和「な、何故… さっきまであんなに酷いことだって嘆いてたのに…
  おまけに味方のせいでその酷い目に合わされてるはずなのに…」

律「さぁ…何でだろうな。」

ペロンッ バチーン!!

紬「ぐっ…がはぁっ!!」

梓(ムギ先輩…もう最初の余裕も
  体裁を気にする力さえもなくなってきてる…)

~♪

律「?」

和「…どうやら時間ね。私の役目はこれでおしまい…。」

梓「サービスタイム…終了ってことですね。」

澪「もう…和は仕掛けてこないのか?」

和「最初から決まっていたことだし、それに…
  仕掛け人としても私に出来ることはやり尽くした。もう引くべき。そう判断したわ」

律「…和、敵ながらお前の刺客ぶりは尊敬に値するものだった。
  髪ボサボサでも、パンツ丸見えでも…気高かったぞ。」

和「… う、うぅぅ…;; …ごめん。」

梓「! の、和先輩!?」

唯「安心しちゃったんだね、和ちゃん…よしよし。」

澪「巨星墜つ、か…。」

紬「あとは真の黒幕…さわちゃんを倒すのみね!」

律「いつから冒険ファンタジーっぽくなったんだ?」


残り2時間。
地獄のサービスタイムを終えたとはいえ、五人の乙女のオシリ、
そして精神は、限界をとうに越えていた…

唯「ぁぁ~ぁぁ~…もう赤を通り越して青黒くなってきちゃてるよ~;;」

律「にしても唯、あのとき最後の最後で
  スカート憂ちゃんのところに忘れてくるなよな…」

梓「皆さんの緊張の糸がほぐれた瞬間に
  憂が唯先輩のスカート届けてくるもんですからね…」

澪「何で憂ちゃんまで一緒にシバかれてたのかはよく分からないけど。」

紬「元通り直るかな、オシリ…」

ガチャ

?「あの…いる?」

律「おっす、いちご!
  珍しいな…まぁ、理由は分かってるんだけどね。」

いちご「勝手に決め付けないで。」

澪「やばい、こいつは恐ろしいぞ。
  真顔で何言い出すか分からないからな…」

梓「たとえるならシュール系芸人の枠ですね。」

いちご「これ、あなたのペンでしょ?落ちてたから」スッ

律「えっ…あ、確かにあたしのペンだ。サンky…」
 (いや待った!!…これはアレだ、きっとあの古典的な…ビリビリ!ってやつ)

澪「…あいつ、何やってんだ?」

律「う~ん…」ジー

いちご「…何やってるの、取るなら早く取って。」

律「…せいっ!!」パッ

唯「…。」

紬「何も…起こらない、わね。」

いちご「何やってるの、バカみたい。」

律「あ…あれ~??」
 (ちっ、ここじゃなかったか…)

♪ピロロロロ~ロ ピ~ロロロロ~ロ ピピピ~ピ~ピピ~…  ピッ

いちご「もしもし…なに?今学校。」

澪「? …はぁ?」

梓「断りもなしにケータイ出るんですね、あの人」

いちご「え?まぁ別にいいけど。で? …そう、白菜と、ネギと…」

律「な、何の話してんだあいつ…唐突にさぁ」

いちご「豆腐と醤油と…
                 いちごぉ!!!!?」

一同「ブフォwwwwwwwwwwwwwww」

 デデーン  全員、アウトーーー!!

バチーン!!  バチーン!!

唯「あぁうっ!!」

梓「にゃひっ…くっ…!」

澪「…いちごのあんなデカイ声、はじめて聞いた…。」

いちご「…うん、わかった。じゃ…」 ピッ

スタスタ… ガチャン

律「普通に出ていったし…」

紬「意外と高い声出るのね、いちごちゃん。」

ガチャ

澪「次は誰だ!?」

ちか「ゆいー、この前借りたヤツ、返しに来たよ」

唯「おぉ、中の人が同じちかちゃんをぶつけてくるとは!?」

律「何のことだそれ?」

ちか「面白かったよこれ。特に出川ナイトのとことかさぁ。
   あ、そうそう、唯は先週のは見た?」

唯「見た見た。有吉サイッコーだよね!」

梓「刺客と普通に会話してるしあの人…」

唯「『リズム&暴力』にはやられたよ~」

ちか「あはははは!あとあれね、『元気の押し売り』」

唯「あっはははは!!」

 デデーン  平沢、アウトーーー!!

律「普通の会話でアウトになってるしあいつ!」

梓「おバカ丸出しですね」

バチーン!!

唯「あひぁ痛いっ!!」

ちか「あ、そうだ。それでさぁ、あたし
   みんなのあだ名も考えてみたんだ!」

唯「おぉ、なんと!!」

澪(来たっ!!)

ちか「唯はねぇ…『バカ迷惑』かな。」

唯「やだぁ~もう!」

律(あだ名どころか悪口の限度すら超えてるぞそれ!)

梓「ブヒュヒュヒュwwwwwwwwwwww」

 デデーン  中野、アウトーーー!!

バチーン!!

律「梓…お前耐える間もなく笑ってたな…。」

ちか「それで…次はムギちゃんね。
   ムギちゃんは…そうね、『悪ノリマンボウ』!」

紬「へぇっ!?」

唯「おぉっ!『ノリ』と『海苔』をかけたんだね、うまいっ!」

ちか「…いや、違うけど。」

紬「プクッwwwちょww唯ちゃんwっwwwww」

 デデーン  琴吹、アウトーーー!!

バチーン!!

紬「くっ、はぁぁぁっ…!!」

ちか「律は『デコブス』ね。澪は…えっと」

律「さらっと流すなぁ!!どうせならもっとしっかりイジれよぉ!」

澪「ヒヒヒwwwクッwwwww」

 デデーン  秋山、アウトーーー!!

ちか「澪は…『精神病患者』ね。」

一同「ギャハハハハwwwwwwwwwwww」

 デデーン  平沢、田井中、琴吹、中野、アウトーーー!!

澪「何だよお前らぁ!何故私のときだけ一斉に笑うんだ!!」


バチーン!! バチーン!!

ちか「じゃあね。あと一時間ちょっとだけど頑張って!」

澪「痛ぅ…なんかもうさっきから
  オシリより、心を中心に傷つけられてる気がする…」

ガチャ

律「今度は誰でぇい!?」

?「…感じる!感じるぞ!!強い妖気だ!」

唯「…へ?」

紬「木下さん…よね?」

しずか「父さん、間違いありません!ここから強い妖気が出ています!」

オカルト研「おいキタロウ、あのコたちをたすけるのじゃー」

 【鬼太郎(木下しずか)】

 【目玉の親父(オカルト研 ※さっきと同じ奴)】

澪「オカ研しょうこりも無く出てきた!ってか似てねぇwww似せる気ねぇwwww」

 デデーン  秋山、アウトーーー!!

梓「バカらしい…」

しずか「ここは危険です!早くこの部屋から立ち退いて下さい!」

しずか「さぁ早く!でないと悪い妖怪のえじきに…!」


律「ある意味あたし達ゃ、もう悪い妖怪のえじきになってるも同然だ!」

紬「出てけって言っても…わたし達どこに行けばいいのよ?」

しずか「とりあえず校庭にでも避難してて下さい!
    …ちなみにこれが、悪い妖怪の写真です!」

 【悪い妖怪(さわ子の成人式の写真)】

律「ちょwwww何か加工とかしろよwwwwwwwwwww」

 デデーン  平沢、田井中、秋山、アウトーーー!!

バチーン!! バチーン!!

律「はぎゃーっ!!」

澪「あぁぁ…もうオシリの形が変わってるぅ…;;」

しずか「さぁ早く!この妖怪は若い女性を羨み妬んでいます!
    その怨念に取り憑かれたら最後です!さぁ!」

唯「所々リアルだね…」

律「けっ、仕方ねぇな!
  おい、今はこいつらの悪ノリに付き合うほかないみたいだぜ。行こ行こ!!」

オカルト研「へやからにげればアンシンじゃー」

澪「お前wwwもうしゃべるなwwwwwwww」

 デデーン  秋山、アウトーーー!!

バチーン!!

梓「後半怒涛の追い上げですね…」

澪「…ちくしょう。自分の笑いのツボを恨むっ!」

律「それよりさぁ、校庭になんて出たら練習出来ないじゃないか!」

梓「どのみちこれっぽっちも練習なんてしてなかったじゃないですか!!」

唯「待ってよ~…オシリ痛くて走れないよぉ~…!!」

梓「みんな痛いのは一緒です!」

唯「ぐすっ…;;」


―――校庭!

唯「ぅぅっはぁー!!さぶい!」ブルブル

律「おいおいおい何だよ!こんなところに連れ出して…」

梓「っす…すみませんムギ先輩!ちょっとだけくっつかせて下さい!」

紬「ひゃあああ!!…梓ちゃんの手冷たいっ!」

澪「この寒い中…よく部活やってるよな…」

唯「わたし達インドア派には無理だよぉ…。」

姫子「あら?何で軽音部のみんなが外に…しかも上着も着ないで」

律「妖怪退治とか何とかで木の実ナn…着の身着のまま追い出されたんだぁ~」

唯「たすけて姫ちゃあ~ん;;」

姫子「あぁもう、よしよし。」

コーチ「こらぁ!ファーストとショート!!何をやってるんだ!」

梓「!?」

紬「あれはソフト部のコーチ…今日も厳しそうね。」

姫子「あぁ。私達にとってはかけがえのないコーチだけどね」

コーチ「何であんな悪送球をするんだ!!」

部員A「すみません!慌ててしまって」

コーチ「ファーストも今の打球ぜんぜん見てなかっただろ!!」

部員B「すみませんでした!以後気をつけます。」

澪「ひゃあ…私ああいうのダメだ…。」

コーチ「罰としてケツバットだ!二人にケツバット一発ずつだ!」

律「ぇ!?ちょ、何だよあのコーチ!!やるにも限度があんだろ!!」

コーチ「中野!そして田井中!お前らにケツバットだ!」

律&梓「…へ!?」

 デデーン  田井中、中野、ケツバットーーー!!

律「何っっっじゃそりゃああああ!!」

梓「ぎにゃああああ!!鬼!悪魔!クソ外道!!」

コーチ「立花、二人にケツバットだ!」

姫子「はいコーチ!!
   …ごめんね。なるべく軽くやるから…力抜いてね。」

律「…いいよ。いっそ思い切りやってくれ;;」

紬「ちょっと、律っちゃん…そんなヤケにならなくても…」

梓「手なんか抜いたら、先輩がコーチに怒られちゃいますよ!」

姫子「…みんな…。」

唯「姫ちゃんお願い、二人がケガしないようにやってあげて…」

姫子「わかってるよ。ほら、そばにいると危ないからどいてて」

澪「律…」

律「さぁ来い!部長の意地と誇りを見せてやるよ!!」

姫子「では…」グッ

スパーーーンッ!!!

梓「ぎゃあああああっ!!」

律「ぐっ…はぁぁぁぁっ!!!」

紬「…だ、大丈…夫?」

梓「あ…ぁぁぁ…」ヒクヒク

律「っく…何だ、こんな…ものか…興ざめだな、くはっ…!!」ヨロヨロ

姫子「…恨むなら私を恨んで。でも…これは笑いのためだから…っ ;」ダッ

澪「…笑いのために心を鬼にした立花さん、そしてその鬼に臆することなく
  正面から向き合った律、梓…ここにも、美しく気高き乙女の姿があったんだな…」

唯「もう何でもありなんだね、この企画…」

澪「こんなにも感動しているのに、その一方で
  自分に当たらなくて本当によかったと安堵してしまっている自分がいる…」
  こんなにも美しい勇者の傍らに、こんなにも醜い自分がいるのが申し訳ない…;;」

律「澪~…もういいか?行くぞ。」


残り時間あとわずか。
軽音部の五人の乙女達は、もはや崩壊寸前だった…

澪「…痛むか、梓。」

梓「大丈夫です、歩けます…なんとか。」ヒョコヒョコ

律「あがぁぁっ!! だめだ、撫でられただけで…痛ぅ。」

紬「ご、ごめん!律っちゃん…ゴメンね…;;」

唯「そろそろ活動時間が終わるよ。
  みんな、ここからが最後のふんばりどころだよっ!!」

律「唯…この一日であんなに大人っぽくなっちまって…」

ピンポンパンポ~ン♪

澪「!? …いよいよか。」

さわ子『軽音楽部の皆さんは、至急体育館に集合してください。
    繰り返します。軽音楽部の皆さんは、至急体育館に…』

紬「いよいよ大ボスの登場ね…」

梓「悪の根源ですね…」

唯「戦闘力53万だね…」

律「唯、さっきのあたしの発言を取り消させてもらうぜ。」


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