標「おぉー、終わった」
律(45)「中々のもんだろ?」
標「うん。思ってたよりずっと良かった。あはは、ありがとぅー!!だって。カワイー!」
律(45)「さあて…始まるざますよ…」
標「へ?…えっ!?えーーーーーーーっ!?」
律(45)「はい来たあっ!!伝家の宝刀縞パン!!」
標「………」
律(45)「お宝映像だよな~。さわちゃんグッジョブ!…ん?」
標「…あのさ、りっちゃん…できればこれお蔵入りでよろしく…」
律(45)「え…?あ、そうか…やっぱり嫌だよな、お母さんの恥ずかしいところは…ごめんな」
標「いや…そうじゃなくて」
律(45)「ん?」
標「…私と同じ顔でパンチラされると…困るから」
律(45)「……あぁー」
律(45)「ま、パンツはともかく結構面白かったろ?」
標「うん、まあね。あのさ、他にもライブのビデオとかある?」
律(45)「あ~、どうだったかな~。もらった記憶があるようなないような…」
標「そっか。まあいいよ、それはそれで」
律(45)「とりあえず家帰ったら探してみるわ。さわちゃんに聞けばあるかもな」
標「でも30年も前のでしょ?」
律(45)「マニアにとっちゃ30年前なんて3年前ぐらいのものさね」
標「うん、まるで意味がわからないよ」
律(45)「ま、気にするな。…しかし澪のやつどこ行った?そろそろトーチャン帰ってくるんじゃないか?」
標「あ。お父さんは今日明日と出張なんだって。栃木」
律(45)「何だよそれを早く言えっての。よぉし、何か美味いもん食べにいこーぜ!」
標「ね、ね、なんかさ、思い出のお店とかないの?」
律(45)「思い出のお店、なあ…」
律(45)「ううん…甘いものなんかはよく食べに行ったけどな…ご飯屋さんにはあんまりみんなでは行かなかったなあ」
標「そっか…その甘いもののお店は?まだあるの?」
律(45)「あらかた潰れちゃったよ。やっぱりさ、30年て長いんだよな」
標「そうなんだ…なんか残念だね」
律(45)「ああ。あたしがさ、写真とか、ビデオとか、ノートとかを後生大事にしてるのもさ、結局そこなのかもな」
標「そこって?」
律(45)「未練がましいんだ、きっと。そんで臆病なんだな。だから無理して思い出を忘れないようにしてる、ってことさ」
標「……」
律(45)「まったくさ…生理も上がってんのに…みっともないったらありゃしない」
澪(45)「何しんみりしてるんだか。似合わないぞ」
律(45)「おぉ澪、ようやっと復活か?」
澪(45)「復活ならとっくにしてたよ。危険を感じてこっちに来なかっただけだ」
澪(45)「ところでお前ら出かけるから準備しな」
標「出かけるってどこへ?」
澪(45)「唯んとこにお呼ばれだ」
律(45)「お呼ばれ?何でまた」
澪(45)「憂ちゃんが戻ってきてるらしくてな、バーベキューをやるから参加しないか、って電話が来たんだよ」
標「ういちゃん?」
澪(45)「唯の妹さんだよ。そうか、まだ会ったことなかったか」
標「うん。…唯さんの妹か…うーん」
律(45)「多分お前の心配しているようなことはないと思うぞ」
標「あ、そうなの?」
澪(45)「あの子は唯さえいなければ世界を変えていたかもしれない子だからなあ」
標「…唯さんはどれだけ手が掛かったんだろう」
律(45)「まあ何でもいいじゃんか。行こうぜー!」
澪(45)「アルバムは置いていけ」
律(45)「えーっ!?」
澪(45)「えーじゃない!」
澪(45)「何かお土産買っていかないとな」
律(45)「とくればやっぱり甘いものだよな~」
標「さっきケーキ食べたばっかだけどね」
律(45)「いいのいいの!甘いものは別腹なんだよ~」
標「あはは、そっか~。………えぇ?」
澪(45)「えーと…何人分あればいいんだろう」
律(45)「唯んとこが4人で…憂ちゃんは家族で来てんのかな」
澪(45)「それ聞かなかったな…まあ家族で来てるとして5人」
律(45)「で、私らが3人だから…15個か」
澪(45)「そうか。…おい何でそうなる!?」
律(45)「だって唯と私と標は2つ食べるじゃん」
澪(45)「…律、太ったな」
律(45)「うっせ」
ピンポーン
澪(45)「今晩はー」
平沢唯(45)「いらっしゃーい!おー!!つっちー!!」
がばっ
標「うわっ!?ちょ、ちょっと唯さん…」
唯(45)「あ~、相変わらずかわいいねぇ~ママと瓜二つだねぇ~」
標「んもう唯さんあんまり顔押し付けないで下さいよ~ガサガサして痛いから~」
唯(45)「はうっ!?ひどい!全盛期のあずにゃんよりひどいっ!」
律(45)「はいはいお約束終了~」
唯(45)「うおっ?…りっちゃん太ったね!」
律(45)「うっせうっせ!」
標「唯さんって昔からいろんな人に抱きついてたんですか?」
律(45)「ん~ターゲットはもっぱら梓だったな」
標「じゃあお母さんは私みたいに抱き着かれたりしなかったの?」
澪(45)「そういえば…あんまりそんな記憶ないな」
唯(45)「ホントは澪ちゃんともはぐはぐしたかったんだけどねぇ。澪ちゃんは色々危なかったから」
澪(45)「へ?」
唯(45)「だから今はこうしてつっちーであの頃の憂さ晴らしを!さあ抱かせろ揉ませろ吸わせろ~」
標「わあっ!?やめてやめて顔が削れるぅ!」
澪(45)「おい私が危なかったって何だよ!?唯!!」
累「私はいつまで空腹を抱えていなければならないのでしょうか」
律(45)「おっす累!」
憂(44)「みなさんお久しぶりです~」
律(45)「おー憂ちゃんお久しぶり!元気そうだね」
憂(44)「律さんもお変わりないようで…。少しふっくらされました?」
律(45)「んなー!どいつもこいつもぉ!」
憂(44)「あっ?そちらが澪さんの娘さんですか?うわぁ、昔の澪さんそっくり~」
標「あ、始めまして、秋山標です。母がお世話になってます」
憂(44)「平沢憂です。こちらこそ、姉がお世話に…」
唯(45)「つっち~!おっいぱいはちっちゃいねぇ~」
憂(44)「…ごめんなさい」
標「…いえ…な、慣れてます…から…」
澪(45)「はい、憂ちゃん、お土産。あとでみんなで食べよう」
憂(44)「ありがとうございます。すいません、お気を遣わせてしまって…」
唯(45)「やったぁ~!ケーキぃ~」
律(45)「相変わらずこの姉は…」
累「相変わらずこの母は…」
澪(45)「憂ちゃん旦那さんは?」
憂(44)「お庭の方で義兄さんと準備してます。子供は下の子だけ。上二人はお留守番です」
澪(45)「そっか…じゃあケーキ余っちゃうな」
唯(45)「私が全部食べるから大丈夫だよ!」
律(45)「あー!ふざけんなよ私だって食べるぞー!」
唯(45)「駄目だよこれ以上太ったら死んじゃうよりっちゃん!」
律(45)「そこまで極端じゃねーぞこの野郎!」
標「累ちゃん、もう庭行こうか」
累「うん。そろそろ肉入れないとヤバイ」
憂(44)「お姉ちゃん、私たち先に行ってるね」
唯(45)「んも~、りっちゃんのよくばりぃ~」
律(45)「この~、ゆいのあんぽんた~ん」
澪(45)「お前ら歳考えろよ」
澪(45)「今晩は」
唯亭主(48)「お、澪ちゃんいらっしゃい!」
憂亭主(52)「こんばんは」
澪(45)「本日はお招きに預かりましてありがとうございます」
唯亭主(48)「んははは!まあ堅苦しい話は抜き抜き!さささ、座った座った!」
憂(44)「標さん、私の夫です。あなた、こちら澪さんの娘さんの標さんよ」
標「こんばんは」
憂亭主(52)「今晩は。やぁ、本当に若い頃の澪さんにそっくりだ」
標「昔の母をご存知なんですか?」
憂亭主(52)「うん。色々有名だからね、お母さんは」
澪(45)「はいはいはいはい!その話はまた別日!お前は向こうに子供エリアがあるからあっち行ってなさい!」
唯亭主(48)「そういや唯は?」
累「律さんとキャットファイトしてる」
唯亭主(48)「…よしきた見てくる」
標「お~っす」
終「あ、標姉さん、こんばんは」
雅「こ、こんばんは」
標「えっと、はじめまして…だよね?」
終「憂おばちゃんとこの雅だよ」
雅「平沢雅です。よろしくお願いします」
標「秋山標です。よろしくね」
累「終、皿と飲み物持っといで」
終「えー?姉ちゃんが行けばいいじゃんかー」
累「標の分の皿と飲み物よ。花ぁ持たせてやろうって言ってんの」
終「まったく…良いように言いくるめられてる気がする」
標「ごめんねー終ー。…アンタも中々やるねぇ」
累「男の扱いなら任せてよ」
雅「…(怖いなあ)」
標「雅ちゃんは今いくつ?」
雅「あ、えっと、13歳です。中学1年…」
標「へぇ…ふむ…」
雅「あの…何…ですか?」
標「…いいねぇ」
雅「えっ…?」
標「…よし!雅ちゃん、メアド交換しよう!メアド!」
雅「は、はい…構いませんけど…」
累「アンタ初対面の中学生を戦力に組み込もうとするのやめなさいよ」
標「大丈夫大丈夫!悪いようにはしないから…」
雅「……(戦力って何だろう)」
標「あ、いいにおいしてきたね」
累「終のやつ遅いな…皿と飲み物用意するのにどれだけかかってんだろ…ちょっと見てくる」
標「あ、ごめんね、ありがとー……雅ちゃんはさ、バーベキューでエビを焼く行為についてどう思う?」
雅「…はい?」
標「私は許せない派なんだよね。というかバーベキューで魚介ってなんか間違ってるでしょ」
雅「うぅん…ちょっとよくわかんないです」
標「結局ね、バーベキューってのは人と肉との戦いだと私は思うんだ」
雅「…(美人なのに変わった人だなあ)」
累「お待たせー」
標「あ、おかえり…何で終は泣いてるわけ?」
累「お母さんと律さんのソフトキャットファイトに巻き込まれたんだって」
累「しかもその様子をお父さんにバッチリ録画されたんだって」
終「負けねえ…もう二度と負けねえ…」
標「うん…ドンマイ」
唯(45)「あぁ~おなか減ったよぉ~憂~」
律(45)「はぁ、はぁ、昔はこの程度で息切れなんかしなかったんだけどな」
憂(44)「二人ともお疲れさま~」
澪(45)「お前らは子供ほったらかして何をしてるんだ…」
唯(45)「いや~、つい盛り上がってしまって…」
律(45)「三つ子の魂百まで踊りを忘れずってやつですよ澪さん」
澪(45)「……もういいや。ほら、お前らも皿と飲み物用意しろよ、乾杯するんだから」
唯(45)「おぉー乾杯!乾杯の音頭だよりっちゃん!」
律(45)「よっしゃ踊るぜ唯ー!」
澪(45)「お前ら精神年齢いくつだよ」
標(つくし) 澪の娘、高三
累(るい) 唯の娘
終(おわた) 唯の息子、累の弟
雅(みやび) 憂の娘、中一、第三子
訳わかめなので既出の情報まとめ
最終更新:2011年05月04日 02:36