――――――――――――――――――――

律「ったく、誰だよ、平手打ちで起こしやがったのは…」ヒリヒリ

紬「ねえ、りっくんと澪ちゃんて幼なじみなのよね?」

律「そうだよ~」

紬「澪ちゃんて、小さいころから恥ずかしがりやさんだったの?」

律「そうだぞぉ~、小学校のとき髪の毛のことほめたら真っ赤になって俯いちまったりしたな~」

紬「…それは恥ずかしがりやさんとはちょっと違う気が…」

律「?」

律「…てゆーか、なんで唯は部室のスミにうずくまってるんだよ」

唯「り、りっくんのせいだよぉ……//」

律(…俺、何かしたか!?)

ガラッ

澪「機材運ぶの終わった?」

紬「あ、澪ちゃん」

唯「おかえり~」

紬「澪ちゃん、はいお茶」

澪「ありがと、ムギ」

律「お、なんか落ち着いてんな~、あんなにボーカルするの嫌がってたのに」

澪「あはは、そんな子供じゃないんだし」カタ…

澪「いつまでも、動揺していられないだろ~」カタカタカチャカチャ…

律唯紬(め、めちゃくちゃ動揺してるし…)


――――――――――――――――――――

ガヤガヤ…

『以上、合唱部でした~』

ワイワイ…

唯「うわぁ、人がいっぱいいるよぉ!」

紬「本当ね~」

唯「とうとう私達の出番だね!」

律「いまこそ練習の成果を見せるときだぜ!」

唯紬「うん!」

澪「ちょ、ちょっと律…」

律「おお、どした澪」

澪「やっぱり、こんな格好で出なきゃいけない…?」ゴスロリー

律「我慢しろよ、俺だって着たくもない執事服着てるんだから」

唯「澪ちゃん、すっごくカワイイよ!」

澪「で、でもぉ…」

『次は軽音楽部によるバンド演奏です!』

律「ん」

唯「あ」

律「よーし、みんな行くぞぉー!」

唯紬「おーーーーー!」

澪「…ぉ、ぉーー…」

――――――――――――――――――――

ウィイイイイ…

パチパチパチパチ…

モブ「なにあれ、かわいー!」

モブ2「ひ、平沢のゴスロリ…」ゴクリ

モブ3「すっげー衣装だなぁ」

さわ(ふふふ、なかなか好評のようね…!)


澪(……ぁ、ぁあ……)

澪(や、やっぱり…だめ……)

澪(こんな大勢の前で、歌えないよぉ……)グス



唯「澪ちゃん!」

澪「!!…ゆ、唯……」


唯「みんな、澪ちゃんががんばって練習してたの、知ってるから!」ニッ

澪「…唯…」

律「そうだよ、澪」

紬「澪ちゃん!」

澪「…みんな…」

澪「………」コクッ

唯「絶対大丈夫だよ、がんばろ!」

澪「……うん!」




律「…ワンツースリーフォー、ワンツースリー!」

ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカ♪

澪「―――君を見てると―――








ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャーーーーン…

澪「………」


パチパチパチパチパチパチパチパチ!!!

モブ「すごーい!」

おまいら「平沢ー!俺だー!結婚してくれー!」

モブ2 「すげーぜ軽音部!!」

ワアアアアアアア…

澪「……!」

澪「…みんな、ありがとーーーーー!!」

律(………これで澪も、恥ずかしがり屋卒業できるかね……)


ビーン

澪「っきゃぁ!?」ズルッ

律(コード!?)

律「澪、危ないっ!」


ガシッ


澪「…あ……」

律「大丈夫か?」

澪「う……うん……」

唯「危なかったねぇ~」


澪「…ありがと、律」

律「どういたしまして」

唯「ぶー、いつまでくっついてるのさぁ!」

律「おっとそうだった」

澪「律」ボソッ

律「ん?」

澪「あとで、話しがあるんだ」

律「…ん、わかった」

『以上、軽音楽部による演奏でした~』

ワアアアアアアアア…

――――――――――――――――――――


律「久しぶりだな、澪から話しがあるなんて」

澪「そうだっけ?」

律「そうだよ。大抵は俺が澪を呼び出してた」

澪「そうだったのか……。言われるまで、気づかなかったよ」

律「それで澪、話って何なんだ?」

澪「……うん」

澪「………律………」

澪「私は、律のことが好きだ」

律「……!」

澪「ふわふわタイムの歌詞はね、本当は律のことを思って書いたんだよ」

澪「言葉にする、ずっと前から、私は律のことが好きだったんだ………」

律「………澪………」

律「……………ごめん」

澪「………唯のこと、好きなんだろ?」

律「……!な、なんで……」

澪「当たり前だろ、私はずっと前から律と一緒だったんだから」

律「澪…」

澪「でも、私の気持ちだけは伝えておきたかったんだ」


澪「行きなよ、唯ならまだ部室にいるから」

律「え、こんな時間にか?」

澪「私が、用があるから待っててくれって言ったんだ」

律「おま……!」

澪「私はもう、自分の気持ちを伝えちゃったから」

澪「次は、律の番だよ」

律「澪……」

律「…………行ってくる!」

澪「ああ、ちゃんと伝えるんだぞ」

ダッ

律「サンキュ、澪!」タタタ…

澪「………」

澪「がんばれよ、律………」



――――――――――――――――――――

ダダダダダ

律「はぁ、はぁ」ダダダ

ガラッ

律「唯!!」

シーン…


律「……帰っちゃった……のか……?」

ガラッ

唯「あれ?どうしたの?りっくん」

律「!唯!」

唯「りっくん、澪ちゃん知らない?探しにいったけど見つからないんだよぉ」

律「………唯、悪い。唯に待っててくれって頼んだの、本当は俺なんだ」

唯「ほへ?そうなのぉ?」

律「ああ。…ずっと、唯に伝えたかったことがあるんだよ」

唯「なになにぃ?」

律「唯」

律「俺、唯のことが好きなんだ」

唯「…………え?」

律「笑ってる唯も、泣いてる唯も、怒ってる唯も、全部好きだ」

唯「え?え?///」ボッ

律「水着の唯も、ゴスロリの唯も、制服の唯も全部」

唯「………………///」

律「この地球上全人類の中で、誰よりも唯が好きだ」

唯「り、りっくん……………」

律「………唯」


律「俺と、付き合ってくれ」



唯「………………ずるいよ、りっくん………」

唯「りっくんだけじゃないよ………」グス

唯「私だってぇ、りっくんのことが大好きだよぉ…………」ポロポロ

律「…なんで泣くの…」

唯「……だって、嬉しくて……」グス…


ギュッ…


唯「……ぁ……」

律「泣いてる唯もかわいいけど、笑ってる唯はもっとかわいいよ」

律「俺と一緒にいるときは、いつも笑顔にさせてやるから」

唯「………うん………!」


――――――――――――――――――――




唯「うわぁ、外は寒いねぇ」

律「秋だしな、夕方はもうこんなもんだよ」

唯「でも、くっついてれば寒くないよぉ」ギュー

律「唯さん、いきなり積極的ですね…」

唯「りっくんのせいだよぉ」

律「なんでやねん!」

唯「ここまで好きにさせた、りっくんがいけないんだよぉ………///」

律「唯………//」カアア

唯「えへへ……//」

律「……唯」

唯「なあにぃ」

律「キスしよう」

唯「ええぇ!む、ムリだよぉ!///」

律「どうして?」

唯「は、恥ずかしくてりっくんの顔見れないよぉ………///」

律「…………寝てるときにしたくせに」ボソッ

唯「!?///」

律「和に聞いた、講堂に来てたんだろ?」

律「唯のにおいがしたと思ったら、唇にやわらかい感触が……」

唯「い、言わないでぇぇぇぇ!///」

唯「ほ、本当はほっぺにしようと思ってたんだよぉ……」

唯「でも、我慢できなかったんだもん………///」

律「和に見られてたぞ」

唯「う、嘘ぉ!?」カアアアア

律「嘘だよ」

唯「り、りっくんのいじわるぅぅぅ!///」

律「あはははは」

唯「……………もぉ……」

律「………」

ピタッ

唯「……りっくん?」

律「……」

唯「か、顔ちかいよぉ……///…………ん…………!」

律「…ん………」

唯「………………………っ、はぁ、はぁ///」

律「…………これで、おあいこだ」

唯「…………やっぱりずるいよ、りっくん…………///」

唯「りっくん、手、つなご?」

律「ん」

ギュ

唯「えへへ……」

律「…帰るか!」

唯「うん!」


唯「………りっくん、大好きだよ!」




おわり