澪「なんか無性に疲れた」

律「いや、お前ずっと寝てたじゃん」

澪「…」



紬「あれが別荘よ」

唯「またデカいな…」

律「バレー部全員泊まれるぞ…」

澪「これが一番デカいのか?」

紬「まだ中ぐらいかな」

澪「これで中!?」


律「さて、海ですな」

澪「海だな」



澪「行かないのか?」

律「いやー、何かな」

紬「もしかして、一曲やっておきたい?」

律「分かる?」

紬「私も同じ気持ちだったの」

澪「私もだ」

唯「じゃあ、やるか!」

キュッキュ ジャーン

ツッツッタッドッジャーン

ドゥドゥウ


澪「で、曲は何にする?」

律「たまには別な曲にしようぜ」

紬「じゃあこれなんてどう?」サッ

唯「情熱大陸か…いいね」

澪「各パートのソロが出来て楽しいかもな」

律「よっしゃー!いくぜー!」



紬「律!」

ツッタカタンタカッタタカタカタカタンッタ タカッタタカタタッタンタカタカタカッタタカッ

律「唯!」

ギュィィィィィッ ギュギュギュジャララララララチャラチャラララララァーッ

唯「澪!」

ドゥンドゥルドゥドゥルンドゥッドゥルドゥドゥンドゥールドゥン

澪「ムギ!」

ポロンポロポロポロポロポロンポンポロロン ポロポロポロロロポロンポン

ジャッジャッジャガジャンッ
ズッダンダガダンッ

ジャガジャンジャガジャンッ

ジャガジャンッ ジャガジャンッ ジャーンッ


唯「ふふ…」

律「へへ…」

澪「あっはははは!」

紬「あはははは!」

律「ひーっやあ、今の最高!」

唯「あー、超楽しかったー」

律「澪なんかかつて無い程自分に酔ってたな!」

澪「律だってドラムソロで荒ぶってたじゃないか!」

律「…」

澪「…ぷふっ」

全員「あははははははははは!」


さわ子「みんなやってる?」

律「あ、さわちゃん」

さわ子「お、いい汗かいてるわね」カシャッ

澪「わっ いきなりなんですか」

さわ子「活動記録よ活動記録」

唯「ちょうど今終わったところなんですよ」

さわ子「あら、じゃあこれから海に?」

紬「はい」

さわ子「よし! みんな早く早く!」

律「フェスん時も思ったけど、さわちゃんって子供だな」

唯「しーっ」


さわ子「あー、ムギちゃんの別荘最高ー」プカプカ

律「イカダに突撃ー!!」ボヨン

さわ子「わわっ」

ザブーン

さわ子「ぷはっ りっちゃんー!」

律「私に追いつけるかしら?」ザババッ

さわ子「逃がすかぁー!」ザバババッ



澪「元気だなー」

唯「ふいー、疲れた」ボスッ

澪「お疲れ」

唯「澪は行かないのか?」

澪「私も休憩中」


唯「元気だよなー、あの二人」

澪「本当、前回はバレー部で今回は水泳部か」


澪「最初はさ」

唯「うん?」

澪「私。文芸部に入ろうと思ってたんだ」

唯「軽音部は部員0だったらしいし、無理もないな」

澪「そこを律に強引に入れられて、渋々始めたんだ」


澪「でも、今では律に感謝してる。軽音部に誘ってくれた事も、ベースを勧めてくれた事も」

唯「…」

唯「なんだかんだで律と澪はお互いを信頼してるし、うらやましいよ」

澪「それは律との仲がいいこと?」

唯「えっ」

澪「それとも私と仲がいい律がうらやましいの?」

唯「あ、いや、二人の信頼関係が理想的でうらやましいなっていう意味でっ」


澪「…」

唯「澪さん…?」

澪「ふふ…」

唯「え?」

澪「ぷふふ…、ご、ごめん、まさかそんなに動揺すると思わなくてっ」

唯「からかわれた…!」ガーン

唯「お、泳いでくるッ」ズンズンッ


澪「あ、行っちゃった…」


ザザーン

スタスタ

紬「隣、いい?」

澪「ああ」


澪「…」

紬「半分は本気だったもんね」

澪「ええっ!?」ビクッ



律「BBQはやっぱりいいな!」ジューッ

さわ子「今回の食費は出しておいたから、ジャンジャン食べなさい!」

律「さわちゃん!愛してる!」

さわ子「私もよ!」

紬「まぁ…!」ポッ

澪「ムギ、あれは酔っ払いの会話だぞ」



チャポン

澪「例によって露天風呂付きか…」

さわ子「ムギちゃん、私にこの別荘ちょうだい!」

紬「えーと…」

律「ほっといていいぞー」

さわ子「ああ…極楽」

澪「本当にいい湯だ…」

キュッキュッ

唯「みんなは仲良く風呂か…」ジャンッ

唯「へへ…」

ジャカジャカジャッジャッジャガジャッジャガジャッ

唯「君を見てると いつもハートDOKI☆DOKI」

唯「揺れる思いはマシュマロみたいにふーわ☆ふわ」



イーツモガンーバルー

澪「…歌ってる」

さわ子「唯君、実はボーカルやりたいんじゃない?」

律「でもふわふわ時間だし…」


ザバーッ


紬「はぁ…気持ちいい」


さわ子「で、あなた達は唯君が好きなのよね?」

律澪紬「!?」




さわ子「あれ、図星…?」


律「な、なんでそんな突拍子もない事を」

さわ子「だって、りっちゃんはいつもより髪をふわっと仕上げて、ホットパンツで美脚アピールしてたし」

律「うっ」

さわ子「澪ちゃんも普段と違ってパンツじゃなくスカートで来てたし、香水変えてた」

澪「ぐっ」

さわ子「ムギちゃんはポニーテールに合わせた服のチョイスで夏っぽさを演出してたわね。」

紬「やんっ」

さわ子「ただの合宿に、そこまでお洒落するかしら?」

澪「それだけで判断するのは早計じゃないですか?」

さわ子「まあ、恋してるとまでは行かなくても、気にはなってるんでしょ?」

紬「そうですねー」

律「ムギ!」

さわ子「いいわねー青春ねー」


澪「私は!」

澪「私は好きとかわかんないけど、ただ、唯がかわいいって言ってくれるかな…って」

律「澪まで…」


さわ子「りっちゃんはどうなの?」

律「私!?」

律「私は全然、唯の事なんか…」

律「…」



律「唯が女の子扱いしてくれた時、嬉しかった!」

律「唯がかわいいとこあるって言ってくれただけで嬉しかった!」

律「以上! 好きだの恋してるだのは知らんッ」

さわ子(実はりっちゃんが一番繊細かもねー)


さわ子「みんながどうしてこんなにも一生懸命なのか合点がいったわ」

さわ子「恋愛云々を抜きに、唯君と音楽してると楽しいのよね?」

澪「はい」

さわ子「さらに言えば、今この軽音部のムードが好きだ」

紬「好きです」

さわ子「むしろ軽音部が好きだ!」

律「あたぼーよ!」


さわ子「それだけ聞けたら私から言うことはないわ。頑張りなさい」ザバーッ


澪「最後言動ちょっとおかしかったな」

律「酔っ払ってるからな…テンションで乗り越えたよ」

紬「すごく満足げな顔だったわね」



澪「ちょっとのぼせ気味だ…」

律「さわちゃんの話長いんだもん…」

紬「麦茶出すわね」

唯「あ、風呂空いた?」

澪「っ」ボッ

律「う、うん、どうぞ、ごゆっくり!」カァァァッ

紬「…」ポッ

唯「…どうしたの、みんな?」


さわちゃんによって一石を投じられた軽音部

果たして、ライブを大成功に終わらせられるのか

第一期 終



※着メロ

唯→スモーク・オン・ザ・クオーター
澪→スリル
律→ディアゴスティーニのCM
紬→使用人…じゃなく必殺仕事人
憂→あんたの花道