中小企業によるITの活用

ITの広まり

  • 大企業に比べて中小企業ではITの広まりがもたらしている経営環境の変化への認識が弱い

中小企業におけるITの活用状況

中小企業はITを活用する環境が整っていない

  • 規模の小さな企業ほどパソコンの装備率が低い
  • ソフトウェアが総資産に占める割合が低い


ITの活用における課題

  • 中小企業にとって、ITを有効活用する際の大きな課題は、人材の確保と投資コストの負担である。情報システム会社も都市圏に偏在。SaaS・ASPなどの有効活用が期待される。
SaaS (サース)
ソフトウェアをユーザー側に導入するのではなく、ベンダ(プロバイダ)側で稼働し、ソフトウェアの機能をユーザーがネットワーク経由で活用する形態のこと。
ASP
本質的にSaaSと同様

中小企業にとっての地域における情報システム会社の充足度
十分 やや不足 ない
東京 50.7% 40.6% 8.7%
大都市圏 39.2% 47.1% 13.7%
政令市を含む道県 36.7% 51.2% 12.1%
その他 31.5% 55.0% 13.5%


ITの活用による効果

中小企業の認識

  • 業務プロセスの合理化やコストの削減には効果がある
  • 製品・サービスの高付加価値化や売上増大の効果には懐疑的
中小企業がITの活用により得ていると考えている効果
業務プロセスの合理化 87.4%
生産性の向上 67.4%
製品・サービスの高付加価値化 40.2%
売上の拡大 38.4%

ITの活用による取引先拡大の効果

  • 新規取引先は国内全域から海外にも及ぶ
  • ホームページ等の工夫で新規顧客獲得に効果を上げている

労働生産性の水準の高い中小企業では電子商取引を行っている企業が多い。

電子商取引を行っている中小企業の割合
業種 生産性・高 生産性・低
建設業 12.5% 10.1%
製造業 12.6% 8.8%
情報通信業 23.7% 21.1%
運輸業 3.9% 2.8%
卸売業 20.0% 15.7%
小売業 20.0% 15.0%
不動産業 5.7% 4.3%
飲食店・宿泊業 11.5% 12.2%
他サービス業 8.2% 7.3%

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最終更新:2008年06月17日 16:08