澪「それならそれでお前も…」
紬「澪ちゃん、落ち着いて。」
紬「結局のところ、りっちゃんは帰ってきたんだから…」
紬「ねえ、りっちゃん?」
律「…」
梓(やっぱり…)
ガラ!!!
唯「おっつかれ~!」
唯「あれ~?みんなどうしたんたん狸のおふぐり様?」
澪「は?」
唯「?」
澪「いや、突っ込むのはやめておこう…」
澪「実はな…」
唯「へぇ~それは大変だったね~」パクパク…
澪「ぜんぜん大変だとおもってないだろ…」
律「…」
紬「はい、紅茶♪」
唯「丸く収まれば、それでいーじゃない♪」モグモグ
澪「はぁ…」
唯「それに、澪ちゃんにも責任あるんだよ?」
澪「?」
唯「昨日、澪ちゃんがムギちゃんに変なこと言ったから。」
澪「!」
紬「梓ちゃん、紅茶どうぞ♪」
唯「ムギちゃんが、れずびあんだなんてさ~」
律「!」
梓「!」
紬「このシロップを紅茶に混ぜてちょうだいね♪」
澪「あ、あれは私も感情的になっちゃってたから…」
梓「…」ズズ…
梓「?」
梓「変わった味ですね?」
唯「なんであれ、悪口はnonnonだよ?」
澪「そ…そうだな…いやそうじゃないだろ!?」
紬「そのシロップ、というか蜜、昨日の搾りたてなの♪」
律「!」
紬「ねえ、りっちゃん?」
律「カァッ…///////」
澪「ムギが私らのジャージの匂い嗅いでたら、そうも言いたくなるだろ!」
唯「澪ちゃんの見間違えじゃないの~?」
梓「搾りたて?」
梓(ムギ先輩の家は色々経営してるから、養蜂の話かな?)
紬「そのシロップ、直に舐めてみて?」
律「!」
唯「しみ抜きしてくれてただけかもしれないじゃん?」
澪「学校で友人のジャージのしみ抜きするか普通!?」
梓「…」ペロ…
梓「?」
梓「なんか濃いスポーツドリンクみたいな味が…変な臭いも…」スンスン…
律「…//////////」
唯「とにかく、ムギちゃんに確かめてみれば?」
澪「!」
澪「それもそうだよな…」
紬「りっちゃんが搾るの協力してくれたのよ?楽しかったわぁ~」
律「///////////」
梓「?」
澪「ムギ!」
紬「なあに?」
澪「き、昨日、おまえは…」
澪「お前は私らのジャージを手にとって、なにやってたん…だ?」
紬「ああ、唯ちゃんのジャージね?」
唯「私の?」
紬「臭いを味わっていたのよ、主に股間部あたりのね。」
澪「!!」
梓「!!」
唯「へぇ~そうなんだぁ?」
紬「そうなのよ~♪」
唯「あ…れ?」
唯(こかん?こかん?)
唯(聞き間違い?)
唯(こうかん?江漢?司馬江漢?)
唯(江戸中期の絵師、文政年間没、その作、地球全図は著名…)
唯「いやぁ、司馬江漢が書いた贋作ってどれくらいの価値があるんだろうねえ?」
紬「?」
澪(まちがいない。唯の奴、錯乱してるぞ…)
紬「唯ちゃんのジャージの、唯ちゃんのお股があたるところを…」
紬「鼻と舌を使って賞味していたのよ♪」
梓(変態…あっ…私の…私のファーストキス…!)
澪「パクパク…」
唯「え?」
紬「おかげで、憂ちゃんへの尊敬がいっそう深まったわ。」
梓(キス…私のファーストキスは…唯先輩のおまたの味…)
澪「…」
唯「え?」
紬「人間の臭いってね、その人の日ごろの食生活にかなり左右されるのよ。」
紬「憂ちゃんは、唯ちゃんの健康をよく考えてくれてるわ。」
紬「蓄肉は、有機牧草を食ませた牛、豚、鶏を使ってる。」
紬「野菜は、水や土質にまでにまでこだわった農家のものを…おそらく、長野は上諏訪あたりね。」
紬「だから、その栄養が唯ちゃんの体で凝縮されて、唯ちゃんの膣内および…
その周辺の汗腺から染み出てきたというわけ。」
紬「生物濃縮万歳ね♪」
唯「あ…あ…」
梓(これは唯先輩にも大ショックな…)
唯「う…」
梓(唯先輩…)
唯「ういありがとぉぉぉ(涙)!!!」ダァーーーー!!!!
梓「え…」
紬「姉妹っていいわね…ホロリ」
澪(だめだな…これは…唯…)
紬「でね、唯ちゃんのジャージをペロペロしながら考えたんだけれど…」
紬「バンド、つまり音楽家にはね、仲間同士の固い絆が大切だと思うの。」
紬「唯ちゃんと憂ちゃんみたいなね。」
唯「えへへ~♪」
紬「だからね…」
紬「今度の連休に合宿をしたいと思うの♪」
澪「!!!!」
梓「!!!!」
律「////////」
唯「いいねえ~そりゃいいねえ!!」
紬「でしょう♪」
唯「場所は!?今度こそムギちゃん家で一番おっきい…」
紬「唯ちゃん、今回の合宿の目的はメンバーの人間関係を深めることよ。」
紬「だから、それに相応しい場所をね。」
紬「それでなんだけれど、唯ちゃんにお願いがあって…」
紬「今回は唯ちゃんの家でやりたいの。」
唯「へ?ウチなんかでいいの?」
紬「言ったでしょ、合宿の目的。憂ちゃんに迷惑かけてしまうかもしれないけれど…」
唯「そんなことない!そんなことないよ!憂もよろこぶよきっと!」
紬「でね、日ごろお世話になってるから、今回は和ちゃんも呼んであげたいの。」
梓(そういうことか…憂と和先輩を巻き込むために平沢家を…)
澪「ちょっと待った!!」
澪「私は反対だ!!」
梓「澪先輩!」
澪「今は六月!期末テストも近いんだぞ!」
澪(それに…ものすごく…ものすごく嫌な予感が…するんだ…)
紬「なら、お勉強会も兼ねてね?…ね?」
澪「ぐっ…」
梓「先輩…」
澪「!」
澪「なら…」
澪「ここは民主主義的に…多数決を取ろう!」
梓「先輩!」
澪「どうだ?」
紬「それでいいわよ♪」
澪「よし!いくぞ…」
澪「挙手一択!合宿に賛成の人は手を挙げろ!」
唯「は~い!」
紬「はい♪」
澪(よし、唯とムギの二人だけ…)
梓「先輩…みおせんぱい…」
澪「ん?」
律「…///////」
澪「えと…律、その手は…」
律「…///////」
澪「ひょっとして…手を挙げてるの…か?」
律「コクリ…///////」
澪「JESUSCHRIST!!!!!!」
紬「日本は法治国家よね?民主主義のお国よね??」
澪「くっ…」
梓「…」
唯「それじゃあ…」
紬「ええ!合宿開催決定よ♪」
律「…///////」
紬「さわ子先生には私から言っておくわ♪」
唯「楽しみだな~♪」
澪「…」
梓(どうなっちゃうんだろ…)ズズ…
梓(この紅茶、やっぱり変な味…)
「そう…」
「はい♪」
「じゃあ私は…」
「…ということ?」
「はい、手筈通りに…」
「ふふ…ふふふ…いよいよね…」
「いよいよ…〈レズ・ゲーム〉がはじまるわ…」
最終更新:2011年05月04日 17:47