ガチャ
憂「お姉ちゃん、朝だよ~。……ってもう起きてる!?」

憂(それに、ギターが戻ってる!? な、なんで……?)

唯「……」ガチャ、バタン!!!!!!!

憂「え、お、お姉ちゃん……?」

憂(な、なんだろう……。昨日までとは雰囲気が違う気がする……)

憂(ど、どうしよう……、本気で無視されちゃうのかな……)ウルウル

憂「お姉ちゃん、朝ご飯とお弁当できたよー!」

唯「……」バッ
タッタッタッ
ガチャ、バタン

憂「……えっ!? 行っちゃった……?」

憂(昨日まではここまでじゃなかったのに!?)

憂(……えっ、……えっ?)

憂(……)

憂(そ、そんな……)グスッ

憂(ううう……、おねえちゃ~ん……)シクシク…



唯(憂の泣き顔……最高///)

憂(お姉ちゃんがその気なら……私だって無視してやるんだから!)

唯「憂、何で無視するの~?」グスッ

憂「……ふんっ」

唯「憂ゴメン、ゴメンね!もう二度と無視なんかしないから、だから……!」

憂「お姉ちゃん……お姉ちゃ~ん!」ダキッ


みたいな感じで誰か



ガチャ

憂「あ、お姉ちゃんおかえり。もうすぐ夕飯できるからね」

唯「……」スタスタ

バタン

憂「?…お姉ちゃん?」

あれ?どおうしたんだろ?聞こえてなかったのかな?
…も、もしかして…

コンコン

憂「お姉ちゃん?どうしたの?どこか具合悪いの?」

シーン

憂「は、入るよ?」

ガチャ



唯「…すぅ…すぅ……」

憂「…寝てるの?」

唯「む…むにゃむにゃ」

憂「?」

唯「ぐぅ…ぐぅ」

憂「もう、お姉ちゃん起きて。今日はグラタンだよ」

唯「!……むくり」

憂「さ、夕飯食べよ?」

唯「……」スタスタ



憂「それじゃ、いただきます」

唯「…もぐもぐ…」カチャカチャ

唯(…おいしい)

憂「おいしい?こっちにはカキフライもあるから食べてね♪」

唯「…」ゴクリ

憂「……」

唯「むしゃむしゃ」

憂「ねぇ、お姉ちゃん」

唯「!…」

憂「なんで喋らないの?」

唯「…もぐ…もぐもぐもぐ」カチャカチャ

憂「お…おね」

唯「もぐもぐもぐ!」

唯「もぐもゅ…!!」

憂「!?」

唯「っふ…んんんんんn」バシバシ

憂「おっお姉ちゃん!?喉に詰まったの!?たっ大変、はいお水だよ!」

パシッ

唯「」ゴキュゴキュゴキュ

唯「はー…はー……ふぅ…」

憂「大丈夫?あんなに急いで食べるからだよ」

唯「ぜぇ…ぜぇ…」チラッ

憂「?」ニコッ

唯「……」カチャカチャ

憂「ふふっ」

憂(結局なんで話してくれないんだろ…)




唯「憂ともっとラブラブになりたい」

唯「なんかの本で、恋人にわざと冷たくして不安にさせて、後から
  甘えたりすると一層距離が縮まるとか読んだ気がする」

唯「ということで憂にわざと冷たくして、後から甘えてもっと仲良くなろう」

唯「でも冷たくするって具体的にどんなだろう?」

唯「う~ん……」

唯「適当に無視でもしてればいいかな?」

唯「よし!それでいこう!」



――夜

憂「お姉ちゃーん、ご飯出来たよ」

唯(ここでいつも通りリビングにいってご飯を食べたら冷たくしたことにならない……)

唯(ここは無視して、一人で外食しよう)

憂「お姉ちゃん?」

ガチャ

バタン

憂「え……なんで外に?」



――外

唯「ふふ、憂が悲しげな声で私を呼んでいた」

唯「順調順調」

唯「さあて」

唯「なにを食べよう」

唯「財布に相談しよう」

バリバリ

唯「!」

唯「お金がない……だと……?」

唯「そうだった」

唯「今月はみんなで遊びに行ったりしておこずかい使いきっちゃったんだった……」

唯「……」

唯「……」



――唯が出て行って3分後

ガチャ

バタン

憂「あ、戻ってきた」

唯「……」

憂「お姉ちゃん、どうしたの?」

唯「……」

憂「?」

憂「ご飯食べよう?」

パクパク

唯(ふう……やっぱり憂の作るご飯はおいしいなあ)

唯(外食作戦はうやむやになってしまったけど憂を無視したことにかわりはない)

唯(ふふ……憂の顔が悲壮感に満ち溢れておるわ)

憂「おいしい?」

唯「……」

憂(何かあったのかな?)

憂(さっきもなんか外にでていったし)

唯(ふふ……)



――唯の部屋

唯「よし」

唯「作戦は順調にすすんでいる」

唯「お次は……」

唯「……」

唯「私はいつも憂と一緒に登校している」

唯「なにも言わずに私だけ先に行ってしまったらきっと悲しむに違いない」

唯「よし!それでいこう!」

唯「そのためには憂が起こしに来る前におきなければ」

唯「おやすみー」

唯「zzz」



――翌朝

唯「ん……」

唯「……」

唯「そうだ」

唯「作戦を決行せねば」

唯「キッチンから音が聞こえるということは憂はもう起きてる」

唯「恐らく朝ご飯を作ってると思われるがここは朝ご飯を我慢して
  早速家を出よう」

唯「ふふ……せっかく作った朝ご飯を食べてもらえず無言で置いていかれる」

唯「効果は抜群だ!」

唯「憂に絡まれる前に家を出よう」




――1階

テクテク

唯「……」

憂「あ、お姉ちゃん一人で起き……」

ガチャ

バタン

憂「あれ、いっちゃった」

憂「朝ご飯も食べないで……」

憂「朝練でもあるのかな?」



――通学路

唯「よし!成功だ!」

唯「今頃悲しみに打ちひしがれているだろう」

唯「次はどんなことをしようかな~」

唯「学校でじっくり作戦を練ろう」

唯「ふふ……」



――学校

唯「……」

ぐう~

唯(朝ご飯を抜くことがこんなに辛いとは……)

律「どうした?唯」

澪「そんなにグデ~として」

律「まあ、いつものことだけどな」

唯「いや~、お腹が空いちゃって」

紬「唯ちゃんらしいわ」

唯「えへへ~」

唯(早く昼休みにならないかな……)

ぐう~

唯(辛い……)



――昼休み

唯(やっと昼休みだよ……)

唯(よく耐えた!私!)

唯(お弁当を……)

ゴソゴソ

唯「!?」

唯「お弁当が……ない」

唯「……」

唯「憂に会わないできたからお弁当受け取ってない……」

唯「だが……ここで引き下がる私ではない!」

唯「購買でパンを買ってこよう」

唯「え~と財布は……」

唯「あった」

バリバリ

唯「!?」

唯「……」

唯「お金ないんだった……」



ぐう~

唯「どうしよう……」

唯「朝ご飯も食べてないのに、お昼ご飯たべないなんて無理だよう……」

唯「ああ……視界が霞んできた……」

憂「お姉ちゃん!」

唯「!」

憂「お姉ちゃん、朝先に行っちゃうからお弁当もっていかなかったでしょ?」

憂「はい、お弁当」

唯(ああ……憂が天使に見える)

唯(でもここでお礼なんて言ったらだめだ)

唯(ここは弁当を強引に奪って何も言わずに食べ始めよう)

バッ

憂「あっ」

唯「……」

パクパク

憂(ふふ、お姉ちゃんよっぽどお腹空いてたんだ)

唯(悲しみに顔を歪めている)

唯(いいぞいいぞ)

憂「そういえばなんで朝あんなに早く学校にいったの?」

唯(無視無視)

憂「?」

唯(それにしてもうまい)



――夜 家

憂「おねえちゃーん」

唯(ここは無視して2階に……)

憂「アイス食べる~?」

唯「!?」

憂「どうしたの?階段で立ち止まって」

唯「……」

唯(耐えるんだ……!)

唯(アイスなどいつでも食べれるではないか!)

スタスタ

憂「お姉ちゃん?」

憂「?」



――唯の部屋

唯「くっ!」

唯「やっぱりアイス食べたい!」

唯「……」

唯「そういえばなんで憂のこと無視してるんだっけ?」

唯「……」

唯「……?」

唯「忘れっちゃった」

唯「でもなんだか憂に甘えなくちゃいけない気がする」

唯「よし!」

唯「甘えよう!」



――1階

唯「う~い~」

憂「え?」

唯「憂!」ダキッ

憂「わっ!お姉ちゃん!?」

唯「う~い~」スリスリ

憂「どうしたの?急に」

唯「わかんな~い」

憂「なにそれ」クスッ

憂「アイス食べる?」

唯「うん!」


                        終わり



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