─部室─
紬「これはね、バカには見えないスカートとパンティなの!」
梓「よく見たらキレイなスカートとパンティでした」
紬「ありがとう♪」
澪「お疲れー」ガラッ
「おわー、ムギ!?な、なんで下半身丸出しなんだ!?」
梓「『おわー』なんてキン肉マン以外で使ってる人、初めて見ましたよ」
紬「これはね、バカには見えないスカートとパンティなの!」
澪「よく見たらステキなスカートとパンティだな」
紬「ありがとう♪」
律「おーっす!」ガラッ
「ゲェーッ、ムギ!?な、なんでオマンコ○出しなんだ!?」
梓「○の場所が間違ってますよ、ある意味あってますけど」
紬「これはね、バカには見えないスカートとパンティなの!」
律「そうなのかー!!へー!!私はバカだから見えないなー!!」
澪「(正直なヤツだな、律かわいいよ律)」キュン
律「しかし そんなスカートとパンツに
一体どのようなメリットがあるというのか」
梓「あっ、賢そう」
紬「モニターよ。ウチの系列会社で開発したのー。
さすがに見ず知らずの人の前では着られないけど
けいおん部のみんななら
たとえ見られても恥ずかしくないかなって」
澪「なるほどなー、さすがムギだ!!」
唯「こんにちわんこそばるさみこ!!」ガラッ
梓「(唯センパイはどんな反応を?)」
唯「あれー、ムギちゃん!!すっごく可愛いスカートとパンティだね!!」
澪「見えとる」
澪「内心、ムギが からかってるだけかと期待したけど…」
律「ていうかスカート見えてんのにパンティ見えてるってどういう構造だよ」
梓「あっ、鋭い」
唯「なんかすごい画期的なデザインでね、
まさにパンティを見せるためのスカートって感じ」
紬「でしょー♪」
澪「(ムギはともかく唯よりバカだなんてショックだな…)」
唯「さーケーキ食べよっと。おいちー♪」モグムグ
澪「ムギはともかく唯よりバカだなんてショックだよ」
唯「えっ」
律「しっかし、ジメっとしてイヤな感じだよなー」
「この太ももにビトッと椅子がくっつく感じが…」
澪「6月、梅雨か」
「ん!なんかいい歌詞おりてきそう!!」
「その名も『ぐちょぐちょタイム!』」
唯「ムギちゃんの服って涼しそうだよね」
紬「うん、とっても快適♪
まるで何も履いてないみたい」
律「おっしゃー!!
こうなったら私もパンツ脱ぐぞージョジョオオオ!!」
澪「り、りつぅぅ!?」
律「攻撃は最大の防御だ!!どりゃー」スッポーン
梓「あーっと、言葉の意味は分からないがとにかくすごい自信だー」
唯「りっちゃん隊長!!私も続くであります!!」スッポポーン
澪「あぁ唯まで!!」
梓「でも唯センパイ、ストッキング脱いだだけですよ」
「スカートとパンティは脱がないんですか」
唯「えっ そ、そこまでは脱がないよ?」ハワワ!!
梓「抱きつかないで。みんな見てます」
唯「いや、抱きついてないよ?」
澪「今、この部室は下半身丸出しのニュータイプ2名
生足1名、オールドタイプ2名という微妙な均衡状態で保たれている」
紬「私は丸出しじゃないんだけど」
澪「唯まで丸出しになったら
まるでスカートを履いてる私たちが
間違っているような錯覚に陥る所だったよ」
さわ子「みんな、やってる~?」ガラッ
梓「先生、全裸で何してるんですか」
さわ子「裸になって何が悪い」
澪「ど、どうしよぅあずさぁ~!
間違ってたのは
やっぱり私たちの方だったんだぁぁ」オロオロ
梓「落ち着いてください
コッチも靴下を脱げば…ホラ」ペタペタ
澪「あっ、唯と私たちで裸足女子高生トリオに!」ペタペタ
唯「あ、お揃いだね!」ペタペタ
梓「これでヤツらと対抗できますよ」
澪「えらいぞ~あずさぁ~」ナデナデ
梓「ふ、ふにゃぁ…」キュン
ズズッ
さわ子「ふぅ、やっぱり紅茶はいいわね~」
唯「うんうん、このまま時が止まればいいのにね~」ズズビビッ
澪「のん気なこと言ってないで そろそろ練習するぞ」
律「まぁまぁ~、今は6月。特にライブの予定も無し」
「焦って練習したって損じゃん?」ゴックン
澪「損って事はないだろ!」プツンッ
律「いたぁっ!髪の毛抜くなよ!」
澪「じゃあどこの毛を抜けばいいんだよ!?」ブチッ
律「なぜ毛を抜くんだよー!?」
紬「(あーやって りっちゃんのオデコが開発されたのかしら)」
澪「まったく…」スッ
梓「(あっ、澪センパイ、律センパイの髪をポケットに…)」
紬「(きっと今夜のオカズにするのね!!)」キラキラ
さわ子「ダラけてるわねー」
「目的がない時だからこそ
ハキハキ行動するべきでしょ?」
律「まぁ練習はするけどさー」
「こう雨が続くと気も滅入るっていうか」
澪「お前は気が滅入ると下半身丸出しになるのか!!」ミチミチッ
律「いたぁい!マ○毛抜くなよぅ!」ヒリヒリ
澪「まったく…」スッ
梓「(あっ、澪センパイ、律センパイのマ○毛をポケットに…)」
紬「(きっと今夜のデザートにするのね!!)」キラキラ
唯「ねーねー!
さわちゃんは学生のとき、6月ってなんか
ハキハキと行動したの?」
さわ子「私?そーね、高校の頃の6月…ふむ
あれ、記憶がない」
律「ンフフwwな、ないんかいww」
澪「ンハハハハwww」
紬「偉そうな事ゆーて自分の記憶、スッカラカンやんけwww」
さわ子「う、うるさいわねぇ」
「クゥ~ッ…春や夏の記憶は漠然とあるんだけどなー」
梓「なるほど。」
「つまりこのよーなしょーもない思い出しかない
哀れで愚かでさびしい大人にならないために
目的意識をもつことが大事ということですね」
さわ子「前から思ってたんだけど、なんで中野はそんなに偉そうなの?」
律「よーし、それじゃ意義ある6月を生き抜くアイディア募集!!」
唯「りっちゃん隊長!!わたし合宿がしたいであります!!」
律「おっしゃ、採用!!」
梓「早っ」
澪「おい、ちょっと待てよ、こんな時期に合宿って」
唯「大丈夫だいじょうぶ!土日は学校休みだし
金曜の夜から泊りがけでどっかに行けるよ!!」
澪「金曜って、明日からじゃないか!!」
紬「おもしろそうね!!」
─平沢邸─
唯「というワケで明日、学校から直で
ムギちゃんの別荘に行くんだ~♪」モグモグ♪
憂「そうなんだー。楽しんできてね♪」
「それで、土曜日の早朝には帰ってくるんだよね?
帰ってくるんでしょ?」
唯「うぅん、2泊3日!!帰ってくるのは日曜日の昼過ぎかなー」モグ
憂「へー」
唯「うん」パクパク
憂「じゃあ私は金曜の朝7時から
日曜の昼3時頃まで約56時間
秒に直せば約20万1600秒近く
お姉ちゃんの笑顔を見ることはできないし
お姉ちゃんの口から放出される
お姉ちゃん気体で
肺を満たすこともできないんだね」
唯「はい」
憂「う~ん、それは困っちゃったなぁ」
唯「どうしたの?」
憂「うん…そんなに長い時間
お姉ちゃんと会えなかったら
私の自我が崩壊するでしょ?」
唯「あー」モグモグ
憂「そしてお姉ちゃんも長い時間
私と離れ離れになったら
きっとさびしさで死んじゃう!(ウサギみたいに弱りゆくお姉ちゃんかわゆい!!)」
唯「私はそんなことないと思うよ?」ゴチソウサマ
憂「だから離れていてもつねに
心が一つでいられるように
お姉ちゃん補完計画を発動させるべきだと思うの!」
唯「(あいす食べたいなぁ)」
─秋山邸─
澪「今日の収穫は髪の毛一本と陰毛一本」
「随分、完成に近づいたなぁ~」
「1/1スケール田井中律リアルフィギュアが」
律人形「」ジャキーン
澪「本物の律の体毛を地道に採取して植毛して
皮膚も日焼けしたときの皮やかさぶたを集めて
全身の98パーセント以上に移植することに成功した」
澪「これはもうほとんど本物の律と言っても過言ではないよ!!」
澪「ん~律~♪りちゅぅ~…」ギュウゥゥ
律人形「…」
澪「だけど高校卒業したらさすがに
律と接触するチャンスも減ってしまうからな」
「明日からの合宿で
りっちゃんコンプリートを果たすぞぉ!」メラメラ
─翌日、通学路─
紬「おはよー唯ちゃん♪」
唯「あ、ムギちゃんだー♪おはよー」ダキッ
紬「うふふ」ムギュウゥン
「あら?唯ちゃん、目の下にクマができてるじゃない」
「合宿が楽しみで眠れなかったの?」
唯「う、うん。それもあるんだけど…
昨日、憂がお姉ちゃん液を集めるからって
夜遅くまで起きてて…」
梓「お姉ちゃん液?」カサッ
唯「あ、あずにゃんだー♪おはよー」ダキッ
梓「うひひ」ゴキュウゥン
紬「唯ちゃん、そんなあぶらむしは放って置いて…
お、お姉ちゃん液ってなぁに?」ドキドキ
唯「え、ただのわたしのエキスだよ?」
梓「ゆゆ唯センパイのエキス…」
唯「アレがないと留守中に憂がアレになっちゃうから
私のアレをナニしてアレするんだってー」
紬「それって何億円あれば買えるのかしら」
唯「えっ、さ、さぁ?」
「私は作り方わかんないし…」シュン
紬「そう…そうよね」
「世の中お金で買えるものばかりじゃないわね」
唯「なんだか分からないけど ごめん…」
紬「うぅん、いつも大事なことを教えてくれる
そんな唯ちゃんが私は大好きよ」ニコ
唯「ム、ムギちゃん…」ポッ
梓「なんかキレイ事いってますけど
その人、ただの変態ですよ」
梓「(それにしても唯センパイのエキスか…)」
(全身の毛穴から私の細胞の隅々にまで浸透させたいなぁ)」ハァ
最終更新:2011年05月05日 03:30