幼唯「…うん…たんうん…たん」

幼和「へぇ~唯上手いな」

幼唯「そう?えへへ」

幼和「ドジな唯にも取り柄があったな」

幼唯「ぶ~」

幼和「ゴメンゴメン、機嫌なおせって」

幼唯「ぶ~」

幼唯「うんたん!うんたん!」

先生「唯ちゃんどうしたの?お歌の練習?」

幼唯「うん!和ちゃんが褒めてくれたの!」

先生「良かったわね唯ちゃん」

幼唯「うんたん!うんたん!うんたん!」


小唯「わ、私じゃないよ」

A「嘘つくなよ!クラスの給食費無くしたんだろ!!」

小唯「わ、私無くしてないもん…ずっとかばんの中に入れて机にかけてたもん」

B「じゃあなんでないんだよ……まさか平沢盗むつもりじゃないだろうな」

C「平沢は泥棒だ~ドロボー!ドロボー!」

その他「「「ドロボー!ドロボー!」」」

小和「お前らいい加減にしろよ!!平沢が泥棒なんかするわけないだろ!!」

A「じゃあ何でないんだよ」

小和「……それは」

B「ほらみろやっぱり平沢が盗ったんじゃないか!」

小唯「違うもん、私泥棒じゃないもん」

小和「そうだ!平沢は泥棒なんかしない!!」


A「だいたい、ピンクの入れ物に入れて持ってきたって事も怪しいぜ」

小和「ん?何でお前ピンクの入れ物って知ってるんだよ」

A「さ、さっき平沢が言ってただろ!」

小和「平沢は鞄の中に入れて来たとは言ったが、鞄の中のピンクの入れ物に給食費が入ってるなんて言ってなかったぞ」

A「……それは」

小和「答えろよ!!」


A「いたっ!いたい!!」

小和「うるせぇ!自分が盗んだくせに平沢を犯人にしようとして」

A「いたい、いたいゴメンなさい…ゴメンなさい」

小和「そんな事でゆるされ…」

小唯「もうやめてよ和ちゃん!…もういいよ…」


小和「でも!」

小唯「和ちゃんが私のかわりに怒ってくれたからもういいよ」

小唯「それに私、和ちゃんが喧嘩するのみたくないし」

小和「わかったよ……ゴメンな」

小唯「うん、私の方こそゴメンね」

小和「いいんだよ、唯を守るのが俺の仕事だからな」

小唯「えへへ和ちゃんだ~いすき」

小和「だ、抱きつくな!!」


唯「和ちゃん大丈夫?」

和「大丈夫、こっちで道はあってるはずだ」

唯「和ちゃんゴメンね、私があっちに行きたいって言ったから」

和「いいって気にするなよ……それにしても修学旅行で山登りはないだろ」


唯「え~私は楽しいよ」


和「そんな事言ってるの唯だけだぞ」

唯「そんな事ないよ~和ちゃんが面倒くさがりなだけだよ」

和「……唯には言われたくない」




唯「和ちゃん本当にこっちであってるの?」

和「道は間違って無いはずなんだけど……おかしいな」

唯「ねぇ、だんだん暗くなってきたよ?」

和「わかってるよ!」


和「あ~!いつになれば宿につくんだよ!!」

唯「和ちゃん大丈夫だよ~」

和「大丈夫って、お前もさっきまで心配してたじゃないか」

唯「うん、でも和ちゃんが一緒だから」

和「な、な、何言ってるんだよ!?」

唯「あれ?和ちゃん照れてる?」

和「うるさい!」


和「とうとう真っ暗になっちまったな」

唯「そうだ…ふぁ~」

和「唯、眠いのか?」

唯「……うん…ずっと歩いてるから…ふぁ」

和「しょうがない、俺が背負ってやるよ」

唯「わ、悪いよ」

和「いいから遠慮するなって、そんなんで歩いたら危ないからな」

唯「……でも」

和「今更何遠慮してるんだよ、ずっと面倒見てきただろ?」

唯「…………うん」
唯「ずっと私を守ってくれてたよね」ボソッ

和「何か言ったか?」


唯「ん~別にぃ」

和「何だよ気になるだろ」

唯「何にもないってば……それより」ガバッ

和「唯!急に抱きつくな!!」

唯「おんぶしてくれるって言ってのは和ちゃんでしょ~」

和「だからって」

唯「和ちゃん重くない?」

和「ああ…すごく重い」

唯「和ちゃん!女の子に重いって言っちゃいけないんだよ」

和「冗談だって、唯はいくら食べても体重増えないんだろ?」

唯「ひど~い」


和「なぁ、唯」

唯「………」

和「唯?」

和「唯寝たのか?」

唯「…………」

和「寝たのか…無理ないよなずっと歩いてたんだし」



和「はぁ……はぁ…はぁ」

和「看板がここにあるって事はあと少しか」

和「はぁ……はぁ」
和「もうすぐだからな唯」

唯「…………」

唯「……んっ…私眠って」

和「ゴメンな唯」

唯「(和ちゃん?)」

和「唯の事守るって言ってたのにこんな事になって」

唯「(和ちゃん覚えててくれたんだ)」


和「クソ!唯の事守るって言って何してんだよ俺は」

唯「(和ちゃん大丈夫だよ、私ずっと和ちゃんに守ってもらってるから)」

和「はぁ…はぁ…ずっと一緒にいるから」

唯「(えっ!?)」ドキッ

和「こんな事にならないように絶対唯を危険な目に合わせない…絶対守るから」

唯「(和ちゃん……うん、ずっと一緒だよ)」


~~

唯「……うっ…和ちゃん守ってくれるって言ってたのに…グスッ…ずっと一緒にいてくれるって…グスッ」

梓「…唯先輩」

唯「あずにゃん…うっ…うっ…」

梓「あの…さっきの人を和ちゃんって、真鍋先輩の事ですか?」

唯「ち、ちが!」

梓「教えてください唯先輩」

唯「………誰にも言わないでね」

梓「じゃあやっぱりあの人は真鍋先輩なんですか?」

唯「うん、学校の時は女の子の格好してるから気がつかなかったと思うけど」

梓「全然気がつきませんでした……まさか実は男の子なんて考えもしませんよ」

唯「普通は考えないもんね」

梓「そうですよ、でも何で真鍋先輩は女子校に?」



梓「まさか女装が趣味だったり女子校入りたいだけ、とかじゃ……」

唯「和ちゃんが桜校に入ったのは私のためなんだよ」

梓「唯先輩の?」

唯「うん、私の事を守ってくれるって、ずっと一緒にいてくれるって」

梓「……そうだったんですか」




和「………俺やっぱり行くよ」

律「行かないで!何で唯なんだよ……」

和「…………」

律「私じゃダメなのかよ………和の事好きなんだよ」

和「……律」

律「お願いだから行かないでよ」

和「ゴメン律……俺は唯と約束したんだよ」

律「……何て?」

和「唯を守るって、唯とずっと一緒にいるって」

律「…………」

和「だから行くよ………ゴメン律」ダッダッダッダッ

律「…………………………謝るなよ、バカ」



唯「でも和ちゃん、りっちゃんと一緒にいた」

梓「唯先輩」

唯「私とずっと一緒にいてくれるって言ったのに……私の事守ってくれるって」
唯「……和ちゃんはもう私との約束覚えてないのかな」

梓「そんなことな…」

和「唯!!」

唯「和ちゃん!?」

和「はぁ…はぁ…唯探したぞ」

唯「嫌!来ないで!!」

和「……唯」

唯「和ちゃんあっち行ってよ」

和「唯、俺は」

梓「待ってください!!」


唯「あずにゃん?」

梓「唯先輩は行ってください」

和「梓何言って!」

梓「はやく!!」

唯「…………うん」
ダッダッダッダッ

和「梓、どういう事だよ!!」


梓「どうもこうもありませんよ」

梓「唯先輩を悲しませる人が唯先輩に近づく資格なんてありませんよ」

和「だからそれは」

梓「律先輩といたじゃないですか、唯先輩の気持ちを裏切って」

和「…………」

梓「真鍋先輩に追いかける資格はありませんよ」

和「…………」

梓「それじゃあ私は唯先輩の所に行くので」


和「…………」

会長「何をしてるんですか?早く追いかけなさい」

和「会長!?何でここに?」

会長「そんな事はどうでもいいです、早く追いかけなさい」

和「でも、俺が行っても……」

バンッ
和「っ!何するんだよ」

会長「意地があるんでしょ?男の子には」

和「……会長」

会長「男なら約束は最後まで守りなさい!!」

和「∑っ!ありがとうございます!!」ダッダッダッダッダッダッ



会長「………初恋、実らずですか」



律「あ~あ…フられちゃった」

律「フられちゃったぞ~…みお~!」

律「……うっ……うっ…」

律「うっ…うっ…フられちゃったよ……バカ澪」

澪「なんだよバカ律」

律「え!?」

澪「バカとは何だバカ律」

律「なんだよ…グズッ…澪だって…うっ…私の事バカ律って」

澪「バカだよ……律はバカだ」

律「バカバカって!?」

澪「律」ダキッ

律「澪!?」

澪「私の気持ちに気付いてなかっただろ?」

律「……澪」

澪「私は律の事が好きなんだ…友達じゃなく女として」

律「澪」

澪「私じゃ和の変わりにならないのか?」

律「そんなの出来ないよ………和にフられたから澪になんて」

律「そんなの澪に悪いよ」

澪「そんな事気にしてるのか、バカ律のくせに」

律「何だよ………バカ澪」




唯「……和ちゃん」

和「何だよ、唯」

唯「和ちゃん!?∑はっ!!」

和「待てよ唯!」ガシッ

唯「嫌!話して!!」

和「待ってくれ、唯に言わないといけない事があるんだ」

唯「聞きたくない」

和「唯、俺は…」

唯「聞きたくないよ!!」

和「俺は唯が好きだ!!唯をずっと守りたい、唯とずっと一緒にいたいんだ」

唯「えっ!?」

和「子供の頃に約束したよな、ずっと一緒にいようて」

唯「和ちゃん覚えててくれたんだ」

和「当たり前だろ?」

唯「和ちゃん…和ちゃん…和ちゃ~ん」

和「だ、抱きつくな唯!」

唯「えへへへ」チュッ

和「な、な、な」

唯「大好きだよ、和ちゃん」