_音楽室_

律「何?」

唯「んふふ、呼んだだけー」

律「…用がないなら呼ぶなよ、疲れるな…」

唯「えへへ、りっくん可愛いー///」ナデナデ

律「ちょ、頭撫でんな!」

唯「なんでー?いいじゃん。えいえい!」ナデナデ

律「ば…!やめろって…!」

唯「この恥ずかしがりやさーん///」ナデナデ

ガタン!

澪「おい唯!」

唯「ん?どうしたの澪ちゃん」

澪「お前ちょっと律にひっつきすぎだろ!男女同士でふしだらだぞ!」

唯「んふー、澪ちゃん嫉妬ですかー。さすがはりっくんの幼馴染ですなー」

澪「な!?ち、違う!ただ私は風紀が乱れると思って…」ゴニョゴニョ

律(…)

律(私女なんですけど…)

こうなってしまったのには深いわけがあった…。


幼い頃から男の子に混ざって野を駆け山を駆けていた律は、すっかり男っぽい性格、容姿になってしまった。
ほとんどの者は中学の入学式でセーラー服を着た律を見て、初めて彼女を女と認識したほどである。

しかし、幼馴染の澪は今だに律を男の子と思っており、また高校の同級生達も律を男と認識していた。
要するに細かいことは気にすんな。

律「なんなんだよ!なんなんだよもー!」

唯「誰に言ってんのりっくん?」

律「いや…なんでもない…」

澪「と・に・か・く!あんまり律にベタベタひっつくなよ唯!律も嫌がってるだろ!」

唯「えー?やじゃないよねえ、りっくん」

律「あはは…もうなんでもいいです…」

紬「二人とも、喧嘩しないで。お茶を飲んで落ち着こう?」

澪「む…」

律(ナイスフォローだムギ!)


澪「そうだな、ごめんな唯。私一人で熱くなって雰囲気壊して…」

唯「んーん、私こそごめんね。澪ちゃんとりっくんをからかうの面白いから調子に乗っちゃった」

紬「これで一件落着。今日のお菓子はシュークリームよー♪」

唯「わーい!ありがとうムギちゃん!」

梓「いただきます!」

澪「疲れたときはやっぱり甘いものだよな!」

律「お、おいムギ。なんで私だけ丸めた紙やすりなんだよ!」

紬「…」

紬「…!」キッ

律「えっ」

澪「ほら、ムギは男嫌いだから」ヒソヒソ

律「あ、ああ…そうだったな…」

律(だから女だってーの!)


澪「じゃあお菓子も食べたし練習しようか」

唯「えー!今日はもう疲れたあ!休みたーい!」

梓「わがまま言わないでください!今日という今日は練習してもらいますからね!」

唯「んー…りっくんからも何か言ってよー」

律「私もおなか空いたから練習したくないな…」

澪「まあ、律がそう言うなら…」

唯「やっぱり澪ちゃんはりっくんの言うことには従うんだね」

澪「ち、ちがっ…」

律「え?そうなの?」

澪「違うって言ってるだろ!」

バシコーン!

律「あいたー!」

澪「ふん!ほらみんな!練習しないなら帰るぞ!」



帰り道

律「はあ…なんでムギに嫌われなきゃいけないんだよ。何も害なんてないってのに」

澪「仕方ないだろ。男嫌いの女なんていくらでもいるさ」

律「いや、つーか私は女なんですけどね」

澪「ははは、面白い冗談だな。それより律、お腹空いてるなら私の家で何か食べていく?」

律「お、いいねえー!おばさんの料理は絶品だからな!」

澪「律なら私の親も公認だし…」ゴニョゴニョ

律「え?何?」

澪「なんでもんない!ほら、行くぞ!」



澪の部屋!

律「ちわーっす」

澪「まあ、適当に座ってくつろいでて。今何かもってくるよ」

律「はいよー」

バタン

律「はー相変わらず澪の部屋は人形やら花柄やらで大変なことになってるな」

律「私もこんな風にすれば女の子として認められるんだろうか…」

律「いや、何かもっと根本的な問題のような気もするけど…」

ガチャ

澪「お待たせ」


律「お!今日の秋山家はカレーですか!」

澪「うん。時間も時間だし、せっかくだから食べてもらえって」

律「悪いね。後でおばさんにお礼言わないとな!ほんじゃいただきまーす!」

律「がつがつ!はふはふ!」

澪「まったく…そんなにがっついてあぐらまでかいて…」

律「性格だからな。これはもうどうしようもないよ」

澪「昔からそうだったな。普段はガサツでだらしないのに、でも時々カッコよくて…あの時も…」

律「あの時?何かあったっけ?」

澪「秘密!って、口の周りカレーだらけじゃないか!ちょっとじっとしてて」




未完