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4日目夜【タイトル未定】」の最新版変更点

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削除された行は赤色になります。

+現在未完成未構成
 
+前と同じく書き始めは、食事シーンが終わってから書きます。
+
+
+
+大輔 「こんばんは」
+
+梨亜 「こんばんは~。……ちゃんと来てくれたんだね」
+
+大輔 「う、うん」
+
+梨亜はベンチに座ったまま、こちらを見上げてきた。
+……上目使いでその笑顔は、反則だと思います。
+俺の精神衛生上、非常によろしくない。
+
+梨亜 「よいしょっと…。でも、遅刻だよ。私なんて、30分も前に来てたんだから」
+
+大輔 「あ……あれ?」
+
+もしかして、時間を間違えてた?
+慌てて、時計を確認する。
+20時ぴったし……合ってるよな。
+
+
+大輔 「2時間前で……よかったんだよね?」
+
+梨亜 「うん、そうだよ」
+
+大輔 「なら、遅刻してないんじゃ……」
+
+梨亜 「乙女を待たすなんて、さいて~」
+
+大輔 「………………うぐ」
+
+要するに、時間通りに来ても梨亜より遅かったら遅刻になるってことね。
+…………どこの独裁者だよ……
+
+梨亜 「あはは、冗談だよ?半分」
+
+大輔 「………………」
+
+……半分は本気だったんだな。
+
+梨亜 「……これからは気をつけてね?」
+
+大輔 「出来るだけ頑張ります……」
+
+梨亜 「よろしい。それじゃあ、時間がもったいないしそろそろ行こうか」
+
+大輔 「い、行くってどこに?」
+
+てっきり、ここで何かの話をするんだとばかり思ってたんだけど……
+
+梨亜 「私のおうち」
+
+大輔 「はいっ!?」
+
+梨亜 「嫌だった?」
+
+大輔 「え……えっ~~!!?」
+
+一体どういうことだ!?
+まだ、数回しか会ってない俺を家に呼ぶなんて……
+だ、だって普通はそんな簡単に招待しないだろ?
+こう…ウフフでムフフな関係になってから――
+
+梨亜 「何をぶつぶつ言ってるのさ……」
+
+大輔 「な……なんでもない」
+
+梨亜 「それで、どっち?」
+
+大輔 「……嫌とかじゃないんだけど……まだ心の準備が……」
+
+梨亜 「あ、気を使わなくても大丈夫だよ。この時間は親いないから」
+
+大輔 「余計ダメでしょ!?」 (大きい文字)
+
+なんだか、梨亜って……すごい無防備。
+信頼されてるのか…それとも、俺が男として見られてないってことなのか……
+
+梨亜 「なんで?」
+
+大輔 「………………なんでもない」
+
+どうやら、後者だったらしい。
+どうしてかわかんないけど、ちょっとショック。
+
+梨亜 「あぁもう、いつまでも悩んでないで早く行こう!ほらっ!」
+
+(手をパシっと叩くような音)
+
+大輔 「ちょ……ちょっと!?」
+
+梨亜 「手を握ったくらいで、そんなに動揺しないでよ。じゃあ、しゅっぱ~つ」
+
+大輔 「うわっ!?」
+
+梨亜は俺の手を握ったまま、グイグイと引っ張っていく。
+俺は抵抗をすることを忘れ、引きずられていった。
+
+
+………
+……
+
+
+……あったかい。
+女の子特有の柔らかい手の感触が、俺に直接伝わってくる。
+しかも、ひいき目で見なくても上ランクに入るような子の。
+……動揺するなっていう方が無理な話だよなぁ~……
+心拍数が、どんどんあがっていくのがよくわかる。
+梨亜は、自分がどれだけ可愛いのか気づいていないのだろうか。
+
+梨亜 「―――輔。大輔っ!!」
+
+大輔 「……へ?」
+
+梨亜 「なにをボ~っとしてるのさ……もう着いたよ」
+
+大輔 「あ……あれ?」
+
+慌てて目の前を見上げてみる。
+そこには、白い外壁のお洒落な洋館が門を構えていた。
+……ここってどこの国ですか?
+俺は、いつの間にか国境を越えていたらしい。
+
+
+大輔 「……ここが、梨亜の家?」
+
+梨亜 「うん、そうだよ」
+
+大輔 「ほ~……」
+
+……もしかして、梨亜ってお嬢様?
+
+梨亜 「あはは、先に言っとくけど、お嬢様なんかじゃないからね」
+
+大輔 「うえっ!!?」
+
+しかも、エスパー!?
+
+梨亜 「エスパーでもないったら……ホントに大輔はわかりやすいね。それがいいところなんだろうけど」
+
+大輔 「な……なんで考えてることが?」
+
+梨亜 「大輔は顔に全部出ちゃってるんだよ。綺麗さっぱりすっきりばっちり」
+
+大輔 「………………」
+
+俺って、サトラレみたいなものだったのか。
+…………これからは無心を心がけるようにしよう。
+絶対無理だと思うけど。
+
+梨亜 「さて、こんなところで立ち話もなんだし、上がって上がって」
+
+大輔 「あ、お邪魔します」
+
+とは、言ったものの足が動いてくれない。
+なんだか、これだけ豪勢な場所だと家の前にいるだけで萎縮してしまうな。
+これほど自分に不釣り合いなところはなかなか無いだろう。
+
+梨亜 「どうしたの?」
+
+大輔 「いや……なんか歓迎されてないような雰囲気が……」
+
+梨亜 「そんなことないって。さぁ、行くよ!」
+
+大輔 「でも…………」
+
+なんていうか、歓迎してるように見せかけて俺を拒絶してるみたいな……
+そう、例えるなら京都のお姉さんが笑いながら――
+
+梨亜 「…………お茶漬けでも食べてく?」
+
+大輔 「すみません、帰ります」
+
+梨亜 「冗談を本気にしないでよ!?」
+
+………
+……
+
+
+大輔 「……まだ?」
+
+梨亜 「もうちょっと~」
+
+あれから俺は梨亜の家ではなく、そこから少し離れた別邸の前で待たされていた。
+…………30分間も。
+中で何をしているのやら……
+
+大輔 「あと、どれくらいかかりそう?」
+
+梨亜 「だから、もうちょっと~」
+
+わかんないってことね。
+……………………
+……それにしても、凄いミスマッチな建物だよな。
+さっき見た本邸とは、かけ離れた作りをしている。
+……なんだか、山奥にひっそりと建っているボロ小屋みたい。
+
+大輔 「なんのために、作られたんだろうな」
+
+用途が全くわからない。
+景観を崩してまで建てておくような、意味があるのだろうか。
+俺だったらとっくに壊して――
+
+(扉の開く音)
+
+梨亜 「お待たせ!」
+
+大輔 「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁあ~~っ!?」
+
+梨亜 「なんでそんなに驚いてるのさ……」
+
+大輔 「いきなり飛び出してくるからだよ!?」
+
+……ホントに梨亜は容姿と性格が一致してないよなぁ。
+最初に出会ったときはもっと大人しい子だと思ってたのに……
+って、あれ?
+
+大輔 「なんで、着替えてるの?」
+
+梨亜 「ん?あ、これか」
+
+いつの間にか彼女は、~~に~~という姿になっていた。
+妙にゴソゴソと聞こえてくると思ったら、着替えてたのか。
+…………覗けばよかっ――
+   
+梨亜 「…………変なこと考えてない?」
+
+大輔 「そんな、滅相もございませんっ!!」
+
+梨亜 「ホントに?」
+
+大輔 「ホ……ホントに」
+
+ジトッっとした目を向けてくる。
+…………すみません、考えてました。
+とりあえず、心の中で謝っておくことにしよう。
+口には絶対ださないけど。
+
+
+梨亜 「……まぁ、いいや。汚さないためだよ。あのワンピースお気に入りだから」
+
+大輔 「………もしかして、なにかするとか?」
+
+まさか、この小屋の整理をするとか言い出さないよな……
+それなら俺を呼んだ理由がわかるけど……肉体労働だけは勘弁。
+そんなことしたら、確実にぶっ倒れる。
+
+梨亜 「後からのお楽しみってことで。とりあえず、中に入るよ」
+
+大輔 「わ……わかった」
+
+ガラクタの山っていうのはやめてくれよ……?
+俺は梨亜に促され、恐る恐る小屋のドアをくぐった。
+
+(場面転換)
+
+大輔 「…………………」
+
+ドアの先――そこには、ガラクタでもゴミでもなく……
+たくさんの絵が、壁一面に飾られていた。
+なんなんだ……これは。
+一枚一枚から不思議な魅力が溢れだしている。
+懐かしい……いや、暖かい。
+まるで、日の出みたいに……
+
+梨亜 「えっへへ、凄いでしょ」
+
+大輔 「これ……は……」
+
+言葉が出てこない。
+俺は、息をするのも忘れ、絵に見入っていた。
+
+大輔 「……描いたのか?」
+
+梨亜 「ん?」
+
+大輔 「梨亜が、全部描いたのか?」
+
+梨亜 「そうだよ!……って、言いたいところだけど、違うんだ」
+
+絵が飾られている壁まで歩み寄っていく。
+
+梨亜 「これは、ほとんどお父さんが描いた絵たち。私が描いたのはこれとこれかな」
+
+大輔 「………………」
+
+梨亜 「やっぱり、お父さんに比べると違いがよくわかるよね……私なんてまだまだ」
+
+大輔 「そんなことない」
+
+梨亜が描いた絵。
+それは、他の物にひけをとらないほどの技術力で描かれていた。
+でも…………
+
+梨亜 「ありがと。お世辞でも嬉しいよ」
+
+大輔 「お世辞なんかじゃ……」
+
+梨亜 「ううん。だって、私の絵は技術だけのもの。人に何かを訴えかける絵じゃない」
+
+大輔 「…………っ!!」
+
+そう、確かにその通りだった。
+梨亜の絵はうまい。
+父親が描いたものにも劣ってはいない。
+でも……それだけ。
+なにも、感じるものがなかった。
+
+梨亜 「私にもわかってるんだ……このままじゃ、全然ダメだって」
+
+大輔 「…………………」
+
+梨亜 「でも、しょうがないんだ。本当に描きたいものが描けないから……」
+
+大輔 「描きたい……もの?」
+
+梨亜 「うん……私ね、キラキラ輝いてる海が描きたいんだ」
+
+大輔 「……?描けばいいんじゃ?」
+
+梨亜 「あはは、そうだよね。でも――」
+
+梨亜は一端、言葉を区切って俺に笑いかけた。
+
+梨亜 「本物を見れないから、うまく描けないんだ」
+
+大輔 「あ…………」
+
+梨亜 「見てみたいなぁ……昼間の海が」
+
+彼女はそう言って、視線を俺に向ける。
+しかし、どこかを見つめるようで焦点が定まっていなかった。
+遠い場所へ思いを馳せているのだろうか。
+
+
+大輔 「どうして、夜にしか……」
+
+それは、絶対に言ってはいけない言葉。
+わかってるんだけど……勝手に口が動いていた。
+なんで彼女みたいな人が、対人恐怖症になっているのか。
+どうして、俺と同じ症状に悩まされているのか。
+知りたいという欲求を抑えられなかった。
+昨日、約束したばかりなのに……
+
+大輔 「出歩けないんだ?」