こんにちは中野梓です

まさか文化祭を前にしてこんなピンチを迎えようとは…

憂「梓ちゃんばいばい」

梓「あ、憂…ねぇ唯先輩達…」

憂「うん…」

梓「文化祭どうなるんだろ…」

憂「あのままじゃダメかなぁ?」

梓「えぇ!」

憂「演奏は出来ると思うし…」

梓「お、男になった先輩達があの歌詞を…」


梓妄想タイム

澪「ああ神さまっおねがいっ☆」

唯「そーだホッチキスで綴じちゃおう☆」

妄想タイム終了


梓「無い…」


音楽室

ガラッ
入部届けを出し終えた紬が音楽室に戻ってくる
その空気から律と澪がケンカしているのを察知した

紬「あらあらまぁまぁ」

紬「でも男の子のケンカは後に引かないさっぱりしたもののはず!」

唯「むぎちゃーん何ぶつぶつ言ってるの?」

紬「何でもないんだぜ、がはははは」

唯「がはははは」

梓「もう先輩達!笑ってる場合じゃないですよ!」

唯「おおあずにゃん~!会いたかったよ~」ガシッ

いつもの調子で抱きつく唯

梓「ちょ、ちょっと」

バチィィィン!
勢い良く梓の平手が唯の左頬にHITする

梓「あ…!つ、つい…」

唯「……」

梓「あ、あの唯先輩…」

紬「ゆ、唯ちゃん…」

お互い黙り込んでいた律と澪もこれには驚き顔を見合わせた

律「お、おいヤバくねこの空気…」ボソボソ

澪「せ、先生!」

さわ子「あ?」

そこには菓子を貪り堕落した美人教師の姿があった

唯「い…」

梓「ご、ごめんなさい唯先輩!」
梓「その…一応男性なのであの…」

唯「い…」

紬「唯ちゃん梓ちゃんも悪気があったわけじゃ…ね?」

梓「すいません…」

唯「痛くない!」

梓「は…?」

唯「いやぁすごいね~男の子になってからやたら身体が頑丈でさ~」

唯「ギターもなんか軽いしいいことづくめだよ~」

梓「も、もう!」

唯「えへへへ‥」

紬「よかった…」

律「んだよもー」

澪「びっくりしたぁ…よくは無いけど」

さわ子(誰か喰いたい…)


帰路にて

唯「じゃあね、ばいばい~」

律「おーうまた明日な」

澪「またなー」

いつもの場所で別れる3人

律「なぁ澪、コンビニよってかね?腹減ってさ」

澪「はぁ?あんだけお菓子食べただろ…」

律「なんか炭水化物系が摂りたいんだよ」


唯帰路サイド

唯「はぁ…」

梓に叩かれた左頬をさする唯、少し赤くなっている
痛くない、などと言ったのは嘘であった

唯「あずにゃん、昨日から全然抱きつかせてくれないなぁ…」

唯「やっぱり、男になったせいなのかな…」

唯「ちょっと…つらいな‥」

本当はあの場で泣きたかったのだが、唯は部の雰囲気を崩してはいかぬと耐えていたのだ


セブン○レブン前

コンビニ前に到着した2人、急に律が入り口付近に座り込む

律「なあ澪、見て見て」

澪「何してるんだ…?」

律「よくいねぇ?こうやってコンビニ前でウンコ座りしてる連中」

澪「あぁ…いるな」

律「だろ?」

澪「ていうか、よく似合ってるぞ律」

律「なにをー!」

澪「アハハハ」

先程のケンカなどもう忘れたかのように笑い合う2人であったが
不意に横から声がかかる

DQN「おいてめぇどこ中よ?」

律「は?」

声の相手に振り向く律、そこにいたのは頭の悪そうな腰パンしすぎのガラの悪い高校生4人組であった

DQN2「あほ、中とちごうて高やろ」

DQN「でもこいつら中房くせえっすよ」

律「げげ…」

澪「り、律…」

澪が怯えながら律にすがる、明らかに絡まれたのがわかった

律「い、いやあの僕達は~」

DQN3「ここで何偉そうにたむろっとんや?」

DQ4「おいちょっと顔貸せや、ついでに金も貸せや」

律(やっべぇ…)

澪は震えて声も出ない

DQN「こいつ何プルプル震えてんだ?おいオカマ野郎!」

澪「ひ、ひぃぃぃぃっ」

DQN2「おい人が見とる、こっちや」


都合の良い廃墟跡

律(ど、どうする…どうする…)
澪「うぅ…」ガクガクガクガク

澪の震えが止まらない、律は意を決してリーダー格らしきDQN2に切り出した

律「あ、あの」

DQN2「あぁ?」


律「お、お金なら渡すから…見逃してくれませんか?」

DQN4「金はもろとこ!」

律は財布の中身(1487円)全てを渡した

律「じゃ、じゃあこれで」

律「おい澪、いくぞ」

澪「う、うん…」

よかった…律が安堵したその時

DQN2「待てや」

律「え?」

DQN2「ワシは金よこせなんか言うとらんで」

律「え…あーでも」

DQN2「ワシの望みはこれだけや」
不意にDQN2の右フックが律の顔面目がけて飛んできた

律「おわっ」

律はとっさに後ろに退け跳ぶ、これでも身軽さは軽音部一だ

DQN2「ほう」

DQN2「お前ら塞げ」

DQN共「へい」

DQN連中が入り口を塞ぎ始める

律「澪!逃げろ!」

澪「で、でも…」

律「いいから!」

DQN3「にがさへんで!」

澪を取り押さえようとするDQN3、その時である

律「こっのぉぉぉぉぉ!」

律の頭突きがDQN3の下顎にHITする
DQN3は焦点が定まらずその場に倒れこんだ

律「いってぇぇぇぇぇぇ!澪早く!!誰か呼んでこい!」

澪「り、律…」

澪は律が開いた突破口を駆け出す

律(なんか身体能力あがってね?勝てるんじゃね?)

律はそう思い始めていた


平沢家

唯「ただいまぁ…」

憂「お兄ちゃんおかえり~」

梓に叩かれたショックと、もう女に戻れないのではという不安をようやく抱き始めた唯
明らかに元気の無い姿が憂を心配させた

憂「お兄ちゃんどうしたの?」

唯「え?いや何でも…」

憂は唯の左頬の赤みに気付く

憂「お兄ちゃんそのほっぺ…」

唯「憂…」

憂「な、なに?」

唯「もうお兄ちゃんって呼ばないで…」

憂「どうしたの…?学校で何かあった…?」

弱々しくうなだれている唯に優しく問い掛ける

唯「憂はさ…私が男のままでもいいの?」

憂「え…?」

唯は自分が男になってしまった為、梓だけでなく憂にまでも拒絶されるのではと考え始めていた

唯「私このまま戻れないのかな…」

憂「お姉ちゃん…」

唯「憂のお姉ちゃんに戻りたいよ…」

憂は少し考えた後唯に向かって言った

憂「私、平沢憂は」

唯「え…?」

憂「世界で誰よりも平沢唯を愛しています」

憂「誰よりも…」

唯「う、憂…」

憂「どんな姿になっても、私はお姉ちゃんが大好きだよ」

唯「憂~!」ガバッ

憂「もうお姉ちゃん、苦しいよ」
唯が憂に抱きつく、憂はそれを優しく抱き返した

唯「あれ?」

憂「お姉ちゃん?」

唯は下半身に違和感を覚える


……

澪「はぁ…はぁ…り、律…」

廃墟跡から逃げ出した澪、交番に行くべきなのだが気が動転しているせいか思い付かず
直ぐ様ムギに電話をかける

プルルル

澪「は、はやく…はやく…」

紬『はい、澪ちゃん?』

澪「む、むぎ!律が!律が殺されちゃう!」

紬『え…?』


廃墟跡

DQN1「どへぇぇぇ」

鼻血を吹きながら転がるDQN1、律の圧勝であった

律「へっへ、私こんなに強くなってんのか」

DQN2「次」

DQN4「お、俺は遠慮しときます…へぇ…」

逃げ腰になるDQN4にDQN2の怒りの鉄拳が入る

DQN4「ふぅぅぅべぇぇぇぇぇ」

鼻の軟骨が潰され地面に崩れ落ちた

律「お、お前仲間を…」

DQN2「やるやないか坊や」

律「ぼ、坊や?」

DQN2「どや?ワシとつるんでこのへんの高校しめへんか?」

律「はぁ?バカかお前…」

DQN2「ワシをバカ呼ばわりしたんはおまんが初めてや、やっぱおもろい小僧やないか」

律「興味が無い」

DQN2「ほなここで死んでもらおか、血祭りや」

律「血祭りって…」

だんだん律はバカらしくなってきていた
だがその時



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