さわ子「秋山さん、新入部員が入るって!」

澪「本当ですか!?これであと一人ですね」

さわ子「でももう4月も終わっちゃうし…あんまり期待しすぎないほうが」

澪「いえ、私は最後まで諦めません!」

さわ子「そう、じゃあ頑張ってね」

澪「新入部員か~、どんな人なんだろ…」

唯「こ、こんにちは…」

澪「あなたが新入部員の平沢さん?」

唯「は、はい…」オドオド

澪「いや~、もうダメかと思ってたよ!今月中に4人集まらないと廃部になるんだ」

唯「あ、あの…」

紬「はい、お茶♪」

唯「ど、どうも…」

唯(どうしよう…すっごい断りにくい…)

紬「それで、平沢さん楽器は何やってるの?ギター?ドラム?」

唯「…ごめんなさい!軽音楽部ってもっと違う感じの音楽だと思ってて…」

澪「じゃあ何ができるの?」

唯「カスタ…ハーモニカとか!」

紬「はい、ハーモニカ♪」サッ

唯「ごめんなさい!嘘です!」

唯「本当はやめますって言いに来たんです!ごめんなさい!」

澪「そうか…じゃあ仕方ないな」

紬「いいの?澪ちゃん…」

澪「仕方ないさ、無理に引き止めるのは良くない」

澪(律ならやりそうだけど)

唯「本当にごめんなさい…」

澪「そんなに謝らないで…そうだな、記念に一曲聴いてってよ」

唯「私のために演奏してくれるの?」

澪「ムギ、いいよな」

紬「がってん!」



~♪

唯「…」

澪「どう…だった…?」

紬「楽器も少ないけど…」

唯「なんていうか、すごく言葉にしにくいんだけど…」

唯「あんまりうまくないですね!」

澪(バッサリだーーー!)

唯「でもすごく楽しそうな感じが伝わりました!私、やめるのやめます!」

紬「ホント?ありがとう♪」

唯「私でもできそうだったし!」

澪「う…」



澪「これであと一人か」

紬「どうしましょうか…」

唯「…私が友達に入ってもらうよ!」

澪「いいのか?」

唯「うん、和ちゃんならきっとオッケーだよ!」

紬「ありがとうね、平沢さん♪」

唯「唯でいいよ~」

澪「じゃあ私は澪でいいよ、唯」

紬「私はムギって呼んで♪」

唯「わかったよ、澪ちゃん、ムギちゃん!」



──────────

澪「今日3人目の部員が入ってな!平沢さん…唯っていうんだけど」

澪「なんかほわっとした人だったんだ~」

律「…」

澪「うーん、律みたいな奴が一人くらいいたほうがいいのかもな…」

律「…」

澪「まぁゆっくりやっていくさ、おやすみ」

律「…」



唯「ってわけでさ~、和ちゃん軽音部入らない?」

和「うーん、私は生徒会に入りたいし…」

唯「かけもちでもいいからさ~」

和(唯がせっかくやる気になってるのに廃部になったら唯がニートになっちゃう…)

和「…仕方ないわね、他の人が入るまでよ」

唯「わ~さすが和ちゃん!ありがとう!」ダキッ

和「ちょっと唯、いきなり抱きつかないでよー」



唯「というわけで新入部員の和ちゃんです!」

和「よろしく」

澪「よろしく(唯の友達なのにしっかりしてる感じだな)」

紬「じゃあ早速お茶にしましょう♪」

和「え、練習は?」

澪「あー、まずお茶しながらでも唯と真鍋さんの楽器を決めよう」

澪「とりあえず欲しい楽器はギターとドラムだな」

唯「どっちがいいかなんて分かんないや…」

和「実際に見てきたほうがいいんじゃない?」

紬「じゃあこのあとみんなで見てきましょうか♪」

唯「うん、そうしよう!」



唯「うわ~、楽器がいっぱいだね!」

澪「安い楽器はこっち側だけど…って」

唯「このギター可愛い…」ジー

和「唯、そのギター25万もするわよ」

唯「私のお小遣い50ヶ月分…」

澪「それは無理だと思うな」

唯「わかってるんだけど~…」

紬「じゃあみんなでバイトしてそのお金で買いましょう!」

唯「そ、そんな悪いよ~…」

和「いいの?琴吹さん」

紬「私バイトするのが夢だったの♪」

澪「これも軽音部の活動の一環だと思えばアリだな」

唯「二人とも…ありがとう!」

和「ごめんね、唯のために…」



──────────

澪「律、今日も色々あったんだ」

澪「まず部員がやっとそろったんだ!これで廃部にならなくて済むぞ!」

律「…」

澪「今日入った人は和さんって言ってさ、結局ドラムやることになったんだ」

澪「素質とかはまだ分からないけど、次にお前に会うときはどっちが上手いかな?」

澪「なんてな!」

律「…」

澪「明日も楽しみだ、じゃあおやすみ、律」

律「…」



唯「何のバイトがいいかな~?」

和「ティッシュ配りとかファミレスとかが普通じゃない?」

紬「素敵~♪」

澪「ぅ…(接客業は恥ずかしい…)」

唯「澪ちゃん?」

澪「あ…い、いや、いいと思うよ!コンビニもファミレスも!」

唯「ごめんね…無理しなくていいから…」

澪「いや…やる前から諦めちゃダメ…私、何でもやるよ!」

紬「あ!これならどう?」

和「交通量調査…これなら大丈夫じゃない?」

唯「んじゃそれにしよ!」

澪「うん!」



──────────

澪「律、私達バイトするんだ」

律「…」

澪「まぁ、バイトと言っても交通量調査なんだけどな」

律「…」

澪「私が接客ニガテだからみんなに迷惑かけちゃったかな?」

律「…」

澪「バイト頑張るよ、おやすみ律」

律「…」



バイト当日

和「二人ずつ一時間ごとに交代だから」

紬「とりあえずまだ時間があるからみんなでお茶にしましょう♪」

唯「わーい!ピクニック~!」

澪「なんだか不安だなぁ…」



澪「…」カチッ

和「…」カチッ

澪「…なぁ、和?」カチッ

和「何?秋山さん」カチッ

澪「どうして軽音部に入ってくれたんだ?」カチッ

和「…本当は唯がせっかくやる気なのに廃部にするのがもったいなかったからだったんだけど…」

澪「…」

和「今はここにいるのが楽しいから…かな?」

澪「和…じゃあずっといてくれるか?」カチッ

和「カチッ」

澪「…プ…ははは、返事の代わりに押してるぞ」カチッ

和「…そういう秋山さんだって話すたびに押してるじゃない」

澪「…!」

和「ふふ、職業病かしら」

澪「ははっ、お互い様だったな!」


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