廃墟跡

廃墟跡の入り口が開く…
その先に映る姿…
ブロンドの髪をなびかせた少年…

紬「はっ‥はっ‥」

澪「むぎ…?むぎ!!」

律「な、なに…」

ふらつく頭を起こし律も入り口を見つめる

DQN2「はぁんお仲間かい、すぐに相手しちゃるけんそこで…」

傷ついた友人、泥まみれ汗まみれになった友人がむぎの目に映る

むぎもまた…理性が吹き飛んだ…

紬「てめぇ…この落とし前つけてもらうぜ…」

普段のそれとは比べものにならない、むしろ真逆の剣幕

百合の話をする時以上にむぎの表情が燃え上がる

澪「むぎ…?」

律「や、やめろむぎ…」

止めに入ろうとする律

紬「りっちゃん…女の子が…顔に傷なんて…」

更にむぎの戦闘力が上がる
元々アンプを超軽々汗一つかかず運ぶこの少女
素質は十分にあったのだ

DQN2もこのただならぬ殺気を感じ取る
達人同士にしかわからぬこの気配
DQN2「!!」

DQN2「武道家として…是非手合せ願いたい」

DQN2のなまりが消える

紬「ふん、只の屑では無いようね」

………
……

紬「破ぁ!」

勝敗は一瞬であった




平沢家

リビングには全裸の唯と憂が鎮座していた

唯「はぁ…」

憂「お、お姉ちゃん元気出してよ…」

唯「うぅ…ごめん憂‥」

~回想~

唯「は、入った…入ったよ憂…」

憂「う、うん…お姉ちゃ…んっ…ぁっ…ん…ぁっ…」 


唯「す、すごいよ憂…これ…って…うあ!」ズポっ

動きすぎた唯は勢い余ってソレが憂のアソコから抜けてしまった…
また抜けた衝撃でイってしまっていた‥

憂「またしようよお姉ちゃん、ねっ」

唯「うぅ…憂~!」

こうして平沢家の夜は更けていった



廃墟跡

紬「りっちゃん大丈夫!?今救急車を…」

律「平気平気、最初は顎に当たってふらついたけどさ」

律「ちょっと舌噛んだだけだし…こいつこう見えてそんな悪い奴じゃ…」

律は血反吐を吐き転がったDQN2を見つめた

澪「うわぁぁぁぁりつぅぅぅぅぅぅぅりつぅぅぅぅぅぅ」

律に泣きながらすがりつく澪

律「お、おい」

紬「ふふ、それじゃあ私お邪魔だから帰るわね」

律「え?あ、ちょっと…」

紬「大丈夫、この方達はすぐに病院に搬送してもらうわ」

紬「じゃあねっ」


律のお部屋

律「あいててててててて!」

部屋で澪に手当てを受ける律
幸い怪我は舌と口を少し切っただけであった

澪「おいあんまり騒ぐとおばさんが…」

律「わ、わかってるよ…」

律「……」

澪「……」

無言の空気が流れた

澪「なぁ」律「なぁ」

2人の言葉が重なる

律「な、なんだ?」

澪「り、律から言えよ」

律「はぁ?澪のが早かっただろ!なんだよ?」

澪「いーや律のが早かった!早く言えって!」

律「絶対言わねぇ!」

澪「じゃあ私も!」

こうして2人の夜は更けていった


むぎちゃんのお部屋

斎藤「あの技の出来はどうでございましたか?お嬢さ…失礼、若様」

紬「いいわよ、お嬢様で」

斎藤「左様でございますか」

紬「やっぱり私、女の子のがいいな…」

斎藤「お嬢様…」

紬「あ、でもせっかくだしもっと色々教えてもらおうかしら!」

斎藤「ではこれ等いかがでしょう」

紬「これは何という技なの?」

斎藤「牙突」

こうして琴吹家の夜は更けていった



~1週間後~

放課後音楽室

梓「文化祭まであと5日…」

律「だなぁ…」

紬「そうねぇ」

唯「う~ん」

澪「……」

さわ子「おいお茶」

この1週間、様々な方法で先輩達が元に戻る方法を試行錯誤しました
しかし結果は得られず…

梓「先輩達真面目に考えてますか!?」

律「そうは言うがな梓」

唯「この身体生理が来ないし結構便利だよあずにゃん!」

梓「……」

唯「でもあずにゃんに抱きつけないのは辛いなぁ…」


徐々に擦り寄る唯

梓「べ、べつにいいですよ…」

唯「え?」

梓「そ、そんな事よりまだ試してない方法は無いんですか!」

紬「そうねぇ」

澪「あ…」

律「ん?」

皆「またお湯をぶっかける!?」

澪「う、うん」

紬「そういえば試してなかったわね…」

律「更に男っぽくなるんじゃねぇだろうな!?」

唯「りっちゃんもう十分男っぽいよ~」

律「うっせー!」

梓「でもお風呂じゃ反応しないんですよね?」

澪「前はこのティーポットのお湯を…」

梓「熱そう…」

律「まぁモノは試しだ」

お湯を準備するむぎ
構える唯

唯「いっくよー!」

律「お、おい冷ましたか?」

唯「平気平気~」

律「平気じゃねぇよ!」

澪「じゃ律、頼むな」

律「俺かよ!」

梓「すっかり男子ですね…」

紬「大丈夫りっちゃん、水もあるから~!」

律「……」

唯「いくよ~うわっ」ズルッ

またも盛大に転ぶ唯
そしてポットは…

澪「えっ?あっちょっと!」
バシャん
澪に降り掛かるお湯

澪「あぁぁぁぁぁつうううううううううううういいいい!」

律「ダメか」

梓「はぁ…」

唯「ご、ごめん澪ちゃん~」

紬「澪ちゃんお水よ!」

むぎはバケツに組んだ冷水を澪に振り掛けた

ぐしょぐしょになる澪

唯「濡ちゃん澪れ澪れだね~」

律「あっはははは」

梓「……ププッ」

紬「あらあら」

澪「おーまーえーらーぁ!」

澪「あ…」

唯「あっ!」

そこには現役女子高生秋山澪の姿があった

律「マジかよ!?」
紬「澪ちゃん!」

梓「み、澪先輩…」
何故か少しがっかりする梓

唯「澪ちゃんだーっ!」

澪「も、戻れた…」

律「おい次私だぞ!」

唯「えー私~!そしてあずにゃんにチューするのチューを~!」

そして全員元に戻る軽音部メンバー

唯「なんだかんだで楽しかったねこの1週間!」

律「疲れたよ‥なぁ澪」

澪「……」

律「澪?」

澪「え?あ、そうだな」

紬「不思議な体験だったわね」

梓「本当ですよ、文化祭間に合わなかったらどう…」

唯「私お茶入れてくるね!」

律「いやー久しぶりに家帰れるな澪!よかったなー」

澪「うん…」

梓「澪先輩急に元気なくなりましたね」
梓がむぎにヒソヒソと語り掛ける

紬「うふふ、それはきっと男りっちゃんに二度と」

唯「皆おまたせ~!うわっ」ズルッ
デジャヴとはご存じだろうか

唯「うわっ」

足を滑らせその場に勢い良く転げる唯
ティーポットは宙を舞い、蓋が外れ、皆の頭上に降り注いだ

律「うわっちー!」

澪「ああっつぅぅぅぅ」

紬「もう唯ちゃんったら、ウフフ」
唯「あっつーいー!!!!」

律「何やってんだよ唯!」

唯「えへへ…ごめん~」

澪「おぉあつ…まったく…」

紬「皆、大丈夫?」

紬のみあっけらかんとしていたが、他の3人はその熱さに悲鳴をあげた
と、同時に何か違和感に気付く…

唯「みんながお湯をかぶって男の子になっちゃった!」

唯「私達の正体ってどっち?」

澪「り、りつぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」


続く?