――――――――――――――――――――

和「えっと、ボーカルが唯で、曲目がふわふわタイムっと…」

和「オッケ、じゃあ出演時間決まったらまた連絡するよ」

紬「わざわざ来てもらってありがとう!」

和「これも生徒会の仕事だからね。でも、本当に唯で大丈夫なの?」

律「先週からさわちゃん家で特訓してるからなぁ~」

澪「多分、大丈夫なんじゃないかな…」

ガラッ

さわ「みんな、待たせたわね!」


さわ「完璧よ……。さあ唯ちゃん、みせてあげなさい!」

唯「…」

ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカ♪

律「す、すげー!」

澪「じょ、上達している!」

紬「そしてあの自信に満ち溢れた表情!」

唯「…」スゥ

唯『ぎみを見でると、いづもハートドギドギ♪』ボエー

律澪紬「………」ズルッ


さわ「練習させすぎちゃった☆」

唯「声枯れぢゃった☆」ガラガラ

律「かわいこぶってもだめだああああ!」

澪「そんな、じゃあボーカルは……」

さわ「澪ちゃんなら歌詞覚えてるんじゃない?」

律「そうだな、がんばれ澪!」

唯紬「がんばって、澪ちゃん!」

澪「あ、ああぁぁぁぁ…///」キュウ…

バタッ

和「だ、大丈夫!?」


~学園祭まであと三日…~


――――――――――――――――――――

~桜高祭当日~

ガヤガヤ…

澪「…はあ…」

澪(いよいよ本番か…)

澪「唯達、もうきてるかな…」

ガラッ

澪「おまた……せ……」

シーン

澪「…………」

タッタッタッタ

澪「えっと、唯のクラスは…」キョロキョロ

唯「はいらっしゃいらっしゃい、安いよ安いよぉ~!」ジュージュー

澪「ちょっと唯ぃ…」

唯「あ、澪ちゃん焼きそば?ちょっと待ってねぇ~」ジュージュー

澪「なんでそうなる……」ガックシ

澪「そうじゃなくってぇ、今日本番なんだから目いっぱい練習しておこうよぉ!」

唯「私も練習したいんだけど、朝一はクラスの当番になっちゃって…」

モブ「あっブレーカー落ちた」

モブ2「またかぁ!?生焼けになっちまうだろーが!」ガヤガヤ

澪「なんか大変そうだな…」

律「まいどありぃ、ごゆっくり~」

澪「律!」

律「お~澪、どうした?」

澪「ねえ律、本番前の練習やっておかないか?」

律「わりー!今受付の仕事がけっこう忙しいんだ」

澪「だれか、変わってくれる人いないの…?」

律「あ~、俺がこの企画のいいだしっぺだからな、最初くらいは俺がやっておかないと」

律「あ~あ、こんなことだったらメイド喫茶にしときゃ良かったな~」

澪「高校の学園祭でできるか!」ゴチン

律「たわらばっ」ドサツ

澪「う~ん……じゃあムギは?」

律「ん」チョイチョイ

澪「お、お化け屋敷……」ガクブル

律「中、暗いから気をつけてな~」

――――――――――――――――――――

澪「う、うぅ…」ブルブル

澪「む、ムギ、いるの…?」

客『きゃあああああああ!!』

澪「ひゃぁああああぁぁぁぅ!」シャガミッ

澪「む、ムギぃ、どこにいるのぉ…」グスグス

紬「澪ちゃん、私はここよ~」

澪「む、むぎ…………!」

紬「ここよぉ~………」ドロドロドロドロ

澪「いやあああああああああ!」

――――――――――――――――――――

唯「あ、和くん!」

和「唯、だいぶ声よくなったみたいだね」

唯「うん、まだ歌える状態じゃないんだけどねぇ」

和「今日が初ステージだっけ?3時からだよね」

唯「うん!」

和「じゃあまだけっこう時間あるし、練習しておいたら?」

唯「うん、この担当が終わったらするつもりぃ」

和「そっか。じゃあ、もうそっちに行ってきなよ。誰か他の人に頼んでみるから」

唯「え、でもぉ…」

和「いいからいいから、あとは任せなよ」

モブ「そうだよ唯、行っておいでよ」

モブ2「こっちは俺らに任せときな!」

唯「あ、ありがとう!」


――――――――――――――――――――

律「どうぞごゆっくり~」ヒラヒラ

律「ん~、疲れた~……」

ダッダッダッダッ

唯「りっくん!」

律「あ、唯~。まだ声治んないの?」

唯「うん、ちょっとイガイガするぅ」

律「そっかぁ…。喉、大切にしろよ?心配したんだからな」

唯「う、うん…」ドキッ

律「唯のカワイイ声が聞こえないなんて嫌だからなぁ~」ハハハ

唯「か、かわ…///」カアアア


唯(い、意識してなかったのに今ので思い出しちゃったよぉ…///)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



律「ひ、ひひひひひらひゃわっ!?」

唯「和くんの次は、りっくんに抱きついてあげる…///」ギュ

唯「りっくんも、和くんと同じくらい、私にとって大切な人だから…」

唯(……ううん、本当はそれ以上だよ)

唯(自分の気持ちに気付いちゃったから………)



唯(―――――私、りっくんのこと―――――)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

唯(な、なんであんなことしちゃったんだろぉ……もぉぉ…///)ボッ


律「お~い、唯?」

唯「ひゃわっ!?//」

唯(か、顔ちかいよぉ…!///)ドキドキ

律「どうしたんだよ、急にうつむいたりして」

唯「な、なんでもないよ…//」

律「…なんで目をそらすんだよ…?」

唯(は、恥ずかしくて目あわせらせないよぉ……///)カアア


唯「そ、そうだ!澪ちゃんたちは!」アタフタ

律「え?ああそうだった。ムギは中にいるけど、澪は部室にいるんじゃないか?」

唯「は、はやく練習行こうよぉ!」

律「ん、そうだな~…。あと少しで俺もムギも交代になるからさ、先行っててよ」

唯「わかったぁ!じゃあね!」ピュー

律「…なんだったんだ?」

律(俺、唯になんか嫌われることしたか…?)ズーン


――――――――――――――――――――

唯「……」ジー

紬「どうしたの?唯ちゃん」

律「なにやってるんだよ、部室前で」

唯「しぃ~!」チョイチョイ

紬「中にいるのは…澪ちゃんね」

律「ずっと、練習してたんだろうな…」




ガラッ

律「待たせたな!澪ぉ!」

澪「り、律!」


紬「一人にしてごめんなさい!」

唯「私も練習するよぉ!」フンス

澪「みんな……お、遅いぞぉ…!」



ジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャーン♪

律「よーし、まあまあなんじゃないか?」

紬「バッチリだったわ~!」

ガラッ

さわ「みんないるわね~!」

唯「あ、さわちゃん!」

さわ「ふふふ、軽音部の顧問になったことだし、なにか手伝えることないかと思って…」

さわ「衣装作ってきましたぁーーーーー!!」キラキラ

律「ノリノリだーーーーー!」

澪「あ、あんな服きて大勢の前で歌うの……?」ガタガタガタガタ

律「さわちゃん、澪でなくともこの服は恥ずかしいって…」

さわ「がんばって作ったんだけどなぁ…」ショボン

唯「ムギちゃんナース似合う~!」キャッキャッ

紬「そうかしら~」キャッキャッ

律「ってなに着てんだお前らーーーー!」ズサーーー

澪「なんでこんなことに…」ウワーン

さわ「じゃ、本番がんばってねぇー!」

バタン

律「嵐が去っていった……」

唯「りっくーん、どうどう?似合う~?」

律「ッぼぁ!!いつの間に着替えたんだよ!」

律(す、スク水は反則だって……//) ドキドキ

律「…に、似合ってるよ……//」

唯「あ、ありがとぉ……///」カアア

澪(なんで聞いておいて照れてるんだ…)

紬「あらあらまあまあ♪」

――――――――――――――――――――

唯「う~、思いよぉ…」ズシ

律「唯、それどこまで持ってくんだ?」

唯「講堂までだよぉ」

律「ケガでもしたら危ないだろ、俺が持ってくよ」

唯「え…でもぉ」

律「いいっていいって!男の俺が運んだほうが早く終わるしな!」ヒョイッ

唯「う、うん………あ、ありがとう、りっくん!」

――――――――――――――――――――

律「と、唯の前でカッコつけたはいいが…」

律「け、けっこう重たいぞこれ…」ズシ…

紬「~♪」スタスタ

律「く…お…」フラフラ

紬「ふんふ~ん♪」スタスタ

律(って、ムギのやつ汗ひとつかかずに!)ガーン

紬「しゃらんらしゃらんら~♪」スタスタ


律「の、和ぁ…」フラフラ

和「ああ、律。今演劇が始まってるから、隅に置いといてよ」

律「わかった…」ドサツ

律「あ~、疲れたぁ…」

和「――で、この次は合唱部だから――、うん、そのあと軽音部で――はい、機材はきてます」ガヤガヤ

律「……」

律「いよいよかぁ…!」

――――――――――――――――――――

唯「あ~運び終わったぁ~」ズズズ

紬「お疲れ様、唯ちゃん。お茶にしましょう」

唯「さっすがムギちゃ~ん…ってあれ、りっくんがいないよ?」

紬「機材を運んでるのを見かけたけれど…」

唯「…私、ちょっとみてくるね!」ダッ

紬「あらあら」フフフ

紬(唯ちゃん、やっぱりりっくんのことが気になるのかしらね)

唯「和くーん、りっくん知らな~い?」

和「唯。律ならほら、あそこに」

律「……ぐごー……」スピー

唯「寝てる…」

和「ちゃんと連れて帰りなよ。ここに居座られても困るし」

唯「う、うん」

和「――で、この先の打ち合わせだけど…――」ガヤガヤ

唯「……」

唯「りっくん、こんなところで寝てちゃだめだよぉ」ユサユサ

律「んが…」zzz

唯「も~、全然起きないや…」

唯「私の家に来たときも、ほっぺ触っても起きないし、抱きついてくるし…」

唯「……///」カアア

律「…むぐむぐ…」zzz

唯「り、りっくぅん、起きなよぉぉぉ…」

律「……」スピー

唯「……ぁ」

唯(和くんは向こうで打ち合わせしてるし…)

唯「り、りっくぅん、起きないとキスしちゃうよぉ///」

律「……」zzz

唯「ほ、ほんとにしちゃうよぉ…?」

律「…くぁ…」ムグムグ

唯「……お、起きないりっくんが悪いんだよぉ…///」モジモジ

唯「か、顔見れないし、ほっぺにしちゃおう…///」

律「……」zzZ

唯「……い、いくよ……///」



チュッ


唯「………ん………」

律「………ん……あ?」パチッ

唯「り、りっく…!?///」


律(唯のにおい……?)

唯「ど、どうしてこういうときだけ起きちゃうのぉ!///」バチッ

律「あべぽっ」ドサッ

唯「…もぉぉぉ…!///」

律「ぐ……べ……」ボロボロ

和「あ、律。やっと起きたか」

律「…の、和、今のはお前か……?」ボロボロ

和「な、なんの話だよ…」


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