─第9話─



唯「あいすあいす~♪」ペロペロ

梓「あっ、唯先輩だ」

唯「あっ。あずにゃんだ」

梓「おや?ちょっとそのアイス貸してみてくださいよ」

唯「どうするの?」ハイ

梓「べろべろべろべろべろべろべろはもはもはもはもちゅ」

唯「わぁっ、汚いよ~!?」

梓「そら、お返しします」ヌポッ

唯「そ、そんなのいらないよ~」

梓「そうですか。では、このアイスは いただいてゆきますね」ペロペロレロレロ

唯「わ~ん、くやしい~!!」ウェ~ン


─平沢邸─

唯「あぅあぅあ~~~」ビェ~ン

ドラ「なるほど、梓ちゃんの傍若無人ぶりにも困ったものだね」

唯「ぇぅあぉおあぇあ~」ウェ~~ン

ドラ「それにしても唯ちゃんも唯ちゃんだよ」

唯「へァっ!?」

ドラ「後輩に舐められっぱなしで恥ずかしくないの?」

唯「うぅ…」

ドラ「ぼくはイジメられる側にも問題はあると思うんだ」

唯「わ~ん、うい~」ウェ~ン

憂「お姉ちゃんになんの問題があるの?」ア?

ドラ「梓ちゃんを殺そう」

唯「切り替えが早いところが機械のいいところだよね」

唯「でも人を殺した日のごはんは本当においしくないんだよ…?」

ドラ「経験者は語るね」

唯「私はちゃんと生き返らせたからセーフだもんね~!!」フフ~ン

憂「さすがお姉ちゃん!!あたまいい!!」

唯「あずにゃんを生かさず殺さず

  こらしめる道具はないかなぁ」

ドラ「ショックガンがあるけど…」

唯「それは あずにゃんにとってご褒美だよ」

ドラ「そうなんだよね」

テケテテン

ドラ「マジックおしり~」

憂「は?」

ドラ「いや、コミックス13巻に本当に載ってる道具でして…」ヘヘ…

唯「なぁにこれ?おしりのカタチをしてるね」

憂「ケツだけダッチワイフ?」

ドラ「これを梓ちゃんとシンクロさせることで

   呪いのワラ人形みたいな効果が生まれるんだ」

唯「つまり?」

ドラ「例えばこのオシリを叩くと

  梓ちゃんもオシリを叩かれたような痛みを感じるよ」

唯「こう?」パシーン

ドラ「そうそう」

憂「でもこれじゃ梓ちゃんのオシリを叩いているって実感が湧かないね」

ドラ「う~ん、それじゃ…」ゴソゴソ

テケテテン

ドラ「監視カメラ~」

唯「なにこれ?監視カメラのカタチをしているね」

ドラ「ボクが梓ちゃんの家に忍び込んで仕掛けたカメラで

   盗撮中の動画がこのパソコン画面に映し出されるんだ」

憂「ただの犯罪だね」

唯「あっ、あずにゃんがカメラに映ったよ!!」

 「こうやって観るとかわいいよね~」

憂「」バゴーンバゴーン

ドラ「憂ちゃん、バットでオシリを殴らないで」

梓『痛い!?オシリが痛い!!』ジタバタ

憂「ハァハァ、梓ちゃんめ~」

唯「おもしろそうだから私も叩いてみよう」パシンパシーン

梓『あっ、なんか唯センパイにオシリを叩かれているみたい!!』ワァァァ

 『ウッ!?イク!?』ビクビク

ドラ「イッちゃったね」

唯「気持ち悪いなぁ」

憂「」ドスドスドス

ドラ「憂ちゃん、ナイフをオシリに突き立てないで」

梓『ウギャアア!?痛い!!さすがに痛い!!』ゴロゴロ

憂「ハァハァ、梓ちゃんめ~」ドスドスドスドスドス

梓『ア

プツッ

唯「あっ、ドラえもん。どうしてカメラを切るの?」

ドラ「これ以上はテレ朝で放送できなくなるよ」


─外─

唯「このおしりを犬さんにあげよう」

犬「ハッハッ」カクカク

憂「すごい勢いで腰を振ってる……喜んでるねお姉ちゃん!!」

唯「うん!!」

犬「ハッハッハッハ」ビュルビュル

唯「わぁああ、なんかいっぱい出てる」

憂「ふふ、梓ちゃん、今頃どんな気分かなぁ!!」

ドラ「悪いのは人を殺せる能力だ 」

  「そんな能力を持ってしまった人間は不幸だね」

L「私もそう思います」


第9話 完



─第10話─



唯「うぅ…」

和「あら、どうしたの唯」

 「具合でも悪いの?」

唯「うん、ちょっと頭イタイかも…」ズキズキ

和「そうなんだ。じゃあ私、生徒会行くね」

唯「ぇあっ?」

 「ちょ、ちょっと待ってよ」

和「なに?」

唯「今、私 頭イタイって伝えたよね」

和「伝えたわね」

唯「そうしたら和ちゃんは?」

和「生徒会に行くわよね」

唯「どうして!?」

和「なにがよ」

唯「和ちゃんは私のおさなななじみだよね?」

和「おさなななじみじゃないけど幼馴染だとは思っているわ」

唯「だったらおさなななじみが頭を痛がってたら どうするの?」

和「必ず生徒会に行くしかないわ」

唯「どうして!?」

和「なにがよ」

唯「和ちゃんは私の事が大事じゃないの?」

和「大事よ。私は唯のことを誰よりも愛しているし

  唯が私の家で居眠りしている間に

  唇を奪ったのはもちろんのこと、指を入れたこともあるし

  その証拠にその時の写真もあるわ」

唯「出てけ!!」

和「じゃあ私、生徒会行くね」


─平沢邸─

唯「どうすればいいのかな」

ドラ「笑えばいいと思うよ」

唯「えへへ~」

ドラ「よかったよかった」

唯「ところで私は何を悩んでいたんだっけ」

ドラ「知るもんか」

唯「私が何を悩んでいたか思い出す道具ない?」

ドラ「思い出さない方がいいことも世の中にはあると思うよ」

唯「ここにドラ焼きが3つもあるよ」

ドラ「タイムテレビ~。これで時間をさかのぼって

  唯ちゃんの記憶を辿っていこう」

唯「話が早いなぁ」ムシャムシャ

ドラ「え~っと」カチャカチャ

唯「むしゃむしゃむしゃ」

ドラ「あっ、これじゃない?」

  「学校で和ちゃんに頭痛を訴えたのに

  無視されて唯ちゃん怒っているよ」

唯「あっ、そうだったよー」ムシャムシャ

ドラ「それでドラ焼きは?」

唯「今、食べ終わったよ」ゲップ

ドラ「えっ、なんで!?」

唯「あれっ、なんで私、ドラ焼き食べてたんだっけ」

ドラ「知るもんか」

ドラ「唯ちゃん、お腹をちょっとパンチするよ」

唯「えっ、なんで」

ドラ「セィッ」

ゴボオォオン

唯「ぉえぐぁ!?」

 「おええろろろろろろr」トシャトシャトシャ

ドラ「よし、この唯ゲロにタイムフロシキをかけて…」

パサッ

バッ

ドラ「復活!!ドラ焼き!!……と、

   あとなんか焼きそばパンとかカレーパンも復活しちゃった」

唯「あっ、今日のお昼ご飯だ…」グスッ

 「おいしそうだねぇ」ゴクリ

唯「そういうワケで私も和ちゃんみたいに

  メガネをかけたいんだよ~」ムシャムシャムシャ

ドラ「???」

唯「どうしたの?」

ドラ「そんな悩みだっけ」

唯「違ったっけ」

ドラ「もう なんでもいいよ」

唯「どうすればメガネをかけられるかな~」

ドラ「暗いところで本を読めばいいんじゃない?」

唯「なんでそんな事しなきゃいけないの?」

ドラ「そうすれば目が悪くなってメガネがかけられる」

唯「なんでメガネなんか かけなきゃいけないの?」

ドラ「ァアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙アアアァァ!?」ボーン

唯「ドラえもんが狂った」


─翌日─

唯「おはよう和ちゃん!!」

和「おはよう唯、頭痛は治ったの?」

唯「頭痛って何が?」

和「アンタ、昨日 頭が痛いって言ってたじゃない」

唯「そうだっけ」

和「そうよ」

唯「言ってないよ」

和「言った」

唯「言ってないよ」

和「絶対に言ったわ」

唯「絶対にイッてないもん!!」

和「ハァハァ」

唯「何が?」

紬「今の会話は録音させてもらったわ」

和「そうなんだ。じゃあ私、生徒会行くね」


第10話 完



─第11話─


唯「ドラえも~ん」

ドラ「どうしたの唯ちゃん」

唯「世の中が滅びる道具出して~」

ドラ「あるけど出さないよ」

唯「英断だね」

ドラ「世の中を滅ぼしたいなんて

  なにかイヤなことでもあったの?」

唯「そりゃ生きていれば

  イヤな事の2つ3つはあるもんだよー」

ドラ「唯ちゃんのくせに聞いた風なことを言うなぁ」

唯「今日ね、ムギちゃんが風邪で学校を休んだの」

ドラ「そうなんだ。ムギちゃん、大丈夫なのかなぁ」

唯「機械が心配するフリしなくてもいいんだよ」

ドラ「唯ちゃんはよく心のデッドボールを投げるね」

唯「それでね、放課後になったんだけど、どうなったと思う?」

ドラ「今の会話の流れで正解が分かるヤツは神様か変態しかいない」

唯「なんと、ムギちゃんが居なかったことで、ティータイムが消滅しちゃったんだよー!!」

ドラ「マズイなぁ。ボクは変態だったみたいだ」

唯「ムギちゃんが休みだったことで気がついたんだ」

唯「今までは当たり前のように毎日、おいしいお菓子が食べられたけど

  年月が流れ、私とムギちゃんが別々の道を歩み始めたとき、

  私はもう好きなようにケーキが食べられないんだって事に……」

ドラ「当たり前だ」

唯「でも私にとっては、毎日ケーキを食べられるのが

  既に当たり前になっちゃったんだよ~!!」

ドラ「厄介だね」

唯「だから世の中を滅ぼす道具出して~」

ドラ「飛躍しすぎだよ」

ドラ「唯ちゃんがケーキを食べられない事と

  世界を滅ぼす事とはなんの関係もないように思えるけど」

唯「分からないかなぁ」

ドラ「キミが何を言っているのか分らないよ」

唯「例えば、私がトラックに撥ねられて片腕を一本失くしたら

  すごく悲しいし落ち込むと思うんだ」

 「『なんて私は不幸なんだろう!!』って」

ドラ「片腕を一本失くしたら…って、

  片腕を二本失くしたらそれは両腕って言えばいいんじゃないの?」

唯「今そんな話をしてるんじゃないよー!!」

ドラ「ごめんね」

唯「それでなんの話だっけ?」

ドラ「おいしいハーゲンダッツがあるよ」

唯「え、ホント?」

テケテテン

ドラ『グルメテーブルかけ~』

唯「わぁ!!おいしそうなアイスがいっぱい出てきたよ~!!」

ペロペロ

唯「おいしかった!!」

ドラ「よかったね」

唯「とっても大好きドラえもん♪」

ドラ「ふふふ」

唯「ドラえ門ってどんな門なの?」

ドラ「また妙なことを言い出したぞ」

唯「憂に聞いてこようっと!!」

 「うい~!!うい~!!」ドタパタ



憂「なぁに、お姉ちゃん」

唯「何か用?」

憂「えっ」


憂「また何を話そうとしてたか忘れちゃったの?」

唯「そうなのかなぁ」

憂「ひょっとして、私のことが好きって伝えようとしてたとか?」

唯「えっ、う~ん……どうなんだろう」

憂「よく思い出して!!」

唯「う~ん、う~ん」

憂「ドラちゃん。お姉ちゃんの記憶を呼び覚ます道具を出して」

ドラ「よし来た」

テケテテン

ドラ『わすれとんかち~』

憂「これは……?」

ドラ「このとんかちで頭を叩くと、目から記憶の一部が映写機のように映し出されるんだ」

憂「もしかして、これでお姉ちゃんの頭を叩けって

  言うかなこのメカたぬきうどん野郎」

ドラ「言ってないです」

憂「私の頭がハンバーグみたいだと?」

ドラ「言ってないです」

憂「どうしようか」

ドラ「このとんかちでボクを殴ってください」

憂「」ガン ガン ガン

ドラ「ウボァー」


第11話 完



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