しんがっき!

唯「あー、部室は落ち着くねえ」

律「私も春休み中何回も部室に行きたくなったよ」

梓「私もです!」

律「よーし!新学期だからやることは?」

梓「新入部員の勧ゆ」

律「ムギのケーキを食べる!」

梓「あ、それもそうですね。先にお茶にしましょうか?」

律「お約束お約束…あれ?」

梓「早く用意してくださいよムギ先輩」

紬「何か釈然としないけど、わかったわ♪」

唯「ダメだよみんな、ちゃんとやらないと!」

梓律「唯(先輩)が真面目なことを!?」

唯「新入部員が入らなかったら、来年あずにゃんが澪ちゃんになっちゃうんだよ?」

澪「えっ、それどういうこと?」

唯「それに実はー、勧誘チラシなんか作ってきちゃってたりして」ウズウズ

律「なんだそれが見せたかったのかよー!」

澪「なあ、さっきのどういう意味なんだ?」



かんゆう!



唯律紬「軽音部でーす!!」ペラッ

「え?…ひいっ!」タタタタ



唯「おかしいなあ、誰も受け取ってくれないや…」

唯「あずにゃんと澪ちゃんも来ないし、なんでだと思う?りっちゃん」

律「…その前に一つだけ聞いていいか?なんでビラをこれにしようと思ったわけ?」

唯「シンプルに私たちの目標を伝えられると思ったので!あと可愛い!」

律「…まあ、なんだ。梓と虫のキメラ画像はショッキングだから、今度からは別のビラで、な?」

唯「えー?可愛いのにー」ブー

紬「前のときよりずっと良くなってると思う!」

―――



紬「見学来ないね…」

ガタンッ

梓「唯先輩なんかに任せるからこうなるんです!先生っ!」パン!

さわ子「応っ!!」ズラッ

唯「おおっ!?」

梓「皆さんには私監修のもと、さわ子先生に作っていただいた、この虫スーツで勧誘してもらいます!」

律「…一応聞くけど、なんで虫?」

梓「だって可愛いじゃないですか。私たちの活動もわかってもらえるし」

律(唯と発想が全く同じだ、って言ったら怒るだろうなあ…)

梓「律先輩はカマドウマ、唯先輩はダンゴムシ、ムギ先輩はドウガネブイブイです」

澪「わ、私のは…?」

唯「え?澪ちゃんも行くの?」

澪「えっ」

梓「ああ違います違います、形状の問題でここにないだけです」

梓「ちなみに先輩のはモンシロチョウ」

澪(ほっ…まともだ)

梓「の、幼虫」

澪「なんで幼虫!?」

梓「の、轢死体です」

澪「」

梓(そして私は…クロゴキブリ!…えへへ)



ゴソゴソ

律「お、見た目より快適だなあ」

紬「なんだか古いB級映画のモンスターになったみたい!」

澪「うう…この格好気持ち悪い…」

梓「わあ、皆さんよくお似合いです!」

律「いっそ普段の部活もこの格好でやっちゃうかー?」

梓「あっいいですね!それ!」

律「いや、冗談なんだけど…」

唯(あずにゃん、やっぱり虫になりたいんだ…いつか私が本物の虫にしてあげるからね…!)

梓「」ゾクッ



かんゆう!



梓「昆虫部でーす!」

律「違うだろっ!」

―――



紬「やっぱり見学来ないね…」

唯「みんな近寄りもしなかったねー」

梓「虫好きの宿命です。…でも、どうしましょうか?」

律「そうだ!虫捕り網大作戦なんてのはどうだ?虫捕り網でバサーっと」

澪「そんなので捕まる子がいるわけないだろっ!」

ドアガチャ

唯梓律澪紬「いらっしゃいませ!!」

和「おはよう唯。いつ見ても天使ね」

律「って、和かよー…」

和「明日の新歓の……え?元クラスメートの秋山さん…嘘っ」ヘタリ

澪「えっ」

和「あなた…死んだはずじゃ!」

澪「」

紬「澪ちゃんって死んでたのね?凄い!」

律「生きてる生きてる。和も、誰に聞いたんだよそんな事」

和「誰かに聞いたってわけじゃないけど、一月からずっと机に菊の花が飾られてたから…」

澪「そんなの先生に聞けばわかるだろ!ていうか今年もクラス一緒だろ!」

和「ごめんなさい、興味がなかったの」

唯「ちなみに、お花を飾ったのは私ですっ!」

和「唯ったら優しいのね。でも、菊はダメよ?みんな勘違いしちゃうから」ニコッ

唯「でへへへ、申し訳ー♪」

梓(絶対わざとだ…)

和「それで話を戻すけど、新歓ライブ、ちゃんと準備できてるんでしょうね?」

唯「…」

律「…」

澪「…」

紬「…」

和(あ、デジャブ)



「「「「えっ」」」」



梓「大丈夫です!」



和「あら?」

律「梓、どういうことだ?」

梓「そんなこともあろうかと、私が冬の虫を撮影したドキュメンタリー映画を製作しておきました!」

唯「さすがあずにゃん!私の嫁!!」ダキッ

梓「」ビックゥ

律(クリスマス以来、梓が全く抵抗しなくなっちゃったから唯が抱きつき放題だなあ)

澪「そんな暇があるならみんなと練習してほしかった…」

律「忘れてたくせにっ♪」

澪「うっさい」ベシッ

和「仕方ないわね、それ使いましょうか」

―――



律「いやー良かったなあ!どアップの映像が迫力満点だった!」

唯「うんうん!それにあんなところにも虫がいるなんて…冬の山は神秘だよ!」ギュー

梓「…っ」

紬「映像の作りもとっても良かった!それに説明もわかりやすくて、教材みたいだったもの」

澪「私は冬に酷い目にあったからちょっと、今回のは…」

唯「あはは、澪ちゃんずっと顔逸らしてたからねー」サワサワ

梓「っ…!」ガチガチ

律「なー梓…ってダメだこりゃ。唯、ちょっと放してやってくれる?」

唯「私は交尾後キープのオンブバッタさんだからダメでーす」ギュー

律「ダウトっ!メスより大きなオスなど存在しませーん!(どっちもメスだけど)」

唯「それもそうだね、残念」パッ

梓「」

律「梓ー、帰ってこーい」ペチペチ



きょうしつ!



憂「結局部員入らなかったんだ?」

梓「うん…何が悪いんだろ」

純「あの新歓がかなりウェイト占めてると思うんだけど」

憂「えー?すごく面白かったけどなあ?」

純「…まあいいじゃん、私たちは同じクラスになれたんだしさ。あ、鈴木純だからね?梓」

梓「あ、はじめまして」

純「一枚上手かっ!」

憂「私はちょっと残念かな。新しいクラスで友達が出来なくて私に泣きつく梓ちゃんも見たかったから」

梓「…憂って、私のこと嫌いだったりする?」

憂「大好き♪」



ヒラサワサーン ア、ハイハーイ

純「あんなんだけど、憂ってかなり梓のこと気にかけてるよね」

梓「そうなの?」

純「新しいクラスでも、あんたのこと宣伝して回ってたよ。その辺後々わかると思うけど」

純「ま、新入部員入らなかった分、先輩や憂を大事にしなさいってこった。いなくなると寂しいよー?」

梓「うーん、そんなもんなのかなあ」

純「後々わかるよ」



かえりみち!



梓「ツツジがいっぱい咲いてますね」

律「春ですからねー、唯さんや」

唯「そうですなー。陽射しが暖かくてついつい居眠りしてしまいますなあ」

澪「唯はいつもだろ」

梓「…」ブチッ パク チューチュー

唯「あっ、あずにゃんがお食事してる!主食は蜜なんだねー」

律「懐かしいなそれ。私もやろ!」ブチッ

紬「えっ、何々?面白そう!」

唯「ツツジはね、花を後ろから吸うと甘いんだよ?はい、ムギちゃんもどうぞ!100円だよ!」

紬「はい、100円。…いきます!(チュー)…わあ♪」

澪「やめろよみんな、恥ずかしい…」

梓「澪へんはいはやらふぁいんえふくぁ?」モゴモゴ

律「(梓たくさん咥えすぎだろ…)澪だけだぞー?やってないのは」チュー

澪「え…じゃあ、私も…」パクッ

梓「(ペッ)そういえば、ツツジってよく虫が入ってますよね。主にアリ」

律「あるなー。ガッカリするんだよなあ、入ってると」

澪(甘い…)チュー

澪「……!?」ムグッ

梓「アリのほかにもクモとか、あとはハナムグリが入ってたこともあります」ブチブチブチッ

唯「も、もしかして!?」ワクワク

梓「ええ、吸い込んじゃいましたよ(しまった、唯先輩向けの話だったな…)」パクッ

唯「きゅんきゅんだねっ///」ジュン

律「ありえないだろ、どういう咥え方したんだよ…」

梓「こおもおころおはらひえふはら」モゴモゴ

律「前から思ってたんだけど、昔の梓、凄いよな…何も考えてなさそうな辺りが」

梓「こおもえふはら」モゴモゴ



紬「あれ?澪ちゃんがいないわ」

梓「(ペッ)ホントだ…澪先輩がいないと意味がないのに!」

唯「ずっと後ろでうずくまってるよ?」

律「おーい、どうしたんだー澪?調子悪いのか?」

澪「……いーうー…!」ウルウル

律「なーに口あけて…あ」

梓「定番のアリ、ですね。舌咬まれてる」

紬「痛そう…」

律「取れよそれぐらい。ほら、ペッしなさい、ペッって!」

澪「うーうー!」フルフル

唯「……」ソワソワ

梓「しょうがないですねー。私が…唯先輩?どうしm」

唯「っ!!」ガバッ

澪「うぐっ」ドサッ



ブッチューーーーーーー



梓律「」

紬「ヒュー♪」

唯「ふーっ!ふーっ!」モゴモゴ ピチャピチャ

澪「んー!んむーー!」ジタバタ

唯「…ぷあっ」ネトッ

梓律「」

唯「へへ、奪っちゃった…澪ちゃんの、アリさん」ペロッ

紬(やだ、なんだか唯ちゃんカッコイイ///)



澪「律ぅ、私汚されちゃった…」グスン

律「えっ私?」

唯「ぇあっ、痛気持ちいいよおおっ」クチュクチュ

梓「やめてくださいこんな所で!!」

澪「初めて律とした時から、この体は律だけのものだったのに…」ポロポロ

律「し、知らない私はやってない!私はストレートだー!!」

紬「ふふっ、りっちゃんの嘘つき♪」

律「だからなんで知ってるんだよおお!!」



唯「アリさんはこの後スタッフがおいしくいただきました!」


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