第一幕 目覚めるとき-12


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419 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日:2010/09/15(水) 09:03:44 ID:qBDWJ.5Y [3/6]




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ヽ  \:.:.:.:.::.:.ハ        イ:.:.:.::ハ.|
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| 蒼星石は、己の声が氷点下にあることに気づいていた。しかし、抑える気は無かった。
|
|「『代償』?」
|
| 眉をしかめるやらない夫と、身をこおばらせるアリカ。
| そして、話題の中心にいるはずのニャンコ先生は大あくび。
|
|「そいつらは嘘つきでへそ曲がりだ。
| 断言しよう。そいつは『都合のいい存在』じゃない。気を許せば魂まで喰われるぞ」
|
| やる夫が、怯えた目を向ける。ニャンコ先生は不敵な笑みで返答。
| そのニャンコ先生の首根っこを、やらない夫がむんずと掴んだ。
|
|「先生……」
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420 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日:2010/09/15(水) 09:04:01 ID:qBDWJ.5Y [4/6]



                     , ヘ       _ノ^~
            ,-、___.  -‐r‐〈  '、   ~'"
           __{   { : : : : V/ノ  \   ~~'^ー'⌒
        ,.x≦//7   ` ‐--‐'´-‐"¨ ヽ  _.-、_,~~
      /. : : : : : ,'  -‐ "¨  、,    _ }
   /⌒/. : : : : : : : {  _   t__ノ >'   -,′    一応言っておくがの、サマナー。
    { ,'. : : : : : : : : 入  -    V  {   ノ      その帽子の言葉は事実じゃ。
   ヽ!: : : : : : : : ノ   `‐z、_______ゝ_ノィ '´       わしは天邪鬼な怪物で、貴様を利用しておる。
     { ` ‐--‐ '        ̄¨`‐'´ }
    ヽ                 /
      `ー ------ --------- ‐'


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| その目が愉快そうに細まる。
|
|「じゃが『契約』を違える気は毛頭無い。わしは貴様の人生が幕を下ろすまで守ってやる」
|
| 怪訝そうなやらない夫と、不信感も露わなやる夫と蒼星石。
| ぐるりを見回し、ニャンコ先生は呵々大笑。
|
|「最初に『対価』を頂くとは言うたな?」
|
| 瞳が細まる。獲物を狙う眼。ギラリと輝く。
| その姿に、やらない夫は『悪魔』を見た。これが、これこそがニャンコ先生の本質だ。
|
|「わしは魂を好む。サマナー、貴様の魂は『面白い』。
| じゃから『対価』はそれでも良いと思っておる」
|
| 『でも』?
| つまり、違うということか。警戒心を強める蒼星石。
| その鋭い視線をそよ風の様に受け流し、ニャンコ先生は続ける。
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421 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日:2010/09/15(水) 09:04:18 ID:qBDWJ.5Y [5/6]



                _.. -‐─‐- .._ ,へ
            ,. . : '": : : : : : : : : : : ::Y   `>‐-=.._
           /. : : : : : : : : : : : : : : : : |  /. : : : : :.::.:::丶._
          /  : : : : : : : : : : : : : : : : /  {: : : : :.::::::::::::::::::::Y´ ̄ ̄ 7
        /. : : : : : : : : : : : : : : : : : /、'′ \: :.::::::::::::::::::::::/    /
          / : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ <fァ、  `ー----‐ '´   /
       ハ: : : : : : : : : : : : : : : : :〃 `ー `ヽ     _xrz、´-_ f
       | ヽ : : : : : : : : : : : : : /{  `  (__..、`'   '⌒ ̄`    }     本来の、正しい『対価』は、
       |      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   八      ̄`ヾ..__,  二   ノ     全てが終わったら教えてやる。
       ヽ              \             _.x=ミ/
         \              >、..__      イ ′〈        なに、大したものは頂かんよ……じゃが。
          \ _                 `くマーvニ=彳   〉
              ̄ ̄  ̄¨`=‐- ..____,_ァ`ー'^`ー--‐'"


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| 牙を剥く。意地悪なデブネコではない、攻撃的な貌。
|
|「契約不履行の際は、その『魂』を頂く」
|
| 息を呑むやる夫。しかしやらない夫はじっとニャンコ先生を見つめたまま。
|
| 「つまり、ニャンコ先生はオレを助けてくれるんだな?」
| 「お主、わしの話を聞いておったか?」
|
| 困惑顔のニャンコ先生に、やらない夫は笑顔を向けた。
| それを見て、やる夫は安心した。ああ。大丈夫だ。やらない夫なら。
| そう思えた。安心して、任せられた。何も問題ない。そう思えた。
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422 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日:2010/09/15(水) 09:04:34 ID:qBDWJ.5Y [6/6]


                                 _ _ _
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                          /           _..,,ノ   |
                           /          (● )   ノ
ヽ                        /           /   |ヽ     オレが生き方を変えなきゃ、
:::::`ヽ、                       !           丶_ / /     契約は変わらないだろ?
_, ‐、:::::: ̄ )           | ̄ ̄ ‐ '─ !_               ノ ´
:::::::::::レ'  ̄            |::::::::::::::::::::::::::::::`‐ _        /         なら、何の問題もないも同じだろ。
:::::::::::|              |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`‐、 _   /          常識的に考えて。
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| やらない夫は器用ではない。彼自身、そんなこと百も承知だ。
| 変えられるなら、とっくにやっていた。今更でもなんでもない。最初から無理なのだ。
|
|(それでこそ、わしが見込んだ修羅)
|
| ニャンコ先生はひとりごちる。
|
|(お主の心は決して折れやしないじゃろう。じゃが……)
|
| そんなやらない夫とニャンコ先生を、蒼星石は厳しく睨みつけていた。
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430 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日:2010/09/16(木) 08:54:30 ID:nddQXBGw [2/6]




             _ノ   └- 、    ______
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            ′、丶、_,    ` ─ '       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ
            ! `   、_  ,     _     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ }
            、  '‐<  , 丶__,   -   , '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./   !
          }ゞ._   ̄  、`  ` /.:.:.:.:.:.:.:.:.:. '   /
           { `Y^ヽ、___   _. <:.:.:.:.:.:.:.:.:, '´    /
           \`ー'  ̄`¨ ̄       ̄ ̄     /
            ヽ、            _.   '´
                 `` …──…   ´

     (上:香箱を知らない人のための参考図)

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|「……よし、話を戻そう」
|
| 嘆息する蒼星石。ニャンコ先生はさらに興味が失せたか、香箱を組んで目を閉じた。
|
|「そういえば、どうしてやる夫にぃだけ知っているゾンビがいるの?」
|
| ふと思い出したように、これまで黙っていたアリカが口を開いた。
| 青い顔で目を伏せるやる夫。
|
|「……やる夫が、一度やらない夫を見捨てて逃げたがらだお」
|「見捨てたって、そんな。やる夫は助けに来てくれただろ」
|
| フォローに入るやらない夫。違う。違うのだ。
| やる夫は逃げた。やらない夫を見捨てた。死んでしまえばいいと、そう思った。
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431 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日:2010/09/16(木) 08:54:50 ID:nddQXBGw [3/6]

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` ー - 、::/: :i: : : : : : : :i. ヾ:\ミ、: : : \: : : ><:´: :V:i: : : ::ソ
     i: : :l: : : : : : ::/  \.\:.ミー 、:.=''´:.ト≠.\:.:/:.:.:i:.:.:.i
     |:.:.:..l:.:.:.:.:/_:/───弋ヽ`ー- ≧テ忘ア .Y: : :l: : /
     ヾ: : ヽ: /:./  _≦彡ミ \\   乂::....ノ /: ::/: :/
       ',: i: :乂K < {芯切   `ー    ̄` /: :イ: :/     賢明だよ。
       Vイ: : : ::\  ゞ_ソ     .i     イイ: : : /
        }: : : : : : :\  ̄     , 、     イ: : :/
        ハ: : : : :トミヽ>      `-´   /ハi: :/i
          トハ: : :i:} ヾ > 、.        /i:八 l:/:/
          V: トi ,、     フi` ー ' ´ト 、  .|:/
          \:V /∧ヽ''´ ノ    /  \リ
          /{ ヾ ノ    ',   /      ̄>'⌒iュ_
         /:{⌒ ケイ    〃VⅦミ      ノ } /,廴ハ

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| 冷たい声で、蒼星石が言い捨てた。
| その声は、言葉とは裏腹にやる夫を蔑んでいるように聞こえた。
|
|「……だから、やる夫はもう逃げないお」
| 
| それは、贖罪の決意。やる夫はやる夫を許せない。
| ならば、もう見捨てない。逃げる訳には、いかない。
|
|「ダメだ」
|
| だが、蒼星石はにべもなく切り捨てた。
|
|「やる夫。君はこのまま全部忘れて家に帰れ。やらない夫、君もだ。
| 僕はそのネコを信用できないし、可能なら殺してしまいたいと思っている。
|
| ただ、一つだけ意見が合っている。それに関しては完全に同意しよう。
| ……わざわざ危険に向かっていく必要なんてない。今度は死ぬぞ?」
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432 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日:2010/09/16(木) 08:55:06 ID:nddQXBGw [4/6]



          ____
         /      \     蒼星石。お前とも長い付き合いだろ。
        /     ノ    ヽ    なら、分かるはずだ。
       ゞ..,,  ,,../     i    オレが一体何者で、どういう道を進むつもりか。
      ( ●) ( ● )    l
      ( _ 人 __ )    l
      ( ` ⌒  ´      !ヽ       _
       ヽ ヽ         lヽ、ト,.._,...._,. ィ ´   `ヽ、
        {            l   `7l         ヽ
        ヽ           l ヽ  /ノ , ‐        i-,
         _>、 _ _ ,.イ ン‐' /           j ヽ
         /      ヽニ イ /               \
       l   、    ヽ         、_          l
       ノ  ヽ!              _ `ヽ        j\
       } ー   !                  ̄ \      /   ヽ
       /    l                   i 、  _/     \
       /     !                  | ヽ-へ        ヽ
     i_      ヘ                   |    ヽ、 ,    ヽ
     / ` ー--, 、 ∧                 |      ン     j
    i´    _ノ  ` l      , ‐'            l       /       /


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| やらない夫は、一歩も引かない。引けない。そういう性格なのだ。
|
|「長い付き合いだね。確かに。
| 僕は常に君の道を封鎖しようとしてきた。そして君を止めた事はない。
| だがね、やらない夫。ここには君を甘やかす翠星石はいない。僕が曲がる理由はない」
|
| 平行線だ。やる夫は二人を見比べ、唸った。
| 自分はやらない夫と同じ気持ちだ。だが、蒼星石が心配してくれるのもわかる。
|
| そして、二人に任しておいたら、このまま話は進まないだろう。
|
| ふと、ハラハラした様子のアリカが目に入った。
| やる夫の知るアリカは、ごく普通の女子高生だ。
| 幼い頃はよく遊んだが、今では彼女よりその唯一の肉親である祖母の方が親しい。
|
| そんなアリカが、救いを求める様にやる夫を見つめていた。
| 何かあるのだろう。やる夫の知らない、何か。
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433 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[] 投稿日:2010/09/16(木) 08:55:25 ID:nddQXBGw [5/6]


     ____
   /      \
  /  ─    ─\        やらない夫、このまま話しても無駄だお。
/    (●)  (●) \       蒼星石の言い分も最もだし、
|       (__人__)    |       やる夫達は帰るべきだお。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
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| アリカの目に落胆が浮かぶ。やらない夫は困惑。
| そして蒼星石は……ああ、やる夫は苦笑した。
|
| 流石は蒼星石。やる夫をよくご存知でらっしゃる。
| 警戒心も露わに、そんなに睨まなくても良かろうに。
|
|「というのは口実で、蒼星石がダメと言うならやる夫達は勝手にやるお。
| やる夫としては蒼星石と一緒の方が安全だし、情報も多く入るから大助かりだお」
|
| アリカが目を輝かせ顔を上げた。やる夫は彼女に頷きかける。
|
|「やる夫は何が起きてるかきちんと知りたいお。でも、それはオプーナのことだけが理由じゃないお」
|
| ミラー越しに蒼星石と視線を絡ませる。
|
|(翠星石だな?)
|(そうだお)
|
|「それにアリカが、こんなに弱ってるのを見たこと無いし、
| これほど必死なお前を見たことが無いお」
|
| 蒼星石は目を閉じ、歯ぎしりした。
|
|「話だけだ。君たちの知らない世界で、何が起きてるかだけ教えてやる!
| そこまでだ。『それ』がどれほど危険か、君たちがどれほど無謀か。身の程を知るがいい!」
|_________________________________________________
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439 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 09:12:55 ID:Wl8sHRpo [2/5]




             ,.. -―- ..、_
               ,.::'´::.::.:::/::.::.::.::.::`ヽ、
             /:::/::.::.:;:'::.::.::.::.:}::.::.:、::.:::ヽ
          /::.:::/::.::.:/::.::.::.:::/ハ::.::.::ヽ::.:::`、
          ,'::ヽ⊥_:_厶彡'::://l::|::.::.::.::';::.::、ヽ
           |::.::.:「:::┬=ニ>く l∧ヽ、::.::.:l::.::.:Vl
         l|:::/ |::.:::l:|「えメミ、 |ト V:_::.::.::|::.::.:::l:|
        ノ|:人」::.:::|:l ゞミン  |l  ヽ:`ヽ|:l::.::;:l:|  実はこの世には妖怪やら悪魔やらがゴロゴロしていて、
        ´ j从:::|:::|:トゝ     丶 芯刈:/::|::/〃  人間は常にそいつらの脅威に晒されているとか言って、
       _rヘ_}人:l::l   丶 _′`‐'/:/::l::|ー'′
      /7rぅ 、廴_ヽト\    >=彳:::|::|    ……信じるかい?
       rう:.:ヽrヘヽく  `メこて´V{   |::l::|/
      7:.:.:.;.:.く_nl〈  /,ニ{}ヘ f弌k ノ/;リ
     / :.:.::|:.:.:. r┤ ) // | lト、\ {X)″
.    /:.:.:.:.:.|:.:.:.:.`)|〈 // | |圦∨〉( \
    /:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:込八 \| l引 ∨ └r::∨


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| 蒼星石の言葉に、やる夫とやらない夫は顔を見合わせ苦笑した。
| 
| まあ、昨日までは信じなかっただろう。
| だが、今は目の前にそのものがいる。
|
| 前足で器用にポテトを掴み、口に運ぶデブネコが。
|
|「で、そいつ等を総称して『悪魔』と呼ぶんだけど、
| 僕は人類を悪魔から守るために設立された組織の一員な訳だよ」
| 
| それも、なんとなく分かる。
| 蒼星石が死体どもを焼き払った炎。あれはやる夫の知る炎ではなかった。
| 少なくとも『普通の動き』はしていなかった。
|
|「ちなみにさっきのゾンビどもは悪魔の中でも最下級の雑魚。
| そして僕も、普段は連絡員がせいぜいの下っ端さ」
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440 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 09:13:10 ID:Wl8sHRpo [3/5]


                  イ
                /: :/  /′
             イ /: : :/ /: / ノ!  _. ィ
            /: : !/: : : !/: : :/‐':∠. :':/
           |{: : :{{: : : :l: : : : :/: : / _
           ト!、: :ヽ_: : : : : : : :_/    /
          /:z'  ̄`  ``´ ´` zヽ   >
     __,.. -‐/ ィ'  /`ヽ   /`ヽ l:l    \    そうなの!?
   _,∠:ノ ̄フ!: 7  /    `^'^′  V:}    ̄
  i´:/   {::::イ: {.     /:イ    イ |! ,. == 、
 ィノ   r::/  ト:トノヽ ┴、!    |:ゝ |'/     `ヽ
{:ノ   ノイ  __.V! ー′´'^ ,.、_,.、 '^ {⌒
    {:ノ // {ニ`    /` ^ ^ 1   }
      /   `ー,、   i     |  ノ
            ` ┬{     }´
             __} ー‐┬‐ '       _
 rく` ー 、      ノ `'- 、 j7ヽ   ノ⌒iノ  }
 { ヽ r ニ=-、-r1    ,.-く  ヽ< - ´  /
i⌒ヽイ {  j   ヽヽ!   ノ (○)ヽ.__ハ- ヽ  _.∠

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| これに驚いたのはアリカだった。
| 蒼星石は苦笑で応える。
|
|「最初に言ったろ?僕らの仕事は『彼女』を探すことだって。
| 敵は余りに強大で、僕らでは太刀打ちできない」
| 
| 苦虫を噛み潰したように、蒼星石は呻く。
| 彼女にも事情があるのだ。
| 
|「話を戻そう。組織は大まかに分けて三つある。
| まず僕らが所属する『血族』。神道、仏教、陰陽道……日本に古くからある信仰と秘術の集大成さ」
|「それって……派閥争いとか激しそうだお」
|
| やる夫の言葉に、蒼星石は神妙に頷いた。
| まったく異なる宗教や技術だ。やる夫の危惧は当然であろう。
|_________________________________________________
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441 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 09:13:35 ID:Wl8sHRpo [4/5]



             _____
            ┌<二三三三三≧
            ∨三三三三三三7
           ∨‐' ´ ̄ ̄二二ユ_
       r==ニ二ニ三三三三三二≧      残念ながら『血族』は派閥争いできるほど大きくない。
          `ヽ三斗‐〒:: ̄`::.:‐<三/       零細と呼んでも差し支えないほどだ。
.          /::.::/::;:: |l::.::.ヽ.::.::.ヽ::.::ヽ
         l::.::;':://:八::ト、::\::.::.}::.::.|        昔はアジアでも有数だったらしいけど、
          |::.::レ':∠ -ヘ:ヽ`≦ニ|::.::.|        戦争に負けてからはもうね。
          ∨::.l:代j歹 \ 它フj::.}:/
         }:l::.|:ゝ       /:/:,'_ ,.‐ 、
          /人:ドヽ、_ r¬ 彡l::リl !   rf:ヽ
        ′ `ヽ _r┴ミ_T´レ' |/ |. ヽ,. ナ/ /
          rt<   /ニ7弌ー、 ㌦ .!/ /
         / :.`ヾ、 く〈 //|ト、〉〉ハ 'ミヾ! ィ、
          /:.:/:.:.:.{ } ヽ/| |}{∨ |l:{|`~~~´ i
.         /:.:/:.:.:.:.:.{ }   | |}{| L |}{| 。   |
        /:.:/:.:.:.:.:.:.:.{ 〉   | lXト 〉|Y 。  /

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|三三三三三三三三三三三/ /_. / / ̄ / ,ィ |  7 /ン ) / /_. / / ̄ 7 /ン ). // 〉 〉  // // / /三三三三三三三三三
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|「戦争って……太平洋戦争か?」
| 
| やらない夫の問いに頷いたのはやる夫だった。
| 
|「米軍の統治で、神社とかが取り潰されたって聞いたことあるお」
|「そう。戦後に大分力を削がれて、今では『血族』は『教会』の下請けさ」
| 
| 肩をすくめる蒼星石。
| 
|「そしてその『教会』が、二つ目の組織。名前の通りキリスト教系の組織で、
| 合衆国やヨーロッパを席巻している」
|「そっちはデカいけど内部統制できてそうだろ」
| 
| やらない夫の言葉に、蒼星石は目を逸らし、ニャンコ先生が失笑した。
|
|「頭を使え、サマナー。長年娑婆から離れておったわしでも分かるぞ」
|「猫の言う通りだよ。プロテスタントとカソリック。そしてイスラームが仲良しこよしで居られると思うかい?
| 『教会』は権力争いに大忙しさ」
|
| 皮肉っぽく笑う蒼星石。やらない夫は頭を抱え、やる夫は小さく肩をすくめた。
|_________________________________________________
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442 名前:ξ*゚⊿゚)ξ<死を夢に ◆PvLsLjGm0M[sage] 投稿日:2010/09/17(金) 09:13:51 ID:Wl8sHRpo [5/5]


         __
       /'´ ̄ __`ヽ __ _
      〃  /.:.:.:.::`´.:.:.:.\:.:`ヽ―ァ
       |!  /:/.:.l:.ヽ:.:\:.:.:.:!:.:ヽ:.:.:.ヽ:ヽ
       l   /:l:{:.:.:l\ト、:.:.ヽ:.:|:.:.:.l:.-‐ハく
         {:.ムト-` '⌒`丶l、!:.:.:.|:.:/.:.:.:ト、〉
         ヽlr;=、  r;=、 ノ j:.:.:/.:.:.__:./!〈:〉、
         l lj    {j   ///.:/r、V ハ:〉
         /!   '   、、 '´  'l:.f l-'/  ∨〈〉     じゃ、じゃあさ、三つ目の組織は?
           |/ヽ  _  U  ,ヽ!ィく  〈:〉〈:〉     がんばってるの?
       ,r‐ァ‐_-\゙ー'   /  ,ハ_  〈:〉 〈:〉
        //´/´/ノ__>‐<_ / /:!ー―'-、':〉
     〈  ' / /´: /: : | /ヽ   /: :| : : : : : ヽ、
        ヽ   ヽ :/-一!:::|::::::ヽ/\: ! : : , -‐-、!
      ,.-‐i  _,.⊥:|: /::::l:::::::::!: : : :〉: / : : : : j
      !ー-`ニ´┐ l/_::::|::::::__|: : /:r' : : : : : : /
     |: : : : : : :l !ヽ ̄ヾl_/,r‐'!: //: :/ : : : /
       !: : : : : : L_!: :`ト、_|::::::, ┘'//: : : : : /
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| 暗くなった雰囲気を明るくせんと、気楽な声でアリカが言った。
| しかし、回答者たる蒼星石は目を逸らした。
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|「『教会』との縄張り争いに忙しいと見ただろ」
|「むしろ悪魔と友好的とかどうだお?」
|
|「二人とも、いい勘してるね」
|
| 苦笑する蒼星石。無茶を言ったつもりのやるやらは、たっぷりフリーズ。
|
|「『結社』は、残念ながら世界一の勢力を誇る組織だ。
| 世界中のほとんどの宗教がその傘下にある。理由は、やる夫が言った通りさ」
|
| 悪魔に友好的……やる夫は自分の言葉を反芻した。
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