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★飯盒の炊き方★
【米の量り方】
飯盒の中蓋のすりきり一杯が2合です。
上蓋のすりきり一杯で3合です。
飯盒の内側に線があれば、下の線まで米を入れると4合です。
【米の研ぎ方】
1. 飯盒に米を入れ、たっぷりの水(飯盒の2/3ぐらい)を入れる。手を入れて、左右にシャカシャカっと手早くかき混ぜて、すぐに水を捨てます。これを2回繰り返します。
2. 米が完全に浸るぐらいの少量の水を入れ、中蓋をします。両手で飯盒の本体を持ち、蓋を押さえ、飯盒を左右にシャカッ、シャカッと揺って研ぎます。乱暴に振ると米粒が割れてしまいます。
3. たっぷりの水(飯盒の2/3ぐらい)を入れ、手を入れて、左右にシャカシャカっと手早くかき混ぜて、水を捨てます。
4. 2と3をもう2回繰り返し、3を5回繰り返します。
5. 昔と比べて、精米技術が進んでいるので、これだけで充分です。
水を切るときに、中蓋を少しずらしてかぶせると米が流れません。
【飯盒の水の量り方】
家庭では、望む量の米が米びつのボタンで簡単、正確に取り出せます。電気炊飯器の内釜には水量の線が印してあります。家庭の電気炊飯器で炊く時も、米と水の量は正確に量らないと失敗しますよね。飯盒炊爨も正確に量らないと失敗します。米を量る、水を量るのは飯盒だけでできますので、正確に量りましょう。
【水の量り方】
水は米と同量です。
飯盒の中蓋一杯の水が2合用です。
飯盒の内側に線があれば、下の線が2合用です。
飯盒の上蓋一杯の水が3合用です。
飯盒の内側に線があれば、上の線と下の線のちょうど中央が3合用です。
飯盒の内側に線があれば、上の線が4合用です。
よく指を立てて第2関節までと言いますが、人によっても違いますから正確には量れませんね。
また、手のひらをおいて手首までという方法も、飯盒だと手が入らないので使えません。
★飯盒の炊き方★
【飯盒で炊く準備】
米を研ぎ水を入れ、上蓋をします。炊飯に中蓋は使用しません。
1.お米を研いで水を入れたら、30分ぐらい浸しておきます。
水に浸すことで、お米に水が浸透して芯のないご飯に炊き上がります。
2.火にかけます。沸騰するまでは弱火で炊きます。
弱火とは炎が、飯盒の底からはみ出さない程度にします。
燃焼して薪が崩れると火が遠くなるので注意して。
沸騰は目で判断します。沸騰すると蒸気が出ます。湯が吹きこぼれる場合もあります。
蓋が持ち上がるようでしたら、蓋の上に石を乗せて密閉します。始めから石を乗せてしまうと、沸騰の見極めが難しくなります。
3.沸騰したら強火にします。薪をくべましょう。
強火とは、炎に飯盒が包まれるぐらいです。
4.火力を維持します。蓋に石を乗せていても、吹きこぼれます。激しく吹きこぼれますが心配しないで。吹きこぼれた湯が、薪に落ちて火力を落とします。薪をくべて火力を維持します。
薪をくべる時、一度に多量にくべると、薪に火がつくまで時間がかかります。少しずつ、くべ続けましょう。
5.炊き上がりは匂いで判断。吹きこぼれがなくなり、ご飯の焦げる匂いがしたら炊き上がりです。
お焦げご飯が嫌いな方、焦げの匂いが気になる方は、振動で炊き上がりを判断します。沸騰中に、割りばしを飯盒の蓋に当てると、グラグラと沸騰する振動が伝わってきます。この振動がなくなったら炊き上がりです。
6.蒸らして完成です。
火から下ろした飯盒を逆さまにして15〜30分ほど蒸らします。
蒸らしが終わるまでは絶対に蓋を開けないように。蒸気が逃げてふっくら仕上がらなくなります。
7.飯盒を元に戻し、いよいよ蓋を開けます。緊張の一瞬です。軽く混ぜてよそりましょう。
飯盒の中でご飯が冷めるとこびりつきます。残った場合も、ご飯が熱いうちに容器に移します。
8.手順は電気炊飯器で炊く場合と同じです。米と水を正確に量れば、意外と簡単に炊けるはずです。
弱火、強火の火力調整が難しければ、最初から最後まで中火で炊き上げてもいいです。中火とは炎が、飯盒の底からはみ出す程度です。火力は弱いより、強めのほうが失敗が少ないので、火力が安定しない場合は強めを意識しましょう。
9.芯がある、ベチャベチャなどもし失敗してしまったら
→飯盒で失敗したらを参照