イガラシ「諸君らに再び集まってもらったのは他でもない」

イガラシ「2012年のマヤの終末予言に関しては諸君らも知っているだろう」

イガラシ「実は最近その件に関して読者からの不安の声が増えているんだ」


『2012年12月22日に人類が滅んでしまうそうです!』

『マヤ文明の予言を最近知りました。とても嫌な予感がします。』

『1999年を乗り切ったのに2012年に恐ろしい事が起こるのでしょうか?』


キバヤシ「こ…これは…………」

タナカ「どのハガキも2012年に関する内容ばかりですね……」

ナワヤ「どういうことだよこれは!」

ナワヤ「1999年が終わって人類滅亡の危機は去ったんじゃなかったのか!?」

タナカ「実は1999年のノストラダムスの大予言と並んで有名な予言の一つに、マヤの終末予言があるんです」

タナカ「1999年以前はノストラダムスの予言ばかり取り沙汰されていましたが」

タナカ「2012年も近づいてきて近年ピックアップされるようになったんです」

イケダ(そりゃあたま出版だって飯の種がほしいから焚き付けるよな)

ナワヤ「なんだよそれ、1999年のために俺達のやってきたことがまるで無駄じゃないか!?」

イケダ(むしろあんな与太話をネタに無駄に10年も続いたほうが奇跡でしょ)

キバヤシ「ナワヤ、決して無駄ではないぞ!」

イガラシ「そうだ、MMRの活動があったからこそ、読者が危機感を持って1999年の危機に立ち向かう事が出来たんだ」

トマル「そうですよ!僕たちが信じないでどうするんですか!」

イガラシ「…………このハガキを見てくれ」


『MMRの皆さん、マヤの終末論の真実を調査してください!』


キバヤシ「これは………!!」

タナカ「キバヤシさん!」

イガラシ「つまりそう言うわけだ(ニヤリ)」

ナワヤ「また俺達の出番ってワケか!」

タナカ「やりましょう!キバヤシさん!」

キバヤシ「フッ……お前たち…」




2012年マヤの終末予言の真実を解き明かせ!!




キバヤシ「よし!MMR再始動だ!!」

イケダ(またかよ…)



────講談社会議室

ナワヤ「─────それで…」

ナワヤ「そのマヤの終末予言ってのは一体どんな内容なんだ?」

タナカ「僕も前の調査で興味を持って詳しく調べたんですが」

タナカ「ナワヤさんはマヤ暦と言うものを知ってますか?」

トマル「有名なマヤのカレンダーですね!マヤの人々は凄く精密な暦を使っていたみたいですが…」

タナカ「ああ、その精密な暦がどういう訳か、ある日を境にぱったりと途絶えてるんだ」

ナワヤ「なるほど、それが2012年12月22日か…」

ナワヤ「しかしそれだけでは人類の滅亡には繋がらないぞ」

タナカ「マヤ文明の言い伝えでは、地球は今まで4回、洪水によって終末を迎えて来たそうです」

タナカ「第一の世界から第四の世界……」

タナカ「そして現在は第五の太陽の世界で、その現在の第五の世界も崩壊し、第六の世界に突入すると言われています」

タナカ「その第六の世界に突入する日付が、2012年12月23日らしいんです」

ナワヤ「なんだって!?それじゃもう3年しかないじゃないか!!」

ナワヤ「一体何が原因で人類は滅亡するんだ!?」

タナカ「マヤの言い伝えでは地震だといわれていますね」

ナワヤ「そんなでかい地震が起こるって言うのか!」

トマル「地球全体が滅ぶほどの地震って一体どれだけのものなんでしょうか……」

キバヤシ「近年では2004年にスマトラ島沖でマグニチュード9.3と言うとてつもない規模の地震が起こっている」

キバヤシ「このクラスの地震が大都市に直撃した場合の被害は想像も出来ない」

トマル「それでも地震くらいで人類が滅亡するなんて信じられませんよ」

キバヤシ「都市への直撃ではなくても、火山の噴火や津波などによる二次的な被害も計り知れないぞ」

キバヤシ「1960年のチリ地震、マグニチュード9.5と言う観測史上最も強い地震だが」

キバヤシ「この時に発生した津波が地球の裏側の日本にまで届いている」

タナカ「確か三陸海岸沿岸に高さ6メートルの津波が襲ったんですよね」

キバヤシ「その時の死者は142名にも上るんだ」

ナワヤ「何だよそれ!太平洋を挟んだ地球の裏側の地震だぞ!」

キバヤシ「それほど地震のエネルギーは凄いんだよ、そして想像も出来ない被害が起こるんだ」

キバヤシ「また、近年大問題になっている地球温暖化で南極の氷が解けて海面が上昇してしまうと津波の脅威も大きくなる」

タナカ「このまま温暖化が進めば津波の脅威だけではなくて水没してしまう都市も出てきますね…」

トマル「気温が上がるとマラリヤなどを媒介する生物の行動範囲が広がって」

トマル「これまで気温の高い地方だけでしか発生しなかった疫病が世界中で発生してしまうそうです」

ナワヤ「おいおい……大丈夫かよ」

タナカ「……疫病といえば今年は新型のインフルエンザが世界中で猛威を振るってますね」

キバヤシ「感染力が高く、もはやパンデミックといえる状態だな」

タナカ「現在は弱毒性ですが、ウイルスが変異して強毒性になったり、ワクチンに耐性を持ってしまうかもしれません」

キバヤシ「変異してワクチンの効かない感染力の強いウイルス、それがもし地震の被害と重なれば…………」

ナワヤ「医療機関も交通機関もパンク、薬もない、人手も足りない……お手上げだな……」

キバヤシ「脅威は自然災害だけではないぞ」

キバヤシ「近年ネットでも多くの人に知られるようになったが、世界中で起こる紛争」

キバヤシ「これらはどこもいつ大きな戦争へ発展してもおかしくはない状況なんだ」

キバヤシ「そしてこの100年に一度といわれる大不況だ」

キバヤシ「戦争特需を狙う一部の支配階級によって戦争が引き起こされる可能性もある」

キバヤシ「もし、この混乱した状況で大国が戦争に巻き込まれてしまったら………」

キバヤシ「そして、気の狂った指導者が核ミサイル発射のボタンを押してしまったら……」



第三次世界大戦────────(ゴゴゴゴゴゴゴ…)



キバヤシ「おそらく核ミサイルが飛び交う、有史以来…いや有史以前から見ても最大最悪の戦争になるだろう」

キバヤシ「自然災害と戦争が同時に起こってしまったら、人類の存亡すら危うい状況になってもおかしくはない」

一同「………………………………………」

イケダ(その辺のネタはもうやりつくしてるだろ、まだなにかあんのかよ)

ナワヤ「なんてこった………」

ナワヤ「2012年を待たなくても人類はいつ滅亡してもおかしくない状況じゃないか…」

キバヤシ「そうだ、もはや一刻の猶予もない!」

キバヤシ「早速メキシコに飛ぶぞ!」

キバヤシ「2012年の真相を解き明かし」

キバヤシ「なんとしても人類の破局の防ぐんだ!!」



────メキシコ

タナカ「うわー!すごいですね!」

タナカ「こんな壮大な遺跡が僕達の生まれる1000年以上も昔に建てられたなんて…」

キバヤシ「まさに神秘だな」

ナワヤ「しかし3日目で何の手掛かりもないなんて…どうするんだよ」

ナワヤ「これじゃまるで観光じゃないか」

トマル「一番はしゃいでたくせに…」

ナワヤ「なんか言ったか?」

トマル「いえ、なにも…」

タナカ「しかし…日本で見る事の出来る資料以上の収穫がないですね」

キバヤシ「…………」

キバヤシ(老人?……倒れる!)

老人「おっと……すまないね………」

キバヤシ「大丈夫ですか?」

老人「世界は今、物質への欲望のためにバランスを失っておる……」

老人「日の国の人よ、常に正しい道を選びなされ…救いの道はそこにあるぞ………」

キバヤシ(────!!)

キバヤシ「ご老人───」

キバヤシ(………いない!?……どこへ…………)

ナワヤ「おいキバヤシ!何ぼーっとしてるんだ?早く行くぞー」

キバヤシ「あ、ああ……すまない」



────日本 講談社会議室

ナワヤ「クソ!」

ナワヤ「わざわざメキシコまで行っても結局滅亡を回避するための収穫は無しか……」

タナカ「ナワヤさん、文句を言っても仕方ないですよ…」

ナワヤ「しかしよ、あと3年しかないんだぞ!」

キバヤシ「今焦っても仕方が無いぞ」

キバヤシ(それにしてもあの老人の言葉……どういうことだ?)

ナワヤ「…………フンッ」

タナカ「しかし参りましたね、完全に手詰まりですよ……」

ナワヤ「このまま指をくわえて滅亡を待つしかないのか!?」

イケダ(俺とトマル基本空気だしもう帰っていいっすかね…………)

イガラシ「お、ご苦労、やってるな」

タナカ「イガラシ局長!どうしたんですか?」

イガラシ「いや、活動を再開したMMR宛に早速手紙が来ていてな」

イガラシ「これなんだが……2012年について調べてるんだろ?何かヒントになるかもしれないと思ったんだ」

『最近姉の様子がおかしいんです。

 部屋の中に祭壇のようなものを作って、毎晩それを必死に叩いているんです。

 それも不気味なうめき声を出しながらです。

 まるで何かに取り憑かれている様で、その時の姉はまるで別人です。

 そして2012年までにと、何の事かは判りませんが2012年をしきりに気にしています。

 MMRのみなさん、今までの姉に戻ってほしいのでどうか力を貸してください!   田井中 聡』

タナカ「2012年……祭壇………」

キバヤシ「マヤ文明も祭壇で有名だが…」

トマル「そういえばちょっと前にアステカの祭壇って心霊写真が流行りましたよね」

タナカ「アステカ文明とマヤ文明は類似点も多いんですよね」

キバヤシ「聡君か………住所は京都…………気になるな」

ナワヤ「何かヒントになるかも知れないから行ってみようぜ!」

キバヤシ「遊びに行くんじゃないぞ」

ナワヤ「別に観光がてらにとか思ってねーよ!」

タナカ「真面目にやってくださいよ…」


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