お湯(熱湯)をかぶると男、水(冷水)をかぶると女になる身体を手に入れた4人
文化祭も無事に乗り切ったのだが…

文化祭も無事に終わり少し肌寒くなってきた頃
音楽室にはこれまでとは少し違えど、いつものメンバーの姿があった

男律「おーっす!」

女唯「りっちゃんおりっーす!」

女紬「りっちゃん、今日も?」

律「いやー、授業終わったしいいかなって」

律はあれ以来、動きやすい、生理が来ないという理由で男でいる時間が多かった

梓「もぉ…やるなら家でやってください!」

律「まぁまぁ、こっちのがドラムにパワーはいんだよ」

律の口調は以前にも増して男っぽくなっていた

梓「これ以上走らせないでください!」

梓がしかめっ面で返す、只でさえ走り気味な律のドラムである
梓の意見も最もであった

律「まぁそう言うなって、なぁ澪!」

女澪「……」

澪の表情がやや強張る
前の事件以来、澪は男律を強く意識していた

律「澪?別にいいよなー?」

澪に同意を求めてくる律

澪「べ…べ別に、好きな方でいればいいだろ」

澪は素っ気ない振りをして返事を返していた

律「……」

ジャンジャンジャジャンジャジャーン

澪「じゃあ今日はここまでだな」

梓「お疲れ様です!」

唯「つかれた~」

律「よっしゃー帰るぜー!」

足早に部室を出て帰ろうとする澪
ここの所、律を避けよく1人で帰っていた
律もその行動に気付き今日こそはと澪の後を追った

紬「もぉ…澪ちゃんも素直じゃないんだから」

唯「なにが?」

梓「……」

唯「あ!今日憂に買い物頼まれてたんだ!むぎちゃんあずにゃんまたねっ」


帰路
憂に頼まれた買い物メモを眺める唯

唯「うへ、ちょっと重そうだなぁ~」

唯「あっそうだ!」

取り出したるは1つのお湯が入った水筒
唯はいつも持ち歩いていた

唯「これをかけて…スボンにはきかえて…ネクタイ締めて…」

男唯「じゃじゃーん!またまた登場男唯ちゃん!」

唯はその姿でスーパーへと入っていった


帰路2
律「おーい澪~!」

追い付いた律が後ろから澪に声をかける

澪「!」

律「何だよ先に帰っちまってさぁ」
澪「べつに、待ってる理由もないだろ」
律「あーつっめてぇー」

澪「……な、なぁ律」律「あ!明後日の日曜日遊びにいかね!?」

澪「え?」
律「ほら最近2人で遊んでねーじゃん~」
澪「……」

澪は正直迷った
今の律と2人きりになって場を保たせる自信がなかった

澪「ご、ごめん私」
律「よし決定な!じゃあ日曜昼1時駅前で!」

半ば強引に予定を決め律は走り去った

澪「ちょ、ちょっと律」


某空手道場
師範代「柔なき拳に強さなど無し!」

門下生「押忍!」門下生「押忍!」
男紬「押忍!」

師範「つぎ、琴吹と鈴木!前に!」

紬「押忍!」


スーパー
いらっしゃいませー

唯「えーっと塩と醤油と小麦粉と…」

唯「あ」

唯「和ちゃーん!」

和「え?」

和を偶然発見し、無邪気に名前を呼ぶ唯

唯「和ちゃんも買い物~?」

和「えっと…あなたたしか前に転校生で桜高に来てた…」

和は男唯の正体を知らない
ただ憂と2人でいる所を見ていた為、憂の知り合いか何かと思っていた

唯「あーえっとね~」

唯はここである悪戯を思いついた

唯「僕、唯の彼氏なんで~す!」

和「え…?」


澪の家
澪「や、やばいよ律と2人で出かけるなんて…」

澪「私ろくな服もってないよ…」

澪は困惑していた
律に対する感情が、友達から異性のソレに対する感情へと変わり始めていた事
以前からも律に対しその感情はあったが、女の子同士という常識から外れた事実が澪を押さえ込んでいた
しかし今は違う
好んで男になっている律、うまくいっても私は変じゃない…
だがそのもしかしたらと言う可能性が澪を不安にさせた

澪「やっぱりオシャレしてくべきだよな…」

澪「うう…でもどんな格好を…」

澪「そうだっ」

澪は携帯を取り出した


律の家
最近男でいる時間が長かったせいか?
私は澪に対して明らかに、その…友達というよりも、恋愛感情が浮かんでいた

律「私の真の姿はやっぱ男なんだ…」

昔から澪に対してはレズと勘違いされるほどべったりだった私
やっぱあの感情は嘘じゃなかった…

律「いや、むしろこの感情の伏線だったのか?」

律「……」

律「やっべ、まただ…」

律は妙に下半身が疼く感覚を覚えた
女の時とはまた違う、下半身に血が集まる感覚である

取り出したるは澪の写真

合宿の澪、文化祭の澪、普段風景を撮るふりしてとった澪
色んな写真が出てきた

律「……」

無言になり写真を見つめる律、少し顔を赤くしスボンを下ろし始めた

律「やっべ…やっぱ我慢できねぇ‥」

下はパンツだけになった律の下半身から激しい膨らみが見られた

律「あぁぁぁぁ…でもこれしたら絶対欝に…うぅ…」

律「でも我慢できねぇおさまらねぇぇぇぇぇぇ!」


スーパー
和「彼氏…?唯の…?」

唯「そうそう~!」

和「そう…なの‥」

唯「…?和ちゃん?」

和「あ、ううん何でもないわよ。それじゃあね、えっと進さん」

唯「あ、うんばいばい」

唯「なんか全然おもしろくなかったな~」

唯「あ!買い物買い物」


空手道場
師範代「じゃあ今日はここまで!」

門下生達「あざっしたー!!」

着替え室
鞄から携帯を取り出す紬
澪からメールが届いていた

紬「あら?」

鈴木「おいことぶきー!帰りマックよってかね?」

紬「うん、いいよ!」

紬「何かしら澪ちゃん」
ピッピッ


律の家
律「はぁ…はぁ…くっ…うっ…」
律の右手にはしっかりと握られた男のソレ
左手には澪の写真

律「うぐっ」ビクンビクン

大事な写真を汚してはならないと最後は写真を手放し、ティッシュで大量の白液を受けとめた

律「はぁ…」

律「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

律「またやっちまったよ…」

賢者タイムに突入した律は後片付けも程々に直ぐ様、女へと戻った
女律「澪…ごめん…」

律「はぁ…こんな事してる私に澪を想う権利なんてあるのかな…」

律は急に女々しくなっていた
ていうか女に戻っているからだった

律「あ、やっべ生理来てるし」

律「もー風呂入れないじゃん!もどろもどろ!」

律はお風呂場へ向かった


マック
鈴木「でよーははは」

紬は先程の澪からのメールを確認する
内容はこうだ

澪『むぎ明日暇?』
澪『ちょっと…服買うの付き合ってほしいんだけど…』
澪『いきなりごめん、もし予定無かったらお願い…』

紬(なるほどね、澪ちゃん)
ピッピッピッ

紬『いいわよ、お昼からなら大丈夫』っと
むぎはメールを返信した

空手道場の友達「なになにことぶき、彼女?」

鈴木「え?お前いるのかよ!」

紬「ふふ、違うよ。友達の彼女…かな」

むぎはにやりとほくそ笑む


平沢家
男唯「ただいま~!」

憂「お姉ちゃん、買い物ありがとう」

憂が玄関で迎える

憂「重かったでしょ?」

唯「平気平気~男の子ならおちゃのこさいさいだよ~」

唯「ところでさぁ、憂ぃ」

憂「なーに?」

唯「今日はその~どうかなぁって」

唯が顔を赤らめ憂に問い掛ける

憂は何の事かは一瞬で悟った
唯と憂は前回既に男女の関係を持っている
相思相愛なこの2人
憂はにこやかに笑うと、恥じらう唯に返事した

憂「ふふ、いいよお姉ちゃん」

憂「ご飯済んだらね」

唯「わ~い!」

唯もまた満面の笑みで喜んだ

―――
和の部屋

和は考えていた
あの唯に彼氏なんて、どう考えてもおかしい

和「唯に彼氏…唯に‥」

和「とりあえず…」

和は少し震えた手で携帯を手にした


2