

紬「まぁ、ゴールデンウイークだし」

梓「入場者数日本一って言われるだけありますね」


憂「ギギギギギギ」

(何故!?何故何故何故何故何故こうなるの!?)



―回想~一ヶ月前

<特賞・北海道二泊三日・旭山動物園ペアチケット>

「ん?」

「平沢 憂さん」

「…あ、当たった!?」

という訳で私は幸運にもゴールデンウイークはお姉ちゃんと北の大地を満喫する…はずだった。



―現実

律「紬、このあとは?」

紬「富良野を回って車で札幌よ」

梓「富良野と言えばラベンダーですよね」

唯「ラベンダーソフトクリームって美味しいかなぁ?」

 お姉ちゃんのみんなで行こうという美しい友情はあろうことか二人きりの北海道旅行を
うっとうしい団体旅行に変質させた。というかそもそも琴吹先輩さえいれば私がチケットを当てる必要すら無かったの

ではないかとすら思わ以下略



― 14:11 富良野市麓郷

♪アーアーアアアアアーアーアーアアアアアーウーウーウウウウー

ラジオ「―29日夜、恵庭岳に落下した隕石は自衛隊の捜索にも関わらず依然発見されていません」

唯「ラベンダーソフトクリーム美味しいね!」

澪「…うぅ。落とすとは思わなかった」

律「私のミックス分けてやるからさ」

憂「お姉ちゃん鼻にクリームが」

唯「憂ー取ってー」

紬「まさに姉妹愛ね」

『―千歳市のビール工場で倉庫に保管されていた瓶ビールが大量に破壊された事件は』

梓「…凄い事件だな」

唯「すいませーん!ふらのぶどう果汁ソフトクリーム下さいー」

澪「唯。食べ過ぎだろ」

『―NTTの光ファイバー回線の障害は依然回復せず、またハードバンクの携帯電話が千歳市、北広島市、札幌市南部で不通状態に』

梓「」

律「げっ私ハードバンクじゃんか」

唯「ん?」

紬「みんな!そろそろ行きましょう」



― 19:17 札幌市中央区 ホテルNS

唯「うわー美味しいよー」

澪「さすが北海道だな」

律「タ、タラバ蟹だっ」

梓「…凄い」

憂「」

憂(…そうだお姉ちゃんがウニで喜んでるんだ結果的にこれはプラスこれはプラスプラスプラスプラ(ry)

梓「ところでこれも紬先輩が?」

紬「ここの支配人と料理長うちの父の知り合いなの。多分気を使ってるんだわ」



……

律「いやー食った食った」

唯「北海道最高!」

憂「…お姉ちゃん明日は私と円山動物園行こう」

唯「いいよ~」

紬「あ、そうそう。明日は午後4時に大通公園に新千歳空港までの迎えのハイヤーが来るから、
それまで自由行動にしようと思うんだけどどうかしら?」

律「賛成!」

梓「円山にアンプの専門店があるらしいのでそこに」

澪「私は赤れんが庁舎とか見たいな」

紬「じゃあ各自午後三時半に大通公園のテレビ塔下集合にしましょう。
その他詳しい事は迎えの運転手から連絡が来て次第伝えるわ」

唯「りょーかいっ!」



律「おいみんなでウノやろーぜ!」

唯「罰ゲームに今日買ったジンギスカンキャラメル食べようよ」

こうして夜は更けていった



― 5/4-9:40 札幌市営地下鉄南北線 車内

憂「羊ヶ丘展望台はえーと」

憂「もー。お姉ちゃんったら。東豊線乗るんだったのになぁ。…えーと澄川駅で降りたらタクシーしか」

唯「えへへーごめん唯」

車内放送『地下鉄を、ご利用頂き、ありがとうございます。次はすすきの、すすきの。next Station is 』

唯「憂ー。さっき撮ったトウキビの写メ」



バシュン!キーキキキキキギギギギ

唯「おっ急ブレーキ!」

憂「きゃっ」

「なんだなんだ!?」

「事故か?」

「えー?なになになに?」ザワザワ

梓「何?」

唯「あっ!あずにゃん!」

梓「あっ唯先輩。なんで南北線に?」

車掌『只今軌道上に異常を発見し急停車致しました。お急ぎのところ恐れ入りますが、しばらくお待ちください』

憂「・・・えっ?」

梓「異常?」

車掌「すみません通してください通してください」

唯「ねぇ、みんな前行ってるよー。ちょっと見に行こうよ」

梓「あっ唯せんぱ」

フッ キュウウウウゥン

憂「電気が!」

唯「ぎゃ」

梓「ヴッ唯せんぱぐるじ」

「な、何だ!?」

「停電!?」ザワザワザワ

ガタタタタン!

「ぎゃー!」

「うわぁぁぁぁぁ」

「きゃあぁぁぁぁ」

「ぎゃあぁぁ」

「ぐわっ」

憂梓「えっ何!?」

バタバタバタ!
乗客「バケモンだぁ!」

憂「えっ!?」



ガタンガタン!バキバキガタン!

梓「上!?」

憂「ぎゃっ!」

梓「か、怪物!」

唯「ああああああああぁ」

怪物「ギギ」シュシュイシュー

梓「ガラスの扉を消した!?」

唯「ぎゃああああああああ憂逃げてぇぇぇぇ」
ブン!



「ギ!」
ガシャ!バキン!

憂「!」バッ

梓「唯先輩の携帯!?…唯先輩!憂!後ろに逃げよう!」

唯「憂!」ガシィッ

憂「お姉ちゃん!」
(あぁ…お姉ちゃんが私の手を引いて走ってる…すごく成長したんだね…)

老人「おーい!このドアから逃げるぞ!」

唯「あずにゃん!行こう!」

梓「はい!」



― 10:25 札幌市中央区 すすきの

駅員「現在事故発生のため運転を中止しています!安全のため、駅構内への立ち入りを現在制限しています!」
警察官「すすきの8より中央、現在すすきの駅の避難誘導を―」

急告<札幌市営地下鉄南北線 大通~すすきの 事故のため運転中止>

澪「えっ地下鉄乗れないの?」

律「らしいな」

澪「どうする律」

律「どうすっかなー。あっマックあるじゃん。取りあえず入ろうぜ。喉渇いたし」

澪「ああ」



― 10:44 札幌市中央区中島公園 Pホテル 喫茶店

テレビ『札幌市営地下鉄は全線運転を中止しています。交通局では南北線構内で危険物が発見されたとしか発表しておらず』

『現在機動隊が救出に…えーご覧下さい。道警機動隊ですがーえー機動隊が構内に突入しました!』

紬「いつも父がお世話になっております」

男「いえ、私どもの―」

支配人「お嬢様!大変です!ご友人は地下鉄に乗られていませんか!?」

紬「えっ?」



― 10:56 札幌市営地下鉄南北線 ? 構内

老人「君たちは無事だったのか」

憂「お姉ちゃん助けてくれて…」ウルウル

梓「なんだったんでしょうアレは」

唯「うぅー携帯壊れちゃった」

機動隊員1「警察です!大丈夫ですか!?」

憂「だ、大丈夫です!」

老人「まだ電車に何人もいるぞ!」



機動隊員2「これから助けに行きますから!まずはみなさん私についてきて下さい」

機動隊員4「こちらです!」

分隊長「前へっ!」

機動隊員達「前へっ!」

伝令「こちらマルサン!乗客発見、保護しました!」

ガガッピーガガ

伝令「!?」

機動隊員3「なんだアレは!」

機動隊員5「こっちに来るぞ!」

分隊長「!?」

機動隊員1「化物だ!」

機動隊員2「早くこっちに!」

唯「ま、また来たっ!?」

梓「逃げましょう」

機動隊員4「君たち走って!」

機動隊員6「な、なんだアレは!」

分隊長「た、退避!下がるぞ!」

伝令「うわぁ!」

分隊長「クソ!安全外せ!構わん!撃て!撃て!」

・・・・・・・
・・・・
・・・


―バンバンバン バンバンバン

―「ぎゃぁ」
―「退避!退避しろ!」


………
……


機動隊員4「急いで!」

唯「…ほっ、他のお巡りさん達は?」

憂「お姉ちゃんとにかく今は走ろう!」

梓「唯先輩!もうすぐ駅です!」

唯「う、うん!」



― 11:00 札幌市営地下鉄 大通駅1番ホーム

機動隊員2「乗客だ!保護してくれ!」

銃対隊員「他の乗客は!?」

機動隊員4「怪物だ!怪物がいる!」

警察官C「何!」

救急隊員「とにかく皆さん上へ!」


救急隊員2「お怪我はありませんか!?」

梓「大丈夫です!」

憂「私も何でもありません」

唯「わ、私もです」



― 11:12 札幌市中央区中島公園 Pホテル 喫茶店

『お客様がおかけになった電話は、電波の届かないところにあるか、電源が入っていないため―』

紬「誰かお願い出て!」

テレビ『はい大通駅です!現在救出された方の名前は女性の方からヒラサワユイさん、ヒラサワウイさん、
ナカノアズサさんの三名。続いて男性は―ガガガガザーザーさんです。警さtガガガガ」

男「あれ?テレビが。何だ?」

紬「野村さん!大通駅まで連れていってもらえますか!?」

男「えっ!はい!すぐに車を!」



― 11:27 札幌市中央区 すすきの ファーストフード店 

澪「地下鉄止まっちゃうって予定が狂うなぁ」

パラパラ…パラ

律「おっ。札幌駅の方に歩けば雪印パーラーってあるみたいだ。ロイヤルスペシャルアイスクリームがウマいって書いてる」

澪「なら唯達も誘おう。絶対唯なら喜ぶよ」

律「そうだな」
ピッ

律「あれ?圏外?」

澪「ハードバンクの携帯って今不通なんだろ?」
ピッ
澪「あれ?私のもじゃん」



ガタタッ

澪「ん?」

ガタタタタタタタタ

律「地震か?」

澪「なんか地響きが」

?「おい!ラフィラ崩れてんぞ!」
?「うわマジかよ!」

澪「ん?」

律「うわぁ!ビルが!」



― 11:29 札幌市中央区 すすきの

ウーウー
ピーッピピーッ

パトカーの警官『この先は現在通行できません!繰り返しますこの先は現在通行できません!』

キキッ

紬「どうしました!?」

運転手「通行止めみたいですね!渋滞してて進めません。一旦迂回します!」

紬「そんな余裕はないわ!ありがとう!ここで降ります!」
バッ!

運転手「お嬢様!」

警察官「おい危ない!そっち行くな!」

紬(…急ごう!)


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