─平沢邸─

律「おーい、唯ー!!」

唯『りっちゃん?その声は りっちゃんなの!?』

澪「どうした唯?どこにいるんだ?」

唯『こっちこっち!!早く来てぇ!!お願いぃい!!』

紬「ただならぬ声ね!!」

梓「急ぎましょう!!」

澪「ここから声がしたぞ!!」

ガチャ

唯「あ、みんな~!!当然、ウンコ拭いてくれるよね?」

澪「私は そっと扉を閉めた」

パタン

唯「お゙願い゙い゙拭いでよぉおぉおぉおおおウンゴ拭いてよ゙おぉおおお」ビェーン

澪「どうしたらいいんだ」

律「このままじゃ話が進まん、誰か拭いてやれ」

梓「こ、公平にジャンケンで決めましょうよ」

紬「でも もしも服にウンコがついたら嫌じゃない?」

澪「し、しかし、それは誰がやっても同じ事…」

律「いや、待て!!いたぞ!!一人だけ服にウンコがつかない人物が!!」

紬「そう、それは全裸の梓ちゃん!!あなたが犯人だったのよ!!」

梓「あ?」

澪「全裸で他人のケツを拭くのが気持ちいのは当たり前、そうでしょ?」

梓「イヤですよ そんなの!!」

律「何 が 嫌 い か よ り 何 が 好 き か で 自 分 を語 れ よ!!」ド ン!!

梓「はい!!」ウォオオオオオッ



ゴジャアアアア ズゴッ ゴゴゴゴゴボボボッ

唯「あ~スッキリした!!」

 「電話を部屋においてきてたから助けも呼べなくて困ってたんだよ~」 

梓「最悪だ…」

澪「ご苦労だったな、梓」

紬「まぁ何事も経験よ」

梓「だったらムギセンパイが拭けば よかったじゃないですか!!」

唯「それでみんな何しに来たの?」

 「予知能力で私のピンチを救いに来てくれたの?」 

澪「もし この状況が超能力で分かってたら

  絶対に来なかったよ絶対に」 

紬「昨日から私達、けいおん部以外の人と会ってなくて…」

 「唯ちゃんは憂ちゃんと会えたの?」 

唯「それが いないんだよ~」

 「だからトイレに3時間も籠ってたんだから」 

梓「え?」

唯「ん?」

紬「憂ちゃんがいないから…?」

律「えっ、それってつまり いつも憂ちゃんにウンコ拭かせてたってこと?」

唯「当然だよ」

澪「なにがだよ」

梓「それが憂がいなくなった理由では」

唯「でも憂、喜んでたよ」

 「『お姉ちゃんの肛門、ネコの肉球みたいに手触りがいい』って」 

律「……」

澪「まぁ憂ちゃんの人生だ。好きに生きたらいいさ」

梓「テレビで何か言ってないですかね」

 「昨日からドタバタして一回も観てないんですよ」 

澪「そういえば私もだ」

 「もし町中の人が消えたならニュースになってるハズだ」 

パチッ

ザアアアーーーーー

律「……なんだコレ」

紬「なにも映らない…」

澪「コンセントが抜けてるとかそういうオチはやめてくれよ」

梓「いえ、残念ながらコンセントはしっかり刺さってるし

  携帯電話のワンセグテレビも映りません」 

律「……」

唯「まぁそんなことより 朝ごはん食べようよ!!」

紬「そうね!」



─コンビニ─

梓「誰もいませんね」

澪「…店員さーん!!」

 「誰かいないんですかー!!」 

律「おいおいマジかよ…」

唯「スイーツ食べ放題だよ…」

梓「私、この半熟カステラって言うの食べてみたかったんです!!」ムシャムシャ

唯「あっ」

梓「えっ?」

唯「いや、本当に食べるかな…」

律「そうだぞ、いくら店員いなくても勝手に食べるのは犯罪だ」

澪「さすがにひくわ…」

梓「また私だけダマされた!!」ウワァァン

紬「まぁ代金はレジの上にでも置いておくとして

  腹ごしらえをしながら今後のことを話し合いましょう」 

澪「子供はやっぱり男の子と女の子一人ずつがいいかな?なぁ律~?」

律「なんの今後だよ」

澪「ところでさっき、梓の事を通報しようと思って

  警察に電話したんだが…」 

律「なに その切り替えの早さ」

唯「後輩をサツに売るだなんてさすが澪ちゃん、冷酷だね」

紬「さようなら梓ちゃん」

梓「ちょ、え!?」

澪「それが残念ながら警察も電話に出ないんだ…」



律「さてどうする?」

梓「正直、話が大きすぎて何をしたらいいのか分かりませんね」

紬「状況を整理すると……私達が最後に人と会ったのはいつ?」

唯「昨日 授業が終わって、いつものように部室に行って…」

梓「そうですね。それっきり誰とも会っていません」

澪「それがハッキリ分かったのは部室から脱出した午後9時頃」

紬「つまり放課後の午後4時から午後9時の間に

  何かがあった……ってことね」 

律「しかし、たかが5時間で何があったっていうんだ?」

梓「何か未曾有の災害が起きることが発覚して全員、緊急避難したとか」

紬「でも5時間程度で、町中の人が避難するとは思えないわ」

澪「第一、部室のドアノブにかけられていた鎖はなんだ?」

 「かけるべきは鎖ではなく、私達に声をかけるべきだろう」 

律「お前、それで上手いこと言ったつもりかよ」

澪「えへへ」ポッ

紬「あっ!!監視カメラ!!」

唯「えっ?」

澪「そうか。コンビニの監視カメラは24時間回り続けている」

 「昨日、私たちが部室にいた時間帯の記録映像を見れば何か分かるかも…」 

律「なるほど。でも操作できるのか?」

梓「ダメですね。この鍵のかかった棚の中に操作パネルがあるみたいですけど…」

律「鍵?なんだってそんなもん ついてんだ」

澪「アルバイト店員が記録をイジってタバコ盗んだりするからじゃないか?」

唯「鍵なら ここにいっぱい あったよー」ジャラジャラ

紬「ナイス唯ちゃん!」

カチャ

梓「あ、棚が開きました!」

澪「よし、じゃあ確認してみますよ」

キュルキュルキュルキュルキュル

店員『っしゃいぁせー』

  『ただいまコーラと一緒におでんを買うと 

   10円引きになっておりますー』 

律「なんでコーラとおでんがセットなんだよバカじゃないの」

澪「う~ん、4時の時点では特に変化なしか」

紬「もうちょっと早送りしてみましょう」

店員『っしゃいぁせー』

  『ただいまコーラとコーラを買うと 

   100円引きになっておりますー』 

律「どんだけコーラ売りたいんだよアホじゃないの」

澪「う~ん、4時30分の時点では特に変化なしか」

紬「もうちょっと早送りしてみましょう」

キュルキュルキュルキュルキュル

店員『っしゃいぁせー』

  『ウチの店ではストッキングしか 

   あつかっておりません』 

律「なんだ このコンビニ」

澪「いったい4時半と5時の間に何があったんだ」

紬「気になるところだけど さらに早送りしてみましょう」

店員『…ん?』タタッ

客1『これって…?』タタッ

客2『うぅ…』ヨロヨロ

シーン

律「お?」

澪「みんな店の外に出て行っちゃったぞ」

唯「外をパンダさんが歩いていたのかな」

梓「なんでパンダなんですか」

紬「店の外で何かを見た……というより何か異変を感じて外に出た、という感じね」

澪「確かに何かを確かめるようにキョロキョロしてるな」

 「しかしこのヨロめいている客は…?」 

律「ニオイ…か?」

梓「あ、確かに鼻をヒクヒクさせているようにも見えますね」

キュルキュルキュルキュルキュルキュル

澪「結局、それっきり店員は帰ってこないし

  お客も来なかったな」 

紬「6時頃、何かがあった…」

唯「ちょうど私達が帰ろうとした時間だね」

律「どう思う?」

梓「なにか体に悪そうなニオイ…有毒ガスを察知して

  そのままどこかへ避難した?」 

澪「じゃあ部室の鎖はなんなんだ?」

 「かけるべきは鎖ではなく、私達に声をかけるべきだろう」 

律「それ、お前が思ってるほど上手くないからな」

澪「おい ウソだろ」

紬「まぁ結局、そこの疑問が解消されないのは確かだわ」

紬「選択肢は2つ」

 「いなくなった人たちをどこかへ探しに行くか 

  ここで情報を収集するかよ」 

律「人を探すったって、ノーヒントじゃなぁ」

澪「まずは情報収集か」

 「他のコンビニの監視カメラを調べてみれば 

  もっと詳しいことも分かるかもしれない」 

梓「でも、もしも みんなが危険を察知して避難したのなら

  私達もできるだけ遠くに行くべきでは?」 

律「う~ん、一理ある」

紬「唯ちゃんはどう思う?」

唯「そうだねプロテインだねぇ」

紬「そっかぁ」



唯「マジメな話、闇雲に避難しても

  危険から遠ざかってるつもりで 

  爆心地に近づくことになるかも知れないよ」 

律「おぉ確かに」

梓「すいません唯センパイ、一瞬コイツどうしようもねぇなと

  思ったけど、間違いでした」 

唯「げへへ」

澪「よし、そうと決まれば各自 手分けして情報収集だ」

紬「でも本当に危険が近づいているなら急がないと」

律「とりあえず1時間後をめどに このコンビニに集合だー!!」

みんな「おー!!」


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