ゴキブリネタ

以後、回覧の際は注意されたし



梓「預かるって、この前の子猫だよね?」

純「あ えっと……今回はちょっと事情が違ってまして…」

梓「?」

純「この子なんだけど…」 ガサゴソ

梓「え、学校に連れて来てるのっ!?」

純「…」

純「驚かないでね、梓…」

梓「えっ」

コトッ

梓「……タッパー?」



G「…」 カサ カサ

梓「へっ!?」



梓「きゃああああああアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」 ガタッ

梓「な、な、な、な……何!?

  そ、それ何!?その虫 何!!!?」

純「何って、ゴキブリだけど?」 キョトン

梓「何でキョトン!!? おかしいでしょ! その反応!!?」

純「いや、私も最初はものすごーっく抵抗あったんだけど……

  なんか、お父さんが世話してるの見てるうちに慣れてきちゃって……」

梓「え

  も、もしかして ペットって…」 ブルブル

純「うん、この子だけど?」 キョトン

G「…」 ジーッ

梓「キョトンちゃうわあああああああああああ!!!!!

  あほかあああああああああああああああああああああああ!!!!」 ガタッ

梓「ゴキブリがペットってふざけてるの!?ふざけてるんだよね!?」 ユッサユッサ

純「あ、梓…落ち着いて…」 ブンブン

梓「これが落ち着いてられるかああああああああああ!!!!!!?」

G「…」 キョロキョロ



梓「ぜぇ…ぜぇ…」 ハァ ハァ

純「私のお父さん、最近になってこう言うの飼い始めてさ……」

梓「こう言うのって…?」 ハァ ハァ

純「虫… 親戚からオオクワガタを貰ったのが最初で……

  それから嵌っちゃったみたい……外国の珍しいクワガタとかカブトムシとか飼い始めて…

  ……だんだんエスカレートして 今じゃ サソリとかクモとか ゴキブリとか…」 ナミダメ

梓「ひぃいい…」 ガクブル

純「それでこの週末、家を開ける事になって…

  大半の虫達はお父さんの遠くの知り合いの愛好家の人が来て預かって貰えたみたいなんだけど…」

梓「はっ! そうだ、この前の子猫は!?」 

純「普通におばあちゃんに預かってもらったけど?」

梓「……ですよねー…」

G「…」 カサカサ

梓「ひっ… で、でもなんでコレだけ……知り合いに預けなかったの…?」 ビクビク

純「お父さん、ギリギリまで隠してたんだ… なんか一緒に連れて歩きたかったんだって」

梓「一緒に…」 ゾワッ

純「そしたらお母さんが  ふざけんなーっ!  って」

梓「そりゃそうだよ…」

純「…今更知り合いの人にもう一匹預かりに遠くから来てくれとは言えないし

  かと言っておばあちゃんには預けれないし…

  でもゴキブリだから他に預かってくれる人も見つからなくて…」

梓「それで…私…?」 ガクッ

純「お願い!!! もう梓にしか頼れないの!!!!!!!」

梓「いや…流石にゴキブリは…」

純「…やっぱり飼った事とかない?」

梓「あるわけないよ…

  逆にどうして飼った事あるなんて思えるのよ…」



純「いやだって……黒いし、ツインだし…」

梓「殴っていい?グーで」



純「お願い!後生だから!!」 

梓「えっと…」

純「私達、友達でしょ…?」 ウルウル

梓「友達にも限度があると思う……」

G「…」 ワシャワシャ

梓「ひっ」

純「…お願いっしますっ!!!」 フカブカ

梓「うぅ…」

梓(純との友情は大切…)

梓(だけど…ゴキブリは嫌だし…)

梓(どうする…梓… 一体どっちを取るの……)

梓(純?ごきぶり?)

梓(どっち!?)




     【梓脳内天秤】

   ブルブルフ∧∧ルブルブルブル
 {===((((゚Д゚;))))===}
  | .   [梓].       |
  |     | |     |
  |     | |    [生理的] 
 [友情].     | |    [嫌悪感]
 ⊂ニ⊃.    | |    ⊂ニ⊃
.          (_)


 スッ     ニャーン!
 {==┓  ∧∧
  | ┗=(゚∀゚*)=┓
  |     [梓]   ┗==]
  |     | |     |
 [友情].     | |     |  て
 ⊂ニ⊃.    | |    [生理的] そ 
  ii ii ii     | |    [嫌悪感] ガタンッ
.          (_)    ⊂ニ⊃   






梓「あ、無理だ」 キッパリ

純「友情軽いっ!」 ガーン!



純「お願いします!梓様! 今度ドーナッツ奢るから!」

梓「無理」

純「それに1つだけなら何でも言う事聞いたっていいから!」

梓「無理」

純「本当なんでもだよ!? 裸で踊れって言うなら踊るし!!」

梓「気持ち悪いからやめて」

純「本当に本当、一生のお願い!!!」 ウルウル

梓「…」

純「そうだ!たい焼き!たい焼きもつけるから!」

梓「!! ……たい焼き…!」

純(ん? かかった!?)

梓「何匹!?」

純「5匹……いや、2倍の10匹ださせて頂きます!!」 バッ バッ

梓「10匹…」 ゴクリ…





      【梓脳内天秤】

  {==┓   _ _ ん?
   | ┗=(゚Д゚ )=┓
 コト |     [梓]   ┗==}
つ[たい焼き].  | |      |
  [友情].     | |      |
  ⊂ニ⊃.    | |    [生理的] 
          | |    [嫌悪感]
.           (_)    ⊂ニ⊃ 



     シブシブ _ _  ┏==} スーッ
      ┏=( ゚Д゚)=┛  |
  {==┛   [梓]        |
   |       | |       [生理的]
   |       | |       [嫌悪感]
 [たい焼き]   | |      ⊂ニ⊃
  [友情]    | | 
  ⊂ニ⊃ コト  (_)




梓「も もう、仕方ないなー」 ヤレヤレ

純(あれ? もしかして私達の友情って実はたい焼きより軽い?)



G「…」 ジーッ

梓「ひっ…」

梓(た、たい焼き10匹は魅力的だけど…)

梓(冷静になってみればやっぱり安請け合いじゃない? コレ…)

梓(もう少しちゃんと考えて…)

梓「じゅ、純 やっぱり…」

純「それじゃ、後お願いねー」 ニッコリ

純「何かあったらメールして!それじゃ!」 ダッ

梓「えっ、ま、待って!」

ピューン

梓「は 速いっ!?」

梓「あぁ…」

G「…」 カサカサ



梓(こうして私、中野 梓はこの週末、友人にゴキブリの世話を押し付けられたのでした…)

G「…」 カサカサ

梓「あ…」

G「…」 カサカサ

梓「…この後部活じゃん」

G「…」 …

梓「どうしよ…」



G「…」 バサバサバサバサ!

梓「ひいいいいいいい!!!」 ガタガタッ



ろうか!

梓「結局カバンの中に入れて持ってきちゃった…」 トテトテ

梓「なんで純、学校に持ってきたりしたのよ…」

梓「ゴキブリをカバンに入れて持ってくる女子高生…逞し過ぎるでしょ…」

梓「あ、それは私もだ……ハハ」

梓(……) チラッ

梓(…今、カバンの中にはゴキブリがいて)

梓(もし何かの弾みでタッパーのフタが外れたりなんてしたら…) ゴクリ

( G「…」 バサバサバサバサバサ! )

梓(ひいいいいいいいい!!)

梓「き、気をつけないと!」 ググッ

唯「何をー?」

梓「ひゃあっ! って唯先輩…?」

唯「そうだよー」 エヘヘー

梓「もう、驚かさないでください!」

唯「ほぇ?」

梓(はっ、もしココで唯先輩にカバンの中を見られたりしたら…)

梓(私はゴキブリを学校に持ってくる女子高生なんて不名誉なレッテルを貼られてしまう…)

梓「そ、それだけは回避しないと!」 グッ

唯「どうしたの?あずにゃん、さっきから…」

梓「な、何でもないです!そ、そんな事より 早く部活行きましょう!」 アセ アセ

唯「? そうだねー」 ニヘラー

梓(よし…!とにかく今日の部活が終われば明日明後日は土日!

  休日は家から出なきゃいいから山場は今日!まずは今日一日乗り切ってみせる!)



ぶしつ!

ガチャ

梓「こんにちはー」

唯「おーっす!」 バッ

律「お、唯 梓 おーっす!」 バッ

紬「今お茶入れるわねー」 ニコニコ

澪「2人とも遅かったな」

唯「いやー、和ちゃんとの話が思いのほか盛り上がっちゃいまして」 テヘヘ

澪「和、生徒会で忙しいって言ってただろ あんまり長話して困らせるなよ」

唯「そう言えば何だか凄く焦ってたような…」

澪「生徒会、急いでたんだろ」 ヤレヤレ

紬「梓ちゃんはどうして遅かったの?」

梓「私はじゅ……」 ハッ

梓(ちょっと待て……純の事は話題に出していいのか)

梓(ここで純の名前を下手に出して… 唯「純ちゃんとどんな話してたのー?」

  なんて聞かれたらどう言い訳するんだ… 正直にゴキブリ渡されたなんて言う? まさか!!

  内容については嘘付いたり黙っててもいいが…余計な詮索はされたくない…!

  ここは慎重に…)

梓「えっと…わ、私は と、トイレに行ってました…」 アセ アセ

律「随分長いトイレだな…便秘か?」

梓「なっ!」

澪「コラッ 律!」 ドカッ

律「いてっ なんだよー 聞いただけじゃん」

澪「お前にはデリカシーが無いのか!!」

梓(しまったーっ! これじゃあ 部活前に大便行った女子高生じゃない!!)

紬「梓ちゃん 大丈夫?」

唯「便秘なの…? お腹痛くない…?」

梓「へ、平気です…」

梓(ああぁああ はずかしーっ…) カーッ

唯「本当に大丈夫? でも心配だよー 便秘って怖いからね!

  痛くなったら何時でも、すぐに言ってね!?」

梓「はい…」 (うぅ…優しさはありがたいけど…死にたい…)

梓(いや くよくよしてても仕方ない もっと前向きに考えよう)

梓(先輩達は本当に私がトイレに篭ってたと思ってる… 純にゴキブリ渡されたなんて思いもしてない)

梓(つまり最悪の事態は避けられたんだ と…) グッ

梓「でも もう大丈夫です!!」 フンスッ

澪(やけに元気だな)

律(溜まってのか…)

紬(きっとスッキりしたのねー!) ニコニコ

唯「そっかー それならよかったよー!」 ニヘラ

梓(これで、大丈夫 後はいつも通り部活を…)

唯「うふふ」 ワキ ワキ

梓「? 唯先輩?」

唯「あっずにゃーん!!」 ダキッ

梓「うわっ」 ヨロッ

鞄 スッ

梓「あっ カバンが…!」

梓(!!)

  ( も し 何 か の 弾 み で 

       タ ッ パ ー の フ タ が 外 れ た り な ん て し た ら …)

  ( G「…」 バサバサバサバサ! )

鞄 ドサッ

梓「ひゃあああ!!!」 バッ

唯「うわあっ!!!」

律澪紬「!!」


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