紬「お疲れ様~♪」
唯「ねえねえ、和ちゃんと澪ちゃんバイト中盛り上がってたけど何話してたの?」
澪「別に、なー和」
和「うん、澪さん、普通の話よね」
唯「ん~…私にも教えてくれたっていいじゃん!」
紬「まぁまぁ」
唯「カチカチッ」
紬「…まぁまぁまぁまぁ」
唯「カチカチカチカチ」
澪「…やっぱり職業病だな」
唯「じゃあね~、明日もお菓子よろしくね~」
和「こら唯、甘え過ぎよ」
唯「冗談だって~」
紬「ふふ、二人は仲がいいわね♪」
澪「…」
唯「澪ちゃん?」
澪「…ぁ?あ、ああ…うらやましいな~って思ってさ」
和「うらやましいって言ってももうみんな友達でしょ?」
澪「ああ、そうだな」
澪(…律)
澪「じゃあ私はバスで」
紬「私は電車ね」
唯「あ…」
和「ん?どうしたの唯?」
唯「みんな~、今日は本当にありがとうね~!ギター買ったら毎日練習するから~!」
紬「ふふ♪唯ちゃんって良い子よね♪」
澪「…」
紬「澪ちゃん?(…澪ちゃん、何かあったのかな?)」
──────────
澪「なあ、律…和ってすごい良い奴だったぞ」
澪「きっとお前も会ったら『ええ人や~』とか言ってついてっちゃうんじゃないか?」
律「…」
澪「なぁ律…本当にお前はどこにいるんだよ…寂しいだろ…」
律「…」
澪「…ごめん、律の事情も知らないのに我がまま言って…おやすみ」
律「…」
2日目終了
澪「1日8千円か…まだ足りないな」
唯「…やっぱりこのお金はもらえないよ、みんな自分のために使って」
紬「唯ちゃん…」
唯「私、自分で買えるギターを買うよ」
和「唯、いいの?」
唯「うん、みんなに我儘を言ってるだけじゃなくて早く練習してうまくならないと!」
紬「…私があのギター安くしてもらうわ!」
澪「え?」
紬「あの店、うちの系列のお店なの」
楽器屋
紬「5万円にまけてもらったわ♪」
唯「本当にありがとう!いつか必ず返すよ!」
和「…いいの?これ…」
紬「これって『値切る』って言うんでしょ?私夢だったの~♪」
澪「そんなこと夢にするなよ…」
──────────
澪「律、唯がとうとうギターをゲットしたんだ」
澪「ムギが値切ってさ~」
澪「そういえばお前もドラムセット値切ってたよな…」
律「…」
澪「お前のドラムセットはお前が帰ってくるまで和が使うからな」
律「…」
澪「そのほうが有効活用だろ?」
律「…」
澪「んじゃ、おやすみ…明日からは練習できるな…」
律「…」
澪「人数も揃ったし早速部活申請書を出そう」
和「私達の顧問ってどうするの?」
澪「こもん…?」
和「メンバー集めるだけじゃなくて先生がいないとダメなんじゃない?」
澪「どうしよう…そこまで考えてなかった…」
唯「さわ子先生とかどうかな?」
紬「素敵♪」
澪「そうだな、あの人ならやってくれそうだな」
さわ子「私は合唱部の顧問だし…かけもちはちょっと…」
澪「そこをなんとか…」
さわ子「ごめんね」
唯「先生…ここの卒業生ですよね?」
さわ子「え…そうだけど?」
唯「軽音部でしたよね?」
さわ子「え…何でそれを…」
唯「実は音楽室からアルバムが…」
さわ子「!!」ダッ
澪「全力疾走!?」
澪「唯、いつの間にアルバムなんて…」
唯「あー…お菓子ないかなって探してたら」
和「あんたって子は…」
紬「その写真の人がさわ子先生?」
唯「そうだよ、カセットとかもあってね、すごかったよ!」
澪「どんなのだった?キラキラした感じ?」
唯「『お前らが来るのを待っていたぁぁぁぁぁーーーー!!』って感じ」
澪「ひぃっ!キコエナイキコエナイ…」
和「澪、置いてくわよ」
さわ子「…これさえ処分すれば…」ゼーハー
唯「そこまでだ!」
さわ子「!クッ…ここまでか…」
唯「証拠はあがってるんだ~覚悟しろ~」
さわ子「…あれは学生時代のころ…」
澪(なんか語り始めた…)
さわ子「…というわけなのよ」
唯「そうなんだ…さわ子先生…」
さわ子「…唯ちゃん…」
唯「ばらされたくなかったら顧問になって♪」
さわ子「…!」
和「脅迫!?」
澪(唯ってちょっと律っぽいところあるよな~)
紬(澪ちゃん何ボーっとしてるんだろ?)
──────────
澪「律、とうとう軽音部が部活として承認されたよ」
律「…」
澪「顧問の先生はさわ子先生って言うんだけど、きれいな先生でさ」
澪「でも実は中身はかなり激しい性格の人なんだ」
律「…」
澪「あ…別にヤバイ人なわけじゃないぞ、人は見かけによらないってだけで」
澪「そういえば今日の唯はお前っぽかったな」
律「…」
澪「お前とは相性が良さそうだな、会わせるのが楽しみだ!」
澪「それじゃ、おやすみ」
律「…」
唯「いやー、ギターもやっと上手くなってきたね!」
和「そういえば唯、中間テストの勉強は?」
唯「ちゅうかん…てすと…?」
和「もう中間テストの時期よ」
唯「あ~…」
最終更新:2011年05月04日 02:06