律「続いて"Let's sing"から"ワタシタチノカケラ"まで訳すぞ」

こんなんじゃダメ! 自分で言わなきゃ変わんないよ!

でもどんなに勇気振り絞って伝えても、いっつも消えていっちゃう。
臆病者に何が出来るの? 私は『快楽』や『愛』じゃなくて人間だよ!

紬「そっか、澪ちゃんにとって『歌う』は自己主張なのね」

唯「『消えていく』はどこから出てきたの?」

律「"光になる"だ。光は『形ないもの』だからな」

紬「私てっきり『光』って澪ちゃんが薄毛で悩んd」

律「【What a sheep touch? No cock and love】の訳はムギの考えを参考にした」

唯「『羊に何が出来るの? コックや愛なんかじゃない!』だね」

律「そうだ。羊は臆病者、コックはチソチソつまり快楽、愛はそのまま使った」

紬「『愛じゃない』ってどういう意味?」

律「これは澪の決意と『放ったワード』なんだ」

律「『臆病者――』は『きょ、今日こそハッキリ言うんだからね!!』って決意だろ?」

唯「うんうん」

律「そして『快楽――』は『私は肉便器じゃない』だ。ここまでOK?」

紬「大丈夫でーす」

律「そんでな、ここでいう『愛』は『許容』の比喩なんだよ」

紬「わかった! つまり『なんでも受け入れるわけじゃないよ 人間だもの  みを』ってことなのね」

唯「そっかぁ、やっとわかったよ。でもムギちゃん、最後『つ』が足りないよ?」

紬「いいのよ、だって澪ちゃん『マラ』もないでしょ?」

律「まあ女子だからな」

紬「『友人に彼氏が出来ると【つマラない】』なんちゃってー」 ふんす

唯「おーい、あずにゃーん。ツッコんでー」

律「ムギ、ドヤ顔やめろ」



律「よし、1番ラストだ」

『子どもが欲しい』なんて嘘はやめてよ。
セックスの『オマケ』で出来た赤ちゃんなんて欲しくないよ。

(あの頃はよかった)なんてまだ思いたくないよ……

紬「『子ども』とうそぶく彼氏に対し、婉曲的に断ってるのね」

唯「ふむふむ『思い出浸る』は単に『回顧』だけじゃなくて『彼氏への失望』と結びついてるのか」

紬「つまり、こう来て」
男『股開けよビッチwwwwwwwwwww』
澪『やだよ……体だけの関係なんて……』
男『違ぇしwwwwwwwwww俺……澪との子ども欲しいんだ(キリッ』
澪『ダメだよ! まだ私はママになる勇気ないよ』

律「さらに、こう来て」
男『家族3人で思い出を築いていこう(キリッ』
澪『それはもっと大人になってからにしようよ…』

唯「最後に、こう来る」
男『ならゴムつけりゃ問題ナッシングwwwwww』
澪『うはwwwおkwwwwwwセクロスしようずwwwwwwwww』

律「ツッコミ役は窓の下だからな」

律「一段落か。じゃあ、いったん休もう」

唯・律・紬「……」

律「……唯、なんか言えよ」

唯「……ムギちゃんどう?」

紬「……りっちゃんに譲るわ」

律「真実とは言え、辛いな。いや、むしろ真実だからこそか」

紬「この推理が間違ってたらどれほど嬉しいことかしら」

唯「やめよう、ムギちゃん。都合のいい考えは辛いだけだよ」

律「そうだ。現実と向き合おう」



律「クソッ! 澪が苦しんでるのに私たちは何もしてやれないのか」

紬「私……こんなに自分を情けなく思ったことないわ」

唯「せめて、もう少し力があれば……」

コンコン
和「律、書類まだ出てな」

律「和! 頼む、澪を助けてやってくれ!」

和「用件をきこう」



律「……という訳なんだ」

和「嘘でしょ……? 澪が借金のかたに体を要求されてるなんて…」

唯「お願い! 和ちゃんの力が必要なんだよ」

和「そうなんだ。じゃあ私生徒会行くね」

唯「和ちゃん……そんなに冷たい人だったの?」

和「唯、勘違いしないで。私は生徒会長なのよ? 私情で動くわけにはいかないの」

紬「でも――」

和「『でも』も『だって』もない。それにあくまで可能性の話でしょ?」

律「だったら『ありえない』とも言い切れないだろ?」

和「話はそれだけ? じゃあ私生徒会行くね」テクテク



ガチャッ
和「うちの生徒を傷つける輩を退治するためにな」

唯・律・紬「姐さん!」



ガチャッ
澪「おい、いま和が怖い顔してたぞ? どうせまた律だろ」

律「あの方には『さん』をつけろよ、デコ助野郎」

澪「デコはお前だろ。今度はなにしたんだ?」

唯「澪ちゃんこそ私たちに隠してることあるでしょ? 彼氏とか」

澪「……べ、別に何もないよ」

唯「精子とか」

澪「それは本当にない」

律「ほほう、『本当に』とな」

澪「くっ――ハメたな」

律「ハメられたな」

紬「色々な意味で」

澪「と、とにかく! 今はそっとしておいてくれ……頼む」

唯「でも私たちだって澪ちゃんの力に――」

スッ
律「……(フルフル)」

紬「りっちゃん……」

律「澪がそういうなら私たちは待とう」

澪「律……」

紬「なにかあったらいつでも言ってね?」

唯「放課後ティータイムは心でつながってるんだよ」

澪「みんな……ありがとう…」ニコッ

唯・律・紬(でもどうせなら澪しゃんと体でつながりたい)



律「じゃあ練習するか」

唯「おぉ、りっちゃん珍しい」

律「他にすることないしなー」

澪「…あの……練習前にちょっとだけお茶しないか」

唯・律「!?」

紬「はーい♪」

澪「ごめん……この頃…みんなとお茶できなかったから……」 カァァ

唯・律・紬(ほんま澪しゃんは胸も器も大きな御方[コノゴロハヤリノオンナノコ]やでぇ)



澪「ところで梓はどうした?」

唯「窓の下だよ」

梓「みてママー! おせんべいになっちゃった!」

律「あちゃー、打ち所が悪かったか」

紬「むしろ『絶好調!』って感じよ」

澪「おい、梓怪我してるんじゃないか?」

唯「お医者さんでも心までは治せないよ」



~翌日~
律「今日、澪は部活来れないらしい。さて、絶好の解読日和だ」

唯「あれ、様子を見るんじゃなかったの?」

律「控えるのは『澪に直接きく』だ。解読は依然続行する」

紬「まだ2番以降が残ってるものね」

梓「練習しましょうよ」

律「おい、いま私たちにとって最も必要なのはなんだ!?」

梓「常識です」

唯「よーし、張り切って読むぞー」ふんす

紬「澪ちゃんの全てを暴きましょう!」

律「まずは"心のノート"か。ノートにマーカー、あいつホントに文房具好きだな」

紬「"マーカー"っていったら『大事な所』とか『注目する所』よね」

唯「大事な所!?」

律「そうなのか? 私はマーカーなんて使わないからなぁ」

唯「私も使わないよ」

梓「えっ? お二人とも大丈夫なんですか?」

律「いやー、だって」

律「そんなチマチマしたことできない」

唯「集中すればマーカーなくても覚えられるもん」

律「……自慢かよ」ボソッ

唯「……ひがみかよ」ボソッ

紬「ファイッ!」 カーン



律「ハァハァ 血が止まったから次に行くぞ」

紬「"押されると泣きそうなポイントばっか"……まさか性感帯」

梓「真面目にやりましょうよ、ムギ先輩!」

唯「ねぇ前から言おうと思ってたんだけどさ、あずにゃん口悪いよね」

梓「えっ?」

唯「一緒になって遊んでるくせに、いざ立場が悪くなると『私は止めました』って顔してさ」

梓「いや…その……」

唯「ハァー ハァー ハァー」

唯「返事」

梓「はいグスッごべんなヒックざい」

唯「そういうの一番汚いと思う。申し訳程度に敬語使ってるけど内心馬鹿にしてるんでしょ?」

梓「…グスッ……ヒック」

唯「ハッキリ言って、軽蔑すr」

紬「唯ちゃん、ストップ! 梓ちゃんマジ泣きしてる!」

唯「あずにゃんの泣きそうなポイントも十六連射してみました」

律「でも痛みしか突き刺さってないぞ」

唯「不思議」



律「梓が泣き止んだから始めるぞー」

唯「ゴメンね、あずにゃん。今度サービスするから」

梓「グスッはい、楽しみにしてます」

紬「えっと、次は"Let's fly"ね」

唯・律・紬(ジーッ)

梓「な――なんで私を見るんですか。ムギ先輩、窓開けないで下さい!」

律「先に謝っておく。梓、許せ」

梓「放して下さい! もう窓は嫌あああぁぁぁぁ……」

唯「あずにゃん輝いてる。お星様みたい」

紬「Fly away」



律「よし! 梓の尊い犠牲のおかげで点がつながった」

紬「TENGAつながった」

唯「何言っTENGA」

律「急TENGAいだよな」

唯・律・紬「Ha! Ha! Ha!」

律「あずさー、新ネタできたからきいてくれー」

梓「ワイルドボンゴいったるでぇ」

律「やっぱ寝ててくれー」

唯「あずにゃんがピーマン野郎になっちゃった」

紬「Smokin'」

唯(イラッ)



律「そんじゃ、訳すと――こんな感じだ」

あの人との『思い出』がいっぱい。 でも気づけば悲しいのばっか。

みんなとの『思い出』は今でも「痛み」「喜び」ずっと残ってるのにね

律「1番に続いて『思い出』が重要だと思うんだよ」

唯「マーカーは『注目』って解釈かぁ」

律「"思い出なんていらないよ"って言ってたから『大切』よりいいだろ?」

紬「同じ"思い出"でも色々なのね」

唯「近い彼氏は辛いことばっか。逆に遠くなったHTTは痛みとか喜びとかいっぱいあるんだね」

律「もちろん彼氏とも良い思い出はあったんだろうな。でも澪は思い出せない」

紬「だからこそ『遠い友人の思い出が鮮明にある』ことが"不思議"なのね」

唯・律・紬(そこまで私のことを……)



律「"ビート刻むそのたび プラチナになる"。ふむ、ビート……」 

唯「タケシ」

紬「もちろん放課後ティータイムよね」

唯「だよねー」

律「プラチナってのは……」

唯「空条Q太郎」

紬「『すっごく大切なもの』が当てはまりそう」

唯「そうそう」

律「すると、これはそのまんま……」

唯「東」

紬「『けいおん大好きー』かしら?」

唯「私もそう思いました!」



律「さぁ、難所がきたぞ。カタカナノカイドクダ!」

紬「また英語かしら?」

律「澪の気持ちで考えるんだ!」

唯「むむむ、気持ちをスイーツ()に……」



唯「あっ!」

律・紬「!!」

唯「わかったよ、りっちゃん、ムギちゃん!」

紬「さっすが唯ちゃん!」

律「さっきから冴えてるな!」

唯「まず組み替えて【h o chintsu wa asa sibatta】にするでしょ?」

律「基本は一緒だな」

唯「次に【tsu】をツー、つまり2って置き換える。これで【h o chin2 wa asa sibatta】だよね?」

紬「数字が出るとは盲点ね」

唯「平仮名にすると【H お ちん2 わ あさ しばった】。それでこの【2】は【ちん】を二回って意味だったのです」

律・紬「な、なんだってー」

唯「【Hおチンチンは朝縛った】。つまり澪ちゃんは彼氏の虐待に耐え切れず、諸悪の根源を封印したんだよ!」

紬「確かに……論理的な推理ね」

律「……いや、変な点がある」

唯「え、どこ!?」

律「この場合……澪なら【Hおチンチン】より【H"な"おチンチン】って書くと思うんだ」

唯・紬「! そっかぁ!!」

唯「自信作だったのに……」

律「まぁ確かに唯にしちゃ上出来だったな」

紬「唯ちゃん本物の探偵みたいだったわ」

唯「えへへ、そうかなぁ」

梓「絶好調ゥ!」

律「あ。帰ってきた」

梓「チキチキブン! チキチキブン! チキチキブン!!」

律「踊るな」

紬「誰にもチキンなんて言わせない」

律「乗るな。いや、むしろちゃんと乗っかれ」

唯「とりあえず、まずはあずにゃんを戻すので?」

律「そうせにゃ話が進まんかもだ」


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