──────京都
キバヤシ「手紙の住所はこの辺りのようだが」
キバヤシ「田井中…」
律「───おなか空いたぞ!澪!」
澪「知らないよ!その辺でなんか買えばいいだろ」
律「私は澪の愛の篭った手料理が食べたいぞ!」
澪「な!ばッ////」
律「ん?なんだあの5人組…」
澪「……まあ律がどうしてもって言うなら私は構わないけど…////」
律「おい澪」
澪「…好きなおかずとか一応聞いとくぞ////」
律「おいって!」
澪「へ!?」
律「変な5人組がいるんだけど……」
澪「ほんとだ」
キバヤシ「君たち」
律(うわ!話しかけてきた!)
澪(どうするんだよ!)
キバヤシ「いきなりすまない、ちょっと尋ねたいことがあるんだが…」
律「は、はぁ…」
澪「どちら様ですか?」
キバヤシ「あ、失礼」
キバヤシ「我々はマガジン・ミステリー・ルポルタージュ、通称MMR」
キバヤシ「俺はリーダーのキバヤシだ」
キバヤシ「道を尋ねたいんだが…」
律「へ?MMR?」
律「あーそういえば澪に見せたら怖がっちゃって面白かったなぁw」
澪「宇宙人怖い宇宙人怖い宇宙人怖い宇宙人怖い宇宙人怖い宇宙人怖い……………」(ガクガク)
イケダ(この子澪ちゃんって言うのか、可愛いなぁ)
律「ありゃりゃ、トラウマになってたか…」
キバヤシ「す、すまない………」
律「ってそのMMR!?」
澪「律、この人たちなんかやばくないか?宇宙人の事とか調べてるんでしょ?」
澪「帰ってもらった方が良いって!関りすぎてUFOが来たらどうするの…」
ナワヤ「聞こえてるぞ」
澪「え!?アハハ…」
律「本物なんですか!?」
ナワヤ「もちろん本物だぞ!」
律「すっげー!!なんで本物のMMRがこんな所にいるんですか!?」
タナカ「実はこの近所の人から手紙が来てね、気になる事があって話を聞きに来たんだ」
律「なるほど、しかしこの辺にMMRの読者がいたとは……」
タナカ「君はこの辺りには詳しいの?」
律「そりゃこの辺に住んでますから!」
キバヤシ「田井中さんって人は知ってるかな?」
律「私じゃんw」
タナカ(どう見ても聡って感じじゃないよな…)
律「いつの間に手紙出したんだ私!」
律「ドッペルゲンガー!?生霊!??私が調査されるのか!!」
澪「やめてよ!バカ律!」(ブルブル)
タナカ「えっと………君が聡君…なわけないよね……」
律「聡?………なんだ聡か」
タナカ「知ってるの?」
律「弟ですよ!」
澪「律!こんな人たちに関わったらグレイにさらわれちゃうよ!」
ナワヤ「んなわけあるか!」
澪「ひぃ!」
律「───そういえば手紙ってどんな内容なんですか?」
タナカ「え!?ああ、ちょっとね!」
タナカ(君の様子がおかしいから調べに来ただなんて言えないよ)
律「もしかして聡の奴、宇宙人とこっそりコンタクトとってるのか!?」
澪「ひぃ~~~~」
律「おーい、聡!お客さんだぞー!」
聡「なにー?」
キバヤシ「君が聡君だね」
聡「あ!もしかしてMMR!!来てくれたんですか!?」
キバヤシ「手紙ありがとう、良かったら詳しく話を聞かせてもらえるかな」
聡「はい!あ、でも…」
律「───おい!澪!落ち着けって!」
澪「聡が宇宙人と!?じゃあ律も宇宙人!グレイ!!うわぁ来るな律!!」
律「ダメだこりゃ…」
ナワヤ「なんだよこの子…」
タナカ「錯乱してる…」
律「ほら!いい加減失礼だろ!ちょっと来いって!」
澪「やだやだ!私を食べても美味しくないぞ!!」
律「悪い聡!ちょっと澪を落ち着かせてくる!親いるから平気だろうけどあとよろしくな!」
澪「はなせ~バカ律~!うわああああ!!さらわれる!!」
聡「───すいませんあの人やたら怖がりで…」
キバヤシ「ははは………」
ナワヤ「すごかったな…」
イケダ(澪ちゃんかわいかったなぁ…)
聡「ま、まあ姉がいないほうが話やすいですし…早速……」
キバヤシ「─────夜中にうめき声か」
聡「はい、電気もろくにつけずにいつも遅くまで起きてるようで…」
タナカ「様子を見には行かないの?」
聡「一度行ってみたんですが、物凄い形相で追い返されました」
聡「それでもう絶対に入るなって念押しされちゃって……」
聡「その時こっそりみたんですが、祭壇みたいな物を作ってそれを叩くような事をしているんです…」
聡「まるで何かに取り憑かれたような……そう、儀式をしているみたいなんですよ」
キバヤシ「儀式か…」
律母「カタカタと音を立てて……何をしてるか聞いても何もしてないって言い張るんです」
律母「部屋に近づくと感付かれてベッドにもぐっちゃうんですよ」
律母「もしかしたら本当に記憶がないんじゃないかって心配で……」
ナワヤ「あの元気な子がか…そうは見えないんだけどなぁ」
律母「昼間は普段どおりなんですが夜中になると……」
キバヤシ「なるほど…」
キバヤシ「良かったら今晩、様子を見せてもらっていいですか?」
律母「是非お願いします!娘を助けてください!」
聡「お願いします!元気な姉ちゃんに戻ってほしいんです!」
ナワヤ「(ジーン)わかったぜ、聡!MMRに任せておけ!」