数日前

紬「斉藤、至急マジックミラー号がいったい何なのか調べてもらえるかしら?」

斉藤「マジックミラー号、で御座いますか?」

紬「ええ、今度のお休みの日に軽音部の皆でそのマジックミラー号に乗ってやってくるっていう
  マジシャンの手品を見に行く約束をしているの」

斉藤「それはそれは。お嬢様とご友人にとっては楽しい一時となることでしょう」

紬「なのでどの辺りに来るかなどを調べて欲しいの」

斉藤「かしこまりました。では少々お時間を……」

紬「頼むわね」



 ・ ・ ・ ・ ・

紬「……」

斉藤「……」

紬「これが……マジックミラー号?」

斉藤「……はい」

紬「な、なんて破廉恥なのっ!?」

斉藤「この作品は企画されてから10年以上経った今でも根強いファンが多く
    初期の形態から形を変えてはいるものの
    その羞恥心を煽る方法はもはや伝統芸といっても過言ではなく」

紬「……もういいわ」

斉藤「かしこまりました」

紬「ショックなのは澪ちゃんがコレを知っていたっていうことね」

斉藤「お嬢様、差し出がましいようですが、このマジックミラー号は近年深夜のバラエティ番組などで
    度々耳にするということに御座います」

斉藤「おそらく澪様もそれでご存知だったのでしょう」

紬「私は……恥ずかしいわ……」

紬「私の一番の親友である澪ちゃんに対してそのような訳があったと知らなかったとはいえ
  一瞬でも軽蔑の気持ちを持ってしまった」

紬「澪ちゃんは私たちにマジックミラー号は危険だと知らせてくれていたのにっ!」

紬「きっととても恥ずかしい思いをしてたに違いないわ……」

紬「それなのに……私は……」

斉藤「お嬢様、あまりご自分をお責めになさらないで下さい」

紬「いいえ! 私は卑しい人間です!」

斉藤「お嬢様……」

紬「ごめんなさい、少し取り乱しました」

紬「明日澪ちゃんが傷つかないようにそれとなく今回の手品の件は中止にしましょうと持ちかけてみるわ」

斉藤「それがよう御座います」



斉藤「では、そちらのマジックミラー号の資料はお下げしてもよろしいですか?」

紬「ええ……」

斉藤「それでは……」

紬「ん? ちょっと待って!」

斉藤「はい?」

紬「このレズマジックミラー号っていうのは?」

斉藤「恐らく、このマジックミラー号の派生作品ではないかと」

紬「……」

斉藤「お嬢様?」

紬「詳しく聞こうかしら?」



 時は戻って…

紬(うふふ、このマジックミラー号は私が用意したもの)

紬(そして出演者は軽音部の皆)

紬(なんとかして澪ちゃんを丸め込ませたかいがあったわ♪)

「紬お嬢様。準備が整いました」

紬「ご苦労様。さぁ皆、そのベッドに横になってくれる?」

唯「ねぇ、ムギちゃん。手品はいつ始まるの?」

紬「まずはリラックスするために皆でマッサージを受けましょう」

唯「へ~、至れり尽くせりだね!」

律「む、ムギ! いったい私たちをどうするっていうんだ?」

紬「大丈夫よ、ただのマッサージだから」

梓「わ、私知ってますよ! そうやって徐々に脱がしていって最終的には裸にされちゃうんです!」

紬「あら? 別にいいでしょ? ここには女しかいないんだし」

澪「そ、そういう問題じゃないだろ~!」

紬「いいじゃない、減るもんじゃないし」

澪「ううっ~、り、りつぅ~」

律「だ、大丈夫だ澪! お前は私が守ってやるから!」

紬「まぁ、私はそれでも一向に構わないけど」

紬「ところで皆。そろそろ何か体に変化がない?」

梓「そ、そういえば……さっきから妙に体が火照ってるような……」

唯「あう~。ムギちゃん、このお姉さんのマッサージ気持ちいいよ~」

紬「あらあら、唯ちゃんは早速なのね」

澪「む、ムギ!? いったい私たちに何をしたんだ!?」

紬「さっきの飴玉、美味しかったでしょ?」

律「お、お前っ!!」

紬「さぁ、撮影を始めましょうか」



 数週間後

「田井中さん、お届けもので~す」

聡「あ~い」

「印鑑お願いします」

聡「ほいっと」

「ありがとうございました」

聡「ご苦労様でっす」



聡「ねーちゃん宛だな。送り主は……コトブキ・ソフト・システム?」

聡「DVDかな?」

聡「ちょっとねーちゃんより先に見てやろっと!」

聡「俺の部屋に勝手に入ってお宝本を漁った罰だ」ベリベリ

聡「こっ! これはっ!?」

聡「レズマジックミラー号!?」

聡「しかもロケ地桜ヶ丘だって!?」

聡「本当に来たんだ……」

聡「し、しかし、まさかねーちゃんがこんな趣味を持ってようとは……」

聡「そういえば、最近澪ねーの部屋に入り浸ってるんだよな」

聡「今日は日曜だから昨日から泊まりに行ってるし」

聡「でも俺レズには興味ないしなぁ……」

聡「……」

聡「今日はとーちゃんもかーちゃんも出かけて家には俺一人なんだよな」

聡「……」

聡「これはきっと俺に観ろっていう神様からの啓示じゃないだろうか?」

聡「ちょうどリビングのでっかいTVで観れることだし」

聡「よし! 観よう!」



紬『あなた達、もういいわよ』

聡「は、始まった!」

『はい、紬お嬢様』

紬『あとは、私が』

唯『む、ムギちゃん……私、なんだか変なの~』

唯『そう? だったら私がもっと気持ち良くしてあげるわよ』

聡「こ、これはっ!? 二人共レベル高けぇ!!」

唯『ひゃっ!? ムギちゃん! なんで脱がすの!?』

紬『こうしないと唯ちゃんを気持ち良くできないからよ』

聡「お、おおっ!!」シコシコ

唯『で、でも……』

紬『周りが気になっちゃう?』

唯『う、うん……』

紬『大丈夫よ、唯ちゃんも外から見たでしょ? 中は絶対に見えないから』

唯『そ、そうだけど……』

紬『ほら、唯ちゃんのここ。もうこんなになってるわよ』

唯『あっ……あっ……だめぇ……』

紬『どうしたの? 唯ちゃん。そんな声出して』

唯『だ、だってぇ』

紬『ほら、見て唯ちゃん。このマジックミラー号で今何が行われているか知らない人が
  ただの鏡だと思って髪を整えてるわ
  あの人、もしかしたら唯ちゃんの大事な部分が見てるかもしれないわよ』

唯『いやっ! ムギちゃん! 見えてないんだよね!?
  あの人中は見えてないんだよね!?』

紬『さぁ? どうかしら?』

唯『は、恥ずかしいよ……ねぇ、ムギちゃん』

聡「こ、これだよ! MM号に俺が求めてるのはこの恥じらいだよ!!」シコシコ

紬『でも、そんな恥ずかしさもいつの間にか気持良さに変わるのよ』

唯『やっ……ムギちゃ……』

紬『ところで唯ちゃんはここに何をしに来たんだっけ?』

唯『て、手品を見に……あっ……んっ……』

紬『そう、手品。唯ちゃんは今、私の手品を体験中なのよ』

唯『これが……手品なの?……んっ……』

紬『恥ずかしさが気持よさに変わる手品なの』

唯『種も仕掛けもないの? やっ……あっ……』

紬『そうね、女同士だから種は有り得ないわ』

唯『あっ! む、ムギちゃ……! 私、なんか変だよ~。なんだか、私っ!!』

紬『それは唯ちゃんの中で今まさにイリュージョンが始まろうとしているのよ!』

唯『て、テンコーなの? 私の中でテンコーがイリュージョンしちゃうの?』

紬『そうよ! プリンセス天功よ、唯ちゃん!』

唯『ああっ! ぷ、ぷりんせすぅぅぅぅぅぅぅ!!!!』ビクビクッ!!

紬『うふふ、凄いわ唯ちゃん』

唯『ハァハァ……私、ムギちゃんの手品の虜になりそう……』

紬『てじな~にゃ』

聡「な、なんかよくわかんないけどすげぇ……」シコシコ



紬『さて次は……』

梓『む、ムギ先輩やめてください!』

聡「おおっ! この娘もスッゲー可愛いっ!!」

紬『そうは言っても、梓ちゃんのここはやめないでって言ってるんじゃない?』

梓『くっ……やっ……』

紬『梓ちゃんにはこのゲル状のものを使ってあげるわ』

梓『あっ……ヌルヌルします』

紬『どう? 気持ち良いでしょ?』

梓『べ、別に……んっ……』

紬『あら? 意外と強情ね。でもその方がイジメがいがあっていいわ』

梓『私……そんな……あっ……』

紬『ねぇ? 本当は澪ちゃんにしてもらいたかったんでしょ?』

梓『!?』

梓『うっ……』

紬『澪ちゃんにいじめられたかった?』

梓『わ、私は逆に澪先輩をイジメる立場の方が萌えます!』

紬『そんなこと言って、梓ちゃんはSだって自分では思ってるでしょうけど』

紬『私に言わせればあなたはドMよ!』

紬『この万年発情期のメス猫がっ!!』

梓『ひゃうっ!?』ビクッ!!

聡「こ、このお姉さん、言葉だけで……いったい何者だ?」シコシコ

紬『どうしたの? 梓ちゃん。私あなたの体に全然触れてないわよ』

梓『あ、あう……』

紬『ほら、街行く人がそんなあなたの情けない様を見てるわよ』

梓『あひゃっ!?』ビクッ!!

 \ み、澪っ!/ \ 律っ! りつっ!/

紬『あらあら、どうやら澪ちゃんとりっちゃん、二人でその気になって始めてしまっているわね』

梓『み、澪しぇんぱ……』

紬『なんで、ドMなのにSになろうって思っちゃったの?』

梓『だ、だって、いつも澪先輩が嫌がることを律先輩がしてるのに、澪先輩はそんな律先輩にベッタリだったから』

梓『だから、澪先輩はそういうのが好きだと思って』

梓『澪先輩に振り向いてもらうためにはS属性じゃないと駄目だと思って……』

紬『だから自分を偽ってまでSになろうと思ったわけね』

梓『でも、澪先輩はどうしても律先輩から離れなくって……ヒッグ……』

紬『梓ちゃんは勘違いをしているわ』

梓『えっ?』

紬『あの二人は普段は澪ちゃんがいじられキャラでMっぽいけど
  潜在的には澪ちゃんは立派なSなのよ!』

梓『そ、そんなっ!?』

紬『よく思い出してみて、りっちゃんが澪ちゃんをいじったあとどのような仕打ちを受けるか』

梓『……はっ!?』

紬『そう、気づいたようね。りっちゃんはタンコブが出来るくらい強く叩かれているの
  しかもそんな仕打ちを受けているにも関わらずりっちゃんは凄く嬉しそうだわ』

梓『そんな……正反対だったなんて……』

紬『もし、梓ちゃんがありのままの自分で澪ちゃんに接していたら歴史は変わっていたかもしれないわ』

梓『い、今からでも遅くはないと思います』

紬『あれを見てもそう言えるかしら?』

 \ 筆ペンふっふー!!/ \ 震えるふっふー!!/

梓『あ、ああ……』

 \ カレー CHOPPiLi !!/ \ ライス TAPPULi !!/

紬『あんなに激しく愛し合ってる二人に割り込むことは無理ね』

梓『そんな……澪先輩の初めては私が欲しかったのに……』

紬『澪ちゃんにはりっちゃんが一番お似合いなのよ』

梓『ううっ……』

紬『そして、そんな傷心な梓ちゃんの初めては私が貰っちゃうわ』

梓『ひゃっ!?』

聡「ついに始まったか……」シコシコ

梓『あう……あう……』

紬『安心して梓ちゃん。澪ちゃんの初めては無理にしても
  この後梓ちゃんの相手をしてあげるように私からも頼んでみるから』

梓『ほ、本当ですか? ムギ先輩!』

紬『ええ、存分に引っ叩れるといいわ』

梓『あひゅっ! み、みおしぇんぱいの拳骨っ!!』

紬『もう! 今の相手はこの私よ梓ちゃん』

梓『むぎしぇんぱ……らめっ! あずさ2号発車しますぅ!!』

紬『まだ8時にもなってないわよ』

梓『むぎゅしぇんぱいがあまりにもテクニシャンだからー!!』

紬『指先の魔術師と呼んでほしいわ』

梓『あじゅしゃはみおしぇんぴゃいから旅立ちましゅーーーー!!!!』ビクビクッ!!

紬『サプラーイズ』セロッ

聡「お、俺のアソコもきてますきてます!!」ハンドパワー



澪『律、こんなMM号なんて知ってる私なんて幻滅したか?』

律『そんなわけねーだろ! むしろ澪もこういうことに興味があるんだって安心したくらいだよ』

澪『り、律っ! りつぅ!』

律『あ、あんっ! 澪っ! 
  私なんてロミオ姿の澪に抱きつかれたのを思い出して何回いたしたか数え切れないくらいだ!』

澪『お前も飛んだ変態だったってわけか……んっ……やっ……』

律『澪、私もう……』

澪『わ、私も……ぴゅあぴゅあはーときちゃうっ!!』

律『あい☆Don't mind !!』



聡「……」ドピュ

聡「……」

聡「えっ……ねえちゃん?」

 おしまい